【水泳】ジャパンオープン2014 4日目 池端、圧巻の泳ぎで金奪取!
ジャパンオープン2014
兼 第12回パンパシフィック大会代表選手選考会
兼 第17回アジア大会代表選手選考会
2014年6月19日~22日
辰巳国際水泳場
4日間に渡るジャパンオープンも最終日。法大からはこの日が初出場となる選手も。3ヶ月後に控えるインカレの弾みとなる結果を手に入れる事は出来たのか…
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
50㍍自 | 8位 | 青木 智美 | 26秒25 | 決勝 |
100㍍バ | DNS | 青木 智美 | ||
200㍍平 | 8位 | 茂木 美桜 | 2分27秒95 | 決勝 |
19位 | 浜野 麻綾 | 2分30秒11 | B決勝 | |
44位 | 神宮司 瀬里奈 | 2分33秒60 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200㍍背 | 18位 | 山岸 祐介 | 2分02秒70 | |
30位 | 小川 将平 | 2分04秒70 | ||
100㍍バ | 6位 | 池端 宏文 | 53秒00 | 決勝 |
32位 | 新保 拓也 | 54秒52 | ||
42位 | 伊佐治 淳 | 54秒86 | ||
200㍍平 | 13位 | 渡邊 一輝 | 2分12秒29 | B決勝 |
36位 | 川畑 佑平 | 2分14秒92 | ||
41位 | 堤 大陸 | 2分15秒50 | ||
69位 | 塚本 悠太 | 2分17秒61 | ||
77位 | 長井 琢磨 | 2分18秒08 |
B決勝
種目 | 順位 | 名前 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女200㍍背 | 1位 | 浜野 麻綾 | 2分27秒93 | |
男200㍍背 | 4位 | 渡邊 一輝 | 2分11秒83 |
タイム決勝
種目 | 順位 | 名前 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女1500㍍自 | 14位 | 田中 瑞穂 | 16分56秒05 | |
男800㍍自 | 11位 | 竹田 渉瑚 | 8分08秒14 | |
12位 | 露崎 真基 | 8分09秒84 | ||
DNS | 東 隼平 |
決勝
種目 | 順位 | 名前 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女50㍍自 | 8位 | 青木 智美 | 26秒22 | |
女200㍍平 | 2位 | 茂木 美桜 | 2分25秒37 | |
男100㍍バ | 1位 | 池端 宏文 | 51秒89 |
戦評
大会最終日、連日の表彰台に続けるかという期待が募る中、法大は今日も魅せてくれた。100mバタフライで池端宏文(経4)が金メダルを獲得。池端は50mバタフライに続く2つ目のメダルを獲得。スタートから混戦を抜け1着でターンするとその後も失速することなくフィニッシュ。レース後のインタビューでは「調子はあまりよくないんですけど、速かったですね」と答え、自分でも意外だったというようなコメントに、会場は笑いに包まれた。前大会で惜しくも2位に終わった種目だけに大きな自信となったはずだ。200m平泳ぎでは、茂木美桜(人3)が銀メダルを獲得し、200m個人メドレーに続き、こちらも2度目の表彰台となった。前半は力を抑え、後半徐々に順位を上げていくレース展開となり、予選タイムを3秒程更新する泳ぎを見せた。
また、表彰台には及ばなかったものの、50m自由形で青木智美(社2)が同種目で自身初となる決勝進出を果たし、1500m自由形では田中瑞穂(経2)が以前から口にしていた前半から力を使い切るレース展開を見せ、本人のに想像を超える結果に手応えを得るなど一歩づつ成長を遂げている。この結果今大会では日本選手権で代表が内定していた2名に加え、1500m自由形で竹田渉瑚(スポ2)パンパシフィック大会のみではあるが背泳ぎでOBである松原颯(ANA)が選出された。(鈴木理子)
選手コメント
