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【ラグビー】第52回全国大学ラグビー選手権大会 ファーストステージ 対福岡工大 攻守に不安残るもリードを保持 連勝でセカンドステージ進出を決める!

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【ラグビー】第52回全国大学ラグビー選手権大会 ファーストステージ 対福岡工大 攻守に不安残るもリードを保持 連勝でセカンドステージ進出を決める!

第52回全国大学ラグビー選手権大会
2015年12月5日(土)
春日公園球技場

先週、八戸学院大を一蹴した法大はセカンドステージをかけて九州王者の福岡工大と対戦した。試合は福岡工大の早いプレッシャーにミスが頻発。ビックゲインも許し、一時は2トライ2ゴール差にまで迫られる。それでも終盤に突き放し、結果一度もリードを許さず、30点差をつけて勝利。セカンドステージ進出を決めるとともに、帝京大戦に向けて課題を見つめ直す一戦となった。

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No.8で出場の川地

試合結果

トータル試合結果

 

66
法政大学

33

前半 12 31
福岡工業大学
33 後半

19

 

ポイント詳細

5/5 2/3
4/4 G 1/2
0/0 PG 0/0
0/0 DG 0/0

※(カッコ内)は前半/後半表します

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学部/学年 出身校
1 PR 越田勝利  経4  石見智翠館 
2 HO 前島利明  スポ4  日川 
3 PR 土山勇樹  社4  東福岡 
4 LO 牧野内翔馬  経3  東福岡 
5 LO 吉村公太朗  経4  崇徳 
6 FL 佐々木嵩穂  スポ2  桐蔭学園 
7 FL 増田和征 経2  京都成章 
8 NO.8 川地光節  社4  筑紫 
9 SH 金子峻大  経4  國學院栃木 
10 SO 林修兵  社3  伏見工 
11 WTB 和田源太  経2  御所工 
12 CTB 金井大雪  経1  深谷 
13 CTB 新谷大樹  社4  日川 
14 WTB 中井健人  スポ1  筑紫 
15 FB 萩原蓮  経1  東福岡 
16 Re 黒田圭汰  経2  報徳学園 
17 Re 大澤翔舞  営2  長崎北 
18 Re 金子崇  社2  東福岡 
19 Re 塩見伊風  社1  大津緑洋 
20 Re 堺光弘  現4  東福岡 
21 Re 根塚聖冴  社1  京都成章 
22 Re 奈良望  社1  秋田工 
23 Re 尾崎達洋  社2  桐蔭学園 

 

戦評

試合の入り方に課題を残す法大は、序盤から何度か相手ゴールに迫る形を作るものの、要所でのミスが目立ち、なかなか得点には至らない。それでも11分、マイボールラインアウトからモールで押し込みHO前島がトライを決め、先制に成功。またFB萩原もコンバージョンゴールを難なく決めた。さらに14分、中央から左にパスを回し、最後はボールを持ったWTB和田が外のスペースを駆け抜けトライ。すぐさま追加点を挙げ、14-0とリードを広げる。しかし、18分、法大の反則からタッチキックでラインアウトを選択した福岡工大は、そのままモールで押し込み、14-5と差を縮められてしまう。すぐに突き放したい法大は、前節でも4トライを記録したWTB中井が活躍を見せる。28分、ハーフウェイライン付近でボールを持ったCTB金井が右サイドにキックパスを出すと、これに追いついた中井がトライ。さらに32分にも同じ形で中井がトライを決め、スコアは28-5となる。37分に再びラインアウトから相手にトライを許してしまうが、終了間際の40分、ラインアウトからモールという形で再び前島がトライを挙げ、33-12で前半を折り返す。

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No.8で出場した川地

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WTB中井、「来たボールは全てトライにつなげるという気持ち」と4トライの活躍

