【ラグビー】新体制発表!第一弾・監督インタビュー!

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【ラグビー】新体制発表!第一弾・監督インタビュー!

新体制発表に伴い、新宮孝行監督、北川拓来クラブキャプテン、田中大誠ゲームキャプテン、細川幹太バイスキャプテン、福本耀選手、福本亘選手にお話を伺いました。今回は第一弾として新宮孝行監督のインタビューをお届けします!

2024年4月5日 @法政大学多摩キャンパスラグビー場

 

令和7年度新幹部

役職名 ポジション 選手氏名(学年) 出身校
クラブキャプテン FB 北川 拓来(4) 昌平
ゲームキャプテン CTB 田中 大誠(4) 國學院栃木
バイスキャプテン LO 細川 幹太(4) 國學院久我山
主務 FL 山田 真滉(4) 法政二
副務/会計/寮長 SH 奈良 遼也(4) 法政
副務 CTB 岩倉 颯汰(3) 法政二
副寮長 FL 山科 亮(4) 國學院栃木
PR 和山 学弥(3) 法政二
FWリーダー No.8 宮下 晃毅(4) 報徳学園
FL 植浦 慎仁(3) 報徳学園
BKリーダー SH 小山田 裕悟(4) 桐蔭学園
SO 鈴木 颯太(3) 秋田工業

インタビュー

新宮孝行 監督

ーー昨シーズンを振り返って

一昨年は大学選手権に出場し、去年は100周年という記念すべき年でもあったので、それ以上の成績を残さなければいけないと。ただそのせいもあってか、僕を含め指導陣に少し気が入りすぎて、空回りしてしまったところも多々あった。春季交流戦はAグループに入れて、この中で戦うにはどうすればいいのか模索しながら練習していきました。ただ、上手く秋にディフェンスとアタックの精度が上がらなかったのは事実で、それがマイナスなところですね。プラスのところは日々の練習の中で人に言われてやるより自分たちでやるという意識が出てきたかなと。その部分はチームの雰囲気も良くなりました。ただ、何度も言うようにチームの雰囲気が良くなっても勝たなきゃいけないんでね。このチームに必要なことは勝つことだなと去年すごく感じました。最終的には4勝3敗、一昨年の成績と変わらなかったけれども、大学選手権を逃してしまった。残念でした。

ーー去年のチームについて
一昨年の石岡(玲英、令6年卒、現:BL東京)の場合は、絶対的なリーダーシップを持っていたので。一人でなんでもやってしまう部分がありました。彼が抜けたことによって、(金)侑悟(令7年卒、前主将、現:浦安DR)と小林(雅治、令7年卒、前副将)は、石岡の代では他に誰も声を出さなかったのが、「次誰が出すの?」と戸惑ってしまって。春は無言の声も出さないチームで、自分たちでやらなきゃいけない、上級生が先頭に立ってやらなきゃいけないと気づいた年だなと思います。

ーー今年はどんなチームになりそうか
僕は今年で6年目なんだけれども、1年目は個々でやっていたチームで、2年目は個々で戦うチームが抜けきれなくて、3年目は共同キャプテンになり「チームでやろうじゃないか」と。4年目の石岡の時になり、チームでやろうと言いつつ、石岡がグイグイ引っ張っていました。去年の侑悟と小林の時はチームでやろうかなとなっていたんだけれど、1年1年文化と言うかね。どんどん変えていくというのがすごく難しかった。文化・習慣を作るのに5年かかってしまって、今やっと僕が描いてたチームの画が出てきましたね。指示を出したらすぐ実践するという姿勢が。今の練習でも、声を出そうと言えば声が出てきたし、移動は歩かないと指示を出せばみんな移動が早くなるし。2、3年前は言っても聞かない、聞かないというより体が反応しない、習慣になっていないから。1年2年でやれというのは簡単なことではない。それがやっとできてきて、今年は面白い年だなと思いますね。勝負に勝つという事、勝つことで彼らにもっともっとエネルギーが与えられていくんじゃないかな。いいチームになってきている。良いチームだけどやっぱり勝たなきゃだめだと思います。

