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【ラグビー】関東春季大会 対早大 攻守にセットプレーに精彩欠く、対抗戦勢に3連敗・・・

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【ラグビー】関東春季大会 対早大 攻守にセットプレーに精彩欠く、対抗戦勢に3連敗・・・

関東春季大会 Aグル―プ 対早大
2015年5月23日(土)
法政大学グラウンド

帝京大、明大に大差で敗れている法大。法大多摩グラウンドに迎えて行われる第3戦の相手は早大だ。今春は苦しい試合も経験している早大だが、強敵であることに変わりはない。法大はキャプテンのLO吉村公太朗(経4)が復帰。下級生がBKに多く名を連ねるチームはディフェンスの修正を課題に掲げ、“ワセダ”に立ち向かった。

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3戦連続スタメンのSO林

試合結果

トータル試合結果

 

14
法政大学

7

前半 33 45
早稲田大学
7 後半

12

 

ポイント詳細

1/1 5/2
1/1 G 4/1
0/0 PG 0/0
0/0 DG 0/0

※(カッコ内)は前半/後半表します

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学部/学年 身長(cm)/体重(kg)
1 PR  黒田圭汰 社1 177/95
2 HO 前島利明  スポ4   174/108 
3 PR 川地光節  社4  180/107
4 LO 牧野内翔馬  経3   189/103 
5 LO 吉村公太朗  経4  185/99 
6 FL 大塚翼  社3  187/83 
7 FL 堺光弘  現4  169/87 
8 NO.8 増田和征  経2  177/90
9 SH 根塚聖冴  社1  163/67 
10 SO 林修平  社3  168/80 
11 WTB 中井健人  1 180/80 
12 CTB 井上史也  現4  165/77 
13 CTB 小幡悌己 経3  173/85 
14 WTB 北島遥生  現2  174/78 
15 FB 萩原蓮  経1  170/77 
16 Re 李承記  経1  180/93
17 Re 大澤翔舞  営2  172/87 
18 Re 金子崇  社2   176/102 
19 Re 西竜徳  社3  181/88 
20 Re 佐々木嵩穂  スポ2  173/89 
21 Re 坂本泰敏  経3  171/80 
22 Re 寺尾竜一  社4  177/90 
23 Re 桶谷建央  経4  179/78 

 

戦評

前半、法大のキックオフがダイレクトタッチとなってしまい、早大のセンタースクラムからリスタート。課題のディフェンスを修正していきたい法大であったが、立ち上がりから先手を取られる。10メートルライン付近のスクラムから左サイドを突破されると、すぐさま右に振られあっさりトライを許してしまう。15分、BKが攻め込むとFWがペナルティを誘いPGを獲得。しかし萩原のキックはミスとなり得点はならず。15分、早大が追加点を奪う。ラインアウトから右サイドの突破を許し0-14。序盤からリードされる試合が続いているだけに離されたくないところ。すると17分、ボールを受けた林がディフェンスラインの穴を突破すると川地までつなぎ、この試合初トライを奪う。ゴールも決まり7-14。しかし法大は波に乗れない。23分、自陣でのマイボールスクラムを回され、一転早大ボールに。このスクラムを起点にBKにトライを許す。法大は敵陣へ攻めるもラインアウトミスなどでなかなかチャンスメイクできない。31分にはモールで、36分にも相手センターに突破され失点。セットプレーで優位に立たれ、7-33で折り返す。
後半の入りも早大のアタックに苦しむ。左右にボールを振られ幾度もピンチを招くも、早大のミスに助けられなんとか追加点は奪われない。ようやく法大の攻撃が見られはじめると増田がロングゲインを見せ一気に敵陣に入り込む。惜しくもトライにはつながらないが流れを掴み出す。すると18分、早大のオブストラクションからゴール前へ。FWのモールで前進、前島が抑え両チームを通じて後半初得点をあげる。その後も法大ペースの時間が続くが、小幡、萩原がゲインしチャンスを作りだすも、ハンドリングミスもあり、点差を詰めることができない。終盤に差しかかった36分、ラインアウトミスからトライを奪われ後半初失点。直後のキックオフからもウイングに独走を許し、14-45で試合終了。終了直前に2トライを許し、後味の悪い敗戦となった。

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トライを奪った川地

縦横無尽にボールを動かす早大のアタックに対して7本のトライを許し、課題であるディフェンスの甘さが見えたこの試合。セットプレーでマイボールキープできなかったことも失点に響いてしまった。オフェンスでもフォローが遅れボールを奪われる場面も見られ、思うような攻撃をできずにいる。1年生も多く出場しているチームに関して「(1年生は)緊張するのかなとは見ていて思う」と川地が語るように、若いチームとしての不安定さというのもあるのだろう。それでも後半のペースを握った時間帯のような連続攻撃でイージーなミスを無くしていければ、優位に試合を進めることができるはずだ。残る2戦は秋のリーグ戦で戦う流経大と東海大。吉村主将が「リーグ戦優勝のために破らなければいけない相手」と位置付ける2チームに対し、今季初勝利をあげることはできるだろうか。(高津勇佑)

 

選手のコメント

吉村公太朗(LO,2試合ぶりにスタメン出場の主将)

