【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 明大戦展望

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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 明大戦展望

東京六大学野球秋季リーグ戦 対明大戦
2014年10月11日(土)~
神宮球場

ここまで3カードが終了し、まさかの6連敗となった今季。勝ち点奪取はおろか、1勝もできない泥沼に陥っている。この状況で対するは今季4戦4勝と勢いに乗る因縁の相手・明大。優勝候補筆頭の強敵だが、“オレンジ”を胸に、今こそ名門の意地を見せるときだ。

201410101
明大のエース・山崎

展望

 泥沼から抜け出せない。投打の歯車がかみ合わず、開幕カードの早大戦から前節の慶大戦まで6連敗。開幕からの6連敗は、1953年秋季以来61年ぶりの不名誉な記録となり、屈辱的なシーズンを送っている。次の相手として迎えるのは、前節で早大に完勝し、秋季連覇に向け勢いづく宿敵・明大。何としても勝ち点を奪い、チームの雰囲気を変えていきたいところだ。

 1回戦は、エースの石田健大(営4)に連敗ストップを託すだろう。ここまで4敗で防御率3.91と本来の実力からは程遠い成績だ。指名が確実視されている今月のドラフトに向けて、そして現役最多勝争いに食らいついていくためにも、不振を一蹴するような投球を期待したい。そして2回戦では、今シーズン2試合に先発した玉熊将一(法2)が有力。だが慶大戦では、中継ぎとして登板するも痛打を浴びるなど内容に不安が残るだけに、経験豊富な鈴木貴也(人4)の先発マウンドも十分に考えられる。中継ぎ陣には、浅野文哉(法3)、三浦浩太郎(法2)とタイプの違う両投手が控える。リードした場面でバトンを繋ぎ、勝利を掴み取りたい。

 打撃陣は、チーム合計で9打点と絶不調だ。打率10傑に一人も名前が入っていないことからも、元気のなさがうかがい知れる。その中で得点のカギを握るのは、好調を維持する金子凌也(キャ2)だろう。規定打席数にわずかに届かないながらも打率.357を記録し、慶大1回戦ではリーグ戦初本塁打を放った。彼の前にランナーを貯め、チャンスをものにしていきたい。

 対する明大は、4年生エースの山崎福也と2年生の柳裕也の二枚看板が先発として予想される。山崎は直球と変化球を低めに集め、打たせて取る投球が持ち味。相手バッテリーの術中にはまる前に打ち崩したい。柳は早大2回戦で8回2死まで無安打無得点の投球。緩急をうまく使い、2塁すら踏ませなかった。主戦投手として成長しつつある柳が、法大打線の前に立ちはだかるだろう。

 打線は、現在打率.571でリーグトップの3番高山俊、実績十分の4番糸原健斗、新戦力ながら攻守に渡り活躍する5番石井元のクリーンアップトリオには警戒が必要だ。さらに菅野剛士、坂本誠志郎と長打力のある打者が並ぶ。早大戦の2試合で16安打15得点と、効率の良い攻撃を見せた打線は破壊力十分だ。

 これまでの6試合の内、5試合で先制され苦しい試合展開となっているだけに、明大戦では先制点を奪い、流れを引き寄せたいところだ。今一度チームが一丸となり、全員野球で法大の意地を見せる。(井手一樹)

明大の注目選手

投手(今季登板した選手)

  試合 勝利 敗戦 投球回 安打 四死球 三振 自責点 防御率
今岡 1 0 0 2 2 2 2 0 0.00
山崎 3 1 0 9 8 2 4 4 4.00
上原 1 1 0 4 3 0 2 0 0.00
2 0 0 2 2/3 1 1 2 0 0.00
2 1 0 13 4 5 9 2 1.38
齊藤 3 1 0 5 1/3 3 2 8 0 0.00

野手(規定打席到達者)

  試合 打数 安打 本塁打 打点 盗塁 犠打 打率
糸原 4 18 3 0 4 1 1 .273
植田 4 14 3 0 1 0 0 .231
福田 4 15 3 1 6 1 1 .231
石井 4 17 4 1 9 0 1 .286
小倉 4 14 4 0 1 0 0 .364
坂本 4 17 5 0 0 0 0 .333
高山 4 18 8 0 1 1 0 .571

フォトギャラリー

  • 201410101明大のエース・山崎
  • 201410102明大の4番・糸原
 

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