【アイスホッケー】関東大学リーグ戦 対明大 春の王者に屈し開幕2連敗
関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.Ⅰ-A 対明大
2014年9月15日(月)
ダイドードリンコアイスアリーナ
初戦を落とし、中1日で迎えた相手は、春の関東大学選手権を制した明大。直近のサマーカップ決勝で破れた相手との対戦でもある。法大は、リーグ屈指の攻撃力を誇る強豪に序盤から苦しめられ………
試合結果
トータル試合結果
1 (29) |
0(4) | 1P | 3(21) | 5 (49) |
---|---|---|---|---|
1(10) | 2P | 1(12) | ||
法政大学 | 0(15) | 3P | 1(16) | 明治大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
明大 | 1 | 05:52 | 19 上野峻輔 | 52 松金健太 | 11 大津晃介 | ― |
明大 | 1 | 14:59 | 11 大津晃介 | 21 桂川涼 | ― | ― |
明大 | 1 | 18:41 | 23 川村一希 | 22 大椋舞人 | 88 梶原聡人 | PK |
法大 | 2 | 01:16 | 13 松本力也 | 8 川上朝日 | ― | ― |
明大 | 2 | 13:40 | 17 工藤翔介 | 16 井上東吾 | ― | ― |
明大 | 3 | 08:25 | 11 大津晃介 | 21 桂川涼 | ― | ― |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 木戸啓太 | A 22 小原日向 | 23 末廣直樹 | C 4 佐々木祐希 | 8 川上朝日 |
2 | 13 松本力也 | 18 西口開羅 | 91 中口郁弥 | 81 横山恭也 | A 88 石橋智輝 |
3 | 10 間山慎也 | 11 吉田厳介 | 71 阿部拓斗 | 6 松本勝利 | 16 畑中大季 |
4 | 14 藤本渓太 | 61 大山翼 | 89 吉村紀耶 | 92 大野峻丈朗 | 77 岡野頌平 |
※GKは#35藤田拓丸。第1ピリオド途中から#55富田哲平が出場
戦評
試合開始直後から、法大が攻め込まれる時間が圧倒的に多くなる。アタッキングゾーンへ攻めようとするもすぐさまパックを奪われ、攻勢が逆転。守りに入る 時間が続くと5分、ゴール正面からリバウンドを叩かれ、早くも先制点を許してしまった。その後も明大の猛攻に遭い、次々にシュートを浴びせられる。15分 に2点目を失うと、ここで法大はGKを藤田拓丸(法4)から富田哲平(文3)へとチェンジ。しかし、残り1分にもペナルティキリングで追加点を奪われる。 終始守りに入った法大はシュート数が4本と、全く攻撃の形をつくることができず、3点ビハインドで第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドに入ると法大のオフェンスが動きだす。アタッキングゾーンを攻め始め ると、1分にFW松本力也(人2)が左サイドから角度をつけずに放った一撃がゴールに右に突き刺さる。良いスタートを切れたかと思いきや、その後は1点が 遠い展開に。パスを出しても受けとる相手がおらず、攻撃につながりを欠く。13分には自陣でのフェイスオフ直後に失点を許し、再び3点差となる。終盤には DF横山恭也(営3)のシュートを、ゴール前にスコアリングしていた松本力が叩き2点目かと思いきや、インクリーズによりノーゴール。後半は上位セットを中心に攻撃を展開するが、差を詰められないまま最終ピリオドを迎えた。
これ以上突き離されたくない法大だが、第3ピリオドも反撃の糸口を見いだせない。 パックの支配率は試合序盤よりも増えつつあったが、11分には大津晃介にこの試合2点目となるゴールを完璧に決められてしまう。一方の法大は、徐々にロン グパスをつなぎシュートを集めだすも、いずれもゴールを外れる。終始5対5のイーブンでは明大の勢いに押され気味だったが、残り2分にこの試合初めてパ ワープレーのチャンスを獲得。この試合から戦列に復帰したFW木戸啓太(営2)、松本力、FW小原日向(営4)、DF佐々木祐希(営4)、横山と攻撃力の あるメンバーで臨むがここもゴールを決めることはできず、そのまま試合は終了。開幕から2連敗という結果となった。
