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【ラグビー】関東大学春季交流大会 対流経大 粘りの戦いで接戦を制す!春の集大成を破竹の3連勝で締めくくった!

関東大学春季交流大会
対流経大
2022年6月18日(土)
法大多摩グラウンド

連勝中と波に乗る法大は、最終戦で流経大と対戦。開始早々からトライを奪うなど序盤から3トライの猛攻を見せるも、流経大の反撃に遭い一時は同点にまで追いつかれる。しかし石母田健太(4)のトライなどにより再び流れを取り戻し、38-29で勝利。3連勝で春季大会を締めくくった。
(インタビューは、ラグビー部学生スタッフの方々のご協力の下、オンラインで行いました)

 

石母田のトライが嫌な流れを断ち切った

試合結果

トータル試合結果

38
法大
19 前半 14 29
 流経大
19 後半 15

 

ポイント詳細

3/2 2/3
2/0 G 2/0
0/3 PG 0/0
0/0 DG 0/0
T:井口、坂田、吉永、石母田、佐野 G:石岡2 PG:石岡3

※前半/後半、得点者は法大のみ記載

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 出身校
1 PR 石母田健太 4 國學院栃木
2 HO 井口龍太郎 4 静岡聖光学院
3 PR 河村龍成 4 明和県央
4 LO 細川幹太 1 國學院久我山
5 LO 木村開 3 秋田中央
6 FL 山下武準 3 法政二
7 FL 吉永昴生 4 東福岡
8 NO.8 寺前琉達 2 報徳学園
9 SH 山脇一真 3 天理
10 SO 熊田経道 3 大阪産業大附属
11 WTB 松田陸空 2 石見智翠館
12 CTB 金侑悟 2 大阪朝鮮
13 CTB 南部翔大 4 京都成章
14 WTB 坂田龍之介 4 東海大仰星
15 FB 石岡玲英 3 御所実業
16 Re 杉山優太朗 2 法政二高
17 Re 石川空悟 3 佐賀工業
18 Re 渡辺明志 2 佐賀工業
19 Re 竹部力 3 大分舞鶴
20 Re 佐野祐太 2 目黒学院
21 Re 小山田裕悟 1 桐蔭学園
22 Re 佐々木康成 4 大分舞鶴
23 Re 北川拓来 1 昌平
24 Re 田中大誠 1 國学院栃木
25 Re 高木喜一 3 金光藤蔭
26 Re 小高巧 4 目黒学院

 

戦評

 前回、大量10トライを奪い、連勝で勝率を五分に戻した法大。春季大会勝ち越しを目指すべく最終戦で迎えるは、昨季5位の流経大。連勝中の勢いそのままに、勝利して大会を締めくくりたいところだ。スタメンにはルーキーのLO細川幹太(1)や、3試合ぶりの先発出場となった熊田経道(3)などが選ばれた。また、開幕から4試合連続トライ中の南部翔太(4)や、前回復帰戦ながら2トライをあげた坂田龍之介(4)なども名を連ねた。

 すっきりとしない天気の中で始まったゲーム。先に試合を動かしたのは、この日も法大だった。早いパス回しで相手ゴール前まで攻め入ると、最後は井口龍太郎(4)が華麗なステップで1人かわしてトライ。3試合連続で先制に成功する。さらに15分、相手の反則から石岡玲英(3)がタップキックで素早くリスタートすると、大外で待っていた坂田にラストパス。そのまま走り込んでトライを決める。その5分後には、敵陣ゴール前でのラインアウトからモールで押し込み、最後は主将の吉永昴生(4)がトライをねじ込んだ。開始20分で3トライをあげた法大が、試合序盤を支配する。しかしここから徐々に流れが変わり、流経大ペースに。35分、相手の早いパス回しからラインブレイクを許すと、そのままトライを決められる。さらに前半ラストプレーの43分、自陣10mライン付近での相手ボールのスクラムから一気に逆サイドに展開され、最後は相手ウィングにトライを許す。このまま前半が終了。19-14でリードするも、嫌な流れで後半へ折り返す。

井口はFWながら今大会5トライの大活躍

後半、切り替えたい法大だったが、流経大の勢いを止められない。41分、相手の一瞬の隙をついた突破からまさかのキックオフトライを許す。一時は19点のリードがあったものの、あっという間に同点に追いつかれてしまう。どうにか流れを断ち切りたい法大は、石岡の2本のPGでなんとか点差を離していく。しかし64分、自陣5mライン付近からの相手ボールのラインアウトからモールで押し込まれトライを決められる。点差はI点差になり、完全に流経大の逆転ムードとなる。しかし、ここから法大が再び息を吹き返す。72分、センターライン付近からランとパスで一気に敵陣深くまで攻め込み、最後は走り込んできた石母田健太(4)が相手を引きずりながらのトライ。相手ペースの中、折れずに見事にトライを奪いきった。77分には石岡がセンタラーラインから50mの超ロングPGを決め、得点を重ねる。さらに81分、敵陣22mラインからの相手ボールのラインアウトを奪取し、ジリジリと攻め込み、最後は小山田裕悟(1)の華麗なステップから佐野祐太(2)がパスを受けトライ。相手にとどめの一発を決める。ラストプレーで1トライを返されるも、ここでノーサイドの笛。後半開始の悪い流れを断ち切った法大が、38-29で接戦を見事に勝ちきった。

