• HOME
  • 記事
  • テニス
  • 【テニス】関東大学テニスリーグ 対慶應大学 王座遠のく悔しい敗戦…ダブルス善戦もライバル慶大に完敗

【テニス】関東大学テニスリーグ 対慶應大学 王座遠のく悔しい敗戦…ダブルス善戦もライバル慶大に完敗

テニス
 
 

【テニス】関東大学テニスリーグ 対慶應大学 王座遠のく悔しい敗戦…ダブルス善戦もライバル慶大に完敗

平成26年度関東大学テニスリーグ 対 慶應大学
2014年9月5日(金)
有明テニスの森公園

大会3戦目はライバル慶應大学との一戦。王座に行くには絶対に落とせない試合だ。初戦の明大戦と同じくダブルスでいい流れを作ったが…

20140905-thumb1-160x160-9354
D1松森(右)・大友ペア勝利の瞬間

試合結果

トータル試合結果

3

法政大学

2

ダブルス

1

6

慶應大学

1

シングルス

5

ダブルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
D1 松森裕大(社4)・大友優馬(スポ3) 6-3,3-6,7-6(9) 高田航輝・上杉海斗
D2 小林理久(スポ3)・長田和典(スポ2) 1-6,7-6(3),6-4 井上善文・近藤大基
D3 杉本椋亮(社3)・山田晃大(社2) 5-7,3-6 谷本真人・渡邉将司

シングルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
S1 竹内遥丞(社4) 6-3,0-6,5-7 近藤大基
S2 大友優馬 6-1,6-1 渡邉将司
S3 杉本椋亮 3-6,6(4)-7 高田航輝
S4 小村拓也(経3) 0-6,2-6 谷本真人
S5 大塚拳之助(経4) 6-2,3-6,5-7 上杉海斗
S6 塚越雄人(経2) 4-6,2-6 権大亮

戦評

 本日対戦する慶大はダブルス勢が強力だ。インカレベスト4進出ペアが二つあるなど全体的に高いレベルを誇り、昨年法大はリーグ戦でダブルスに3連敗。出鼻を挫かれ、慶大敗戦の最大の敗因となってしまった。しかし今年は違う。1年間ダブルス強化に図ってきた法大はいきなり攻勢を見せる。まずD1の松森・大友ペアがインカレベスト4の高田・上杉からいきなりブレイク。すると得意のサービスゲームでは危なげなくポイントを重ねていき、常にリードを奪っていく。5ゲーム取った後、2ゲーム連取され粘られるが、再び相手のサービスゲームからポイントを奪うと、最後は松森の強烈なリターンが決まり、第1セットを先取する。
 D3の杉本・山田ペアは前衛の杉本。後衛の山田ともに息のとれたコンビネーションで第6ゲームまで5‐1と優位に試合を進める。小林・長田ペアこそ押される展開であるが、問題であったダブルスでリードを奪う。だが慶大もただでは転ばない。松森・大友はブレイクを一回相手に許すと流れを持っていかれ、3‐6と逆にセットを奪われる。杉本・山田はあと1ゲームというところから上手く攻めに転ずることができずの相手の猛攻受けてしまう。まさかの6連続でゲームを失い、ファーストセットを落とす。セカンドセットもお互いキープし合うも先にブレイクに成功した慶応に押し切られ、ストレート負けとなってしまった。
 法大に暗雲が立ち込めるダブルスであったが、徐々に調子を取り戻したのは小林・長田ペア。ファーストを奪われ、セカンドも2‐5と追い込まれるが、ここから3ゲーム連取して5-5に。その後1ゲーム奪われるが、再び奪い返し6‐6でタイブレークへ。こちらもインカレベスト4の井上・近藤であるが、勢いに分のある小林・長田は臆せず、攻めたてる。長田の安定感のあるストロークに小林の緩急つけたショットが冴え、タイブレークを制し、スコアをタイに戻した。ファイナルセットでも勢いが衰えない小林・長田はリードをとっていく、一時追いつかれるもその後のサービスゲームをしっかりキープ。相手に主導権を握らせず、最後は長田のリターンが相手選手のラケットを弾き、勝負あり。あと1ゲーム奪われたら敗戦から怒涛の反撃を見せた小林・長田は鮮やかな逆転で金星をあげた。
 するとそれに負けじと松森・大友もファイナルの激しい打ち合いをしっかりキープ。1回、互いにブレイクし、ファイナルはタイブレークに突入した。互いに点を取り合う激しい展開の中、相手がマッチポイントをかけ続ける。しかしここで松森のサービスエースなどで決定機を与えない。8-9となっても大友のサービスエースでタイにさらに相手ペアがボレーを決めきれず、ネットにかける。これで法大にマッチがかかると大友が狙いすましたかのようなリターンを決め、法大ベンチは歓喜の渦に包まれた。昨年3連敗に終わった慶大とのダブルスを2勝1敗。勝ち越しで終え、ここ1年のダブルスの成長を見せつけて折り返した。

