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【ハンド】入替戦 立教大 昨秋の屈辱を晴らし3季ぶりの1部復帰を果たした!! 2025年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 

ハンドボール

2025年10月5日(日)
国士舘大学多摩キャンパス

戦評

秋リーグを8勝1敗で終え、2部リーグ1位で迎える入替戦。相手は昨季春、秋と連続で入替戦での屈辱を味わっている立教大学。念願の1部昇格へ最後に立ちはだかる壁を破ることはできるのか。会場は下剋上を期待し多くのファンがつみかけ独特の雰囲気が漂う。そんな中始まった試合は前半から両チーム一進一退の攻防を繰り広げ14ー12とわずか2点差で終える。後半も試合展開は変わらず進んでいくが法大がここぞの場面で相手のミスをつくようなプレーを多く見せていく。そこから終盤にかけ1点差でどちらに転んでもおかしくない展開が続くもなんとか粘りをみせて25-24で試合終了。見事勝利を飾り、3季ぶりとなる1部への復帰を果たしてみせた。

試合結果

トータル試合結果

25
法政大学
14 前半 12 24
立教大学
11 後半 12

 

個人得点

宜寿次 …9点
石川  …5点
竹中 …4点
親泊 …2点
松尾 …2点
栗田 …1点
青木 …1点
石原…1点


2部リーグ降格から3度目となる入替戦。今度こそ勝利を掴み取り3度目の正直を果たせるか。試合は開始からお互いにシュートミスやパスミスが目立ち、なかなか点が入らない展開が続く。試合の均衡が破られたのは3分。2年生エース#55宜寿次政伍(スポ2) が相手のディフェンスをこじ開けてゴールを決め会場を盛り上げてみせる。さらには4分にも#55宜寿次 が連続となる得点をあげる。相手も5分にすぐさま追い上げとなる得点をあげてくるも、法大は積極的な攻めを見せ、立大から2人の退場者を誘発してみせる。相手の退場により5人という隙を攻めたい法大だったが、相手のディフェンスに苦しみ7分の#17栗田哲太(社4) の1得点に終わり引き離すことはできない。さらにそこから立大に1部所属チームとしての意地を見せられ、12分に6点目を奪われ同点まで持ち込まれてしまう。相手が少し勢いづいてきた中#33宮田怜(社3) が幾度となく相手のシュートをセーブする活躍を見せ、相手に流れを乗せることを阻止してみせる。そこからは点をとれば、とられるという拮抗した展開が続いていく。その中で22分に#7石川純也(社3)がディフェンスの間にできた僅かな隙間を見逃さずシュートを放ちゴールを決めて見せると、そこから23分、25分と3連続得点を決めチームを鼓舞するプレーを見せる。さらには28分に1年生#21青木湊良(社1)、4年生#24親泊寛粋(経済4)が連続で得点を決め法大の層の厚さを見せつけ、3点差まで点差をひろげる。このまま前半を終えたい法大だったが、残り1分半を切ったところで相手に意地の得点を叩き込まれて前半終了。14-12と2点差で後半へ折り返すことに。

後半は開始から#55宜寿次が連続得点をたたきこみ、後半もチームを鼓舞する。さらに6分には#31竹中友哉(スポ2)がゴールを決めると、そこから8分、12分に連続得点を決め相手にタイムアウトをとらせ、試合の主導権を握る活躍をみせる。しかし、ここから立大に2連続得点を決められるなど粘りをみせられ、なかなか引き離せない我慢の時間が続く。そこからは16分#4松尾進之介(社2)が前半に外してしまったサイドからのシュートを今度は決めてみせ雄叫びをあげるなど、目が離せない激しい攻防を両チーム繰り広げていく。そして残り5分の時点で24-21と3点リード。会場も2部が1部に勝つ下剋上が現実味を帯びてきて法大の勝利に期待し始める。そして27分、法大がこの日5回目の7メートルスローのチャンスを獲得する。ここでシュートを放つのはこの試合数多くの場面でチームを救ってきたサウスポー#7石川。笛が鳴ると同時にキーパーの不意をつくシュートを放つも、とめられてしまうと同時に2分退場者も出してしまい法大にこの日最大のピンチが訪れる。この隙を相手は見逃さず2連続得点を決めて24-23と1点差まで詰め寄ってくる。どうにかこの空気を脱却したい法大は残り1分15秒の場面で2年生エース#55宜寿次がこの日チーム最多の9得点目となるゴールを決め会場はさらなる盛り上がりをみせる。しかし相手もすぐさまシュートを決め返し再び1点差に。その後の攻撃で勝利を手中にしたい法大だったがこの攻撃は失敗に終わってしまい、さらに速攻のピンチが到来。残りわずか15秒、決めれば同点という場面で相手がまさかのパスミス。法大はこのプレーによりこぼれたボールを確保しそのまま25-24で試合終了。終了の瞬間どちらのチームも感情を爆発させるような最後まで分からない試合を制し、見事3季ぶりの1部復帰を果たしてみせた。

 

 トップ写真


選手インタビュー

 

 

宮田怜 選手 (社会・3)