池端宏文
―率直な今のお気持ちは
嬉しいですね。
―表彰台の真ん中からの景色は
そんなに変わらないって言ったらおかしいですけど、表彰台に上がれただけでも十分嬉しいので。
―代表に内定している立場でのレースでしたが
萩野公介選手も出場していたので、負けられないなという気持ちはありました。
―前回大会で課題に挙げていた後半の伸びについては
連戦が続いていてあんまり強化は出来ていなかったです。
―タイムはご自身で納得される結果でしたか
そうですね。ベストタイムだったので、今日のような調子で出せたのは嬉しいです。
―8月にはパンパシフィック大会も控えていますが
後半の泳ぎを課題として強化して、表彰台に上れるように頑張ります。
―今後の目標
これからは日本人には誰にも負けないように、アジア大会のリレーの代表も勝ち取って活躍出来たらなと思います。
茂木美桜
―レースを振り返って
今出せる限界だろうなというタイムだったので、思っていた通りかなと思います。
―そのタイムを評価してみて
最近ずっと調子があまり良くないんですけど、その中でも最低限クリアしたいタイムは出せたので、今回は良かったかなと思います。
―代表に選ばれていることによる心境の変化は
代表に決まってはいるので気負わず楽に、ゆったりと自分のレースに集中出来たかなと思います。
―今大会の収穫や課題は
気分転換で他種目(個人メドレー)にも出場してそこでもベストが出せたりして、調子が悪い中ではあったんですけど良いこともあったので、また前向きに頑張っていけたらなと思える大会になりました。
―8月にはパンパシフィック大会も控えていますが
パンパシでは予選からしっかりタイムを出さないと決勝に残れないので、午前中から体を動かせるようにするような練習をしていかなきゃなと思います。
―他に取り組んでいきたいことはありますか
今膝があまり良くなくて思った泳ぎが出来ていないところがあるので、けがを治すことを1番に考えて、その中でも少しずつ泳ぎを取り戻していけたらなと思います。
―パンパシフィック大会への意気込みを
予選からしっかりベストを出して決勝に残れるように頑張りたいと思います。
青木智美
―今のレースを振り返って
まさか50m自由形で決勝に残れると思っていなかったので、とにかくレースを楽しもうと思って泳ぎました。
―今大会最後のレースということでの心境は
最後ということで、納得のいくタイムが出せて気持ちよく終われればいいかなと思いました。
―今大会の収穫と課題は
200m自由形で初めての表彰台というものを経験しましたし、100m自由形では前半が周りと比べて遅いという課題も残りました。でもこうやって50mも100mも200mも決勝に残れたのは初めてだったので、自分にとってプラスになった試合となりました。
―インカレに向けての意気込みは
インカレは多分去年と同様に、重レースというタフなレースになると思うので、しっかり法政のために結果を出して、またシードに入れるようにして、自分も表彰台に上れるように頑張っていきたいと思います。
渡邊一輝
―レースを振り返って
思っていたタイムに僅かに届かなかったので悔しいです。
―狙っていたタイムは
インターBや、あわよくばインターCを突破したいと思っていました。
―今大会の調子は
正直良くはなかったんですけど、2~3週間前は最悪というくらいのレベルだったので、そこから考えるとうまく持ち直せたかなと思います。
―選手層の厚い男子200m平泳ぎですが、他の選手を意識することはありますか
どの選手もかなりタイムを上げてきているので、負けないように頑張らなきゃいけないという意識はあります。
―今大会へ向けて取り組んできたことは
200mにターゲットを絞っていたので、早いペースでラップを刻むような練習をしてきました。
―今大会での収穫や課題は
コンディション面で調整不足だったと思いますし、スピードや体力もまだまだだなとは感じています。
―次戦以降へ向けて
まずは1つのステップとしてインターB、Cを突破して、それから日本のトップレベルまで食い込んでいけたらなと思います。
浜野麻綾
―今のレースを振り返って
