【アメフト】新幹部インタビュー

新幹部取材
2021年4月24日(土)オンライン

甲子園ボウル優勝に向けて今年度の新チームが始動した。主将はLB太田成哉(営4)。副将はWR小山昭瑛(キャ4)、LB山田敦也(法3)だ。『日本一』という目標を持ち、熱い思いを胸に突き進む法政ORANGEから目が離せない。選手たちはどのような思いを胸に抱き今季に挑むのか。今回は、幹部に就任した3名にお話を伺った。

 2021年度幹部

役職 名前
主将 太田成哉(営4・LB)
副将 小山昭瑛(キャ4・WR)
副将 山田敦也(法3・LB)
主務 西巻葵(法4)

選手インタビュー

LB 太田成哉

泥臭くプレーするところを見てほしいと語る太田

ー主将に就任された率直な感想

自分で立候補して、チームとしてみんなに選ばれたので、日本一になってしっかり終わりたいなと思います。

ー就任された経緯は、皆さんから選ばれたということですか?
それも含めたり、コーチとかいろんなものがあります。

ー具体的にどんな経緯だったか教えていただけますか?
色んなことをやってるんですよね。全員から投票したりとか、コーチ票だったりとか、面談したりとかそういうの含めて決まりました。

ー主将就任から1ヶ月ほど経ちましたが、立場が変わったことによる心境の変化などは
いや、でも、そんな感じてはないですね。感じてないこともないですけど、勝つためにやるってことくらいですかね。

ーどんな主将でありたいか、目標などは
えっと、主将とか、幹部とかってなるとみんなの憧れる存在だと思うんですけど、でも、アメフトはチームスポーツでもあって、みんなに支えられないといけないといけない部分、1人の力だけでは、幹部の力だけじゃ勝てないと思っていて、この人に勝たせてあげたいとかそういう風に思ってもらえるような、主将、幹部を目指していきたいと思ってます。

ー憧れの存在でありつつ、みんなから応援され支えられるような主将ということですか?
そうですね。

ー就任後、周りからのお話などは
周りからのお話っていうのは?

ー前年度の山岸主将や同級生から言われたことなどあれば教えて下さい
山岸主将からは、結構、面倒よく見てくれてたんで、頑張れよと、色々去年の反省だったりとかを僕に伝えて、気にした方が良いところとか、結構気遣ってくれたりして。

ーどういったことを山岸主将から聞きましたか
コロナっていうこともあって、去年も今年も続いてるんですけど、チームが全員で活動する期間っていうのが去年は短くて、なんとなくチームの一体感というか、チームが一つになりきれてないところがあって、そういうところは絶対良くないよと。

ー新チームの雰囲気は
例年と比べると良い雰囲気でできているんですけど、僕たちの目標は日本一で、僕たちは4年間日本一っていう目標を達成したり、味わっている選手がいないので、どこまでやればゴールというか、勝てるっていう指標がないので、現状に満足せずやっていかないといけないなと。日々それは、みんなに伝えてやっている感じです。

ーチームとして、日本一という目標達成のために取り組んでいることは
そうですね、難しいですね。色々やってて。やっぱり一つは、今コロナで活動時間とかすごい限られてて、学校とかもまたオンラインに変わってきちゃうんですけど。対面授業も始まったりしてて、時間の使い方を特に気にしてます。特に四年生を中心に時間の使い方を気にしてて、下級生とかは、上級生もなんですけど、現状に満足しないで、常に向上心持ってやるってことですかね。練習とかも、毎週毎週どうしたらもっとテンポ良くできるか、質の高い練習できるかってところですね。

ーコロナ禍の制限によって全員が集まっての練習ができず、グループに分かれて練習することがあるそうですが。
ミーティングとか、みんなでできないとコミュニケーションが取りづらくて、ビデオ見てて、zoomとかだと聞きづらくて、誰か喋ってるときにか被っちゃったりして、ミーティングの質とかは、対面とzoomは難しいところですね。
あとは、練習の人数も前までは制限されてて、そうなると練習のメニューとかも限られてしまって、アメフトってポジションいっぱいあるんですよ。そのポジションが集まれないとできないことがすごい多くて、そこは大変だったんですけど、逆にそのポジションのに特化した動き、基礎の部分にはフォーカスしてやろうっていうことで追求してやりました。

ー他大に負けない法大の強みは
選手主体っていうことですかね。選手が主体的に行動しているところっていうのは。他大学の実際の練習とかミーティングのところを見てないんで、なんとも言えないんですけど、そこは、他大学よりもやっぱり勝っていたいと思ってるところです。

