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【スピード】第87回日本学生氷上競技選手権大会2日目 三輪5000m準優勝。法大首位浮上!!

スケート

【スピード】第87回日本学生氷上競技選手権大会2日目 三輪5000m準優勝!法大首位浮上!!

第87回日本学生氷上競技選手権大会1日目
2015年1月6日(火)~9日(金)
釧路市柳町スピードスケート場

大会2日目は1000mと5000mが行われ、法大からは6名が出場。5000mでは三輪準也(営3)が準優勝、1000mでは藤野裕人(文3)が3位と連日の表彰台を飾った。全日本スプリントで優勝を成し遂げた中村駿佑(営3)も応援に駆け付け、出場選手6名中5名が得点を稼ぎ出し、2位と29点差をつけ首位へと躍り出た。

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準優勝を飾った三輪

試合結果

種目 順位 選手名 タイム
 
5000m 
2位 三輪準也  6分57秒02
10位 佐藤裕斗  7分10秒25
15位 矢島友喜  7分21秒48
1000m 3位 藤野裕人  1分15秒06
5位 中村隼人 1分15秒83
19位 阿部啓吾 1分18秒31
 順位表

順位 大学名 500m 1000m 5000m 合計得点
1位 法政大学   30 28  25  83 
2位 専修大学  4 27  23  54 
3位 信州大学  18  14  20 52 
4位 日本大学  39  0 47 
5位 早稲田大学  20  17  37 
6位 東洋大学  12  17  32 
6位 山梨学院大学  20  32 
8位 明治大学  15  10  30 

※各距離15位までの選手が得点。1位20点、2位18点、3位16点、4位14点、5位12点、6位10点、7位9点、8位8点…15位1点となる。ただしリレーおよびチームパシュート競技は、1位16点、2位14点、3位12点、4位10点、5位8点…8位2点となる。

戦評

 大会2日目は長距離である5000mと短距離の1000mが行われた。強い風がふくなか行われた2日目。風の影響で競技が中断する場面もみうけられた。そんな厳しい条件の中、5000mには三輪、佐藤裕斗(営3)、矢島友喜(営2)が出場。インカレ5000mで優勝経験のある三輪は後半追い上げ、6分台という好記録を残し、見事2位で表彰台に上った。長距離をメインとする佐藤は10位というまずまずな結果を残し、明日の10000mに期待が懸かる。5000mがメインではない矢島は15位と、得点が付与されるギリギリの順位でチームに貢献した。
 1000mには藤野、中村隼人(営1)、阿部啓吾(営1)が出場。昨日の500mで3位に輝いた藤野は500mに続き、見事3位となった。しかし、「1位を取るつもりだった」と優勝を狙っていた藤野は結果に満足はいっていない。ジュニアワールドカップに出場した中村は最終組で登場するも、同走の選手についていけず5位。また、昨日の500mでは4位だった阿部だが、苦手と話していた1000mでは前半で転倒しかけるミスもあり19位に終わった。
 2日目は法大から6人が出場し、そのうち5人が得点を獲得。それにより、総合順位では2位の専大に29点差を付け、1位となった。明日の10000m、1500mでも得点を積み、優勝への足固めを期待したい。(八木下伸一)

選手コメント

三輪準也

―今日のレースを振り返っていかがでしたか
頑張りました。

―今日の調子は
ダメでした。

―1年ぶりのインカレ出場となりましたが、どんな気持ちで臨まれましたか
レース前は自信がなくて、滑るのが嫌でした。

―今日の目標は
3位以内に入ることでした。同走の小川翔也(専修大学)が今年ずっと同じぐらいの成績で来ていたので、ここで勝ちたかったです。

―小川選手を意識して走ったということですね
はい、お互いに。

―小川選手とは普段から親交があるのでしょうか
仲良いですよ(笑)

―今日の滑りやすさは
風が強くて大変でした。その割にはかなり好タイムが出ました。

―好タイムが出た要因は
気持ちです。

―寒さの対策などは何かされているのですか
暖かい格好はしているんですけど、もう寒くて練習をちゃんと消化しないであがっちゃいますね。さぼっちゃいます。

―インカレに向けてはたくさん練習されましたか
3週間前に急に祖母が亡くなってしまって、それが悲しくて寸前まで本当に何も練習していなかったです。

―全日本スピードスケート選手権に出場されなかった理由は
それもこの関係です。

―明日の1500mの目標は
同走の近藤太郎(専修大学)に勝てるように頑張りたいです。とにかく同走意識で、同走に勝てれば結構良い場所いけると思います。専修大学と総合ポイント争いになるとも思うので。

―改めて、明日のレースに向けて意気込みをお願いします。
気合いだ、気合いだ、気合いだ〜!