ー今日の試合を振り返って
今日の試合に向けて準備してきたのがディフェンスの面で、前に出るディフェンスをイメージしてやってきたのですが、特にセットの部分でコミュニケーションの分、前に出切れていないです。
最終的に相手にボールを動かさせ過ぎたという所から結構破られて点を稼がれたというのがありますね。

ーけがからの復帰戦でしたが、どういった思いで今日の試合に臨まれましたか
(自分が怪我した)帝京戦から一か月あってチームを外から見ることが多かったのですが、やっぱり自分が良いプレーをすることでチームを良い方向に変えたいなと思って、今日はとにかく激しいプレーでチームを引っ張りたいと思って試合に臨みました。

ー明治戦から三週間空きましたが、その間に取り組まれたことは
チーム全体としてディフェンスですね。前に出て相手に何もさせないディフェンスを意識してやったのですが、今はまだ完成形ではないのでそこを破られてしまいましたね。

ー前、後半ともに1トライずつしか取れなかった攻撃面については
アタックのことに関しては細かく刻んで、相手を振り回すアタックをしようと思っているのですが、まだ全然チームに浸透してないです。今日も結構蹴りすぎてしまったという場面があったので、もっとボールを左右に動かすアタックを夏までに完成させていきたいですね。

ー前半だけで5トライを決められてしまったディフェンス面での課題は何かありますか
1次アタックされた時のディフェンスで止めて、相手に何もさせないぐらい前に全員で出ることが大事だと思ったのですが、前に出切れていない部分、内側から出れていない部分がありました。

ーここまで3連敗ですがこれからの試合に向けてはどう思っていますか
勝ちにこだわってこの春はやってきましたけど、チームの成長も考えてあと2戦。流経大と東海大は秋のリーグ戦で当たるチームですし、自分たちの目標である秋のリーグ戦優勝のためには破らなければいけない相手なので、しっかりとチームの方向性を一致させて勝ちにこだわってやっていきたいですね。

 川地光節(PR,強力な突破を何度も見せトライも奪う)

ー今日の試合を振り返って
ゲームの入りのキックオフでがダイレクトになって、一番最初の流れを取らなければいけないところで、相手に流れを渡してしまったという印象が大きいですね。そこからはセットプレーが安定しなくて、そういうところを起点にだんだん綻びが生まれて、やられてしまったかなと思います。

ー試合の入りは課題ですか
そうですね。ゲームの入りから良い流れを掴んでいければ、法政らしいアタックができるようになると思うので。

ー早大の印象は
早稲田は今までやってきた帝京とか明治に比べるとボールを振ってくる感じでしたね。振ってきてウイングで勝負してくるとか、ボールを動かしてくるという印象でした。

ー明大戦からの修正点は
チームとしてはディフェンスを課題としていて、帝京戦も明治戦も失点が多かったので、失点を減らすという意味で規律を守ってディフェンスしていくことを特に重点的にやりました。

ー春は1、2年生が多くスタメン入りしていますが4年生から見ていかがですか
ちょっと前までは高校生だったので、パフォーマンスが悪いとか思っている訳ではないのですが、緊張するのかなとは見ていて思いますね。最初のキックオフも1年生が蹴っているのですが、そういうところで1年生のプレッシャーを自分たち上級生が少しでも緩和できればと思ってます。

ー流経大戦に向けて
3敗中なのでそろそろ勝ちます。

林修平(SO,3試合連続でスタメン)

―今日の試合を振り返って
前の2試合と比較して、少し余裕が持てて、状況に応じてプレーができたかなと思います。

―どのような対策をして早大戦に臨みましたか
早稲田がどうこうではなく、練習でやってきたことを出そうと思いました。

―トライにつながる突破もありましたが、あのプレーを振り返って
気持ちが少し前に出ていたのですが、チームメイト全員がうまく仕事をして、あのプレーにつながったと思います。

―来週は流経大戦ですが、それまでに修正したい点はありますか
細かいミスを無くしていきたいです。

―具体的にいうとどのようなところですか
ハンドリングとかですね。

次戦への意気込みをお願いします
負けが続いているので、とりあえず1勝することを目指して頑張ります。

北島遥生(WTB,今季からAチーム入りを果たす)

ー今日の試合を振り返って
ディフェンス面でバックスリーとの連携がうまくいかずに点を取られてしまったので、次の試合では直していきたいです。

ー対早大対策というのは何かありましたか
結構、横に回してくるチームなので、詰めるところは詰めて、余るところは枚数を増やしていこうとしていました。

ーアタックについては
オフェンスについても全然力が足りていないですね。もっと立ってプレーするということを心がけなければいけないと思います。

ー今季からAチームのレギュラーとして出場されていますが、プレーされてみていかがですか
勝とうという意識が本当に強くて、自分ももっと本気になって、努力しなければと実感しています。

ー自身のプレーはどう捉えられていますか
ディフェンス面でいけるところはいけているのですが、オフェンスでは力が発揮できていないので、今後は生かしたいと思います。

ー来週の流経大戦に向けて
負けが続いているので勝ちにいきたいと思います。

 

フォトギャラリー

  • kcrttrc復帰した吉村主将
  • kwaトライにつながる突破を見せたSO林
  • kwesrd増田のロングゲイン
  • ksheWTB北島は「立ってプレーすることを心掛けたい」と語った
  • koloCTB小幡も突破を見せた
  • kwsedr後半HO前島がモールからトライ
  • kxrd3年生となりチームを引っ張るLO牧野内
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