関東大学リーグ戦1部
対日大
2025年11月16日
法政大学グラウンド
【ラグビー】関東大学リーグ戦 対日大 前半のリードを一時追いつかれるも逃げ切り今季2勝目!

試合後ハイタッチを交わすCTB田中大誠ゲームキャプテン(4)とLO細川幹太バイスキャプテン(4)
先制し前半からリードを広げていった法大は、後半23分に追いつかれるもその後2トライを挙げて逃げ切り、今季2勝目を挙げた。
試合結果
トータル試合結果
| 49 法大 |
28 | 前半 | 14 | 40 日大 |
|---|---|---|---|---|
| 21 | 後半 | 26 |
ポイント詳細
| 4/3 | T | 2/4 |
|---|---|---|
| 4/3 | G | 2/3 |
| 0/0 | PT | 0/0 |
| 0/0 | PG | 0/0 |
| 0/0 | DG | 0/0 |
| T:三浦、細川2、福本耀2、佐川、福本亘、G:田中7 | ||
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
| No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | PR | 守安 史成 | 3 | 桐蔭学園 |
| 2 | HO | 本橋 陽助 | 3 | 國學院久我山 |
| 3 | PR | 小笠原 吉宗 | 4 | 大津緑洋 |
| 4 | LO | 山内 滉太 | 3 | 昌平 |
| 5 | LO | 細川 幹太 | 4 | 國學院久我山 |
| 6 | FL | 大沢 空 | 2 | 秋田工業 |
| 7 | FL | 三浦 幹太 | 3 | 秋田中央 |
| 8 | NO.8 | 北村 優 | 3 | 國學院栃木 |
| 9 | SH | 小山田 裕悟 | 4 | 桐蔭学園 |
| 10 | SO | 佐川 一眞 | 2 | 専大松戸 |
| 11 | WTB | 福本 亘 | 1 | 報徳学園 |
| 12 | CTB | 田中 大誠 | 4 | 國學院栃木 |
| 13 | CTB | 炭竈 柚斗 | 3 | 報徳学園 |
| 14 | WTB | 福本 耀 | 2 | 報徳学園 |
| 15 | FB | 星野 瑛太 | 1 | 明和県央 |
| 16 | Re | 木本 慶祐 | 2 | 尾道 |
| 17 | Re | 西垣 眞之介 | 1 | 大分舞鶴 |
| 18 | Re | 和山 学弥 | 3 | 法政二 |
| 19 | Re | 植浦 慎仁 | 3 | 報徳学園 |
| 20 | Re | 嶋崎 汰星 | 4 | 法政二 |
| 21 | Re | 箕輪 大地 | 3 | 石見智翠館 |
| 22 | Re | 鈴木 颯太 | 3 | 秋田工業 |
| 23 | Re | 桜庭 侑大 | 4 | 秋田工業 |
戦評
秋季リーグ戦第6節、対日大。PRには小笠原吉宗(4)が入り、No.8には今季開幕戦でリザーブから出場したものの負傷交代となった北村優(3)が復帰し、先発出場となった。
対戦相手の日大は昨季7位。法大は昨季開幕戦で日大と対戦し、ラストワンプレーで逆転。19点差をひっくり返して勝利を挙げている。
試合開始前時点で日大は勝ち点6で8位。続いて立正大と法大が勝ち点10で7位に並んでおり、リーグ戦7位/8位は入替戦へと進むことになる。入替戦回避に向け勝ちを重ねていきたい。

FL三浦幹太(3)
試合開始後、自陣でのディフェンスでCTB田中大誠(4)がボールへ絡み、ペナルティを獲得すると敵陣へ進入した。日大の反則が連続し、法大は前節安定しなかったラインアウトを2度選択。このラインアウトを成功させ敵陣でボールキープすると、テンポの良いアタックから7分にFL三浦幹太(3)がトライ。法大が先制した。
その後は自陣でのディフェンスが続き、16分、日大にトライを許す。

LO細川幹太バイスキャプテン(4)
同点とされた法大は直後のキックオフをマイボールにし、敵陣深い位置でのアタックが続いた。20分、最後はカットインでボールをもらったLO細川幹太(4)がブレイクし、中央へトライ。

連続トライを挙げたLO細川
続くトライも細川だった。敵陣でペナルティを獲得すると、ラインアウトの最後尾にいた細川は回り込んでボールをもらい狭いサイドを突破し、連続トライを挙げた。

WTB福本耀(2)
36分、法大はハーフウェイライン付近の左サイドでスクラムを組むと右サイドへ大きく展開。WTB福本耀(2)が裏のスペースへボールを蹴ると、高く跳ねたボールはチェイスに走っていた福本耀自らの手に収まり、右隅へトライを決めた。キッカーの田中はこのコンバージョンを決め、28-7とリードを広げた。
このまま折り返したい法大だったが、前半終了間際に1トライを返され、28-14で前半を終えた。
後半は開始から日大のアタックが続き、5分にトライを許す。

