【テニス】関東学生新進テニス選手権大会 3日目 男子シングルス2回戦レポート
関東学生新進テニス選手権大会
2015年2月15日(日)
明治大学西調布合宿所テニスコート、創価大学内ビクトリーコート
新進3日目の今日、男子シングルスの2回戦が行われた。強い風の吹く中、4人の選手が奮戦した。
試合結果
男子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 塚越雄人(経2) | 6-3,6-3 | 岸田海(早大) |
○ | 村上彰啓(経2) | 6-2,6-0 | 梶泰悟(早大) |
● | 太田悠介(経1) | 6(2)-7,4-6 | 永富康太郎(明大) |
● | 小林理久(スポ3) | 1-6,3-6 | 大塚淳史(専大) |
戦評
明治大学西調布合宿所テニスコートには3人の選手が試合に臨んだ。
最初に登場した塚越はデュースが続いたが、なんとかストレート勝ちすることができた。第1セット、第5ゲームまでは両者とも一進一退の攻防を繰り返していたが、第6ゲームから塚越の鋭いショットが決まり始め、6-3でセットを奪取。しかし、第2セットは簡単には取ることができなかった。第1ゲームをブレイクし、そのまま勢いに乗ると思われたが、相手のサイドラインぎりぎりのショットや、第6ゲームでの相手を前後にふったつもりが逆にふられ返されてしまう部分に苦しめられ、3ゲーム連続でデュースにもつれ込む展開に。なかなかすぐにはゲームを決めることができず、長丁場の試合となった。それでも後半第8、9ゲームは相手のミスを誘うなど一気に試合を進め、勝利を収めた。
次に登場した村上は、第1セット序盤は第4ゲームまで1つもゲームを奪われず、快調に飛ばしていく。第5ゲームでブレイクされるが第6ゲーム以降も落ち着いた試合運びで1セットを先取。第2セットも確実にゲームを連取し、6-0と圧倒的な強さで次の3回戦へと駒を進めた。
村上より試合が少し早く始まった太田は第6シードとの対戦。第1セットでは、タイブレークになる熱戦となった。第7ゲームまでは、サーブの好調や相手のネットミスなどで太田が主導権を握り、5-2と大きく先行。だがあと1ゲームというところで相手の調子が上向き、あっという間に5-6と追いつかれてしまった。そこからタイブレークへ持ち込むことはできたものの、相手のペースに飲み込まれ、第1セットを落としてしまう。第2セットは中盤から相手にゲームを作られ、太田は風の影響もあり徐々にショットが乱れてしまう。その後も第9ゲームで4-5と追いつこうとするも、最後は3連続でポイントを奪われ、3回戦へ続く道は閉ざされてしまった。(羽根田萌)
シード選手相手に惜しくも敗戦した太田
創価大学では、難なく1回戦を勝ち上がった小林が試合に臨む。だが、2回戦は打って変わって波乱の展開となった。入りを大切に、第1ゲームはキープしたいところだったが、いきなり相手にポイントを奪われるとそのままブレイクを許してしまう。強風の影響もあり、コートにボールが入らない。第3ゲームは何とかキープしたものの、その後もミスを重ね1-6というまさかのスコアで第1セットを落とす。
流れを変えたい第2セットだったが、なかなか調子を上げることができない。それでも第4ゲームをデュースの末にキープし、そのまま流れをつかみたいところだったが、大事なところでミスを連発してしまう。終始相手のペースに持ち込まれ1度もブレイクできないまま3-6で試合終了。第8シードがまさかの2回戦敗退となった。(宮田祐子)
明日はシングルス3回戦に2人、ダブルス2回戦に1組の法大選手が出場する。昨年の新進では、3日目で全選手が敗退してしまった。ここからが正念場だ。
選手コメント
塚越雄人(2時間を超える戦いを制す)
―今日の試合をふりかえって
初戦よりは緊張なくできてスコア的にはあっさりの結果になりましたが、ゲーム自体はどんどんデュースになっていってそこでしっかり自分がとることができました。
―調子は上がってきていますか
はい。1回戦よりは良いと思います。
―1回戦からの疲れは残っていましたか
多少はありますが、昨日1回空いたので今は大丈夫です。
―第1シードとしてのプレッシャーはありますか
初戦は少しプレッシャーを感じながらやってしまった結果だったので、今日はもうプレッシャーは気にしないで思いっきりやろうかなと思っていて、それが逆に良かったです。
―次の試合までに修正したい部分はありましたか
プレー自体はそこまで悪くないので、自分がゲームポイントの時にしっかり1ポイントで取れるように考えてやっていきたいです。
―今年のリーグにおいての目標は
1,2年生の時に試合に出させていただいたのですが、あまり勝てず王座に出場することができませんでした。今年は下級生の子たちが頑張れば絶対王座で優勝もできると思うので、王座優勝が目標です。
―個人としての目標は
1年生の時に春関ベスト16で、2年生のときにベスト32で落ちてしまったので、今年はしっかりベスト16以上を目指していきたいです。
太田悠介(第6シードと対戦し、惜しくも敗れる)
―今日の試合を振り返って
最初は自分のテニスをして、僕の方が格下だったので、自分で攻めていったり相手の嫌がることをしたりしようと思ったのですが、相手も上手くてなかなか思い通りにならなかったです。自分の方のミスも多くなってしまったので、5-2でリードしていたところから撒かれてしまったのが敗因かなと思います。
―序盤は自分のペースでできていたのでしょうか
相手が、僕のボールに慣れていなくて結構ミスをしてくれたのでリードをとれていたのだと思います。
―相手選手は第6シードでしたが意識したことは
シードとかはあまり考えずに、自分が挑戦者の気持ちでガンガンいければ良かったかなと思ったのですが、自分から先にミスをしてしまったりして、それであまり点が取れなかったですね。
―第2セットから対応しきれなくなってしまったのも焦りなどがあるのでしょうか
自分がサービスで相手を崩してそこでしっかり決めるというのが自分のスタイルなのですが、今回はサーブがしっかり入っていなかったことと、風が強くて足をちゃんと動かさないと打ちたい打点で打てなかった部分があったので、キープできなかったことにつながってしまいました。その点が、相手の方が上手でした。
―先輩方にかけられた言葉は
もっと自分から攻めていったり、勢いだけでなく頭を使って相手の嫌がることをするように、といったことを言われました。
―今回の試合で見つかった課題は
バックハンドが苦手で、相手にバックを打たれた時にどういう対処をするかというところと、もっとしっかり考えて、風がある時などもどういうポイントの取り方があるのかということを勉強しなければならないなと思います。
―合宿で強化してきいたいところは
合宿では、課題などがあって1年生はいろいろ大変なのですが、そのなかでも自分のテニスを底上げできるようにしたいです。サーブやフォアの確率をあげたり、バックもしっかり返せるようにだとか、あとはストレート打ちもできるように合宿に臨みたいです。
フォトギャラリー
- 格上相手に善戦した太田
- 一歩及ばなかった
- 第1シード塚越は調子を取り戻した様子
- 長時間の戦いを制した
- 村上は2セットともに圧勝
- 終始リラックスした様子でプレーをしていた
- 第8シード小林はまさかの敗退
- 自分のペースをつかむことができなかった