今回は100mの代表を狙っていたので、予選では200mも頑張らなきゃいないなと思って集中したんですけど、上手く泳ぎが作れずに終わってしまったんですが、決勝では切り替えて、気持ちよく泳げたらいいなと思って泳ぎました。
―大会最終日ということで疲労はあったか
1日OFFで空いていたので、今日のレースのことを考えた過ごし方をしていたんですけど、朝起きたらすごい体に疲れがでてきていました。そういう部分は今後の課題にして、インカレまでには改善しなきゃいけないなと思います。
―レース前の心境は
タイムは気にせず気持ちよく泳ぎたいと思って、何も考えずに挑みました。
―50m平泳ぎでは2位という好成績だったが、今大会を終えて自身の調子をどう思うか
調子は悪くなかったんですけど、前回と同じように、代表を狙うという気持ちが先走ってしまったので、そこは直さなきゃいけないなと思います
―今大会で見つかった課題は
日々の過ごし方と、全て泳げる強さを持つにはどうしなきゃいけないかを練習中からもっと考えなきゃいけないと思います。
―インカレに向けての目標は
インカレは100mと200mしかなく、両方美桜も瀬里奈もいるので、一緒に去年よりも高い表彰台にのって、女子が総合でもっと上にいけるように頑張っていきたいと思います。
露崎真基
―今のレースを振り返って
今大会は400mで結果を出そうと思ってたんですけど、思うようにいかなくて、それでも最後の最後に800mに集中して、上手く出し切ることができたと思います。
―どのようなレースプランで挑んだか
今回は800mという距離を見据えて、上手くペースを刻めたと思うので、それなりに泳げたかと思います。
―今大会の収穫と課題は
収穫は今から振り返ってゆっくり考えたいんです。課題は、練習面でもう少し強度を意識して練習すれば、絶対ベストは出たのかなと思います。これからは強度にこだわって練習していきたいですね。
―最後のインカレに向けての目標は
ベストを大幅に更新して、表彰台に上がれるように頑張りたいと思います。
堤大陸
―今のレースを振り返って
日本選手権のときも150まではまぁまぁいいペースでいってて、ラスト50すごい浮いてしまったので、そこが悪いって分かってたんですけど、今回も同じようにラスト4秒ですごい落としてしまって、あまりよくなかったです。
―1レーンと3レーンに法政の選手がいたが、意識はしたか
3レーンの渡邊(社2)は自分より全然速いし、少し遠くて見えなかったので、意識しなかったんですけど、隣の佑平さん(経4)は少し意識しながら泳いだので、負けてしまったのは悔しいです。
―50mでは自己ベストを更新したが、好調は維持できたか
あまり調子がいいわけではないので、もっと練習しなきゃいけないですね。
―今大会の収穫と課題は
50mと100mの結果はまぁまぁなんですけど、明らかにスピードはなくて、200mもラスト50mがもたないんで、しっかりスピードを上げる練習をして、ラストまで泳ぎきれるようにしたいです。
―インカレに向けての意気込みは
しっかり練習して、最低でもB決勝に残れるよに頑張りたいです。
塚本悠太
―今のレースを振り返って
ベストではないんですけど、自分的には200のレースがきちんとできました。
―後半上がってきたが、どのようなレースプランを考えていたか
今までは150までいい感じでいって、ラストの50が浮いてしまっていたので、なんとかまとめようとしたんですが、前半が遅くて、トータルがまだ遅いですね。
―50m平泳ぎのレース後、2分15秒台を目指すと言っていたが
狙ってたんですけど、ダメでした。まだベースがないんですかね。練習がまだまだ必要です。
―同じ大学の先輩方が多く出場している種目だが、意識はしたか
先輩達について行こうと意識してるんですけど、まだ適わないですね。
新保拓也
―今のレースを振り返って
1日目があまりよくなかったので、切り替えていこうと思い、インカレに繋げレースをしようと思ったんですけど、あまりよくなかったなかったです。
―5レーンに伊佐治選手がいたが、意識はしたか
今日は何も意識しないで、自分のレーンだけ見ていこうと思ってました。
―今大会での収穫と課題は
周りを見て緊張することがあって、メンタルが弱いと感じました。しっかり落ち着いて自分のレースができるように、インカレではそこを直していきたいです。
