2025年8月27日(水)
法政大学多摩キャンパス体育館
【ハンド】秋季リーグ2025開催直前取材インタビュー&第1戦 上武大 三度目の挑戦も初戦は逆転及ばず、悔しい黒星発進となった
直前インタビュー
主将 後藤秀生 選手 (スポ健・4年)
ーー東日本インカレを終えて
厳しい試合も沢山あったのですが、リーグが終わってからディフェンスに注力してやってきた成果が現れてたのかなと思います。オフェンス面だと7人攻撃というのをやっていて、それがすごく効果的に使えた大会だったなというふうに思います。
ーーリーグが終わってからの期間を経て現在のチームの雰囲気は
すごく上がってきていて、ディフェンスも良くなってきているので、リーグに向けていい準備ができているのではないかと思います。
ーー春リーグで課題としていたディフェンスの一対一だったりラストプレー、細かなミスについては改善出来たか
はい、かなり改善してきていて、特にディフェンスが一番改善出来ているのかなとは思っています。一対一の弱さっていうのが根本的に解決されたかどうかはまだ分からないんですけど、弱いなりにも組織的に運動量を出して守るっていうところをしてきてて、それが今すごく良くなってきていると思います。
ーー秋リーグでの戦略は
走ってディフェンスから守って速攻っていうのをやっていきたいと思います。
ーー後藤選手が考える注目選手は
櫻井さんも言っていた通り、1年生にすごく良い人材が集まっているように感じてて、中村選手だったり石原選手、むらまつ選手も良いメンタリティを持っていて、プレーも上手いのですごく期待をしています。
ーーハンドボールの魅力は
スピード感と迫力がある競技というところですね。バスケのようなスピード感を持ちつつ、サッカーみたいな迫力もある、色々なスポーツのいいとこ取りのような競技だと思います。
ーーラストシーズンということですが、どのような思いで挑みますか
一部昇格っていうのを目指して3シーズン目ということで、三度目の正直で自分達の代で一部に戻して来年から後輩たちが一部でプレー出来るように頑張りたいと思います。
ーー応援してくださるファンの方々へ
絶対に一部に上がります。応援よろしくお願いします。
石原幸樹 選手 (経済・1年)
ーー現在のコンディションは
僕自身、世界選手権を経験してヨーロッパのすごさとか、他国がどんな感じでハンドボールを展開しているのかを生で見れた中で、少しでも真似できればなって思って練習やってるんですけど、思ったよりもいい感じにできています。
ーー日本代表での収穫は
ヨーロッパの選手は体が大きくて、フィジカルの違いが大きくあったんですけど、その中でも攻め込むタイミングとか、体の使い方、走り込みとかを学ぶことができました。
ーーヨーロッパの選手や他大学との選手と比べて今の法政大学の選手やチームに足りないところは
フィジカル面では圧倒的に負けてて、他にもハンドボールIQや知識、連携の部分で劣ってるかなっていうふうに思いました。
ーーサウジアラビア戦での活躍については
バックプレイヤー陣がサイドにパスを結構投げてくれた中で、ウイングの僕は角度の広いサイドシュートを決めきることができたのでバックプレーヤー陣に感謝してるのと、後半入る前に日本のゴールキーパーコーチから、飛び込みを早くしようとアドバイスをもらってそれが新しい気づきになったのかなと思います。
ーー秋リーグに向けての意気込み
春リーグに比べて成長していると思うので、チームを引っ張っていけるような存在になれればなと思います。
中村光希 選手 (1年)
ーー現在のコンディションは
コンディションは自分は怪我がちな部分もあるんですけど、しっかりケアしていけば、万全な状態で試合を迎えられると思っています。
ーー春から秋にかけての期間で主に行ったことは
チームとしてはディフェンスでの課題が多かった中で新しい戦術ディフェンスの形を練習しました。春は本当に守るだけのディフェンスだった中で攻めのディフェンスという新しい形を取り入れました。
ーー東日本インカレ振り返って
チーム全体でミスが目立ったときにディフェンスで粘れるチームになっていかないと、と思ったので試合を通してミスが続いた時に、いかにどうやって守れるかっていうところが、秋リーグの課題になってくると思いました。
ーーハンドボールの魅力は
まあ経験者にしかわからない部分もあるんですけど、1対1での駆け引きとか、パスの走り込むタイミングとか、いろいろ工夫がある中で出る相手を出し抜くプレーが見ていると面白いと思います。
ーー秋リーグの意気込み
自分はディフェンスが得意なので、ディフェンスでしっかりガッツ見せて頑張っていきたいと思います!
