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【テニス】平成27年度関東学生テニストーナメント大会 大友が単複決勝進出!16年ぶりの快挙に、明日への期待高まる

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【テニス】平成27年度関東学生テニストーナメント大会 大友が単複決勝進出!16年ぶりの快挙に、明日への期待高まる

平成27年度関東学生テニストーナメント大会
男子シングルス、ダブルス準決勝
2015年5月9日(土)
有明テニスの森公園

大会6日目、迎えた準決勝。シングルス、ダブルス2試合に出場した大友が16年ぶりの単複決勝進出を決めた。杉本も、2月のダブルス優勝に引き続き、明日の決勝に臨む。

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シングルス、ダブルスともに決勝進出を決めた大友

試合結果

男子シングルス準決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
 大友優馬(スポ4)  6-4.6-3  栗林聡真(早大)

男子ダブルス準決勝

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
 大友優馬・杉本椋亮(社4)  6-4,7-5  栗林聡真・梶修登(早大)

 

戦評

 いよいよ大会も終盤。空は曇天、今にも雨が降り出しそうな天気の中、今日は準決勝が行われた。
 男子シングルスベスト4に名を連ねたのは、上杉海斗(慶大)、松崎勇太郎(早大)、栗林聡真(早大)、そして法大からは大友優馬(スポ4)だ。大友は、栗林との対戦となった。第1ゲームは、大友のサービスゲームからスタート。いきなりサービスエースを奪い、そのままラブゲームでキープする。しかし、栗林も自分のサービスゲームで、コースを突いたショットや冷静なドロップショットを決め、流れを渡さない。はじめは探り合いながらのプレーで、どちらにも勢いがないままキープ続きの展開になる。前試合で心なしか強打が少なめだった大友だが、今日はエースで得点を重ねていく。もともとミスの少ない栗林は、相手のミスを誘い得点につなげるパターンが多いが、大友は無理のないプレーで攻めていたため、両者サービスとエースでの得点が肝となった。緊迫したまま試合は進み、5-4で迎えた栗林のサービスゲーム。大友が先行しリードを奪うが、ラリー中に放った打球がわずかにエンドライン後方へ落ち、デュースへ持ち込まれる。しかし、すぐにドロップショットでアドバンテージを取り、迎えたセットポイント。少し浮いた栗林のストロークを、大友がジャンプしながら合わせ、強烈なクロスショットを放った。セットのラストでのブレイク、ファーストセットを6-4で奪う。セカンドセットは、序盤に栗林が焦りからか攻め急ぐ場面があり、大友は落ち着いたラリーや絶妙なドロップショットなどでツーブレイクアップの4-0と先行する。 しかし、少し気持ちにゆるみが出てしまったか、ブレイクバックされ、さらに次のゲームをキープされて4-2に。インカレインドアで、セカンドの後半から巻き返されて敗北を喫している相手であるため、ストレートで勝利を決めておきたい大友は、次のサービスゲームで見せる。サーブで攻め、前に出てリターンボールをボレーで決めると雄叫びをあげた。さらに、ゲームポイントをサービスエースで取り、5-2。勝利まであと1歩と迫る。次のゲームはキープされるが、再び自らのサービスゲームで、ボレー、ウィナーで得点していく。最後も、サービスエースで試合を締め、明日の決勝へ駒を進めた。

 続く男子ダブルスは、大友・杉本椋亮(社4)ペアが、栗林・梶修登(早大)ペアと対戦。大友と栗林は再び顔を合わせた。試合は序盤から、サーブとボレーが得点の鍵を握り、互いにキープし合う。先に第5ゲームでブレイクを奪ったのは法大ペアだったが、次の大友のサービスゲームで大苦戦。しばらく先行されていたが、何とか8回にわたるデュースを経て、キープする。次のゲームもブレイクするも、続く杉本のサービスゲームを梶のリターンエースでブレイクバックされてしまう。さらに第9ゲームをキープされ、5-4と追い上げられる。しかし、10ゲーム目、大友がファーストサービスでエースを奪い、勢いをつくる。大友のサーブと杉本のボレーが上手くかみ合い、ゲームを奪取。ファーストセットを6-4でものにした。セカンドセットもこの流れを持っていきたいところだったが、序盤にワンブレイクずつ奪いイーブンな展開のまま、試合中盤。第6ゲームのサービスゲームをなかなかものにすることができない。なんとかキープするも、次のゲームはラブゲームでキープされてしまい、嫌な流れになってくる。続く杉本のサービスゲームも、40-15で先行したにもかかわらず、長いデュースに。しかし、ここでも「意地でとった」という言葉通り、気持ちで引かなかった法大ペアが9回にわたるデュースを制し、なんとかキープ。このあとのゲームもラブゲームでキープされてしまうが、第10ゲームはサーブとボレーで一気に畳みかけ、即キープ。調子を取り戻した大友・杉本ペアは次のリターンゲームで、3連続得点を奪いブレイクポイントを握る。サーブで攻められ追いつかれてしまうが、2人は落ち着いたプレーでアドバンテージを握り、ラリーを制しついにブレイク。6-5で杉本のサービスゲームを迎える。試合半ばで少し調子を崩していた杉本だったが、ここでも意地を見せる。「セカンドセット最後の杉本のサーブが完ぺきでした」と大友が話したように、キレのあるサーブで攻めた杉本。最後もサービスポイントを決め、7-5で激戦を制した。

