【硬式野球】2025新入生インタビュー⑥~西村大和、野上大耀~

2024年2月中旬
今年も多くの新入生が法大野球部の門を叩いた。4月後半、新入生も大学生活の成れたであろうタイミングでインタビューを行った。今回は、その中から西村大和選手と野上大耀選手のインタビューをお届けする。

 『スポーツに優れた者の特別推薦入学試験』による新入生一覧

ポジション 氏名 出身高校
投手 槙野遥斗 須磨翔風
宮本恭佑 東海大菅生
櫻田朔 青森山田
捕手 只石貫太 広陵
井上和輝 駿台甲府
岩出純 作新学院
内野手 岩井天史 滋賀学園
岡田翔豪 東海大甲府
武田勇哉 常総学院
西村大和 報徳学園
野上大耀 大分舞鶴
吉田大吾 星稜
外野手 境亮陽 大阪桐蔭
山田頼旺 中京大中京

選手インタビュー

西村 大和 内野手

ーー大学生活には慣れたか
野球部の練習には慣れてきましたが、大学の方はまだ授業が始まったばかりなので、まだ慣れてないですね。大学は高校とは授業時間が違ったり、自分で授業を組むというのも初めてだったので、難しさは感じていました。

ーー大学野球と高校野球の違いはどのような部分に感じるか
初めて打席に立った時は高校生では見たことのないストレートや変化球を木で打つということでレベルの高さを感じました。

ーー高校時代印象に残っている試合は
2年生の選抜で初めて甲子園に出て、その時の3回戦の東邦高校戦です。自分がサヨナラヒットを打って勝ったので印象に残っています。

ーー選抜2年連続準優勝の反響は
周りの人からは「おめでとう」という言葉をもらいましたが、1回目はうれしい気持ちもありましたが、2回目は優勝を逃した悔しさの方が強かったです。

ーー3年夏の甲子園については
2年の時は春は甲子園に出て夏は出れなかったので、チームとして夏の甲子園を目指してやっていました。メンバーだけではなくて、応援してくれる選手の力も夏の甲子園に出る原動力になったと思います。

ーー夏の甲子園が終わった後はどのような練習をしてきたか
まずは木のバットになれるために、木のバットで多く打つということをやってきました。あとは、夏の試合で減った体重を戻すなど基礎的なことも大学に入るまでやってました。(後輩達に混ざって練習していたのか)後輩の秋の大会も始まるので、試合経験が少ない1年生に向けて守備のアドバイスなどもしていました。

ーー高校時代印象に残っている選手は
報徳で言ったら今朝丸(現阪神タイガース)ですね。ストイックに練習していて、球も速いですし守っていて安心感があって、信頼されていました。(相手チームで印象に残っている選手は)神戸国際大附属の津嘉山(現ソフトバンクホークス育成)ですね。2年春と夏に対戦してチームとしても個人としても手も足も出なかったです。

ーー報徳学園の同期である今朝丸選手がプロ野球の世界にいるが意識しているか
自分もいつかはプロの舞台でプレーしたいなと思っているので、プロの世界で通用する力をつけたいなと思っています。

ーー2年秋の県大会決勝で槙野遥斗投手(営1=須磨翔風)と対戦しているがその時の印象は
コントロールの良いピッチャーで、ストレートも変化球も低めに集めて打ち取るピッチャーだという印象でした。大学に来てからはテンポも良くなって思い切りの良いピッチャーになってると感じました。

ーー高校時代、秋季近畿大会、選抜で対戦した大阪桐蔭の境亮陽(営1=大阪桐蔭)選手の対戦時の印象は
秋は全体的に桐蔭の選手のレベルが高いなと思っていましたが、選抜の時は足も速くて良い1番バッターだと感じました。

ーー阪神タイガースジュニアでは只石貫太(営1=広陵)選手とチームメイトだったが
親同士も仲良いですし、春リーグ戦の初戦も貫太の親に声をかけていただきました。(その時のエピソードは)貫太はその時からチームメイトから愛されるキャラで、パンチ力のあるバッティングをしていました。

ーーご自身の強みは
守備だと思います。高校の時からチームとしても大事にしていたことなので守備ですね。(守備は高校時代に培ったものが大きいのか)監督のノックも速くて横に振られますし、冬には特守というのがあって、球際の強さを鍛える練習をしていました。そういった、細かいこだわりを意識してやってきたので、守備力の向上につながったと思います。