ーー今の率直なお気持ちは
3度目の正直を果たしたので、もう何も考えてないですね、本当に嬉しいの一言です。

ーー本日の試合を振り返って
前半の立ち上がりが自分としては悪いところがあったんですけど、一本二本最初あたり始めてからだんだん自分のペースに持って行けたのかなと思います。

ーー後半のコンディションは
色々とケガしたりハプニングがあったんですけど、自分らしいプレーができたのかなと思います。自分の積み重ねたものとかこれまでの経験とか考え方とかを十二分に出せたんじゃないかなと思います。

ーー残り10分、どのようなお気持ちで
もう一点でも決めて早く終わってくれって思いで、1分間が今までで一番長かったかもしれないです。

ーー最後のタイムアウトではどのようなお話を
時間も時間で、もうやる事は決まっていたと思うので、後ろから見ているだけなので、任せて、行ってきてって感じでした。なので自分としては見守るだけと言う感じでした。

ーーまだインカレが続きますが、意気込みお願いします
出来ることを全部やって、体がめちゃくちゃになっても勝てるように努力していきたいなと思います。

ーー応援してくださるファンの皆様へ
お待ちかねの一部だと思うので自分たちも含め、みんなで法政ファミリーとして頑張っていけたらと思います。今後も応援よろしくお願いします。

宜寿次政伍 選手 (スポ・2)

ーー今の率直なお気持ちは
一部昇格できて本当に嬉しいって言うのがいちばんの気持ちです。

ーー2年生ながら春秋ともにエースとしてチームを引っ張っていましたが
入学してから、春リーグでしか一部を経験できていなくて、ずっと2部って言うのが長かったので、今年が最後っていう気持ちでリーグに臨んでいました。

ーー序盤から苦しい展開が続きましたが
チームとしてはディフェンスが重要となる試合だったので、ディフェンスからの速攻ってところを意識していて、個人としてはディフェンスでもオフェンスでもチームで一番頑張って、いちばん守っていちばん点取るっていう気持ちで臨みました。

ーー残り10分、どのようなお気持ちで
あんまり時間は気にしてなくて、自分たちのやるべきことをやっていれば勝利につながると思っていたので、個人的には早く感じました。

ーー立教大の特色とプランは
バックプレイヤーが上手い選手が多いので、上手い選手に打たせないってところと、キーパーも上手いので、キーパーよく見てシュート打つっていうところですね。

ーーまだインカレが続きますが、意気込みお願いします
一部昇格っていうのがスタートラインなので、いい流れをインカレにも持って行って、ベスト8以上いけるよう頑張りたいと思います。

ーー応援してくださるファンの皆様へ
やっと一部昇格できたので、下との入れ替えに行くのではなくて、一部に上がっても勝ち切って上位を目指せるようなチームになるので応援よろしくお願いします。

石川純也 選手 (社会・3)

ーー今日の試合を振り返って

前半はとてもいい感じで最初から決めきりたいところでシュートを決めれたので良かったと思います。後半はところどころ少しミスが出始めたので1度集合して話し合った結果今日の勝ちにつながったのでとてもいい試合だったと思います。

ーー後半は2点リードで折り返したがハーフタイムではチームとしてどのような話を

ディフェンスの確認とオフェンスでどう攻めるかというのを選手と監督の間で話し合いました。

ーー昨秋のリベンジを果たしたが感想は

春の入替戦は怪我で自分は出場できなかったので今日の試合に熱い思いはありましたし、絶対に勝とうという気持ちで挑んだことがこの結果につながったと思います。

ーー来春から1部での試合になるが

最高学年にもなってチームを引っ張っていく立場になると思うんですけど、少しでも後輩達に経験を積ませたい思いがあるので、できるだけ試合に勝って来年も1部でプレーし続けることを目標にプレーしていきたいと思います

ーー全日本インカレに向けての意気込み

毎試合が大変な試合になると思うんですけど自分たちのできることをしっかりやって勝ちにつなげたいです。

竹中友哉 選手 (スポ・2)

ーー今日の試合をふりかえって

チームとしては流れが良かったのに、自分が何回か断ち切ってしまう場面があったんですけど、周りの人が声をかけてくれたりして自分で立て直すことができてそれが勝利に繋がって良かったと思います。

ーー今日に向けてチームとしてどのような準備をしてきたか

まずはディフェンスから速攻という形をベースとして練習し続けて立教対策としては立教がしてくるフォーメーションなどを集中して対策したことで今日も落ち着いてディフェンスできたと思います。

ーー昨秋のリベンジを果たしたが感想は

自分は春だけしか1部経験していなくて、絶対に今度こそは1部でプレーしたいという思いで練習もしていたのでその思いがこの結果に繋がったのかなと思います。

ーー後半に3連続得点を決める活躍があったが

前半はロングシュートとかが多くて前への意識が少なく、フィジカルの差で負けてた部分もあったので後半はガツガツ前を貪欲に狙うという気持ちで挑みました。

ーー全日本インカレに向けて意気込み

全日本インカレは今回の入替戦よりも厳しい戦いになると思うので1戦1戦対策して勝ち続けてベスト4まで行けたらなと思っています。

 

 

(記事・撮影  田部凌誠 真中咲輝)

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