後半に入って6分、右サイドから素早いパス回しで左サイドへ展開し、前島がこの試合3本目となるトライで早い時間に得点を重ねる。このまま流れに乗りたい法大であったが、10分、あっさりと相手にトライを決められてしまう。だが18分には中央から右サイドへパスをつなぎ、中井が相手を抜き去りトライを挙げ45-19。しかし25分、自陣22メートルライン内でボールを失い、DFラインを突破されトライを決められると、28分にも失点を喫してしまい45-31とされる。連続でトライを許し、守備に課題を残す内容となったが、終盤には力の差を見せつけて、3つのトライを重ね66-31でノーサイドとなり、全国大学ラグビー選手権セカンドステージ進出への切符をつかんだ。

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吉村主将、ボールを継続できなかったことを課題に挙げた

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いよいよセカンドステージの戦いが始まる

今日の試合では「ルーズボールをつながれてしまうことが多かった」と川地が語るように、自分たちのミスからボールを奪われ、失点を喫してしまう場面が見られた。さらに好機を迎えても反則から得点に結びつけることができず、勝利を決定的なものにすることができなかったのは課題と呼べるだろう。セカンドステージ進出を決め、初戦は王者帝京大が相手だ。中大、関大にリベンジを果たすためにも、この試合で結果を残し、選手権という舞台で躍進を遂げたい。(伊奈太郎)

監督・選手のコメント

谷崎重幸 監督(共同記者会見)

―総括
前試合がビックスコアだったということで、気を引き締めながら、細かいところでミスのないように継続する、という目標を持って試合に臨みました。最初の10分、15分のラインアウトから二つ取れず、勢いに乗れないところがありました。そこからスコアをし続けることはできたのですが、結局、建て直すことのできないまま終わってしまいました。福岡工大さんのディフェンスが前に出てきていて、そこを崩しにいこうとしたんですけど、なかなか思うようにいきませんでした。最後はスコアをすることができたんですけれど、課題を根本的に見直して、次に臨みたいと思います。

―九州と関東のレベルの差について
福岡工大さんの一番マイナス面というのは競争相手がいない、試合数が少ないというところだと思います。試合勘だったり、実戦で培うものだったり。関東だともう少し当たりが強かったりもしますので。今日は前へ前へというプレッシャーに詰められたりもしたんですけど、やっぱり周りに揉まれながら(成長する)ということは大きいと思います。

―福岡に戻っての試合、特別な思いなどは
それは全くないですね。
それよりもこのグラウンドが、サッカー用の人工芝ということで、滑り、ボールの弾みといった部分で選手は戸惑ったところはあったと思いますね。

―高校時代はFBだった中井選手のWTB起用
チーム事情もありますが、彼の攻撃力に期待して、ということです。今季からチャレンジしていますね。

―キックパスは指示か、それとも個人の意思か
個人の判断です。今日は彼らの判断が活きましたよね。

―セカンドステージに向けて
去年の最終戦が帝京戦で、今季の初戦も120失点でした。また帝京さんとできるということで。ぜひ(スコアを)詰めたいと選手たちも思っています。帝京さんは筑波さんに足元をすくわれているということで、もちろん建て直してくるとは思いますが、同じ大学生。「できる」という気持ちで80分間頑張ります。

吉村公太朗 主将(共同記者会見)

―総括
セカンドステージへ弾みをつけるためにもしっかり勝つという気持ちで、全力で試合に臨んだんですけど、自分たちのペースでプレーができなかったというのが印象です。
セカンドステージまでに修正していかなければいけないと感じました。

―ミスが続いてしまった要因
自分たちの得意な形である、ボールをオーソドックスに振って、取りに行くという中で、継続できなかったのが要因だと思います。ミスから流れを渡してしまったという印象です。得点したいところで得点できませんでした。

―セカンドステージに向けて
ブレイクダウンの周辺で今日はミスが多かったのでそこを修正して臨みたいです。あとは気持ちの面でまだまだ弱いので、精神的な面でしっかりまとめて、セカンドステージに勝って、ファイナルに行けるようにしっかり戦っていきたいです。

川地光節(No.8,今季は第一列としても活躍)

ー今日の試合を振り返って
自分たちのミスが多くて、相手に失点を許してしまったので、実戦に向けて試合の入りから細かいプレーを集中してやっていく必要があるなと感じました。

ーやはり守備に課題があると考えていますか
そうですね。守備に課題もあるんですけど、ルーズボールをつながれてしまうことが多かったので、自分たちのアタックの精度が大事かなと思いました。

