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【硬式野球】最後に笑うのはどちらだ!まさかの2連敗から5か月 藤森康淳主将「春の雪辱を果たせるように」/東京六大学秋季リーグ戦 東大戦展望

東京六大学野球2026秋季リーグ戦 対東大
2026年10月24日(土)、10月25日(日)
神宮球場

前節で明大に対して勝ち点を落とし、13季ぶりの優勝の可能性が完全消滅した法大。最終週の相手は、春に17季ぶりの勝ち点を献上した東大だ。これまでチームをけん引してきた4年生にとっては最後のリーグ戦。集大成を見せ、春の雪辱を果たせるか。当記事では、東大と法大の注目選手を紹介する。

春2連敗の雪辱を果たせるか

順位表(第6週終了時点)

春の雪辱なるか

今季の法大は開幕週の早大戦、荒天の影響でおよそ3週間にもまたがった立大戦と開幕2カード連続勝ち点を獲得。しかし、3節目の慶大戦を1勝2敗で落とすと、前節の明大戦では2連敗。この敗戦で、2020春シーズン以来13季ぶりの覇権奪還の夢もついえた。
しかし、最後まで気は抜けない。最終週に待ち構えるのは東大だ。2カード連続の勝ち点獲得と勢いに乗って迎えた昨季はまさかの2連敗――。東大に対して、2017年秋以来9年ぶり、春季リーグに限れば1997年の立大以来の勝ち点献上(2021年はポイント制のため除く)。さらに、春に連敗で勝ち点を奪われたのは98年ぶりだった。

春の2回戦終了後に挨拶する大島監督らスタッフ陣

東大投手陣に『一本』がでるか

「勝ち点3」を目標に臨んだ東大ナインだったが、今季は主力のけがによる出遅れや不調などによって厳しい戦いを強いられている。1回戦で完投勝利を献上した左腕・松本慎之介(東大3年=國學院久我山)を軸に春はリーグ5位の防御率6.03と粘っていた投手陣が、今季は防御率8.74と投壊状態だ。ただ、今季の法大打線は1試合平均で7.5の残塁数に見てとれるように、いわゆる『あと一本』が出ない攻撃が続いている。
法大打線が東大投手陣を初回から打ち崩し、試合の主導権を握ることができるかがカギを握る。

春は初完投を許し、苦しめられた”法大キラー”松本慎

帰ってきた東大の主砲に要注意

東大打撃陣の核となるのは、4番に座る荒井慶斗(東大3年=宇都宮)だ。今夏行われた神奈川大学野球連盟選抜との対抗戦では東京六大学野球連盟選抜の5番指名打者で先発出場し、横浜スタジアムのバックスクリーンへの特大本塁打を含めた2安打の活躍でMVPにも輝いた。開幕当初はけがでベンチを外れていたが、早大1回戦で復帰すると、さっそく二塁打を放ち復活をアピール。さらに前節の立大1回戦では左翼席への本塁打を放つなどその長打力は健在。春は東大に2被弾、さらに今季はリーグ最多の13本塁打を浴びている法大投手陣にとって、その長打力は脅威となるだろう。
他にもここまでチームトップの安打数を放ち、春の2回戦では決勝打を打たれた秋元諒(東大3年=市川)、春ベストナインを受賞した小村旺輔(東大4年=私立武蔵)、1年生ながらここまで打撃好調の金山荒太(東大1年=安積)など、好打者はそろっている打線なだけに、一人づつ丁寧に抑えたい。

荒井慶の長打には要警戒

“法大で最もホットな男”藤森康淳の偉業達成に期待

今、法大において”最もホットな男”は藤森康淳(営4=天理)だろう。昨日(10月22日)行われた、プロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから4位で指名された。大島公一監督も「キャプテンとしてしっかりやってくれた」と絶大な信頼を寄せる藤森。「思ったよりも早かった」という順位での指名に喜んだ。それでも、今季主将として挑んだシーズンについて問われると、「最後の東大戦は、春の雪辱を果たせるように引き締めてやっていきたい」と眼光を強めた。
※藤森選手のドラフト指名の記事はこちらをご覧ください。

ソフトバンクホークスから指名された藤森

藤森には達成しなければならない記録がある。「もちろん100安打」。藤森がリーグ戦前のインタビューで語った今季の目標だ。東京六大学野球100年の歴史で34人のみが到達した高みの世界。達成すれば法大からは1996年の大引啓次(平17卒=現・埼玉西武ライオンズコーチ)氏以来30年ぶり5人目となる。今季もここまで持ち前のバットコントロールでリーグ2位タイとなる14本の安打を積み重ね、10月23日時点でリーグ戦通算安打数は98本。「個人の頑張りがないとチームの勝ちにもつなげられない」と語る藤森主将。自身の安打記録とともにチームを勝利へ導く。

ヒットメーカー藤森は100安打の偉業なるか

フル回転のエース・最後の登板に注目

投手では、今季ここまで4年生で唯一神宮のマウンドに立つ助川太志(グロ4=茗溪学園)が有終の美を飾れるか。今季は現時点でリーグトップの7試合に登板。先発・中継ぎとフル回転している。防御率4.36と決して本調子とは言えないが、ブルペン陣の支柱となっていることは間違いないだろう。
そんな助川が意識するのは明石健(東大4年=渋谷幕張)だ。春は味方が先制した直後に同点の本塁打を打たれた因縁の相手。「春の打たれた時を意識して投げます」と意気込む。高校軟式野球出身という異色の経歴を持つ右腕にとって集大成のマウンド。「チームを勝たせるピッチング」を見せられるか。

藤森世代最後のカード。投打の4年生が意地を見せ、勝ち点奪取へーー。春の悔しさを破り捨て、最後には笑って終われるか。秋の神宮でラストゲームが始まる。

(記事:篠﨑勇希)

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