SO佐川一眞(2)
失点直後の7分、敵陣ラインアウトからの3フェーズ目、SO佐川一眞(2)が目の前に生れたスペースへと走り込みトライまで持っていった。
このまま流れに乗って行けるかと思われた15分、日大は自陣5mライン上でのスクラムからFLマラカイ・ナワイカバカバ(3)が一気に法大サイドの22mラインまでボールを持ち運んだ。その後BKへ回しトライを奪われると、23分には自陣からオフロードパスを繋げて攻め込んだチャンスを生かされトライを決められる。ゴールも決まり35-35と追いつかれてしまう。

2トライを挙げたWTB福本耀
法大は26分、敵陣でアタックを続け最後は福本耀がこの日2本目となるトライを左隅へ決めた。難しい角度からのコンバージョンとなったが田中は決め切り42-35。

自陣から敵陣ゴールライン前まで走ったCTB田中
35分には、日大のハンドリングエラーから法大へボールが渡り、田中が敵陣へキックを転がすとゴールライン手前まで追いかけ自らの手に収める。その後すぐに右サイドへボールを出し、WTB福本亘(1)がトライ。
その後は38分に日大へトライを許すも逃げ切った法大。49-40で試合を終え、今季2勝目を挙げた。

POMを受賞した細川バイスキャプテン
POM(プレイヤーオブザマッチ)にはこの日2トライを挙げ、積極的なコミュニケーションでチームを勝利に導いたLO細川幹太バイスキャプテン(4)が選出された。受賞後「次の試合も全身全霊で勝ちに行く」と決意を口にした。
現時点で8位に日大、7位は大東大の勝ち点14。第5節終了時に3勝2敗と勢いに乗っていた関東学院大を立正大が倒し、またしても6位に立正大と法大が勝ち点15で並んだ。今季最終戦は立正大との直接対決となり、この試合に勝利すれば入替戦回避が確定する。注目の一戦は再来週11月30日AGFフィールドで行われる。
(記事:北川築来、撮影:堀川風和里)
インタビュー
田中大誠 ゲームキャプテン(4年、CTB、國學院栃木)
ーー今季2勝目を挙げて
勝てて良かったです。選手権が目標だったので、選手権出場の望みはなくなってしまったんですけど、再来週の試合を勝ち切って、良い終わり方をしたいなと思います。
ーー攻守でランが印象的でしたが
本当にしんどかったですけど、キャプテンとしても4年生としても頑張らなければいけないと思っていたので、走りました。
ーー全て決め切ったゴールを振り返って
試合前の練習でゴールが決まらないと、試合本番は入るんですよ(笑)。昨日練習時は入らなかったので、「明日入るかも」と(桜庭)侑大と話していたんです。メンタルは強い方だと思うので、今日しっかり決めることが出来ました。
ーー次戦に向けて
再来週勝つことだけを考えて2週間準備するだけなので、頑張りたいと思います。
細川幹太 バイスキャプテン(4年、LO、國學院久我山)
ーーPOM受賞について
本当にうれしいです。今日は(選ばれるのは田中)大誠かなと思ったんですけど、ちょっとだけ期待はしてました(笑)。やっと受賞することが出来ました。
ーーチーム内での積極的なコミュニケーションが印象的でしたが
本当は喋るのが得意ではないんですけど、パッションですね。気持ちを伝えてるだけで、それを下級生が純粋に答えてくれるので、今日は勝てたのかなと思います。
ーー前節からラインアウトで修正した部分
前節は色々なムーブ(動き)をして相手に見られてしまっていたので、今回は単純に前で上げるとか、シンプルな動きでやったらボールキープできました。前節からボールキープを意識し練習してきたので、その成果が出たのではないかなと思います。
ーー自身の活躍と次戦に向けて
前半は自分のしたいラグビーが出来て、トライも取れましたし、チームが勝てたので嬉しいですけど、40点取られてしまいました。次の試合も失点が重なってしまうと負ける可能性もあるので、ディフェンスも練習して、あと1戦全力で楽しみたいと思います。自分達が勝てば(入替戦は)確実にない訳ですし、法政のプライドを持って80分間戦っていきたいと思います。
福本耀 (2年、WTB、報徳学園)
ーー試合を振り返って
前回は(トライを)取り切れなかったシーンが多かったのですが、今回は自分達の準備していたアタックができ、取り切ることができました。
ーーハイパントの処理で意識した点
相手が蹴ってくることは分かっていたので共有して、ボールを取る人の声掛けや助走を十分につけてキャッチすることを意識しました。
ーー次戦に向けて
ディフェンス面で仲間とのコミュニケーションや、要求ができていなかったことが今回の大量失点につながったのだと思います。そこを改善してチームディフェンスを心掛けていきたいです。
(インタビュー:平野雅季、北川築来)


