関東学生新進テニス選手権
2020年2月17日(日)、18日(月)
青山学院大学緑ヶ丘テニスコート、明治大学西調布合宿所テニスコート、立教大学新座テニスコート
雨での中止を挟み行われた新進本戦大会3日目。賀川稜太(社3)、横尾淳司(社3)蛸井涼華(スポ2)の3名が3回戦進出を決めると、翌日の4日目には猪川結花(社1)も3回戦へと駒を進めた。ダブルス勢は惜しくも準々決勝進出はならなかった。
試合結果
男子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 横尾淳司(社3) | 6-1,6-4 | 小路博隆(慶大) |
● | 大野文也(スポ2) | 3-6,1-6 | 内藤琳央(東京国際大) |
● | 佐野有佑(経2) | 4-6,5-7 | 萩野颯太(青学大) |
● | 矢島淳揮(スポ1) | 3-6,0-6 | 野田樹力(日大) |
○ | 賀川稜太(社3) | 6-2,2-6,6-3 | 三浦佑太(上武大) |
男子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 横尾淳司 | 6-3,6-4 | 内藤琳央(東京国際大) |
○ | 賀川稜太 | 7-5,6-4 | 加藤拓巳(筑波大) |
男子ダブルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 村田雄飛(社1)・中川舜祐(社2) | 5-7,7-6,10-5 | 佐藤悠樹・中山樹(駒大) |
○ | 矢島敦揮・大野文也 | 6-2,6-7,10-5 | 吉井雅・池田笑生(青学大) |
男子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 村田雄飛・中川舜祐 | 3-6,6(5)-7 | 平林輝・吉田介(駒大) |
● | 矢島敦揮・大野文也 | 0-6,2-6 | 森大地・宮永竜聖(明大) |
女子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 蛸井涼華(スポ2) | 6-1,7-5 | 中島美夢(亜大) |
○ | 猪川結花(社1) | 6-2,6-1 | 中川綺乃(駒大) |
● | 小松茉莉奈(経3) | 2-6,1-6 | 我那覇真子(筑波大) |
女子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 蛸井涼華 | 6-2,1-6,6-2 | 河本鈴香(東海大) |
○ | 猪川結花 | 6-0,6-3 | 森川奈穂(日体大) |
女子ダブルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 小松茉莉奈・蛸井涼華 | 6-0,6-1 | 森川奈穂・吉岡沙恵(日体大) |
● | 竹内あやか(社3)・猪川結花 | 5-7,4-6 | 安藤優希・渡邉早和子(早大) |
● | 加賀彩夏(経3)・吉田早希(スポ3) | 3-6,0-6 | 淺野汐香・松田栞(立大) |
女子ダブルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 小松茉莉奈・蛸井涼華 | 1-6,0-6 | 吉田百花・金山晴菜(明大) |
戦評
大会4日目、明大西調布のコートには昨年のインカレダブルスでベスト16に入った期待の1年生・猪川結花(社1)が登場。猪川は第1セットから力強いテニスで相手を圧倒する。第1ゲームをデュースの末にブレイクするとそこから5ゲームを連続で制し、ストレートでセットを獲得。
第2セットに入っても猪川の勢いは止まらない。第2ゲームにブレイクこそ奪われるものの、相手の届かない場所に強烈なフォアを打ち込み、終始猪川のペースに。このセットも6-3で制し、見事に3回戦進出を決めた。
女子ダブルス二回戦に登場したのは、小松茉莉奈(経3)・蛸井涼華(スポ2)ペア。第1セットは1ゲーム目を落とすも2ゲーム目でしっかりキープし、流れを取り戻す。その後は、相手コートのど真ん中を狙った力強いショットを見せる場面もあったが、相手が繰り出すスピードボールに対応が追いつかず、そのまま5ゲーム連続で取られてしまう。続く2セット目、デュースにもつれ込む粘りを見せるも、流れを引き寄せきることができない。このセットは6-0でストレート負けしてしまう。セットポイント2-0で準々決勝進出を逃す結果となった。
男子ダブルス2回戦には、中川舜祐(社2)、村田雄飛(社1)が登場。第1セット、相手の力強いサーブに押され、なかなかショットやボレーを決めきれずミスを重ね、1つもブレイクをとれずにセットを6-3で落としてしまう。
そして続く第2セット、ぎりぎりのラインを攻めたロブを連発し、相手を翻弄。3ゲームを連取する。ここでいい流れを掴んだように見えたものの、「余裕ができてしまった」と中川が振り返るように相手の猛攻をくらう。なんとか相手の素早いプレーに粘り強く食らいつき、デュースに持ち込むも、うまくゲームをものにできず5ゲームを連続で奪われてしまう。しかしここで再び村田のサーブや連携プレーがうまくかみ合い、ブレイクを奪うことに成功。セットはタイブレークへともつれ込んだ。ところが最後に踏ん張りきれず、終始相手の勢いに押され5-7でこのタイブレークを落としてしまい、2回戦敗退となった。
選手コメント
矢島淳揮(スポ1)・大野文也(スポ2)ペア
ー今日の試合を振り返って