 シングルスは最初に主将大塚が慶応のゴールデンルーキー上杉と対戦。上杉は荒っぽいながらも鋭いショットでコーナーを厳しく攻めていくが、大塚は持ち前の粘り強いストロークで応戦。序盤は互角も次第にペースは大塚へと傾いていく。ストロークの打ち合いが続くが、先にミスをせず、丁寧に攻め抜いた大塚はまずファーストを先取した。同時にS4の小村、S6の塚越のゲームが行われたが2人とも流れがなかなか奪えない。小村は谷本と対戦するが、苦手意識のある谷本にまったく小村らしいテニスを見せることができない。攻め手がなく、自慢のストロークも精彩欠いた小村はまさかの0‐6、2‐6と完敗。塚越はいつも通りロブ、ドロップショットから球速の速い球と緩急をつけていくが勝負所で決めきれない歯がゆい展開。対戦相手の権の粘り強い攻めにミスが出て、試合を優位に進められずファースト、セカンドと連続で落とし、シングルスは連敗スタートとなってしまった。
 すると大塚もセカンドセット、上杉に呑まれていく。若干テンポを下げ、正確なストロークで攻めてきた上杉の大塚は対応できず、このセットを落とす。その後ファイナルに入ると再び互角のぶつかり合い。長いラリーの応酬となるが、第9ゲームを終え、5-4。あと1ゲームと奪えば勝利と迫る。しかしここで大塚のサービスゲームが奪い返されてしまう。ここで一気に上杉の攻め。3ゲーム連取されまさかの逆転負け。主将大塚も敗れ、シングルス3連敗。合計で2勝4敗と王手をかけられてしまう。
 それでもS2の大友が圧倒的なゲームを披露する。威力十分のサーブで崩し、スマッシュ、ボレーと積極的に攻め立てていく。リターンゲームもフォア、バックハンドからの鋭いショットで慶大・渡邉を力で押し切って勝利。3勝4敗と土壇場で踏ん張る。なおも後がない法大はS3で出場の杉本は同学年の高田と対戦した。今季好調を続ける杉本であるが、この試合はピリッとしない。高田とのラリーの中でドロップなど緩い球でネットプレーに持ち込ませようとするもそこを高田に逆に決められる厳しい展開でファーストを奪われてしまう。セカンドもポイントを失っていくが、負けたら終わりの状況に杉本は気迫溢れるプレーで自らを奮い立たせる。あと1ゲームまで追い込まれながらも必死に食らいつく。長いストロークの打ち合いでも相手にミスをさせるプレーでポイントを重ね、ついにはこの試合で冴えなかったドロップショットでブレイクを決め、ついに5-5とした。しかし杉本の足も限界に近づいていた。それでもコートチェンジの際に足のマッサージ受けながらゲームに臨んでいく。タイブレークに突入したこの試合、互いの気迫と意地がぶつかり合った同期対決は高田のマッチポイントを迎え、最後杉本のバックからのリターンが無情にもアウトラインを超え、万事休す。杉本の敗退、それはすなわち法大の敗戦を意味した。
 「試合が決まっても応援してくれるみんなのためにも勝って終わりたかった」。5敗目が決まっても、法大のS1竹内は勝利を目指していた。インカレ王者である慶大エース近藤との高レベルな試合はお互い1セットずつ奪い、ファイナルセットへと入る。強烈ながらもコーナーをつくストロークの打ち合いに、ポーチに入ってからのボレー合戦、両エースらしさが出た試合であるが、竹内持ち前のバックハンドで要所要所ポイントを奪い、試合を優位に進める。5‐3と勝利まであと一歩まで迫るも、第9ゲーム、ここで竹内にアクシデント。近藤のリターンボールに反応したところで太ももをつり、コートに倒れこんでしまう。なんとか手当てを受け、コートに戻るも、太ももを痛め、膝が使えない竹内は近藤の猛攻にを浴びる。「全力で戦えなくて悔しい」。そう言葉を残した竹内。4連続でゲームを奪われ、逆転負けを喫してしまった。

