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【アメフト】オフェンスリーダー・高津佐隼世の76ヤードのランTDを含む計4つのTDを奪い開幕2連勝!次節は法明戦 チーム一丸で3連勝へ/関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第2戦 対桜美林大学Three Nails Crowns

関東学生アメリカンフットボールリーグ 第2戦 対桜美林大
2025年9月13日(土)
アミノバイタルフィールド

開幕戦で白星を収めた法大。今節は春季オープン戦でも勝利を収めた桜美林大と激突した。試合は第1QにWR阿部賢利(営3=法政二)が2試合連続となる先制のTDを奪い、試合を有利に進める。さらに第2QにはオフェンスリーダーのWR高津佐隼世(キャ4=佼成学園)に今秋初TDが生まれ、さらに相手を突き放す。その後もTDを重ね、28ー3で見事勝利。開幕2連勝を飾った!

試合結果

トータル試合結果

 

法政大学ORANGE

7 1Q 0  

桜美林大学Three Nails Crowns

7 2Q 3
7 3Q 0
7 4Q 0
法政大学ORANGE 28 Total 3 桜美林大学Three Nails Crowns

試合得点

Q ポジション 選手  得点方法 トライフォーポイント(以降:TFP)
1 WR 阿部賢利(営3=法政二) タッチダウン(以降:TD)
2 WR 高津佐隼世(キャ4=佼成学園) TD
3 TE 矢作一颯(法3=足立学園) TD
4 WR 高津佐隼世 TD

戦評

今試合は白のヘルメットを着用し試合に臨んだ

試合はK高城颯真(経4=法政二)のキックオフで開始された。すると今試合もオンサイドキックを選択。これをDB小俣広大(社4=拓大第一)が抑えて最初の攻撃権は法大へ。自陣48ヤードからの攻撃は、RB宮本樹音(文2=佼成学園)のパスキャッチやランプレーにより敵陣19ヤードまで前進する。さらにWR高津佐隼世(キャ4=佼成学園)へのパスやRB副将・竹村真柊(法3=箕面自由学園)のランプレーにより敵陣ゴール前8ヤードまで前進。しかし1st&goalで法大にホールディングの反則があり、10ヤードの罰退となってしまう。それでも迎えた、3rd&long。QB菊地慶(法3=法政二)からWR阿部賢利(営3=法政二)への16ヤードのTDパスが通り、法大が先制!TFPを高城がしっかり沈め、7-0と今試合も最初のシリーズでTDを奪った。

2試合連続で先制のTDを奪った阿部

高城のキックで試合が再開されると相手のリターンに対する RB今手太陽(キャ1=駒場学園)のタックルにより、桜美林大の攻撃は敵陣20ヤードからとなる。QBのドローにより、1stダウンを更新され敵陣33ヤードまで前進されるも、その後の攻撃をDL加藤康希(デザ3=鎌倉学園)の鋭いタックルもあり、抑えると4th&3となったところでパントを蹴らせる。これをDB佐茂竜太朗(法4=箕面自由学園)がしっかりキャッチして攻撃権は法大へ。しかしこのシリーズではホールディングの反則による10ヤードの罰退も影響してか、3rd outとなってしまう。攻撃権が桜美林大に移るも、ディフェンス陣がしっかりと抑えて、7-0で第1Qが終了した。

冷静にTFPを決める高城

第2Qは敵陣46ヤード、桜美林大の3rd&3の攻撃から開始。早速ランプレーにより1stダウンを更新され、中央50ヤード地点まで前進される。それでも1st&10で桜美林大にイリーガルフォーメーションの反則があり、5ヤードの罰退となると、続く1st&longでDL吉川颯(スポ3=山手学院)がQBサック!その後の攻撃も抑えてパントを蹴らせ、攻撃権は法大へ。自陣14ヤードからの攻撃は、2nd&10でRBの位置に入ったTE矢作一颯(法3=足立学園)へのピッチからのランプレーにより、自陣29ヤードまで前進。さらに今手のランプレーにより自陣49ヤードまで前進する。迎えた1st&10で、高津佐へのパスからのRACにより34ヤードをゲインし、一気に敵陣20ヤードまで前進する。そして迎えた3nd&8。菊地慶から高津佐への18ヤードのTDパスが成功!TFPも高城が沈めて14-0とリードを広げる。