2試合で11失点と、守りからリズムがつくれていないことは明らかだ。攻撃面は、パスのつながりに精度を欠き、厚みのある攻撃が展開できていない。 また、第2ピリオドから徐々にシュートを集めだすも、それが試合序盤からできていないことが、攻撃のリズムをつくれない原因となっている。いかに第1ピリ オドから攻撃の形をつくれるかも課題だろう。
2敗を喫し、優勝に危険信号が灯った。この後も上位校との試合が続き、厳しい戦いが予想される。早くも正念場を迎えた法大。前回の敗戦から修正できなかったこの試合を踏まえ、次戦こそ初勝利をつかみとる。(熊谷優)
選手のコメント
DF 佐々木祐希主将
―今日はサマーカップで当たった明大との対戦でした
対策という面では選手たちである程度、夏出た課題を話し合って、どうすればいいかと いうのをシェアしていました。具体的な課題はありすぎて、ここで話すにはあと1時間くらい必要になってしましますが、見ての通りです。強かったら負けない ですし。こんな4点もつけられるのは、ただ法政がだらしないからだと思います。
―第2ピリオド開始からチームの動きが良くなったように感じましたが、ピリオド間に話をされましたか
話はしていますが、とりあえずみんな自分のポジションに責任を持ってプレーしていないので、適当にパス投げたりするのが目立ちますね。責任を持ってプレーできてないです。
―やはりオフェンス面ではパスがつながらないのが目立ちました
そこも課題ですし、前回6点、今回5点取られたディフェンスも課題です。やらなきゃいけないことがありすぎる感じですね。
―前回の東洋大戦後に話し合ったことは
修正点というか、みんなで勝つ気はあるのか、ホッケーをやる気はあるのかないのかということです。やれたら何ができるのか、できないのかということも話しました。見ていて勝つ気がないように見えたの、気持ち的な部分だけだと思います。
―関東選手大学権後から氷上練習を増やすと話されていましたが
5月から7月にかけて氷上練習をしていたのですが、この時期というのはオフというか 自主トレ期間であって、氷上練習というのは毎年していませんでした。チームにどうしたいかと聞いた時に、「勝ちたい」という声があったので、部長のところ に頼みに行って、3ヶ月間、氷上練習をやってもらえるようになりました。氷上練習の量は倍くらいになりましたね。
―サマーカップについて
練習の成果が出たどうこう、というよりメンタルなんですよね、本当に。夏も(決勝 は)自滅して負けましたし。自分のポジションに責任を持たないで、適当にやったパックが敵に取られて点を取られるというパターンだったので、本当に責任感 のなさだと思います。メンタルの部分だけですかね。準優勝ですが、自分は試合内容の結果しか見ていません。やはり2位も5位も変わらないと思いますし、最 後勝っているか負けているかで、かなり違いますから。そこで少し満足していたところもチームとしてありますし、だからこういう(今日のような)結果になっ たと思います。
―今回のリーグ戦はどのような目標で臨みますか
僕はぶれずに優勝を目指してやっているので、チームとしてぶれずに優勝を目指して やっていかないといけないですよね。それは当たり前ですが。もう一度個々が考えてやらないと、ただやっているだけだったらだめですよね。大学生ですし、 もっと何をしなければいけないのか考えてホッケーをしないとだめです。ただここ(会場)に来てホッケーをしました、試合しますでは勝てないですし、優勝で きないです。
―次の試合に向けて
チームとしては勝ちたいと思います。
GK 富田哲平
―今日の試合を振り返って
守りが大事なのでそこをしっかりできなければ勝ちはないと思います。自分もまだまだなので、これからレベルアップしないといけないですし、その点ではまだまだ守りができていないと思います。