ーー50m走のタイムと遠投の距離は
50m走は6.3で、遠投は100mくらいです。

ーー木製バットの対応については
金属はどこに当たっても飛びますけど、木製は芯で捉えなくてはいけないので、振るというよりは芯に当ててコンタクトするというのを意識しています。まだ1年の春なので2、3年生につれて対応していきたいです。

ーー現状感じている課題は
バッティングもそうですし、全体的にまだ大学生のレベルになっていないと思います。

ーー同期で試合に出場している選手も多いが意識しているか
1年生から試合に出ることはすごいことですし、自分もベンチに入らせてもらっていて、試合に出たい気持ちもあります。今は2、3年生になって試合に出て、自分が活躍する姿を想像しながら練習しています。

ーー社会人対抗戦では代打で犠打を決めていたが
あの時は試合に出るとしたら守備かなと思っていましたが、大島監督から走者が出たら代打の犠打でいくと言われました。焦った部分もありましたが、リーグ戦に向けて自分の役割を1つ見つけられたので良かったです。(2ストライクと追い込まれていたが)浅いカウントの時は野手に捕らせようと意識していましたが、追い込まれてからは投手の前でもいいから転がそうと思い、気持ちが楽になったことで成功できたと思います。

ーーリーグ戦でもサードとして、松下歩叶(営4=桐蔭学園)選手の後ろでノックを受けているが学ぶことはあるか
声かけであったりプレーだったり学ぶことも多いですし、視野が広くチームのことが見えていると感じます。まだ1年生でプレーに集中して、周りが見えなくなることもあるので、周りが見えるようになっていきたいなと思います。

ーーサードの他に守っているポジションは
セカンドだったりファーストでノックを受けることもあります。

ーー仲の良い同級生は
山田頼旺(営1=中京大中京)と槙野ですかね。色々な同期と接しているかなとは思います。

ーー仲の良い先輩は
中村騎士(営2=東邦)さんだったり、2年生の内野の方々は話す機会が多いので良くしてもらっています。

ーー六大学で意識している選手は
明大の榊原(七斗、3年=報徳学園)さんですかね。高校の2学年上の先輩でちょうど自分が高校に入学した時に、キャッチボールをしてくださった先輩でもあります。良くしてもらってましたし、活躍もしているので自分も負けたくないと思っています。

ーー六大学で対戦してみたい投手は
早大の伊藤樹(4年=仙台育英)さんですかね。レベルの高いピッチャーとは対戦してみたいと思います。

ーー今年1年間の目標
自分自身のレベルアップをしていきたいです。まだ1年生なのでリーグ戦に出ることよりも、これから活躍するためにパワーアップだったり、スピードアップを意識してやっていきたいです。

ーー4年間の目標は
リーグ優勝をしたいと思います。最近法大はリーグ優勝できていないので、この4年間で優勝したいと思います。

ーーファンの方へのメッセージ
今年もこれから優勝目指して頑張っていくので、応援よろしくお願いします。

(取材:松野要)

西村 大和(にしむら・やまと)
法学部1年 2006年8月9日生まれ
兵庫県出身・報徳学園
179cm85kg・右投左打
『高校2年時、3年時ともに春のセンバツで準優勝を経験。3年時には3番・サードとして打線をリードした堅守の三塁手。昨日の東大2回戦では、リーグ戦初打席初安打も記録した期待の星。法大で4年間修練を積み、元チームメイト・今朝丸裕喜(阪神タイガース)の待つプロの世界へ。』

野上 大耀 内野手

ーー大学生活になれたか
高校の時は実家から通学していて、大学で初めての寮生活というのもあって、最初は結構きつかったのですがだいぶ慣れてきました。

ーー大分から上京してきて感想は
人が多いです。(笑)

ーー法政大学野球部の雰囲気は
上下関係はそこまで厳しくないです。ですが、上級生も野球では厳しくしてくださりますし、今1年生から試合に出ているメンバーがいるように、下級生も野球がやりやすい環境だなという風に思っています。

ーー大学と高校での違いは
法政大学は、名門大学で野球が強い大学ですし、野球をしに来る選手が多いので、熱量の違いは感じました。

ーー寮で同部屋の人は
4年生の菅野さん(樹紀、法4=土浦日大)です。

ーー印象は
優しくて、部屋でも話しかけてくださるので快適に過ごさせてもらっています。

ーー高校時代の思い出の試合は
最後の夏の大会で明豊高校に負けてしまった試合です。最後の大会だったということもあって、印象に残ってます。(悔しかった思い出でもあるのか)そうですね。チームは決勝まで行けたのですが、自分自身が夏の大会で結果を全く出すことができませんでした。それに、3年間夏の大会は全て明豊高校に負けたので悔しかったです。