今秋初TDを奪った高津佐

再開後のキックオフではリターナーに対して阿部が鋭いタックルをし、桜美林大の攻撃は敵陣22ヤード地点からとなる。しかし相手QBのドローやパスを通され、自陣40ヤードまで前進されてしまう。その後はLB瀧川元熙(営3=佼成学園)のロスタックルやパス失敗もあり、4th&5 となる。ここで桜美林大はギャンブルプレーを選択。これをパスプレーにより決められると、その後QBのスクランブルや中央へパスを通され、自陣ゴール前6ヤード地点まで前進されてしまう。それでも3rd&goalで佐茂のパスカットがあるなど、TDは許さず。しかし4thダウンでFGを決められ、14-3と点差を詰められたところで第2Qが終了した。

堅実なプレーでTDを演出した菊地慶

第3QはWR室欧介(社2=法政二)のリターンで開始され、法大最初の攻撃は自陣33ヤードから。竹村の3度のランプレーにより1stダウンを更新すると、菊地慶から今手へのピッチや、阿部へのパス成功により敵陣44ヤードまで前進する。さらにスクリーンにより宮本の25ヤードをゲイン。敵陣19ヤードまで前進すると、再び菊地慶からのハンドオフを受けた宮本のランプレーにより、敵陣ゴール前4ヤードまで前進する。迎えた1st&goalで菊地慶からのパスをキャッチした矢作がタックルをしに来た相手を突き倒してTD!TFPも成功し21-3と再び相手を突き放す。

らしさ全開のTD

再開後の桜美林大の攻撃は敵陣28ヤード地点から。2nd&7でDL吉田祥真(人4=法政二)のノーゲインに抑えるタックルがあるも、その後はQBのスクランブルを止められず、自陣48ヤードまで前進されると、さらに2度のパスプレー成功を許し、自陣11ヤードまで前進されてしまう。それでも1st&10でQBのランプレーに対してLB犬飼真基(営2=佼成学園)がノーゲインに抑えるタックル。さらに2nd&10で桜美林大のスペシャルプレーに対して、最後はDB仲井諒(人3=法政二)がパスカットし、TDを許さず。そのまま第3Qが終了し、21-3で最終第4Qへ。

犬飼の鋭いタックル

第4Qは自陣ゴール前5ヤード地点、桜美林大の4th&4の攻撃から開始。それでもこのプレーをしっかり抑えてTDを許さず。自陣5ヤードからの法大の攻撃へ。竹村のランプレーにより1stダウンを更新し、自陣23ヤードまで前進して迎えた2nd&8の攻撃。ここでリバースプレイにより、高津佐がサイドラインを駆け上がり、76ヤードのランTD!頼れるオフェンスリーダーのビッグプレーにより、いきなり28-3と点差を広げることに成功。

会場を沸かせた76ヤードのランTD!

さらに再開後の高城のキックオフを竹村が見事にキャッチ!攻撃権を相手に渡さず、敵陣38ヤードから法大の攻撃となる。WR山本健二朗(情4=日大二)へのパス成功などにより、敵陣14ヤードまで前進する。しかしその後の3rd&7でQB菊地祥からのパスを山本が弾いたところをインターセプトされてしまい、攻撃権は桜美林大へ。敵陣13ヤードからの攻撃は1st&10でDL児玉陽(社3=私立狭山ヶ丘)の鋭いタックルがあるも、その後立て続けにパスを通され、自陣13ヤードまで前進されてしまう。1st&10でQBのスクランブルにより6ヤードゲインされ、自陣ゴール前7ヤード地点まで前進される。それでも4th&4で相手がパスを弾いたところをDBジュッフムハマドゥ(文1=明治学院東村山)がインターセプト!攻撃権は法大へ。その後は相手に流れを渡さず、そのまま試合終了。28-3で開幕2連勝を飾った。