 慶大相手に3勝6敗、特にシングルスでは1勝5敗と完璧に圧倒される結果に終わってしまった。昨年王座への道を閉ざされた因縁の相手にまたもや敗戦。これで王座への道が絶望的となってしまった。しかしまだほんのわずかながら希望は残されている。そのためにはリーグ戦9連覇中の王者早稲田を倒すことが絶対条件である。厳しい道かもしれないが、試合後大塚は保護者、OBが声援を送っていた応援席へこう言い放った。「自分たちは明るく、元気に戦い抜きます」。いつでも「楽しくやるテニス」を心に置いてきた法大テニス部。今こそ「法大らしい」テニスでの王者を撃破するときだ。法大の挑戦はまだ終わらない。(芳野 史征)

監督・選手コメント

植村直己監督

―今日のダブルスを振り返っていかがですか
松森・大友ペアは、インカレあたりからすごく内容が良くなってきていて、ダブルスらしい感じになってきましたね。強いところと当ってもそこそこいけるかなという手ごたえもあって。明大戦のときも今日の試合も内容がすごくよかったですね。今日は特にマッチポイントが相手にあっても諦めずにやってくれて、お互い成長しているのかなと感じられました。あのくらいできるダブルスは初めて見ましたし、インカレベスト4のペアに勝ったいうことで非常に良かったと思います。小林・長田ペアも、インカレのときより今の方がすごく良い感じですね。インカレの時は2人ともちょっと腰を痛めてしまったのが治ったばかりだったんですね。小林が6月ごろ、長田がインカレ直前に痛めてしまって、インカレはとりあえずは治したという状態で出場したんですけれど。でも今回、長田はもともと切れ味のあるストレート、小林もネット際のプレーなんかが非常によくなっていましたね。今日の試合はよく1-6,2-5から挽回してくれて、またここもインカレベスト4の相手にいい試合をしました。昨年慶應にダブルスが0-3で負けたことを振り返って、今年は大塚がダブルスの練習を非常によくしたのでその成果がようやくここで出てきましたね。

―続いてシングルスはいかがでしたか
そうですね、1-5という結果でしたが、ちょっと練習量不足だったかなという感じはありますね。でも今言っても仕方がないので、そうしたことは来年に向けた反省として取っておくとして、とりあえずまず早稲田戦に向けて、二日間で一回疲れをとって臨んでほしいかなと思います。今日の試合では、大塚がファイナルで非常に良いテニスをしていて、5-3までリードしましたし、相手もつなげるだけになってきていたんですけど、そこでちょっと遅くなっていたボールをミスしてしまったというのがありましたね。相手も何もできなくなってきていたところで、大塚が二本ネットに引っかけてしまったのはちょっといたかったかもしれませんね。

―大塚選手と同様に杉本選手の試合も惜しかったですね
相手も少し疲れてきてエラーが多くなっていたんですが、杉本自身も少し限界がきていたんでしょうね。ファイナルセットまでいってくれれば、もしかしたらチャンスがあったかもしれませんがちょっと残念でした。相手の方がそこで勝負に出てきて、つなげるのではなく打ってきたので、そうして勝負してきたところで少し押されてしまったのかもしれませんね。

―今日唯一のシングルス勝ち星を挙げた大友選手については
慶應もどっちかというとメンバーが6人しかいないので、向こうも大友にうまく渡邉選手を当ててきて調整した感じはあったんですけれど。まあでもそこで大友がしっかり勝ったことはよかったと思いますね。まあでも万全ではないので、早稲田戦ではもう少し良い状態で臨んでくれるといいなと思います。