―前回、今回と失点が重なっていますがそのあたりはどう見ておられますか
(藤田)拓丸さんも自分もそうですが、簡単なシュートを入れられてチームの雰囲気が 悪くなる面もありますし、ディフェンスがせっかく守ってくれているのにキーパーがそれに応えられないというのが課題です。あと、ディフェンディングゾーン での声の掛け合いが少なくて、マークミスで失点とかをしているので、そういうところを直せれば失点も少なくなると思いますし、ディフェンスも良くなると思 います。
―第1ピリオド途中から出場となりましたが準備は
行ける準備はしていたので、(佐々木)祐希さんとかももう少し早めに(自分を)出すつもりだったんですけど、監督やコーチがまだ早いということだったので、2点目が入れられてからになりました。1点目の後でも良かったくらい、いつでも行ける準備はしていました。
―サマーカップ決勝で対戦した相手ということでしたが、対策は
夏と攻め方が少し違ったので、その度に出ていない選手がインターバルの時に自分のと ころに来て「こういうところを狙っているから気を付けろ」と言ってくれたので、そのサポートのおかげで意識できたので、そこはその都度その都度意識できた ので良いとは思いますが、やっぱり今回5失点して、正直恥ずかしいスコアなので、これを少しでも少なくするべきですし、そのためにもチーム一丸となって ミーティングとかで今回の失点の部分をどうなくすかというのをしっかりと修正して、今度の試合は失点0をできるようにするべきですね。
―ミーティングという点で話し合っていることは
今はあまり話ができていないですがこれから寮でミーティングしますし、先輩やコーチがビデオクリップとかを作ってくれるので、それで反省をしっかりして、それを練習で直せるようにします。
―新しいコーチについて
春は監督と木谷コーチの二大体制でやっていたんですが、新しくスキルコーチという形 で入ってきてもらってそのままやってもらっています。でも、コーチも今回初めてのベンチシーズンでその分選手もカバーしていかないといけないです。(コー チは)6月から合流して、7月と合宿と夏の大会に帯同してという感じです。
―コーチからはどのような指示を受けていますか
練習ではすごく指示をしていて、ディフェンディングゾーンでの守りとかも徹底してい るんですが、夏の大会が終わって練習が少ない中のこういう試合だったので、まだうまく確立できていないところがあります。そこを練習とかで直していけたら と思います。今日の5失点目もそうでしたが、スロットから打たれるとか、マークの仕方だとか、4失点目のフェイスオフのあとの動きとかも全然できていなく て、今日もその失点があったので、そこを直せるように、Dゾーンの守りを意識して練習していくと思うので、しっかりできるようにしたいです。
―2連敗となりましたが、今のチームの状況についてどう考えておられますか
チームも東洋に負けて落ちている中での今回の試合で負けてというのは、かなり選手と しても落ちているんですけど、今東洋戦から修正ができなかったので、今度の早稲田戦からは練習で修正して、今落ちているので良い状態に上げられるようにし ます。もう2敗して優勝も危なくなってきたので、死にもの狂いで上がっていけるように、ですね。そこで落ちているようでは意味ないですし、これから(状態 を)上げていかないと意味がないので、そこは選手間同士で話をして、良い形に上げていければと思っています。
―前回から修正できていない要因というのは
動き出しが悪いです。1ピリのスタートから100%のプレーをしていないと、最終的にこういったスコアになってしまうので、1ピリの動きをしっかりできるようにしないとだめですね。
―次の試合に向けて
失点しているようでは自分も不甲斐ないので、失点0で勝つというところだけです。
フォトギャラリー
- 2試合連続ゴールの松本力
- 木戸は復帰も本調子には遠い
- アシストを決めたDF川上朝日(法1)
- 1得点に終わった攻撃はつながりを欠いた