【馬術】第50回全日本学生馬術女子選手権 2日目
試合結果
準決勝 馬場馬術課目2000
選手名 | 馬名 | 得点率 | 総合得点 | 備考 |
---|---|---|---|---|
日高萌 | ラトゥ―ルブリエ | 56.742 | 374.5 |
準決勝 障碍飛越
選手 | 馬名 | タイム | 総減点 | 2種目総合得点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
日高萌 | ソレイユドゥバン | 62秒40 | 6 | 368.5 | 全体7位 |
戦評
馬場馬術と障碍飛越の2種目で争われる準決勝。
まず最初は前日と同じ馬場馬術課目2000が行われた。日高が騎馬することになったのは、早大の貸与馬であるラトゥ―ルブリエ。「苦手なタイプの馬だった」と乗りこなしに苦労する。全体の演技を終えて、グループでは最下位。厳しいスタートを切ることとなった。
馬場馬術に臨む日高
続いての種目は障碍飛越。先日の関東女子馬術大会の障碍飛越で優勝を飾っていることもあり、ここでの巻き返しは十分可能である。「以前から乗ってみたかった」と専大の貸与馬ソレイユドゥヴァンに対して好印象を持って臨んだ。選手権大会では初めて自分の貸与馬に乗ることができるのは、競技開始3分前。その時間の中で馬の性格を理解し、調整しなければならない。「なかなか調和できなかった」と日高は3分間をギリギリまで使用するも不安が残るまま走り出す。最初の障碍を迎えると不安は的中してしまい、バーを落としてしまう。幸先の悪いスタートとなったが、そこは実力者。馬も徐々に調子を上げていき、日高もそれを冷静にコントロール、その後はミスなく終えた。
全体の競技を終え、障碍飛越における日高の総減点は6点。同じグループでは2番目に低い数字であった。しかし、2種目総合得点ではわずか1点及ばず準決勝敗退という結果に終わった。
今大会を振り返って日高は「素直に嬉しい」と大学1年生以来の出場で準決勝まで進むことができたことに笑顔で話す。一方の2回戦敗退に終わってしまった次期主将の網重志保(経3)も去年に比べステップアップするなど収穫のある大会であったと言える。
ここまで馬術部をけん引してきた日高は今回で引退。日高の意志を受け継ぎ、来年以降もさらなる発展を目指し駆け抜けてほしい。(南高節)
関東王者の実力を見せた
選手コメント
日高萌
―今日の2競技の振り返って
馬場馬術のラトゥールブリエは私の苦手なタイプの馬だったので、乗りこなすのがとても大変でした。それでも自分なりに精一杯やれたので、結果についてはある程度割り切っています。
障害馬術のソレイユドゥヴァンは以前から乗ってみたいと思っていた馬だったので、まずそれが叶ったのは本当に嬉しかったです。いざ乗ってみるととても良い馬なのですが、3分という練習時間ではなかなか調和できず、最初の障害で失敗してしまいました。その減点が無ければ決勝に進めていたかもしれないと思うと悔しいですが、結果自体は満足のいくものだったのでよかったと思います。
―(馬場馬術)昨日は出だしと締めの静止を反省点として挙げられていましたが、今日はいかがでしたか
昨日より若干うまくいったかとは思いますが、点数は伸びませんでした。しかし気を付けていた上での失敗だったので、ラトゥールブリエとの演技にしては上出来だったと思います。
―(障碍飛越)最初の飛越に失敗したあと立て直しましたが
ソレイユドゥヴァンは前の選手にスピードを出して騎乗されていたので、スピードを抑えるためにコントロールに気を配って乗りました。気を付け過ぎた結果、馬の状態が思わしくない中で最初の障害を迎えてしまったので。しかしそこから馬がやる気を出し始めてくれたので、あまり最初の失敗は気にすることなく、馬を信じて静かにコントロールしながら乗れば大丈夫だと思いながら乗っていました。
―今大会、ここまで勝ち進んだことについて
素直に嬉しいですね。初めて出場したとき(大学1年時)は2回戦敗退で準決勝に進むことができなかったので、準決勝に行けたことは嬉しいです。でも決勝に行きたかったです。もう少しこうしたらよかったな、という後悔や反省はありますね。
―今大会、ともに参加した網重さんに対して一言
難しい馬に当たってしまって大変だったと思いますが、よく頑張りました。(学生馬術は今年で引退なので)「来年は私の分まで決勝まで行ってくれ」と言いたいです。
―今後、馬術とはどう関わっていく予定ですか
就職は馬関係の仕事、例えば乗馬のインストラクターなどを考えています。来年はまだ学生なので度々部活に顔を出しつつ、乗馬クラブの人たちと関わり、機会があれば大会出場も目指したいです。大会は地元(福岡)にいる愛馬と目指していきたいので、地元に帰って練習する予定です。
笑顔の7位!
フォトギャラリー
- 駈足を披露する日高
- 難なく飛越えた
- メダルを受け取る日高