―インカレに向けての目標は
もちろん決勝まで残りたいですし、最悪B決勝に行って点数をとりたいです。
小川 将平
―今のレースを振り返って
タイムが悪かったので、ダメでした。
―どのようなレースプランを考えていたか
初めの50はある程度慣らして、徐々に上げていくつもりだったんですけど、結果的に遅かったです。
―同じ組に山岸選手がいたが、意識したか
遠かったので、あまり意識はしてなかったのですが、両サイドが早かったので、ついて行こうと思ったんですけど、離されました。
―今大会での収穫と課題は
課題しかないです。コーチも変わって慣れてない部分があるので、インカレでは結果を出したいなと思います。
―最後のインカレに向けての目標は
決勝に残ることですね。
竹田渉瑚
―先ほどのレースを振り返っていかがですか
今回の試合では何も残せてなかったので、この800mで前半はしっかり抑えて練習の成果をみたいなと思って。前半はまあ良かったんですけど、200m過ぎてから疲労のバテきてしまって。モーションの大きい泳ぎになってしまったので。前半からしっかり行く姿勢だけは崩さずに次に繋げられたらと思います。
―昨日「気合を入れなければ」と語っていましたが
しっかり前半いって表彰台登れればいいなと思って泳いでいたんですけどちょっとまだ後半もしっかり頑張るって部分が出来ていなかったのでやっぱり日本の上のレベルで戦うためにも後半の粘り強さを練習で身につけて行かないと思いました。
―最終日ですが疲労などは
1500mでの疲労はあったんですけど、それは800m出る選手は皆持ってるものでいいわけにはならないので。疲労がある状態でもしっかり出していかないとなと思いました。
―今大会を終えて収穫になった部分は
結果は全部そんなに良くなかったんですけど、もしかしたら日本選手権の結果でランキング2位でパンパシフィック代表にかかる可能性が残っているというのがまだ良かったかなと思います。(その後パンパシフィック代表選出)
―今後インカレが控えていますが
しっかり表彰台で一番上に立てるようにしっかり頑張っていこうと思います。
―今後の目標は
今大会で15分を切る日本新記録が出たのでそれに負けずに15分切りを今年中に果たしたいです。
田中瑞穂
―序盤からスパートをかけて先行するレース展開になりましたが
コーチに1500mと思わずに行ける所まで楽しんでこいって言われて。同じく組には1500mのスペシャリストがいてスタミナで勝てないのはわかっていたので、その中でスピードでどこまで勝負できるのかなと。4コメでは普段できない展開だったので楽しみながらレースができました。
―結果的に長い時間リードを持って泳ぐ展開になりましたが
思ったより長い間一番で泳げてもっと早く差されてしまうのかなと思ってたんですけど(残り300m辺りで抜かれてしましました)最後ふんばろうと思ったんですけど、800mで3位に入った子が行ってしまい流石の持久力だなと思っていました。選手権の時は本当に守りのような展開で同じことをしても意味が無いので、真逆のレースを日本選手権では出来たので本当に楽しかったです。
―余裕のあるレースだったということでしょうか
4コメだと楽しむというより自分の種目なので、負けられないっていう思いが必ず出てしまうので。専門外の種目だからこそできる楽しみ方なのかなと思います。
―自分の予想を超える展開に手応えを掴んだのでは
こういう先行できる展開は全国の大会ではなかなか味わったことのないことだったのですごい新鮮でした。
―インカレがもうすぐに迫っています
昨年は個人メドレーで3位で喜んだ自分もいたんですけど、ベストでは無かった分喜べなかった自分もいて。去年の関カレから今大会までベストが出ていないので。今年のインカレは順位的には去年よりも難しいんですけど必ず表彰台に立ちたいですし、必ずベストで勝ちたいです。
フォトギャラリー
- 会場の注目を一身に集めた
池端 - 調子が悪いと語る中での優
勝 - B決勝から大きくタイムを
縮めた浜野 - パンパシフィック代表に選
出された竹田 - 決勝の舞台でスタートを切
る青木 - OBの松原氏(ANA)も代
表に選ばれた - B決勝を泳ぐ渡邊
- トビウオジャンパンを率い
る平井HC