関東学生リーグ戦準決勝 対慶應義塾大学
2026年10月18日(日)
大井ホッケー場メインピッチ

体を張って相手を止める町田哲太(経3=駒場)
試合結果
ついに関東最強の4校が集うFINAL4が開幕した。対戦相手は、六大学戦で大敗を喫している強豪・慶大。法大は試合開始から果敢に攻め込み、見事に先制点をもぎ取った。しかし、慶大の堅牢な守備と鋭いカウンターに阻まれ、次第にペースを握られると、一時は7点差をつけられる窮地に立たされる。それでも法大は勝利への執念を燃やし続け、最終Qで怒涛の連続4得点を挙げて激しく追い上げた。しかし、反撃もここまで。あと一歩逆転には届かず、準決勝敗退となった。
トータル試合結果
|
法政大学 |
1 | 1Q | 1 |
慶應義塾大学 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 2Q | 5 | ||
| 2 | 3Q | 1 | ||
| 4 | 4Q | 3 | ||
| 法政大学 | 7 | Total | 10 | 慶應義塾大学 |
試合得点
| 1 | MF | 蔵野有輝 |
| 3 | MF | 安藤靖也 |
| 3 | AT | 杉本大河 |
| 4 | AT | 杉本大河 |
| 4 | MF | 吉田優冴 |
| 4 | MF | 宮澤拓己 |
| 4 | AT | 杉本大河 |
戦評

高橋はドローで競り勝ちチームに流れを持ってきた
試合開始の笛が鳴り、ついに準決勝の幕が開けた。法大は最初のフェイスオフを高橋飛成(経4=法政)に託す。一瞬の争奪の末にボールを獲得したのは慶大。しかし、素早い連携で法大陣地に侵入されるも、一瞬の隙を突いて法大が奪い返す。高見優成(法4=法政)から蔵野有輝(経4=日大)へボールが渡ると、蔵野が勢いそのままに鋭いシュートを放ち、慶大のゴールを揺らした。法大は開始わずか30秒で先制点を獲得する。
開始早々に流れに乗った法大は、続くドローも完璧に制して攻撃を継続。熊谷昂太郎(社3=法政二)が素早いダッチで相手を引きつけシュートを放つも、相手ゴーリーに防がれる。それでも慶大のパスミスを見逃さず、最後までグラボを追いかけて攻撃権を渡さない。カウンターを受ける場面もあったが高井遥人(社4=真岡)がしっかり防ぎ、法大守備陣の硬さを示した。だが慶大も譲らず、法大DF陣の間を潜り抜けて同点に追いつく。そのまま第1Qが終了し、試合は両者拮抗した展開となった。
しかし、第2Q開始3分でその拮抗が破られる。慶大の連携に反応しきれず2点目を失うと、立て続けに3点目も許し、完全に流れを慶大に持っていかれてしまう。法大はすぐさまタイムアウトを取って立て直しを図るが、慶大の勢いは止まらず、好シュートによってさらに点差を広げられてしまう。その2分後にも追加点を決められ、防戦一方の展開に。法大はカウンターを狙うも慶大の強固な守備に阻まれ、攻めきることができない。慶大の連続攻撃により点差を5点に広げられ、前半戦を折り返した。

最後までグラボを追う執念を見せた星野大和(文3=日本工業駒場)
一挙5点を失った法大は、後半戦での巻き返しを図る。高橋がドローを制すると、法大に反撃のチャンスが訪れた。安藤靖也(社3=法政二)がこぼれ球を奪取し、サイドから駆け上がって見事にゴール。法大に再びエンジンがかかる。その後、慶大のミドルシュートで追加点を許したものの、エースの杉本大河(文4=法政)が十八番であるゴール裏からの切り返しで1点を返す。その後は両校の守備陣が意地を見せ、互いに攻めあぐねる展開が続いた。
運命を分ける最終Qの序盤、慶大の積極的なオフェンスに押し負け追加で3点を入れられ、7点差まで広げられてしまう。しかし、ただで引き下がる法大ではなかった。櫻井貫汰(人3=法政二)がゴール前の杉本へ見事なパスをつなぎ、流れるような連携で1点を返す。これに続き、吉田優冴(営4=法政二)が鋭いミドルシュートを叩き込み、4年生の意地を見せた。さらに高橋から杉本、そして宮澤拓己(経3=法政)へと法大の点取り屋たちが華麗な高速パスをつなぎ、ついに4点差まで迫る。宮澤はこのゴールでリーグ戦全試合得点を達成した。
完全に勢いに乗った法大は、泥臭くグラボを追い続ける「法大らしさ」でボールを保持。杉本がこの試合ハットトリックとなる3点目を決め、猛追を見せる。最後まで怒涛の攻撃を仕掛けた法大だったが、無慈悲にも試合終了の笛が鳴り響き、反撃もここまで。惜しくも逆転には届かなかった。

ゴールを喜ぶ選手たち
逆転にはあと一歩及ばず、準決勝敗退という悔しい結果には終わった。しかし、最後の1秒まで諦めずに仲間を信じ、パスをつなぎ続けた彼らの姿は、間違いなく法大ラクロスのプライドそのものだった。 歓喜も挫折も分かち合った仲間とともに駆け抜けた4年間。メガホンを置き、クロスを置く4年生たちの目には涙があふれていた。彼らが残した熱い魂と敗戦の悔しさは、必ずや次世代へと引き継がれ、新たな法大の歴史を創る原動力となるはずだ。これからも法大ラクロス部の挑戦に注目したい。
(記事:加藤直樹)
選手インタビュー
G/主将・高井遥人(社4=真岡)

悔しさを見せる高井
ーー試合を終えて率直な感想を
圧倒的な力の差を感じた試合になってしまいました。 慶應大はラクロスの王者と言われる存在で。そこに対して自分たちはチャレンジャーとして挑んだのですが、やはり4年間積み上げたものが違うなというふうに感じて。その差が今日の点数差になってしまったような気がします。
ーー試合全体を振り返って
1Qは非常にいい流れでできたんですけど、2Qで自分たちが崩れてしまって、流れを持っていかれたという感じなので、自分たちのミスでラクロスは動くなというふうに感じました。
ーー主将としてリーグ戦を振り返って
リーグ戦は、最初はどうなるかってドキドキしていたんですけど。自分たちがリーグ戦を通じてどんどん成長していく姿が見えてきたので、本当に主将としても1人の選手としてもいい期間だったなというふうに思ってます。
ーー引退について
やっぱり寂しい気持ちが大きいんですけど、ラクロスから離れるというより、チームメイトのみんなと毎朝顔を合わすことができないと考えるのが辛くて。 仲のいい学年、後輩でもあったので、非常にそこが悲しいなというふうに思います。
ーー下級生に向けて
自分たちのこの負けを1年間忘れずにやれば、絶対に来年日本一という目標が見えてくると思うので、この悔しさは絶対に忘れないように1年間励んでほしいなと思います。
AT/杉本大河(文4=法政)

エースとして走り続けた杉本
ーー試合を振り返って
最初1Qの流れで先制点を取れて流れが良かったんですけど。2Qでオフェンスの失点が続いちゃって、オフェンスとして申し訳ないなという気持ちがあります。それで、3Q4Qで法政の意地を取り戻せて得点を重ねられたんですけども、最後追いつけない点差になってしまって。すごく悔しい気持ちでいっぱいです。