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表彰台に上る三輪

藤野裕人

―今日のレースを振り返って
1位取りたかったですね。同走に勝てれば1位だったので。追いつくかなと思っていたのですが追いつかず…。

―ご自身の中では納得のいかないレースだったということですか
そうですね。今日は1位取るつもりで滑っていたので。ただ風が強かったのとか、色んなコンディションもあるんですけど。あとはやっぱり、(小田)卓郎くん(早稲田大学)は強かったですね。自分が最後足動かしても追いつかなかったです。

―小田選手のことは意識されていましたか
今シーズン1500mとか一緒に滑ったりしていて、タイムも速いので。

―調子の方は
昨日から悪くはなかったと思うんですけど。体は動くんですけど、風で進まないっていうのがあって。

―転倒や、それによるリンクのキズは気になりましたか
それはそうでもないです。それよりは向かい風と追い風の変わるポイントの、両方のコーナーが怖かったですね。

―パシュートの方は出場されますか
まだ分からないんですけど、リレーは出ます。

―2日目の時点で、チームの雰囲気などはいかがですか 
チームの雰囲気は良いんじゃないですかね。長距離も短距離もお互い頑張れていて、しっかりポイントになってますし。今トップだと思うので、明日他校にもう少し差をつけられたら最終日は気楽に滑れるかなって思います。

―次のレースに向けて
多分リレーなので、チーム一丸となってできればいいかなと思います。うちは仲が良くて、そういうのは大丈夫だと思うので。

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活躍が光る藤野

佐藤裕斗

―今日のレースを振り返って
良くもないですけど、悪くもなかったと思います。

―レース前に意識していたことは
最初からスピードを出していくんじゃなくて、キープしていけば狙っていたタイムが出るかなと思っていました。

―リンクの状態は
風は強かったですがリンクの状態は良かったかなと。

―インカレに向けての意気込みは
1ポイントでも多く取れることを意識していきたいです。

―インカレ前に行われた全日本スピードスケート選手権はいかがでしたか
その前の週に行われた全日本学生選手権がすごく悪かったので、そのあとはインカレにつながるレースを心がけていました。

―その大会では収穫や課題等はありましたか
その大会ではラップをまとめる、ということはできたので今回につながるレースができたのかなと思います。

―今大会は地元開催ですがいかがですか
特には意識しないですね。友達が来ていたりするので、良いとこ見せないといけないなとは思います。

―ここまでのチームの状態としては
とても良い状態だと思います。

―明日の10000mに向けて
入賞できるように頑張りたいと思います。

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明日の10000mで入賞を狙う佐藤

矢島友喜
ー今日のレースを振り返って

風の中ものすごく辛かったですけど、なんとか滑り切れて良かったです。また、ポイントが15位まで入るので、ギリギリ15位に滑り込めて良かったかなと思います。

ー目標はありましたか
最初から焦らずにポイントを狙えるようなところに行ければいいかなと思っていました。

ー高い得点を狙っていたのは5000mよりも明日の1500mですか
そうですね。大きい得点を狙っていきたいです。

ー寒さは影響しましたか
そんなに特別ではなかったです。辛かったのは風だけでした。

ーどのコースが辛かったですか
ゴールの付近から第2コーナーまでがずっと向かい風でした。ホームストレートはちょっと追い風になりました。

ー2年目のインカレですが緊張感はありますか
そこまでではないです。


ー今大会の目標は
明日1500mかあるので、得意な1500mで少しでも多くの点を狙って稼げるように頑張ります。

ーチームの雰囲気は
昨日の500mで得点をとってきてくれて今は良い雰囲気だと思います。

ー12月の全日本スピードスケート選手権大会の感想
悲惨な結果でした。出させていただいてありがとうございますという感じでした。

ー課題は見えましたか
連戦続きで疲れがあまりうまく抜けてなかったのかなと思います。どうやって行動したら疲れが上手に抜けるかを考えなければいけないなと思いました。

ー大会後から今日のインカレにかけて改善した点はありますか
一週間くらい乗り込んでコンディションを整えました。特にこれといったことはないです。いつもどおりです。

ー改めて明日の1500mに向けて
得意種目なので、相手にはしっかり勝つようにして滑り切りたいなと思います。

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ゴール後の矢島
中村隼人

ー今日のレースを振り返って
風が強くて終盤辛かったんですけど、なんとか5位でゴールできたので最低ラインの自分の仕事はできたかなと思います。

ー最終組でのレースでしたがプレッシャーはありましたか
最終組というプレッシャーはなかったです。タイムも狙えるタイムだったのでいけるかなと思ったんですけど、外のリンクは甘くないなと思いました。

ー同走の中尾選手は意識しましたか
スタートが速い方なのでレース前から展開は予想していました。やはり最初の200mでかぶされて、その分後ろから終えたりもして展開は良かったと思います。でも、もう一つ上の順位いけたと思いますが、(いけなかったので)実力不足です。

ー寒さは気になりましたか
外で気温も低くて風もあったので、先輩にダウンをもらって足を冷えないようにしました。先輩の力もお借りして走れたと思います。

ーリンクの傷は気になりましたか
ちょっと(靴の)歯が溝に挟まってりして足を取られることがあるんですけど、今回はそんなに問題ないです。滑っているとき目に見えたりしましたけど。