―小村選手は少し心配ですね
そうですね、ちょっと内容があまり良くなかったのでね・・・。本来ランキング的には互角な気がするんですけれど、少し高い球を使う分、小村はちょっとあってないのかなと。ただ合っていないとはいえ、それは仕方のないことですし大体そのあたりの選手と当たるというのは分かっているので、もう少し自分のミスを減らして長いラリーで相手を苦しめられたら良かったかなと思います。ちょっと先にミスが多すぎてしまった感じですね。打ち切るのか打ってつなげるのかはっきりしない打球があったので、もっと冒険してもよかったかもしれませんね。

―まだ王座にいける可能性が残っていますが
少ない可能性ですが、希望がある限り全力ということを忘れないでほしいです。一生懸命やっていてもうまくいかないときもあるし、でもこうした現実から逃げないで乗り越えてほしいなと思います。あと3日後にはまた、元気に声出して法政らしく、攻撃的なテニスをしてほしいですね。気持ちがもっともっと前面に出たプレーをね、まあ出てる選手も何人かいたんですけど、ダブルスがあれだけ良いわけで、シングルスもうちょっとできると思うので最後の最後まであきらめないでやってほしいですね。

―次の早稲田戦に向けて
まずは一人一人がしっかり実力を出し切ることですね。まだちょっと試合中に「おかしいな」とかそうした素振りが見えるので、そういうのを出さないようにしていってね。とにかく気持ちを前面に出して1ポイント1ポイントファイトしていってほしいです。失敗しようと、気持ちで押すことで相手に気迫を見せてほしいんですね。もちろん勝ち負けもあるんですけど、まずはそれぞれの実力を出し切らないと到底勝てない相手なので、そこのところを期待してます。

―今日を踏まえて早稲田戦での注目の選手は
まずは今日勝ったダブルス2組ですね。もちろん大友や最近調子をあげている杉本にも勝ってほしいですね。大塚もキャプテンとして最後の年に意地を見せてほしいなと思います。小村や塚越は負けはしましたけれど実力を出し切れば変わってくると思います、まだ戦う前に自分でミスしているだけなので。きちんと打ち続けられればチャンスはあるはずです。一人一人課題はあると思いますが、自分のスタイルというのがどれだけ通用するのかということに重きを置いてほしいですね。

大塚拳之助(主将)

―試合が終わって今の心境は
めちゃくちゃ悔しいですね。今日勝てば(王座進出の)可能性が結構あったので絶対勝ちたかったんですけど、まだ残り2戦あるので終わったわけではないので最後の最後までやりきることが大切かなと思います。自分自身にも言い聞かせているし、みんなにもそう伝えたので切り替えて頑張ります。

―結果としては2年連続慶大に敗れるかたちとなりましたが
やっぱり強いなって思います。ダブルスに関してもシングルスに関してもいいメンバーがそろっているなと思いますし、ガッツがあるなと。「勝ちたい勝ちたい」というのがすごく伝わってきますね。

―試合後にメンバーにかけた言葉は
「みんな応援ありがとう。選手一人一人が頑張った結果惜しくも負けてしまったけれど、まだ2戦あるから自分たちらしく法政らしく一緒に戦い抜こう。」というのは言い聞かせました。

―改めて今日の慶大戦全体を振り返って
ダブルスを2-1で終えてすごくいい形だったと思うんですけど、シングルスが1-5ということで…。僕の試合が勝ててたら流れが違ったかもしれないですけど…。紙一重というか、あの試合勝てていれば僕らの展開になったとは思うし逆にあそこを取られたから相手が強気に向かってきたのかなと思います。

―明大戦もそうでしたが、なかなかシングルスで勝てませんね
経験というか、初めてリーグに出るときっていうのはリーグに出る喜びとかですごいうれしいんですよね。みんなの代表で出て戦えるという喜びの方が強いから、消極的にはなるんですけど背負うものが少なくて、上についていけば大丈夫だって。でもだんだん2回目とか3回目とかになってくると上級生になってくるし、自分が(勝ちを)取らなきゃいけないっていう気持ちになるじゃないですか。レギュラーにも絶対なって、コートにも立たなきゃいけないというものが優先してしまって、今年のメンバーも大友・小村あたりは「自分が取らなきゃいけない」とかプレッシャーというか違うものを感じ取ってしまうので、難しくなるのは僕自身も経験したし、彼らがそれでかたくなってしまったのではないか、そういう原因があるとは思います。個人戦で戦っていたら勝つんじゃないかなっていう選手も、リーグの独特の雰囲気になると流れとか責任感とかプレッシャーがかかって、それに打ち勝てないことがよくありますので。