チームの良い雰囲気も好調の要因となっている

 春季大会最終戦にして、「新たな法大」を垣間見ることができた試合だった。これまでなら一旦相手に流れが行くと、引きずってしまい敗戦するという試合もあったが、今シーズンの法大は一味違う。相手ペースの試合展開になっても集中力を切らさず、流れを渡し切らなかったことが勝利につながった。この背景には好調BK陣の攻撃力や、スクラムやモールで押し切るFW陣の強さ、さらには今シーズンから新たに取り組んでいるというディフェンスのシステムなど様々な勝因があるだろう。これでチームは破竹の3連勝。戦績も3勝2敗で勝ち越し、Bグループ2位という好順位で大会を終えた。

 今大会の選手達の活躍が評価され、「第 10 回関東大学ラグビーオールスターゲーム2022」で行われる「リーグ戦選抜 対 対抗戦選抜」のリーグ戦選抜メンバーとして、井口、石母田、竹部力(3)、石岡、吉永(バックアップメンバー)の5人が選ばれた。試合は7月3日(日)に秩父宮ラグビー場で行われる。花園ラグビー場と並び「日本ラグビーの聖地」と称される場所で、橙紺ジャージの代表としての誇りを胸に存分に暴れてほしい。

(記事・写真:板倉大吾)

インタビュー

吉永昴生(4年、FL、東福岡)

—試合を振り返って
まずは勝てて良かったです。しかし3本とってから相手に3本取られたので、しっかりと我慢することが大切だと考えています。

—トライを振り返って
結果的には僕がトライをしましたが、FWのモールが崩れたにも関わらず、一人一人がしっかりと前に出る意識を持ち、ゴールラインの手前までボールを運んでくれたので、石岡のキックやFWのまとまりから獲れた得点だと思います。

—今日はスクラムの調子が特に良いように感じましたが
これまで後半にメンバーを入れ替えた時に、相手にやられてしまうという課題があったのですが、リザーブ含めとても良いスクラムが組めていたのでチームで成長できていると感じました。

—春季大会の総括をお願いします。
春季大会は3勝2敗という形で終わったのですが、秋にはこの2敗が大きな分かれ道になるので、一つ一つの試合をもっと勝ちにこだわって臨んでいこうと思います。

井口龍太郎(4年、HO、静岡聖光学院)

トライを振り返って
チームの継続したATから、先制トライで流れをつくれて良かったです。

―FWながら今大会5トライを決めていますが、好調の要因は
自分の仕事をやり切る意識と、アグレッシブにプレーしたことが結果として出たと思っています。

―オールスターゲームではリーグ戦選抜に選ばれましたが、意気込みをお願いします
まずはリーグ戦選抜として選出していただき、とても嬉しい気持ちです。選出していただいたことに感謝して、激しく自分らしいプレーができるように頑張ります。

石母田健太(4年、PR、國學院栃木)

—トライを振り返って
普段トライをするようなポジションではないのでトライを取ることができてとても嬉しかったです。

―流れを変えたトライでしたが、後半の入りをどう感じていましたか
後半の入りという大事な場面で先制を許してしまった部分は非常に反省しなければならないと思います。その点で、悪い流れになると予想していたがみんなが頑張って体を張ってくれたおかげで結果として自分がトライを取れたと思います。

―オールスターゲームではリーグ戦選抜に選ばれましたが、意気込みをお願いします
リーグ戦選抜に選んでもらえたことはとても光栄です。しっかりと法政の代表としてのプライドを持って試合に臨みたいと思います

石岡玲英(3年、FB、御所実業)

—トライを振り返って
今回の試合は春から夏に繋げる大事な試合だったので、勝つことに少し拘った試合だったので、まずは勝てたことに一安心です。チャレンジしたいことにチャレンジできたことできなかったことそういった課題が生まれた試合だったと思います。

ー後半3本目のPGは距離がありましたが、狙った理由は
点数と時間を考え、勝つことに重きを置いた時にショットが最良だと判断したので蹴りました。

ーオールスターゲームではリーグ戦選抜に選ばれましたが、意気込みをお願いします
選んでいただけたことは素直に嬉しいです。しかし、まだまだ未熟な自分が選ばれたのは僕の力ではなく、周りの支えてくださっている方々のおかげなので、慢心せず沢山のプレーを学んで自分の成長の素材にしたいと思います。精一杯やれることをチャレンジします。

 

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