櫻井孝宏 監督
ーー春から夏の期間で重点的に行ったことは
ディフェンスの強化を一番やりました。春リーグよりもアタックするような接触を増やして、もっと積極的なディフェンスに変えたっていうのが、一番行った点だと思います。
ーー春季リーグで話していた1対1の強化については
ディフェンスの方の強化はできたと思いますが、オフェンスの方はまだ少し足りないかなという感じです。1対1で攻めれる人が少なく、全員で攻めれるような形をとりたいのですが、まだそこの域までは達してないかと思っています。
ーー春と比べて大きく変わった点は
1年生が戦力になってきてメンバーが少し若返ってきたと思います。それがいい突き上げになっていて上級生も必死に練習しているのでいい効果だと思います。
ーー秋からの新戦力となる選手は
中村光希、青木沙良(社1)、小林心歩の3人です。
ーー東日本インカレをふりかえって
チームとしては、勝って当たり前の試合をやらなきゃいけなかった中でプレッシャーはあったと思いますけど、追いつかれる場面とか、ミスした場面で弱さが出てしまったっていうのは反省点です。また夏場で、法政大学の体育館が暑いので運動量が減っちゃた影響も少し出てしまったかと思います。運動量が落ちた分、焦ってくるとミスが増えたりというところはありました。ただ、その分ディフェンスは、春よりもかなり良くなったと思います。
ーー運動量に対しての対策は
今また少し動き始めていて、他大学の会場も涼しいので大きな影響は出ないかと考えています。
ーー1部昇格にむけて必要なことは
全勝優勝で行かないと1部昇格はないと思うので、そこだけはこだわっていきたいと思います。
ーーハンドボールの魅力は
スピードと接触に尽きるかと思います。
2025年8月31日(日)
駿河台大学
戦評
1部昇格に向け3度目の正直となる秋リーグの開幕戦。相手は昨季9位の上武大学、全勝優勝へ向けて弾みをつけたいこの一戦。立ち上がりから昨季課題としたディフェンスに苦しみ、前半は5点差で折り返す苦しい展開に。後半からは意地を見せ、一時逆転する展開に持ち込むが相手の流れを断ち切ることはできず敗戦。
試合結果
トータル試合結果
32 法政大学 |
13 | 前半 | 18 | 33 上武大学 |
---|---|---|---|---|
19 | 後半 | 15 |
秋季リーグ戦結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
---|---|---|---|---|
1 | 8月31日(日) | 上武大学 | ⚫︎32-33 | 駿河台大学 |
2 | 9月6日(土) | 都立大学 | 駿河台大学 | |
3 | 7日(日) | 国際武道大学 | 駿河台大学 | |
4 | 13日(土) | 駿河台大学 | 明星大学 | |
5 | 14日(日) | 文教大学 | 明星大学 | |
6 | 20日(土) | 慶應大学 | 慶應日吉 | |
7 | 21日(日) | 関東学院大学 | 駿河台大学 | |
8 | 27日(土) | 明星大学 | 国際武道大学 | |
9 | 28日(日) | 青山学院大学 | 慶應日吉 |
個人得点
青木 …5点
石原 …5点
溝 …4点
林 …3点
栗田 …3点
大塚 …3点
親泊 …2点
後藤…2点
山本 …2点
中村 …2点
加崎 …1点
大事な開幕戦の勝利を勝ち取るために、何とか開始から流れをつかみたい中始まった試合。開始1分でこの日リーグ戦初出場となる青木湊良(社1)が得点を決め攻撃の流れをつかむも、昨季からの課題であるディフェンスに苦しみ相手にも得点を与える展開が続く。そんな中、15分にパスカットからシュートを決められ流れが徐々に相手にいき始めると、そこから連続得点を決められてしまう。法大は23分、26分に副主将栗田哲太(社4)が意地の連続得点を見せるも、点差は縮まらず前半を13ー18で5点を追いかける形で終える。
