• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】今春リードオフマンとして飛躍を遂げた藤森康淳は、増量でチームの起爆剤へ ベストナインと首位打者を目標に全身全霊で挑む (秋季リーグ戦直前インタビュー⑰)

【硬式野球】今春リードオフマンとして飛躍を遂げた藤森康淳は、増量でチームの起爆剤へ ベストナインと首位打者を目標に全身全霊で挑む (秋季リーグ戦直前インタビュー⑰)

藤森 康淳 選手

ーーオープン戦を振り返って
静岡キャンプ明けから、チーム的にはいい方向になりつつあるっていうか。野手の方は、春のリーグ戦を通して自分たちのやることがしっかり明確になってきたんで、そういった面でみんな自分のやることを理解してチームに全うできているかなと思います。それとやっぱりピッチャー陣が今の課題なので、そこはもっとまだまだ頑張ってほしいなって部分はあります。

ーー現在の状態は
個人的にはキャンプの時からしっかり振り込んできたんで。この夏振り込んできた分、感覚としてはいい状態にはあるのかなと。結果を見ても、自分の中では順調にきてるかなと思います。

ーー昨季までと何か変えたことは
率は残したんですけど、自分的にはやっぱり力不足やなって感じたんで。まだまだ線も細かったですし、周りの選手や他大の選手と比べても全然体付きが違ったのでそういったところを変えました。

ーーこの夏に意識して取り組んだことは
夏に体重が増える選手っていい選手って言われるので、この夏は技術云々よりも、まず体作りから始めようと。ウエイトや食事の面はすごく気を使って、今は春の時よりは5キロぐらい増えた状態なので、そういった面ではすごく良かった期間かなと思います。技術ももちろんやるんですけど、どちらかというと体作りメインで取り組んでいました。

ーー昨季は序盤では1番での出場が多い中、後半からは3番を任されることもあったが、打順のこだわりや意識の変化などはあるか
こだわりは別にないですけど、1番だったら出塁率、チームの起爆剤としてそういう部分は求められると思います。自分的にも高校の時に1番を打ってたので、1番は馴染みがあってやりやすいなって部分はあったんですけど、最近3番を任されるようになって、重圧っていうかプレッシャーではないですけど、やっぱり3、4、5番のクリーンナップはチームの中心となるバッターが担う場所でチャンスで回ってくる場面が多いので。そういった場面でしっかりとした打席を作っていかないといけないし、ピッチャーもそのクリーンナップはやっぱギアを上げてくるとこなので、1球1球、練習の時からそういうことを意識して大事に取り組んでます。

ーー外野手として守備の面で意識していることは
ピッチャーが打ちとった打球、前の打球はなるべく取れるようにという打球判断の部分ですね。後ろの捉えられた打球は仕方ないと思うんで、前の打球だけは取れるように意識してるのと、やっぱりコミュニケーションですね。神宮とかやったら声も聞こえにくいと思うんですけど、その中でのコミュニケーションの取り方。内外野間でのそういった部分は自分は特に意識して取り組んでいます。

ーー学年関係なく連携を取っているのか
そうですね。外野の中では結構コミュニケーションは学年関係なく取れてる印象ですね。

ーーオールスター出場はどうだったか
楽しかったです。でも、他大の選手も春以来久しぶりに見たんですけど、やっぱり仕上がってるなっていう部分もあったんで、こっちも負けてられないなっていう気持ちになりました。

ーーオールスターを通じて影響を受けた選手は
やっぱりえぐいなと思ったのは、明治の榊原(七斗、明大3年)です。仕上がっているなと。打撃に関してもキレがありましたし、守っていてもハツラツとしていて躍動感あるなというのは感じたので、同じセンターとして負けられへん存在やなと思いました。

 ーー実際に交流はしたのか
そうですね。最終日が野球教室だったんで、一緒に食事行って、そこで色々バッティングのこととか教えてもらって。今ちょっと榊原の真似してます。かなり影響受けました。

ーーこの秋で4年生が引退だが、特にお世話になったり影響を受けた選手は
プライベートでお世話になったのは浜岡さん(陸、法4=花咲徳栄)です。よくご飯連れて行ってくれたりしたので。影響を受けたのはやっぱり松下(歩叶、営4=桐蔭学園)さんです。野球に取り組む姿であったり、1番チームのことを考えているし、自分のことよりもチームのこと優先というか。そういうのはやっぱやろうと思っても、難しいことやと思うんで。しかも4年生があんまり試合出てない中で下級生との関わり方も難しいとこもあったと思うんですけど、その中でもチームを第一線で引っ張ってくれたんで、すごい尊敬しますね。結果ももちろんですけど。