ーーキャプテンの選出理由
正直この4年生の代というのは突出して誰がリーダーになるというのはなかった。学年によってそれぞれの文化・個性があってね。今年は仲が良くて「自分が自分が」という気持ちがあまりないから、リーダー陣というのも投票で決めるけれども、はっきり二つに分かれた。北川拓来と田中大誠で。両者から話を聞いて、共同キャプテンにするのは中途半端だから、クラブキャプテンとゲームキャプテンで分けました。そしてバイスキャプテンに細川幹太を置いて、新しい形を作りました。チームのキャプテンは北川拓来で、グラウンドレベルのキャプテンは田中大誠で。

ーーそれぞれのキャプテンに期待することは
拓来はおとなしくてあまり発言するタイプじゃないけれど、その代わり真面目でね。彼は規律とかをすごく重視する人間だし、チームの規律の部分をうるさく言ってくれると思う。田中大誠はグラウンド内で声を出したり、指示を出すというのを多くやってもらいたいなと思います。そういう意味でキャプテンを二人に分けたわけだから。

ーー今年のキーマンを挙げるとするなら
FWでは三浦(幹太、3年、LO/FL、秋田中央)、BKでは福本耀(2年、CTB、報徳学園)ですね。これが頑張って出てくるか。
ーー三浦選手を挙げた理由は
走れる、声も出す、フィットネスもある。ディフェンスもいく、ただ体重があまりない。もう少し増やしていけば彼はものすごく伸びるんじゃないかなと思っています。彼が伸びることでチームの更なる力になるはず。
ーー福本耀選手を挙げた理由は
1年間怪我で何にもできなかったけれども、他大学との合同練習の時にものすごいパフォーマンスを発揮して、彼の一瞬の抜くスピードなんかは面白いなと感じましたね。今年彼が伸びてくればCTBやWTBで使えるし、そうなるとBKのメンバーの幅が出てくるからその点キーだなと思います。一応CTBだけれどもWTBとして使っているのは、CTBどちらか怪我した時に福本を入れる使い方を考えている。CTBとして伸びてきたら、また炭竈をWTBで起用するかもしれないですね。

ーー新入生の印象について
みんないいですね。SOの小林(利仁、SO/FB、昌平)、これは良い。体が小さいからまだ試合ですぐ使う事は出来ないけれど、持ってるポテンシャルは抜群だと思います。キック、ラン、パスのセンス的な部分。スペースにパスは運ぶし、キックコントロールが良いから相手が一番嫌なデンジャラスゾーンに蹴り込める。そのセンスはこの中では一番。あと、福本兄弟の弟、福本亘(CTB/SO、報徳学園)もすごくいいです。兄とは違った横に動ける良さがある。相手に対してズラして突破する力がある。伊藤愛晄(FL/LO、秋田工業)は、センス的にはまだかもしれないけど、スピードはすごいです。森(将太郎、LO、國學院久我山)も身長があるから期待している。あとは菅原(幹太、FB/CTB、大阪桐蔭)もいいし、良い選手がたくさん入ってきてくれました。

ーー今年度の目標は
選手たちはリーグ戦優勝、大学選手権ベスト4を掲げています。僕はいつも言っているけど負けるの嫌いだから、全部勝つという事は優勝するという事で。優勝したいなと思います。学生スポーツだからケガも、授業もあるしで大変で。ラグビーで言えば優勝が目標だけれども、チーム作りで言えば、まだ自分たちで考える所まで到達できていない。自分たちで考えて、かつ「気が利く選手」になってほしいですね。キャプテンであったり、リーダー陣は余裕があるわけだから、人のことを思いやれるようなプレイヤーになってほしい。それがチームのためにもなる。そんなプレイヤーに全員がなることが出来ればチームはもっと強くなってきて、あとは勝つだけ。それが監督としての目標です。そんなチームにしたい。

ーー今季の意気込みは
戦うのは彼らだから、彼らがやってくれるしかない。彼らの意気込みがあれば必ず勝てる。負けるチームではないと思います。対抗戦の早慶明などと互角まではいかないかもしれないけど、戦えるチームにはなっていると思います。

(取材:北川築来)

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