5点ビハインドで後半をむかえた法大は開始20秒から山本航司(スポ3)が得意の左サイドからのシュートを決め、チームが勢いに乗り始めるかと思われたが、前半の悪い流れを断ち切ることはできずに苦しい展開が続く。しかし、6分の青木のゴールを皮切りに徐々に点差を縮め、12分に親泊寛粋(経済4)のシュートで同点に追いつき、14分に栗田が逆転のゴールを決め、4年生の意地を見せたプレーでチームを勢いに乗せる。そこから更に点差を広げたい法大だったが上武大も粘りを見せる。その中で19分、22分、23分と7mスローでの得点を許してしまい再び逆転を許してしまう。その悪い雰囲気を断ち切ったのが青木(社1)、石原幸樹(経済1)の1年生コンビ。2人でディフェンス陣を崩し27分に再び同点に追いついてみせると、試合時間残り20秒で後半からの出場で得点を重ねてきた大塚怜央(生命2)に逆転のゴールのチャンスが訪れる。ここで決めきれば勝ちが近づく場面だったが相手のキーパーの好セーブが飛びだし得点を阻まれてしまう。このまま試合は終わりかと思われたがここから上武大が高速カウンターを見せ、残り1秒で劇的な逆転ゴールを決め試合終了。32対33となり、開幕戦を落とす結果となった。

#10 後藤秀生 選手(スポ4)/トップ写真
#24 親泊寛粋 選手 (経済4)
選手 インタビュー
青木湊良 選手(社会・1年)
−−今日の試合を振り返って
初戦で怪我人も多くて万全な状態ではない中で立ち上がりから全員でやってきたことやろうって話してたんですけど、ディフェンスでは失点が多くなってしまいリズムを作ることができなくて、オフェンスの方も簡単なミスが起きたりなど試合の入りが悪くなってしまったゲームでした。
−−リーグ戦初出場ながらチーム最初の得点を決められましたが
春リーグは怪我で出れてなかった中、秋リーグは先輩方の怪我もあって最初から出ることになって、4年生の引退もかかってるシーズンなので、やってやろうってという気持ちが出たゴールだったと思います。
−−チーム最多得点に加え、流れを呼び戻すプレーも多かったが試合中意識していたことは
前半は自分があまり前に行けなくて、パスに逃げていた中でハーフタイムで自分からもっと攻めていこうと思えてプレーできて結果に繋がったので、ハーフタイムでの切り替えが一つのきっかけだったと思います。
−−秋リーグへの意気込み
初戦は負けてしまったのですが、自分たちの課題が多く出たので来週までにその課題に向けて練習して残りの試合全部勝ちきって、1部上がれるように頑張ります。
−−ファンの方々に向けて一言
これから1ヶ月の間秋リーグは続くので、ちゃんと結果を残せるように頑張ります。
大塚袮央 選手(生命・3年)
−−今日の試合を振り返って
メインで出たのは後半からで、負けてる状態で前半折り返していたので気合いは入っていましたが、最後の最後で決めきれない自分の弱さが出てしまったかと思います。
−−後半チームの追い上げに貢献するプレーも多かったが
うまく上のバックプレーヤー陣が繋いで、ずらしてくれたのでそこからシュートを決めきって自分のディフェンスに切り替えれたのは良かったと思います
−−改めて最後のワンプレーについて
同点で残り1分きった状態でどうしても点をとって勝ち切りたいところで最後自分の逆のサイドにボールがくるとは思っていたんですけど練習からの準備含め、色々足りていない部分が試合に出てしまったかと思います。
−−秋リーグへの意気込み
この先は決め切るべきシュートを決めれるように普段の練習から気を引き締めて、頑張っていきたいと思います。
−−ファンの方々に向けて一言
勝つしかないのでやることやって、今日の負けを自分たちで噛み砕いて、いい方向に繋げていくので応援よろしくお願いします。