ーインカレの初レースでしたがいつものレースとの違いは
いつもは自分一人で自分のために頑張っているけど、インカレはチームに少しでも貢献したいという気持ちが一番です。普段先輩方にハイタッチとかしないですけど、この大会ではそういうことができたりしてチームがまとまっているかなと思います。

ー全日本スピードスケート選手権について
1500mで自己ベスト、国内ベストが出ました。調子が良い感じではなかったんですけど8位に入って、全日本の舞台で一桁順位になったことがなかったので、今年を通じてちょっとずつでも成長しているのかなと思いました。

ー年末の全日本スプリントについて
1日目は500mも1000mも国内ベストで良い感じで滑れて、1000mも7位に入れて、上との距離もだんだん縮まってきたかなと感じました。2日目は転倒してしまって1000mが滑れなかったんですけど、来年に向けての良い大会だったかなと思います。

ー転倒した理由は
コーナー入って1歩目が抜けてしまって、しっかり氷に噛んでいなくて最後足が抜けてしまって転んでしまいました。それは焦ってしまったという部分もあるので、精神的な面でもまだまだ強化が必要かなと思います。

ー2日目の500mでお兄さんの中村奨太選手(ロジネットジャパン)との同走でしたが、他の選手とのレースとは緊張感は変わりますか
自分は弟の方なのでそんなに緊張はしなくて勝ってやろうという気持ちでしたけど、多分あっちは結構緊張したんだと思います(笑)

ーお兄さんの中村駿佑選手(営3)が総合優勝されたことについて
昨年色々あって、今年良い成績を残しているので、ずっとお父さんとやってきて自分も恩返しできればなと改めて思いました。

ー明日のレースに向けて
とりあえず1秒でも速く、1点でも多く得点できるように全力で滑りたいと思います。

 

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初インカレながら堂々の入賞
阿部啓吾

―今日のレースを振り返って
みんな風が強いっていうのは同じ条件だったので、その中でも自分は弱かったなという印象がありました。あとは、ちょっと力も入ってたのかなと思います。

 

―一緒に走った選手の印象は
最初の200mの入りは良かったと思うのですけど、その後のコーナーで転びかけてしまって、そこで失速してしまいました。相手にいい感じに追わせることになって、最悪な展開になってしまったなと思います。

 

―今回のインカレに向けてなにか調整しましたか
インカレの前の週にスプリントの大会があったのですが、大会終わった後に2日間休んで、しっかり休養とって疲れをとり臨みました。

 

―今シーズンを通して、成績に満足していますか
1000mはあまり良くないんですけど、去年に比べたら伸びていると思います。

 

―それは何か要因ありますか
練習の量が変わったからですね。高校から大学へと環境が変わって、良い環境で練習できたなと思います。

 

―この後の大会の出場予定は
全日本ジュニアが釧路で行われるんですけど、そこで優勝というか500mで良い成績残して、世界ジュニアにいきたいなと考えています。

 

―今後の目標は
500mは35秒台だせるように頑張りたいです。1000mは最後の1周のラップタイムを落とさないレースができればいいなと思います。

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リレーでも活躍が期待できる阿部

 

~番外編~ 中村駿佑コメント

全日本スプリント優勝!!インカレの応援に駆け付けた

―全日本スプリント選手権大会で優勝できた要因は何だと思いますか
ワールドカップに行って少し成長できた部分があったのと、ワールドカップで調子が悪かったのを焦らずに一人でゆっくりと(氷上練習ではなく)陸上トレーニングができたことが良かったと思います。

―優勝して得られたものはありますか
関係者が増えました(笑)。あまり知らないところから「おめでとう」とか「応援してたよ」と言ってもらえて、応援してくれる方が増えました。

―今後の目標は
獲ったのは日本の1番上なだけです。まだ上には上がたくさんいて、そこにはまだ及ばないので、少しずつ世界との差を縮めていきたいです。3年後(平昌五輪)には間に合うように少しずつ成長していきたいと思います。

―世界スプリントに向けて
トップで代表に選ばれたので、もう一人代表の方がいますけど、その方に負けたくない気持ちがあります。その方に負けないことと、少しでも上の順位に入ることが目標なので、500mも1000mもしっかりベストな状態でベストなタイムを出したいです。

―初めてのテレビ出演はどうでしたか
慣れてなくて緊張しました(笑)。でもこれからなので、これからインタビューの勉強します(笑)。

―今日は応援に来られたのですか
法政というか弟(中村隼人)の応援に来ました、一応。

―インカレに出場している法大の選手にエールをお願いします
今までやってきた練習が間違っていないことを自分自身の体で証明したのでその練習を信じて、ひとつでも上の順位を目指して頑張ってもらいたいです。

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優勝しガッツポーズを見せる中村駿(全日本スプリント)

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世界スプリントへの出場権を獲得

フォトギャラリー

  • 211500mに期待の懸る矢島
  • 27アップ中の藤野
  • 214声援を送る佐藤
  • 215体力不足が課題の阿部
  • 28レース前の中村
  • 212藤野(3位)と中村(5位)
  • 00000
    応援に駆け付けた中村駿
 

 

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