―今日のオーダーに関して小村選手は谷本選手を苦手にしていると聞きましたが
結構考えたんですけど、オーダー的に当たっちゃうかなってなって、当たったら当たったでしょうがないですし。(オーダーを)考えるんですけど相手の考えることなんてわからないし、その日にならないとわからないしとにかく勝たなきゃいけないんで、それはみんなにしょうがないと言い聞かせましたね。

―今日はチームとしてどのように戦おうとしていましたか
毎回毎回同じですね。僕らが目標にしている「結果を求める前にその場その場を楽しんで」というのをやれば結果はついてくると思うし、それを僕は思っていましたし、たぶんみんなもそう思ってやってくれていたと思います。

―実際に慶大とやって慶大の印象は
選手一人一人が強いですね。さっきも言ったように、ダブルス1・2・3のバランスであったり、シングルス4・5・6で取らなければいけないようなところに実力のある選手を組み込めるので、そういう点からしても強いなって思います。

―大塚選手ご自身の試合を振り返って
ファイナルセット5-3になって、勝ちを意識しすぎたというのはありました。早く試合を終わらせたいってなって、展開が速くなって自分からミスをしてしまうことが増えたかなと思います。

―ベンチに戻った時に「ごめん」という言葉がでましたが
ベンチコーチについてくれたのは中島(佑介:スポ3)だったんですけど、一緒に戦ってくれたので勝たせてやりたかったし、チームのためにも勝ちたかったので本当に申し訳ないなって。せっかく勝てそうな試合だったのでなおさらですね。申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

―相手の上杉選手の印象は
サーブもストロークもボレーもオールラウンドにできる選手で、勢いがすごかったですね。特に回り込んだ時のフォアは、結構ノータッチエースを取られていたので。身長もでかいしパワーのある選手だなって感じました。

―今日敗れてしまいましたが、王座の可能性はゼロではありません
そうですね。僕らが早稲田に勝って、慶應が早稲田に勝てばまだ可能性はありますね。

―次の早大戦勝つためには
これも毎回同じなんですけど、技術がどうこうではなくて、与えられた役割というかコートに立つ選手は自分の役割をしっかり考えてチームのために戦うというのと、応援の人たちも一生懸命サポート・声援に力を注いで。一人一人がちゃんとやるべきことをやっていればチャンスはあると思うので、あとは法政らしく頑張ることが大切かなと思います。

―最後に意気込みをお願いします
まだまだ残り2戦あるので、ここで折れないで自分たちらしく精一杯戦い抜きたいと思います。

竹内遥丞(副将)

―慶大戦が終わった今のお気持ちはいかがですか
最後の頼みの綱というか、最後勝たないと王座はほぼないってところで負けてしまって、最後までしっかり試合しきれなかったことの方が今は悔しいですね。

―昨年負けた慶大にチームでどんな意気込みをもっていましたか
今回はいつもと違って初戦の明治戦で負けてしまって、少し士気が下がるところもあったと思いますけど、その中で専修戦持ち直して、後がなかったので自分たちが今できることを出し切って、「楽しもう」って思いですね。

―試合全体を振り返って
ダブルスがいい流れをつくってくれて、大きなチャンスだったと思うんですけど、慶応も意地を見せてきたというか本当に技術うんぬんとかではなかったと思うんですけど、気持ちの部分でより慶応の方が「勝ちたい」って気持ちが強かったところが現れたんじゃないかと思いました。

―竹内選手の試合途中でチームの敗戦が決まりましたがそれを知ったときはどんなお気持ちでしたか
隣のコートで最後まですごく頑張ってくれてて、隣を気にしながらって訳ではないですけど、ちょくちょくポイントは見ていたので、終わっちゃってしょうがないですけど、でも勝って終われたほうがいいと思うので、(チームの)負けは決まったけれども最後勝って、今日一日を締められたらいいと思ってセカンド途中から頑張りました。