ー太田さんが法政で注目している選手は
星野凌太朗ですかね。注目されてると思うんですけど。あと、一年生で高橋和音。

ー理由は
すごいポテンシャル、身体能力とかがすごい高くて、身長と体重とかもあって、一年生って思えないくらいガツガツプレーできてて、すごい良いなと思ってます。

ー昨シーズンを振り返って
僕2年生の時の試合で怪我しちゃって、3年のときは結構、怪我の影響とかもあって、試合にちょこちょこしか出られてなくて、結構3年生で一個上の人たち勝たせたいとか、日本一になって欲しいなって、山岸さんとか、他の先輩とかに思ってたので、それに対して、あまり力になれなかったのが悔しいところであり、コロナで4年生が満足いくように活動できなかったっていうのも、今4年生になって、なんていうんですかね、ムズムズ感っていうんですかね、ムズムズ感を感じていたんだろうなというのをすごく感じて、その中でも4年生として引っ張っていたのはすごいなと思ったので、僕たちもそれ見習ってやっていかないといけないなと感じた年でした。

ー改めて今シーズンの意気込みと目標
今シーズンの目標は日本一です。
今年の意気込みは、日本一という目標に対して、やっぱり、なんていうんですかね、関東で圧倒して勝たないと関西には勝てないと思ってるので、絶対、関東では今年の法政ちょっと違うなってところを見せられるように頑張っていきます。

ーファンの皆様へメッセージ
日頃から応援ありがとうございます。
今までの法政っぽくない、泥臭いところ、泥臭く今練習とかには、取り組んでいて、チームとしても、今まで勝ってこれてなかったことを一回受け入れて日々の積み重ねを行なっているので、試合でも、どんなに勝ってたところでも僕たち泥臭くプレーするので、そういうところを見て欲しいなと。

(取材:首藤江里)

WR 小山昭瑛

チームとしても、個人としても「日本一」を目標に掲げる小山

―副将になっての率直な感想は
チームを引っ張っていく立場になって、責任感を強く感じるようになったというのがあって、引っ張っていく存在であるからには自分が一番行動するとか、人が嫌がることも自分が率先してやるというのは意識するようになりました。

―副将になった経緯は
高校の時の顧問の先生が法政大学のO Bだったというのがあって、そこから幹部に憧れていた自分もいて、それに加えて今まで試合に出させていただいた経験から、チームを勝たせたいという気持ちがあり、自分がチームを引っ張ろうと決めました。

―監督からかけられた言葉などは
プレーでチームを引っ張れるような選手になれ、というようなことを言っていただきました。

―新幹部同士で新チームに関して話したことは
まずは最上級生の四年生が下級生の模範となれるような四年生自体のチーム作りを意識していこうというような話はしていて、今年は規律を正しいチーム作りというのを目指していくので、四年生が模範となれるようなチームを作っていこうという話し合いになりました。

―新チームの雰囲気は
新チームになって一年生も入ってきて、上級生がだらしない部分であったり、指摘の声が少ない四年生同士で少ないという現場で、ぬるいような状況になってしまっていると感じていて、もう少し上級生同士や四年生同士で厳しい声をかけていかないと、チームとして掲げている「日本一」というのは厳しいのかなと感じています。

―昨シーズンの成績を振り返って
昨シーズンから法政のオフェンスコーディネーターが変わって、どうなるのかという不安はあったんですけど、得点をとるということに関してはオフェンスがしっかりできてい他と思います。満足はできていないですけど、得点をとるということはできたのでそこは良かったのかなと思います。

―個人としてはオール関東に選ばれましたが
昨シーズンは四年生だった神さんが怪我してしまって、シーズンを自分と(戸川さん?)がメインでレシーバーとして出なきゃいけないという中で、僕の中では神さんよりも良い結果を残して終わりたかったなと思っていて、神さんが怪我してしまった事がショックだったんですけど、神さんが怪我してしまったからこそ自分がやるしかないという気持ちが芽生えたのが良かったかなと思います。

―オフシーズンの練習で意識したことなどは
オフシーズンの練習では、特にフィジカルや体力作りという点にかなりフォーカスして取り組んだと感じていて、チーム全体としてかなりフィジカルと体力作りという面において重視して行ってきたと思います。

―今季のオフェンス陣の調子は
去年とメンバーが大きく変わってしまっていて、試合を経験していないメンバーが多く試合に出場するという風になるんですけど、どれだけ春のシーズンで試合をして、試合慣れして秋に臨めるかというのがかなり重要になってくると感じています。

―今季の注目の選手などはいますか
オフェンスで言うと、Q Bの平井正将貴(法3)やR Bの星野凌太郎(キャ3)は下級生の頃から試合に出場していて実力を持っているので、しっかり出すことができたらかなり良い選手なので期待したいですね。

―今季の目標は
チームとしては「日本一」という目標を掲げています。個人としては日本一のW Rになるということを目標に掲げています。

―ファンの方々へ
今年こそ必ず日本一になるので応援よろしくお願いします!