ーー高校野球を通して1番成長できた部分は
高校では、人間性という部分が大きく成長できたと思っています。自分は高校1年生の時からベンチに入らせてもらって、2年生ではレギュラーになって、3年生で副キャプテンとして、チームを支える立場に回らせてもらいました。学年が上がるにつれて、自分のことだけではなくて、周りのことも見ながら周りの選手とコミュニケーションを取るであったり、1年生から数多くの試合を経験させてもらっている身としての立ち振る舞いがやはり大事だなっていう風に思いました。それを意識し続けたことで、人間性が成長できたと思います。

ーー高校野球引退後はどのような練習をしていたのか
まずは大学生は体付きが違うと思っていたので、基礎的な力をつけるために、ウェイトトレーニングや走りこみ、そして、とにかくバットを振る回数を増やすということをやってきました。

ーー50メートル走のタイム、遠投は何メートルか、スイングスピードは
50メートルは、6.5秒。遠投が95メートルくらいでスイングスピードは110km/hくらいです。

ーー法大に進学した理由は
野球が強いところに進学したいとずっと思っていたのが理由です。六大学野球のリーグ自体レベルが高いですし、その中でも法政大学は、優勝回数も今は2位で、入ってくる時は1位タイでした。とにかくレベルの高いところに自分自身が身を置いて厳しい環境で自分が成長したいっていう思いがあって法政大学を希望しました。

ーー大学1年目での目標は
まずは体作りというのを1番にしています。怪我をしない体作り、しっかりリーグ戦を戦い抜くことができる体力作りを目標としています。

ーー仲のいい同級生は
西村大和(法1=報徳学園)と岩出純(キャ1=作新学院)です。

ーーリーグ戦に出場していたり、ベンチに入っている同級生もいるが
リーグ戦で試合前の補助をしているのですが、一緒に練習をするだけではなく周りからの視点で見ると、自分もそこに入りたいという気持ちもどんどん強くなっています。西村に関しては、自主練習も一緒にしているのでそこで刺激をもらっています。

ーー仲のいい先輩は
平尾(幸志郎、文2=海星)さんです。寮の世話長というのもありますし、同じ九州出身なのでご飯に連れて行ってもらったり、よくしてもらっています。

ーー六大学で対戦してみたい投手は
4年生なのですが、早稲田大学の伊藤樹さんです。六大学の中でもトップのピッチャーだと思うので、ベンチに入れたら対戦したいと思っています。

ーー野上選手自身の強みは
自分の強みは、守備力です。特に送球が安定していることだと思っています。安定した送球と堅実な守備、時にはアグレッシブな守備というのが強みです。バッティングでも広角に打つことができる、色々な球に対応できるというのが自分の強みだと思います。

ーー逆に今後克服、改善していきたい部分は
紅白戦やオープン戦に出たりする中で、大学生のピッチャーが投げる球というのは高校の時と違って強さがあると感じているので、その球をヒットだけではなくて長打を打つことができるようにしていきたいです。

ーー目標としている選手は
明治大学から楽天に行った宗山塁選手を目標としています。憧れです。

ーー4年間の目標は
4年間の目標は、まずはリーグ戦に出てチームの勝ちに貢献することです。あと自分自身、野球を始めた時からプロ野球選手になりたいと思ってやってきたので、少しでもプロ野球選手に近づけるように頑張りたいと思ってます。

ーーファンの方へのメッセージ
いつも応援ありがとうございます。これから六大学の中でも代表とするような選手になりたいと思っているので、これからも熱い応援をよろしくお願いします。

(取材:寺地愛歩)

野上 大耀 (のがみ・たいよう)
文学部1年 2006年12月18日生まれ
大分県出身・大分舞鶴
167cm73kg・右投左打
『抜群のミート力を生かし、大分舞鶴高時代は3番打者として打線をけん引した二塁手。実績は今年の他の新入生野手に比べ見劣りするのは否めないが、攻守にバランスよく自信を持つ”掘り出し者”が神宮を引っ掻き回す日も遠くはない。』

関連記事一覧