 大友は、明日の決勝に単複ともに出場する。法大勢としては、1999年以来16年ぶりの快挙だ。またシングルスは、昨年竹内遥丞(14年度卒)が優勝を果たしており、2年連続法大選手の優勝に期待が懸っている。杉本は、2月に行われた関東学生新進テニス選手権大会でもダブルスで優勝しており、今回も期待大だ。シングルスは慶大の上杉、ダブルスは第1シード今井慎太郎・河野優平ペア(早大)との対戦になる。春の関東王者決定まで、あと1日。大友と杉本は、歓喜の姿を見せてくれるだろうか。(須藤未来)

選手コメント

大友優馬

―今日の試合をふりかえって
厳しい展開になると思っていたので、終わってみればストレート勝ちでちょっと自分でも驚くような展開でした。

―最初、両者とも勢いがなかったため緊張しているのかなと思っていたのですが
緊張はなかったですが、たぶん2人とも様子を見ている感じがあったので、今日の調子だったりなどでどうやって攻めるかを探っている感じで、最初は打っていました。

―ラリーで点を取るという形よりもエースで取る形が多かったですが
相手が精密機械みたいに動かしてくるので、拾いきれないこともないですがさすがにきついなと思って。だったらもう打てる球で打って主導権を握ったほうが勝負あるかなと思いました。サービスゲーム3回目の2-3ぐらいのときにすごく長いラリーで息切れしたので、これは無理だと思ってそういう展開に乗っていきました。

―決勝の相手は上杉選手(慶大)となりましたが
去年戦ったときは勝ちましたが、上杉選手も相当レベルアップしているのでどういくかわかりませんが、最後ラスト1試合なので最後ぐらい頑張ります。

―シングルス、ダブルスともに決勝進出となりましたが最後に改めて意気込みを
ファイナルセットに入るとプレッシャーがかかってちょっと嫌なので、両方余裕を持った感じで勝ちたいですね。

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エースで得点を重ねる場面が多かった

大友優馬・杉本椋亮ペア

―今日の試合をふりかえって
大友:ファーストセットは最初キープしてキープキープでいってブレイクして5-2からブレイクされたんですけど、僕のサーブが完璧でした。セカンドセットは最後杉本のサービスが完璧でした。サービスゲームが取れたので良かったです。なんとかサービスをキープしてチャンスを待つという展開でしたね。
杉本:ファーストセットは出だしが大事だと思っていたので、最初から気合い全開でとにかくいきました。優馬の言ったとおり、とにかく堅くいくのが僕のスタイルというかあとは優馬に暴れてもらってという形なので、まあファーストはそれでもかみ合っていって、セカンドは自分のサーブが大事なところで全然入ってなくて、ちょっとキープに苦しんだんですけど、まあ彼(大友)が助けてくれて、リターンもキープできていたので、その分思いっきりいけたかなっていうのはあります。

―自分たちのサービスゲームでデュースが続いていたが、どのように持ちこたえていこうとしていましたか
杉本:意地ですね。

―杉本選手はファーストサーブが前半から不調で、セカンドセット第4ゲームのサービスゲームをラヴゲームで落としてしまいました。それでも最後は盛り返していましたが、途中で何か意識したことはありましたか
杉本:意地ですね。本当に絶対取るんだっていう気持ちでしか打ってなかったです。

―栗林選手(早大)も最初不調でしたが攻め方など作戦は何か決めていましたか
大友:(栗林選手は)リターンとストロークが速いので、それをどうやってミスせずに返していけるかと、スピンロブを結構上げてくるので、それをうまく打たせてスマッシュすればと思っていて。それがうまくかみ合ってスピンロブなど甘いのがきたときに、そういうので結構最初に良い展開を作れました。栗林選手はその後ちょっといつものペースになって、それが良かったかなと思います。
杉本:球が速いので、そこをしっかりまず返すことを考えて、僕の場合はしっかりと返して作って大友に決めてもらえばいいかなっていう考えでやりました。

―役割については昨日おっしゃっていたようにできていましたか
杉本:サーブ、ボーン、ボレー、ボーンは僕らのモットーなのでできました。

―決勝まできましたが今の心境は
大友:『あー、やっと終わるな。明日で終わりだ!』って感じです。精神的にも疲れるので、終われるなっていう感じですね。
杉本:僕は二大会連続決勝なので『ダブラー王におれはなる!』っていう感じです。もうあと一試合なので腕が取れようと足がもげようと勝ちます。

ー決勝への意気込みを
杉本:誰がきてもやることは一緒なので、あとは気持ちで勝ちます!!!!!!!
大友:サーブ、ボーン、ボレー、ボーンで!!!

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バックボレーを放つ大友(右)・杉本ペア

 

 ※不適切な表現があったため、一部内容を変更いたしました。配慮が足りなかったことをお詫び申し上げます。

フォトギャラリー

  • DSC00823 R度々サービスエースを奪った
  • DSC00871 R鋭いショットを放つ
  • DSC01061 R栗林と握手を交わす大友(奥)
  • DSC01074 Rシングルスを終えて一安心
  • DSC01093 Rポーチで攻める2人
  • DSC01211 R調子があがらず苦しんだが、決めるところは決めた杉本
  • DSC01420 R抜群の呼吸を見せている
  • DSC01464 R試合終了後の大友(左)・杉本ペア 明日もこの笑顔が見られるだろうか
 

 

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