―ファイナルの途中まで有利に試合を進められました
向こう(近藤)もインカレで優勝して自信つけてきていて、ファーストセットは僕が上手く流れを掴めていて、セカンドはニューボールに変わって向こうの球の勢いが増したりして、タイミングが合わなくなってしまって、まあしょうがなかったと思いますね。ファイナルは切り替えたんですけど、心に体がついてこなかったです。残念ですけどしょうがないです。

―第9ゲーム途中で足を痛めて倒れこみましたが何が起きたのでしょうか
太ももがいきなりつって、痙攣してしまって。ちょっと治らなかったので倒れちゃいましたけど、そんなでもないです。ちょっとびっくりしたぐらいですね。突然きたので。

―その後も足を引きずりながらもコート に立ち続けました
明治戦も僕負けちゃって、みんな不安がある中できっと試合を見ていたので、ああやって最後まで応援してくれて、もう結果が見えちゃったかもしれないですけど、そんな状況でも最後まで応援してくれるその気持ちが嬉しくて、やっぱり出てる以上、どんな状態でも最後まで頑張り続けなきゃいけないので、最後まで頑張りました。

―試合が終わった瞬間はどんな心境でしたか
やっぱり勝ちたかったので。個人的にもチームのためにも勝って終わるのと負けて終わるのでは違うと思うので、できることを全力尽くしていったのに、結局足がつっちゃって全力で戦えないのが悔しくて。

―試合後は大塚選手と握手をしましたが何か言葉はありましたか
やっぱり王座に行きたいって気持ちが大きかったし、あのとき負けは確定していましたが、最後みんなで一つになって勝とうという思いがあった中で、あの結果になったので僕のことを思って、励ましてくれて、「よく頑張ったな」って言ってくれました。

―今日の試合で改めて慶応はどんなチームだと思いましたか
勝ちにもの凄く執着心あって、勝つためならなんでもするって感じで、どんな小さいことでも自分たちのプラスになることは必ずやってくる、コート内でもコート外でもそういうところがあるので、勝ちへの執着心はすごいと思いました。

―絶対に負けられない早大戦に向けてどう切り替えていきますか
あと二日間あって 、いつも悪い状態ではないと思うので、もう本当に楽しんで、みんなで最後までこのチームで戦い抜ければチャンスはあると思います。

―早大戦へどんな目標をもって戦っていきたいですか
ここ最近早稲田に勝っている大学はないので、早稲田倒して、もし王座行けなかったとしても、「今まで一番強かった大学を倒した大学だ」っていう名を残して終わりたいと思います。

杉本椋亮(同期との対戦も惜敗)

―今日のダブルスの試合を振り返って
ファースト5-1アップで、そこで取りきれないっていう弱い部分が出ちゃって、セカンドもその流れでいっちゃったので、取りきれる強さっていうのを持っていかないとこの先厳しい戦いになる中で、勝ちには繋がらないな、というのが分かりました。

―シングルスの試合はどうでしたか
周りの試合状況とかも分かってたので、自分が負けたらもう、チームが負けるというのが分かっていて、無我夢中というか、無心でもうとにかく1ポイント1ポイント、1球1球向かっていってたんですけど、なんとかチームを勝たせてあげたいという思いだけでやってたんですけど、足りなかったというか、最初からできていれば、もっと違う形になったんじゃないかと思います。

―ダブルスはどのような試合展開を予想していましたか
ミーティングでも3は絶対取らなきゃいけないっていう感じになってたので、最初から自分たちもそのつもりで試合に入っていって、5-1になったので、特に変える必要もないかな、と思ってたんですけど、相手が作戦を変えてきて。それにやっぱり対応できなかったというのが、良くなかったのかなと思います。

―シングルスではどうでしょうか
最初のほうは、攻めて攻めてという感じで。お互いそういうテニスなので。いかに、先に攻められるかというテニスだったんですけど、セカンドになってから粘り合いになって。自分も、相手のミス待ちのテニスになってしまって、攻める意欲というか、守るしかないと、攻めに対する気持ちが弱くなっちゃったのが後半のミスに繋がっちゃったのかなと思います。

―シングルスで戦った相手は同期の高田選手ということですが、高田選手の印象をお願いします
高校からの同期で、お互い手の内は分かってたと思うんですけど、彼ももちろん上達してますし、僕もそれなりに良い状態では来ているんですけど、まあ、強くなってますね。