ーー現在のチームの雰囲気はどうか
4年生に笑顔が増えたなと思います。もう最後だしということで。そうなると下級生もやりやすいし、やっぱりチームとして向かう目標は一緒なので。そういった面ではいいチーム状態に仕上がってるとは思います。

ーー慶大との初戦にベストな状態で入るための工夫は
なかなかベストな状態で入るというのはのは難しいので。ベストな状態で入れたらそれは1番ですけど、逆に自分はベストな状態より、入れなかった時のことを考える方が多いですかね。そういった中で自分のやるべきこと、バントとかフォアボール選ぶとかもそうですし、それこそ出塁率であったり、何かチームに貢献できることを調子悪い時にできるのが1番だとおもいます。

ーー昨季の序盤は緊張などでメンタルが安定しにくかったとのことだったが、現在メンタル面で何か意識していることはあるか
メンタル面ですかね。リーグ戦も結構やってるんで慣れてきてはいるんですけど、やっぱり開幕戦っていったら緊張します。緊張しいなので。緊張してても別にやばいなとは思わないですけど、やっぱりいい緊張感で、緊張を楽しめるぐらいのメンタリティを持ってたらなというのは感じます。やっぱり練習試合ではそこまでの緊張感というのはないので、練習の時からそういった場面を意識して、練習であったりオープン戦に取り組むようにはしてます。

ーー宿敵の早稲田、明治の連続カードをどのように乗り切ろうと考えているのか
エース級を打たないことには勝ち目はないと思うので、伊藤樹さん(早大4年)であったり、毛利さん(海大、明大4年)であったり、特にその2人。全員が相手ピッチャーのことを研究して、まず第1戦を打って勝って取れるように。まずは慶應ですけど、その後しっかり第一戦を取れるようにやっていきます。けど、やっぱり2連勝っていうのはなかなか難しいんで。やっぱり3戦目の体力勝負になるので、そういった体力面も今の夏の期間には強化しないといけない。そういった面でもしっかりとこの夏、チーム的にもですけど、個人的にも体力面の強化などは重きを置いてやっていました。

ーー秋からの期待の新戦力は
絶対、井上くん(和輝、法1=駿台甲府)ですね。バッティングがえぐいっす。自分が見る限りでは大学ナンバーワンぐらいのバッティングじゃないですか。もう次元が違うんですよ、飛距離が。めちゃめちゃ飛ばす。結構バッティングのことは自分も聞いたりします。結構シュアなバッティングをするので。三振も多くはない方ですし、井上がしっかり活躍してくれたらやっぱりチームも盛り上がると思うんで、頑張ってほしいですね。

ーー藤森選手から見て、井上選手が即戦力になるために必要なものとは
顔っすね。やっぱりもうちょっとイケメンやったら(笑)

ーー野球の面ではどうか
野球的には、もうバッティングは結構文句ないと思うんで、やっぱり。でも、六大学のエース級とは多分あんまりまだ対戦していないと思うんで、やっぱそういった選手の速い真っすぐの球が捉えられたらチームに貢献できる選手になると思います。

 ーーリーグ戦を通して対戦したい選手は
伊藤樹さん(早大4年)です。6大学の中でナンバーワンのピッチャーだと僕は思ってるんで、そういった選手からいい成績を残したいですよね。まっすぐもナンバーワンのピッチャーだと思うので、まずはまっすぐに負けないスイング力であったりミート力を、まぁあとちょっとですけどしっかり研究して挑みたいです。

ーーリーグ戦においてチームとして注目してほしいポイントは
攻撃力ですかね。それと、若い選手が今年多いんですけど、やっぱり4年生最後のシーズンなんで、やる気が芽生えてきた選手が多いと思います。でも最後にはやっぱり四年生が1番気持ちあると思うんで、やってくれると信じています。4年生の底力。もちろん自分たちも4年生のために頑張るんですけど、やっぱり最後、最上級生の力が絶対必要になると思うので。そういった面で、チームとしての攻撃力に注目してほしいですね。

ーー個人として見てもらいたいポイントは
自分の元から武器である走力を使ったプレー。守備範囲であったり盗塁であったり、そういった部分はもちろん見てほしいんですけど、この夏取り組んだ体作りで長打力も増えたなって感じるんで、打撃のほうも見てほしいですね。

ーー盗塁も積極的に狙っていくのか
もちろん全部狙いたいんですけど、場面を見て走ります。足に自信のある選手な以上、やっぱり盗塁はトップを目指したいんで。春はトップタイやったんで、秋は盗塁数1位目指せるようにやります。

ーー今季の個人としての目標は
個人的にベストナインと首位打者というのは目標にずっとあるので。特にその2つは絶対取りたいというのと、その中でも結果だけではなくて、結果もついてこない日もあるんで、チームに貢献することを第一に考えて、完全優勝できるように。特に明治には絶対勝って、最後4年生と一緒に優勝して喜べるように頑張ります。