(取材:板倉大吾)

 

LB 山田敦也

3年生ながら、副将となった山田

―現状の活動は
8日後に横浜国立大との試合があったんですけど、それが無くなってしまったのが大きいんですが、練習自体は今のところ変わりないですね。

―副将になって率直な感想は
学年関係なくフラットに意見や指摘ができないと、強いチーム、日本一のチームにはなれないので、そういう部分では自分もそうであったように、下級生はなかなか発言しづらい立場なので、僕は率先してそうした環境を変えていくというところは考えています。

―役割としては上級生と下級生の橋渡し役になりますか
3年生ということで、4年生よりは近くで下級生の話を聞くことができると思うので、それを幹部に伝えたり、自分で言うのは何ですけど、僕の立ち位置は大事なのかなと思っています。

―幹部で話していることは
最近だとチームテーマを決めて、どういうチームにしていこうとかを話し合いました。例年、法政のアメフト部は、クールなイメージがあったんですが、今年はこれまでになかった泥臭さという部分を出していきたいということになり、チームテーマも『執念』に決まりました。もっと大学アメフトだからこそ泥臭く、『執念』をもってやっていこうと話しました。

―新チームの雰囲気や強みは
泥臭くっていう部分では、まだ完全にできているわけではないですけど、例年よりタフにできていると思います。例えば、走るメニューでも、例年より長い距離を走っている中で、声を出す人が増えてきていたりとか、1人1人が殻を破っている姿が、この春のトレーニング期間で見ることができました。あとは1年生から4年生までみんな仲が良いのですが、ただ仲良しというわけではなく、お互いに意見できるようにしたいと思っています。

―学年関係なく風通しの良い組織になっているということですね
そうですね。上下関係という部分でいうと、下級生からしたら過ごしやすい環境なのかなと思います。

―どちらかいえば自分からコミュニケーションを取りにいく方ですか
やっぱりチームに対する意見というのも聞いていきたいので、特に1年生とかには自分から積極的にコミュニケーションを取るように心掛けています。

―太田選手はどんな人ですか
彼とは高校も同じチームで、良い部分も悪い部分も僕は知っていますけど、大学生でありながら、泥臭く、執念を持ってできる人だと思います。

―同じポジションの中ではかなり経験値がある山田選手ですが、今季のLB、そしてディフェンスの手応えは
去年いたDBの先輩方が抜けたというのは、かなり大きいですが、その分は僕の同期や後輩が頑張らないといけません。その穴を埋める以上の選手になってほしいなと思っていますし、まだ伸びしろは大きくあると思います。あとはみんな仲が良くて、お互いに関心を持ちながら、アメフトも私生活も過ごしているので、チームスポーツをやる上でそういった部分は大事なのかなと思います。

―昨シーズンを振り返って
今年もどうなるか分かりませんが、コロナの影響で今までにない試合形式となりましたし、初戦で日大と当たるくじを引いた中で、初戦だからというのは言い訳にはできませんし、初戦からどこに当たっても、大きく引き離して勝てるチームにしなくてはいけないと感じました。

―今年もオープン戦で日大と対戦します
春の日大戦は毎年やっていて、一昨年も引き分けで終わってしまっているので、圧倒的な点差をつけて勝ちたいなと思います。

―今年の注目選手を挙げるとすれば
2年生のDB川村(智紀)には、去年もチーム内の賞にも選ばれていたので注目しています。プレースピードが早くて、ボールに絡める選手なので、甲子園ボウルの舞台でも一緒にプレーして活躍して欲しいですね。

―『日本一』へ向けて意気込み
僕は今年3年生ということで、個人的には自分の代で日本一になりたいという思いが強くあります。そのためには、今年から日本一になる準備をしていくことは大切だと思っています。自分たちの代でいきなり日本一になるというのは難しいと思うので、自分と同じ3年生がチームを引っ張って、全員がチームに貢献できる選手になるのが理想です。今年も応援をよろしくお願いします。

(取材:宮川昇)

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