―今日のコンディションは
単複出るというのが、リーグを通して2回目で。専修戦でも単複出たんですけど、相手が相手で、そこまで疲労っていうものはなかったんですけど、今日は慶応ということで、精神的にも、体力的にもすごく厳しい戦いになるというのは分かってたんですけど。シングルスの最後のほうは、疲労を感じてて、その中で粘りきれる強さとかがもっと必要だったかなと思いました。

―インカレが終わってからこのリーグ戦までどういった練習をしてきましたか
ポイント系ですかね。実践に近い練習をやってきました。

―早大戦に向けて意気込みをお願いします
正直、王座にいく道は厳しいかもしれないですけど、早稲田戦、法政らしく、皆で勝っていきたいです。

小林理久・長田和典ペア(ここまで3戦全勝の活躍!)

―今日の試合を振り返って
小林:今日は、ファーストダウンでセカンド2-5になって、そこから普通にやっても勝てないなと思ったので、自分たちで打っていこう、攻めていこうと気持ちを持って、そしたら勢いにのることができたなと思います。
長田:1セット落として、2セット目も危なくなって、もう後がなかったので、攻めていこうという気持ちになって、それで取れて。3セット目も結局攻めた結果がブレイクして勝てたと思うので次の試合もそのようにやっていきたいと思います。

―第1セットは1-6で取られてしまい、第2セットも途中まで2-5という状態から持ち直しましたが、その切り替えはどのように行ったのですか
小林:積極的に自分たちから主導権を握りにいくというか。相手に基本的に主導権握られてたので、リターンから攻めていくようにしました。
長田:1-6、2-5と何ゲームもやって、そのくらい離れてたので、実力的に負けてるなと思ったので、攻めて運が良かったら勝てるな、くらいにやりました。

―では、どのような試合展開を予想していましたか
小林:基本的にやっぱり、相手がサーブ強くて、自分たちもサービスゲームはしっかりキープしていくスタイルなので、競った試合の中で、どっちが先にブレイクするか、という感じですかね。
長田:僕は、6-4、6-4とかで自分たちのサービスゲームをキープして、相手のサービスを各セット一回ずつブレイクするという形が理想でした。

―今日の相手、井上選手・近藤選手の戦ってみての印象をお願いします
小林:強かったです。球とか早くて。結構自分たちが押される場面もすごく多い中で、強いなと思いました。
長田:体がでかくて、どこを打っても、相手の取れる範囲で。今まで勝ったことのない選手たちでだったので、すごく強い印象はありましたね。

―今日のコンディションはどうですか
小林:100%です。
長田:リーグ自体が調子良かったので、好調のまま最初から入れたと思います。

―インカレ後、このリーグ戦まではどのような練習をしてきましたか
小林:リターンをしっかり打っていくというのが課題の一つだったのでそれを練習しました。
長田:インカレも負けちゃったんですけど、調子悪くて負けたという感じではなかったので、リターンゲームだけ修正するところがあったので、しっかり修正しました。

―早大戦に向けて意気込みをお願いします
小林:打倒早稲田を目標にしてきたので、個人的にも、早稲田のダブルスということじゃなくてやっぱり相手との戦いだと思うので、そこでやっぱり自分たちが1勝をあげるというのは、今勢いがある中で、できることだと思うので、頑張りたいと思います。
長田:早稲田のダブルスは強いので、今自分たちのダブルスが好調なので、どのくらい早稲田に対してできるのか試してみたいと思います。

フォトギャラリー

  • 20140905-thumb1-160x160-9354D1松森(右)・大友ペア勝利の瞬間
  • 20140905-thumb2-160x160-9355松森・大友ペアはここまで負けなし
  • 20140905-thumb3-160x160-9356D3小林(右)・長田ペアも勝ち星をあげる
  • 20140905-thumb4-160x160-9357D2杉本(左)・山田ペアは健闘するも敗れる
  • 20140905-thumb5-160x160-9358S2大友は快勝
  • 20140905-thumb6-160x160-9359S6塚越は粘りきれなかった
  • 20140905-thumb7-160x160-9360S5大塚は慶大ルーキーに競り負ける
  • 20140905-thumb8-160x160-9361最後まで戦い抜いたS1竹内
 

 

関連記事一覧