【バレー】秋季リーグ戦 対筑波大 東日本インカレの借りを返し、勝利!
秋季関東男子1部リーグ 対 筑波大学
2014年10月4日(土)
日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館
今季10カード目の相手は筑波大。東日本インカレではストレート負けを喫しているだけに、その雪辱を果たしたい法大。序盤1,2セットを落とすも、そこから怒涛の反撃を見せ、フルセットで試合をものにした。5連勝で今季6勝4敗とし、勝ち越しを決めた。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
25 | 1セット | 27 | 2 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
20 | 2セット | 25 | ||
25 | 3セット | 23 | ||
25 | 4セット | 19 | ||
15 | 5セット | ⒓ |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|
#4 鈴木 克 | 法4 | レフト |
#1 村上 竜也 | 営4 | センター |
#7 木村 築 | デ工4 | ライト |
#5 久保田 雅人 | 営4 | レフト |
#11 田中 尚 | 法3 | センター |
#12 長谷川 優太 | 法3 | セッター |
#27 小林 慎平 | 営1 | リベロ |
戦評
リーグ戦10戦目の相手は東日本インカレ初戦で対戦しストレートで敗れた筑波大。 この戦いで完敗を喫していたため、苦しい戦いが予想された。
第1セットはいきなり法大の3連続失点という形で幕を開ける。開始早々苦しい立ち上がりとなったが、直後に木村築(デ工4)がスパイクを決めると、3-5の場面で相手のサーブミスに乗じ3連続得点で逆転。そこからはしばらくシーソーゲームの展開になるも、好調な久保田雅人(営4)を中心に得点を稼ぎ、徐々に差を広げていく。 その後、16-12の場面で相手がタイムアウトを取るが点差は縮まらず、試合が進む。しかし、23-20の場面で試合は動いた。相手のスパイクから失点すると、そこから4連続で失点してしまい逆転を許してしまう。直後に久保田の絶妙なフェイントにより、なんとかデュースに持ち込むも、最後は相手にスパイクを決められこのセットを落としてしまう。
続く第2セットでは、序盤から両者共に譲らず点の取り合いとなる。しかし、11-10の場面で相手のブロックなどで3連続失点を喫し、逆転される。その後も失点を重ねタイムアウトを取り、悪い流れを断ち切りたい法大だったが、相手の高いブロックなどに阻まれ思うように得点できない。最後まで流れを変えることができず、連続でセットを落としてしまう。
勝利のために是が非でも取りたい第3セット。法大は3セット連続で先制点を取られリードを許してしまう。しかし、9-11の場面で村上竜也主将(営4)のクイックが炸裂するとそこから3連続で得点を挙げ逆転に成功。すると、相手は焦りからかミスが目立ち始め、タイムアウトを取る。そこからは、相手の1年生秦耕介のブロックなどで同点に追いつかれるも、なんとか逃げ切りこのセットを奪取した。
第4セットは序盤こそ互いに点の取り合いとなる。しかし、相手がサーブをミスすると、直後に村上を中心とした2枚ブロックが成功し、連続で得点。その後も木村の豪快なスパイクを起点に5連続得点と、一気に引き離しにかかる。法大ペースで試合が進み25-19でセットを連取、勝利へ希望を残す。
すべてが決まる最終セット。木村のブロックアウトで先制するも、直後に連続失点をしてしまう。そこから鈴木克(法4)がサイドアウトを切り同点に追いつくと両者は一進一退の攻防となる。試合が動いたのは8-9の場面。田中尚(法3)のアタックから2連続で得点を獲得すると、法大の勢いに拍車がかかる。木村の強烈なスパイクでさらにリードを広げると、最後は相手のアタックミスにより逆転で勝利を収めた。
法大はこの勝利により6勝4敗となりシーズンの勝ち越しが確定した。最終戦の相手は現在リーグ戦最下位と低迷している慶大。しっかりと勝利を収め、よい形でシーズンを締めくくりたい。(松本凌太)
コメント
濱口純一 監督
-今日の試合を振り返って
1、2セット目を取られてからフルセットで勝ったのは一番大きいかなと。あとは審判のアンラッキーもありましたけど、良く持ちこたえたなと思います。
-3セット目以降逆転できた要因は
一本一本サイドアウトを切っていけたことや、相手もサーブが良いのでレセプションをしっかりできたからだと思います。あと、サーブは強いのを打たずに入れていくようにと指示を出しました。
-サーブミスが少ない印象でしたが
1、2セット目は大事なところでサーブがアウトになったので、3セット目からはある程度弱いサーブでも、入れて失点を少なくしていこうということでした。
-筑波大の印象は