勝利を手繰り寄せるインターセプト

公式戦で初めて白のヘルメットを着用して臨んだ今試合。レシーバー陣の躍動と今秋未だにTDを許していない守備陣の粘りによって、見事に勝利を収めた。しかし、試合後のインタビューからはまだまだ内容に納得していないことも伺えた。次節は9月20日の明大戦。この1週間でさらにレベルアップしたオレンジ戦士の躍動に期待がかかる。(記事:白戸大貴)

選手インタビュー

WR/高津佐隼世(キャ4=佼成学園)

ーー今日の試合を振り返って
まだまだオフェンスには課題が残る試合でした。ランプレーでTDが取れてませんし、レシーバーももっとブロックを頑張らなくてはいけないと思いました。チームスポーツなのでレシーバーだけ活躍するのではなく、オフェンス全体でもっと良いプレーが出せるようにしていきたいです。

ーー試合後のハドルではどのような話があったのか
全選手に対する試合への取り組み方についての話がありました。次の試合まであと1週間という中で、このような試合内容だと目指している日本一には足りないです。そのため、「日本一に見合ったチーム作りをしてほしい」と菅野さんから指摘がありました。自分もリーダーとして引っ張っていきたいです。

ーー2つのTDを振り返って
前からQBの菊地慶(法3=法政二)と準備してきたプレーだったので、結果に出せて良かったです。けれども、まだまだチャンスを逃してしまっているので、チャンスを生かし切れるようにしていきたいです。

ーー今日のオフェンス陣の収穫は
WRで点が取れたのは良かったです。これを最終戦までやって、流れを持ってこれるようにしていきたいです。

ーー次戦に向けての意気込み
日本一になることが応援してくださっている方への恩返しになると思うので、その目標に向かって自分が中心となり、次の試合もやっていきたいです。応援よろしくお願いします。

(取材・松野要)

QB/菊地慶(法3=法政二)

ーー今日の試合を振り返って
自分は春ほとんど半分ほど試合に出れていませんでした。その中で久々のゲームだったんですけど、うちは割とOLも TEもWRも RBもみんなタレントぞろいです。なので僕は最低限自分のやることに集中して周りに任せようというつもりでやっていました。

ーーご自身のプレーで良かった点と課題は
良かった点は、インターセプトだったりファンブルだったりが自分の出ていたプレーでは起こらなかったことはオフェンスにとっても良かったと思います。課題としては簡単なパスをミスってしまったので、正直今後関西とか相手にした時にそういうミスが原因で負けてしまうとかも十分考えられます。そういったわずかだけど大きいミスをもっと直していきたいと思います。

ーー前節は弟の祥選手がフル出場したがお互いに話し合ったり刺激を受けることはあるか
結構周りからも「お前らめっちゃ仲良いな」ってよく言われます。僕も本当に頼りになる弟ですし、僕とは違ったプレースタイルです。あいつからもアイディアだったりプレーをもらったりだとか、逆に僕からも「こうしたらどう」という会話がお互い出来ているので、すごく良い関係性が出来ているのかなと思います。

ーー今後の戦いに向けて
今年の法政は昨年みたく関東で決して圧倒できるチームではないかもしれないんですけど、その分一戦一戦地に足をつけて、一戦一戦ちゃんと戦っていくという姿を観客の皆さんやファンの皆さんに見せていきたいなと思います。

(取材・白戸大貴)

TE/矢作一颯(法3=足立学園)

ーー試合を振り返って
勝つことはできたんですけど、まだ自分の中では満足のいく結果では無かったかなと思ってます。

ーータッチダウンの際意識していたことは
あの状況だと、自分の強みが1番活きる場所だって思ったんで、その強みを全部活かしきれたと思ってます。

ーーラストのランプレーに関しては
ファーストダウンを取れれば試合が終わる場面だったので、きっちり取りに行く気持ちでやっていました。

ーーオフェンス陣全体の出来は
先週の中央戦と比べてよくはなってるとは思うんですけど、まだまだこの先、どんどん相手が強くなっていく上で今のままじゃダメだと思っています。相手もどんどん成長していくと思うんで、うちもどんどん変わっていかないといけないと感じました。

ーー明治戦への意気込みを
イメージとしては毎年接戦終わってる相手なので、今年こそ圧倒して勝てるように頑張りたいです。

(取材・加納正義)

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