ー試合の入り方について
入りの勢いで点を取れたことはよかったんですけど、相手も前後半入りの20分は気持ちを入れてきたと思うので、1本取って余裕を持ちすぎて空気が緩んでしまったのは反省点です。

ー人工芝の影響はありましたか
結構ありましたね。グラウンドの芝が浅くて、あまりポイントが刺さらないタイプのものだったので、スクラムが高くなったりしました。そういう意味ではあまりいいグラウンドではなかったかなと思います。

ー福岡での試合ということで、特別な思いなどはありましたか
特にないですね。いつもと同じように、練習通りのプレーを心掛けました。

ー過密日程ということでチームのコンディションはいかがですか
毎週試合があるということで、疲労は溜まっていると思うんですけど、しっかりリカバリーはできているので、そこは問題ないですね。

ー選手権の目標について
帝京大も含め関西のチームも中大もいて、今季負けている相手なので、リベンジのためにも勝ちたいと思います。

ー次の帝京大との試合に向けて
今まで1週間ごとに試合をしてきたので、しっかりリカバリーをして、いい状態で試合に臨みたいなと思います。

中井健人(WTB,トライゲッターとして今季大活躍)

―今日の試合を振り返って
前半から立ち上がりが悪くて、20分集中して相手を圧倒するということでやったんですけど、そこで圧倒出来なかったことが今日のゲームの内容の悪さにつながったのかなと思います。

―圧倒することが出来なかった原因とは
一人ひとりのタックルが甘かったですね。自分としてもなんですけど、チーム組織が最後に入るところで止まっているというか、最後までやりきることが出来なかったのが影響したと思います。

―初戦で圧倒的な勝利を挙げたことで気の緩みなどがあったのでしょうか
それは無いと言ったら嘘になるんですけど、それでも自分たちとしては目の前の一戦一戦を戦って来週の帝京大戦につなげようという気持ちでした。

―今日は4つのトライを挙げられましたが
やっぱり来たボールは全部トライにつなげるという気持ちでやっているし、チームのために取ってるだけなので特に意識はしてないです。

―前半はキックパスからのトライという同じ形での連続トライでしたが、練習はされていたのですか
(金井)大雪と(林)修兵さんとはコンタクトを取って、ペナルティがあったら狙う、というのは話していました。なので、特に練習はしてないんですけど、プランとしては元々ありましたね。

―地元での試合となりましたが
中学生のときのラグビースクールがこの競技場だったので馴染みはありますね。ただ特に意識はしてなかったですけど、しっかり勝つということを念頭にやっていました。

―セカンドステージ進出が決まり、次週は早速帝京大との対戦を迎えますが
帝京大を第一ターゲットととして、そこに勝ったらあとの2試合も変わってくると思うので、この1週間もまたみんなで頑張っていきたいと思います。

大学選手権セカンドステージ

日時 対戦校 会場
12/13(日)14:00~ 帝京大学  ケーズデンキスタジアム水戸 
12/20(日)12:00~ 中央大学  相模原ギオンスタジアム 
12/27(日)12:00~ 関西大学  皇子山総合運動公園陸上競技場 

ファーストステージ1位の法大はプールAに入った。

初戦は7連覇を狙う帝京大(対抗戦1位)との対戦。細かなミスが続いた筑波大戦では、対抗戦で3年ぶりとなる黒星を喫したとはいえ、王者の評価は揺るがない。厳しい試合となることは必至だが、どこまで相手を苦しめることができるだろうか。

2戦目の相手は中大(リーグ戦3位)。リーグ戦では開幕節でぶつかり13-26で敗れた。その試合では劣勢に回ったセットプレー、ブレイクダウンで優位に立ちたいところ。同じリーグ戦のライバルに負けっぱなしのままでは終われない。

年末には実に47年ぶりの大学選手権出場となる古豪・関大(関西4位)と対戦。今季の定期戦では、後半に連続失点を許し13-38のスコアで敗れている。ミスで流れを渡すことなく、自分たちのペースに持ち込み勝利を手繰り寄せたい。

フォトギャラリー

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