ーーファンの方々に一言
いつも応援してくれてありがとうございます。今季こそは絶対優勝して応援してくださるファンの皆様と喜べるように頑張ります。

(取材:中野心美)

藤森康淳(ふじもり・こうじゅん)
経営学部3年・2004年8月10日生まれ
大阪府出身・天理
170cm68kg・右投左打
昨季成績:14試合 53打数 18安打 打率.340 12打点 8盗塁

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

【秋季リーグ直前インタビュー一覧(公開次第更新いたします)】

松下歩叶主将(営4=桐蔭学園) 【硬式野球】”世界の松下”キャリアハイで悲願のリーグ優勝へ 日米野球MVP・松下歩叶主将は”執念”を胸にラストシーズンへ挑む(秋季リーグ戦直前インタビュー①)
野崎慎裕(営4=県岐阜商) 【硬式野球】チームの命運を背負うエース・野崎慎裕 最優秀防御率&5勝で投手陣を牽引し歓喜の輪の中心へ(秋季リーグ戦直前インタビュー②)
赤間梢吾(キャ4=法政二) 【硬式野球】チームを勝たせる投球で野球人生の最終章を締めくくる 赤間梢吾は春のシンデレラボーイから投手陣の要へ(秋季リーグ戦直前インタビュー③)
小森勇凛(キャ2=土浦日大) 【硬式野球】今春リーグ戦デビューを果たした注目の若手右腕・小森勇凛はコースに投げ切る力で次なる高みを目指し、仲間からも信頼される存在へ(秋季リーグ戦直前インタビュー④)
山床志郎(文2=高鍋) 【硬式野球】デビューから一気に投手陣の中枢へと駆け上がった山床志郎 今季から先発に挑戦し先発完投 防御率2点台を目指す(秋季リーグ戦直前インタビュー⑤)
槙野遥斗(営1=須磨翔風) 【硬式野球】未来のエース・槙野遥斗はひと夏を通して出力と制球力を強化 先発・中継ぎとフル回転で頂点を目指す法大の飛翔に追い風を送る(秋季リーグ戦直前インタビュー⑥)
中西祐樹(法3=木更津総合) 【硬式野球】安定した守備で信頼集める中西祐樹 開眼の兆しを見せる打撃と強気のリードで”勝てる捕手”を目指す (秋季リーグ戦直前インタビュー⑦)
只石寛太(営1=広陵) 【硬式野球】昨季は新人ながらチームで最もマスクをかぶった只石貫太 リード面の課題を見つめなおし目標のベストナインとリーグ制覇へ (秋季リーグ戦直前インタビュー⑧)
今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) 【硬式野球】練習量随一の2年生・今泉秀悟 この夏は守備力を磨き勝利を支え、勝負所で光る粘りの一打で3割&チーム最多打点を目指す(秋季リーグ戦直前インタビュー⑨)
中村騎士(営2=東邦) 【硬式野球】堅守のセカンド・中村騎士 体作りで土台を固め、大島監督仕込みのバッティングで打撃開花へ (秋季リーグ戦直前インタビュー⑩)
品川侑生(文4=三重) 【硬式野球】ラストシーズンに懸ける品川侑生 マチュアカップで光った小技と粘りを武器に、自身初の開幕スタメンで有終の美を飾る(秋季リーグ戦直前インタビュー⑪)
熊谷陸(人2=花巻東) 【硬式野球】2季連続でベストナインを受賞した”法大のプリンス”・熊谷陸 攻守に華を添える存在感で松下主将のラストを支える(秋季リーグ戦直前インタビュー⑫)
小川大地(営2=大阪桐蔭) 【硬式野球】鍛え上げた体と技術の精度で、内野の全ポジションを守る万能打者へ 小川大地は勝負の瞬間に輝く存在を目指す(秋季リーグ戦直前インタビュー⑬) – スポーツ法政
井上和輝(法1=駿台甲府) 【硬式野球】打てる捕手としてチーム内での期待度も高い井上和輝 驚異的な長打力と美しい放物線で今季の神宮を席巻するのはこの男だ (秋季リーグ戦直前インタビュー⑭)
浜岡陸(法4=花咲徳栄) 【硬式野球】人一倍執念を見せる浜岡陸のラストシーズン 代打の切り札として大事な場面での一打にすべてを懸ける(秋季リーグ戦直前インタビュー⑮)
片山悠真(文3=八王子学園) 【硬式野球】春に鮮烈な存在感を放った187cmの外野手・片山悠真 強肩強打の新星が、この秋は打線の中心として勝利を切り拓く(秋季リーグ戦直前インタビュー⑯)
藤森康淳(営3=天理)
境亮陽(営1=大阪桐蔭)

関連記事一覧