センターの高橋くんや兒玉くん、サイドの秦くんなど、決定率が高い子がいたのでこっちはローテーションを回していけば点を取れるかなと思っていました。何本かはブロックされたので、高さという部分では向こうの方が強いという印象でした。
-終盤は多くブロックが決まっていましたが
高橋くんと秦くんが主軸となって打ってくると分かっていたので、しっかりマークできたかなと。秦くんが前衛のときに田中が一枚で止めたりしていたので、そこが大きかったと思います。
-前回おっしゃっていた、拾って木村選手につなぐという形ができていたように思われますが
今回のチームはその形が一番点数を取れるスタイルなので、それをしっかりできれば5セット目のようなバレーができると思います。
-6勝4敗で今季勝ち越しを決めましたが
春はレセプションを崩されてしまった場面があったんですけど、秋は久保田と小林がしっかりとやってくれて、試合には出てないですけど千住とかの守れる選手がカットを返して、長谷川くんのトスで(相手ブロックを)一枚にしていくパターンと木村に(トスを)上げて決められなかったら、しょうがないと本人たちも割り切っていることで、良い展開になっていくのかなと思います。キャプテンの村上もしっかりまとめてくれています。4年生が多いチームなのでそこは良いんじゃないかと思います。
-明日の慶大戦に向けて
今言った感じで一勝し、有終の美を飾って終わりたいと思います。
村上竜也 主将
-今日の試合を振り返って
今日の試合は入りの部分を相手に合わせてしまい、1、2セット目を取られてしまいました。自分たちのリズムがなかなかできなかったので、フルセットまでいってしまった試合でした。
-東日本インカレの時も筑波大と対戦したが、その時と比較してチーム内に変化はあったか
東日本の時はチームの戦略などの部分が練習不足で、チームとしてまだできていなかったのでミスなどが多く負けてしまいました。ただ、今回は夏に練習してきてチーム自体もでき、ミスもなくなってきたので勝てたのかなと思います。
-身長の高い選手が多い筑波大をどのように攻略したか
真ん中の選手が高いので、サーブで崩して真ん中を使わせないようにしました。あとは、真ん中が合わなかったときのフェイントなどをしっかりとっていこうと話をしましたね。
-試合の後半にブロックが決まっていたが、強化などはしてきたか
特にないですかね。ただ、今日はずっと真ん中に決められている部分があったので、最後のほうはしっかりコミットブロックで囲んでいこうかなと思っていました。そうしたら、ちょうどその時に相手が止まったので。まあたまたまという感じですね。
-最終戦に向けて一言
春リーグは最後の最後で負けているので、しっかり最後は勝って終わり上位に食い込めたらいいなと思います。
田中尚
―今日の試合を振り返って
今日は1,2セット目を落として3,4セットを取った形だったんですけれど、1セット目を取れていたらもっと楽に勝てたのかな、という試合でした。
―中盤はセンタ―線が少なかった印象でした
1セット目は割と(センターが)点を取って、2セット目から少しマークされていたので、(長谷川)優太がそれを感じ取ってサイドにトスを持っていったんじゃないかなと思います。
―最終セット、田中選手のブロックから流れを呼びました
相手のセンターが高くてなかなか止められなかったので、最後だし止めてやろうという気持ちでやったら結果につながったので良かったです。
―最終セットの14点目のクイックは普段と違う形でしたね
あれは本当は1人時間差で、Cクイックに入って相手を待たせておいてAクイックで打つというやり方なんですけれど、その時にCクイックに入ったらセンターが前に居なくてまずいと思ったんです。そこでAクイックに行ったらブロックされてしまうだろうという感じだったので、普段とは違う踏み込み行ったんですけれど、それがたまたまという感じでした。
―東日本インカレでストレート負けを喫した筑大が相手でしたが
センターが高いというのは分かっていたんですけれど、サイドの決定率も結構高くてセンターだけマークしていてもサイドで打たれるという部分があり、いかにサーブで崩して楽に点を取るかというところだったんですが、それがうまくいったセットもあればそうでなかったセットもあったので、明日は上手にやりたいです。
―今日でリーグ戦勝ち越しが決まりました
チームの雰囲気がとてもよい感じでまとまっているので、あとは試合で1本ミスをしたときなどに声を掛け合ってまとまっていけば、もっと上まで行けるんじゃないかなという感じがします。
―明日の最終戦に向けて
明日が最後なので全力でやるしかないです。勝ちます。
フォトギャラリー
- 5連勝と波に乗る選手たち
- 相手の攻撃をブロックする村上(左)と久保田
- 1部屈指のスパイカー木村
- 必死に食らいつく守護神小林
- リリーフサーバーとしての活躍が光る藤本幸運(営2)
- ブロックで流れを引き寄せた田中
- 攻守にわたり活躍する鈴木
- チームの司令塔長谷川