矢島:序盤から相手が全然守らず攻められてしまって自分たちが一歩引いた状態から試合がスタートしたので相手に好きなようにやられてしまったなという感じでした。自分たちは平行陣とか結構前で戦ったりするプレーが多いんですけど、前に行けずにずっと後ろで逆に相手に前に入られて、相手のリズムを崩せなかったのが原因かなと思います。
ー作戦は
矢島:二人とも前じゃなくてストロークとボレーという形で相手はくるとおもってたんですけど、2人とも前にきて事前に考えていたプランと違った部分がありました。
大野:同じ感じです。
ー今日のコンディション
矢島:そうですね、体調とかも悪くなかったです。
大野:コンディション悪くなかったんですけど相手が思ってたのと違って攻められてしまったという感じです。
ーネットプレーでのミスが多かった点については
矢島:今日全体的にミスが多かったのです。あと相手の球が自分たちよりも早いというのがあって押されてしまいました。
ー今後ペアとしての課題
大野:どうやって自分たちの形でポイントに繋げられるかというパターンをもっと増やしていかないといけないなと思います。
ー今後の目標
矢島:4月にインカレの予選があるのでその予選を勝ってインカレにちゃんと出場することです。
大野:インカレは絶対条件で出場したいです。
小松茉莉奈(経3)・蛸井涼華(スポ2)ペア
ー今日の試合を振り返って
小松:私があまり練習に参加できていなくて、ダブルスのフォーメーションの確認とかができないまま試合に臨んでしまって。その中で1回戦はかみ合ったんですけれど、今日は相手も長年組んでいる相手でもあったので、自分たちのプレーができなかったし、中途半端だったかなと。悔しさが残ります。
蛸井:自分もやっぱり、中途半端だったなと思います。相手の方がラリーで押してくるという感じだったので、それに合わせてラリーをしていたので、だったらもっと打ちにいったりとか変化をつけられれば自分達でポイント取れたかなと思います。
ー試合前にペア間で話し合ったこと
小松:何回も大学として当たってた相手だったので、自分たちの中で分析とかをしながら今までの反省を生かして「こういうプレーはこうやっていこう」という話はしていました。
ーシングルスを振り返って
小松:今回、シングルスはシードをもらっていて、5〜8シードだったんですけれど、相手も強い相手だったというのもあり、さらに自分自身が就職活動で練習ができないこともあって、試合に出ると走れなかったりとか、今まで打てていたボレーが打てなかったりで、自分のイメージしていたプレーと現実が違かったです。ちゃんと試合前に練習をしっかりしていればよかったかなと思います。
蛸井:最初に第1シードに当たる予定だったんですけれど、ラッキールーザーの子が入ってチャンスだなと思っていました。去年と同じ成績まで来たので、次は結花と当たるんですけれどいつも通りやっていきたいと思います(笑)。
ーリーグ戦以降チームとして取り組んでいたこと
小松:以前は『朝練』と『午後練』だけの2部制でやっていたんですけれど、「朝練だと練習時間が短い」というのもあって空きコマの時間などを使って『午前練』を増やしながら練習量を増やしていったおかげで今回の新進で好成績を収められました。
蛸井:いつもは1次予選敗退が多かったんですけれど、みんなが2次(予選)に上がれたりとかですね。
小松:全員が2次に上がることができて、本戦にも出られる子もいたので、チームとして切磋琢磨できているのでよかったかなと思います。
ー今後取り組みたいこと
小松:新1年生も入ってくるので、ペアがどうなるのかというのは確かなことは言えないんですけれど、自分たちの課題としてダブルスの強化があるので、ダブルスをしっかりペアリングして試合に取り組みたいなと思っています。
ー春関など今後の大会に向けての意気込みをお願いします
小松:私はもう4年生ということもあって、自分がどこまでできるか分からないんですけれど、しっかりインカレ予選とかは必ず決められるようにという目標を持って、できればインカレ本戦に単複決められたらいいなと思ってます。
蛸井:私も(インカレ)本戦に行けるように。去年は予選敗退で行けなかったので少しでも成績が良くなるように頑張ります。
中川舜祐(社2)・村田雄飛(社1)ペア
ー今日の試合を振り返って
中川:1回戦もファーストセットは流れが悪くて取られたり、今日もファーストセットは相手のサーブとかもよくて、最初の3、4ゲームで突き放されちゃったりして、そこは1回戦も含めて反省点としてあります。村田は良かったんですけど、僕があんまり乗れてなくて、なかなかいつもの様にはできていない部分があったので、そこはちょっと悪かったかなと。セカンドセットは3ー0になったときにちょっと心の余裕がでて、そこでまた3ー3まで流れが変わっちゃったりしたので、3ー1で僕のサーブしっかり取っておけば、多分ほんとにそのままいけたと思います。タイブレークも悪くは無かったですけど、最初からしっかりセカンドのいい時みたいにお互いが噛み合ってやっていければよかったかなと思います。
村田:相手のサーブがよかったりとか、ストロークが固かったりっていうのは、初戦よりは強い相手だったと思うんですけど、リターンのミスとか、そういう隙を見せてしまっていたから3ー0になっても、相手にいけると思わせてしまいました。そこで取れないなって思わせておけたらファイナルセットまでいい流れで行けたと思うんですけど、僕のミスとか中川さんのフォアとか、いつも入っているけどっていうささいなミスで流れを落としてしまった試合内容だと思います。相手の調子とかではなくて、自分達自身の問題だったかなっていう試合でした。
ー作戦など2人で話したことは
中川:基本的に雄飛は前が得意で、僕は後ろが得意なので、その形ですね。相手のサーブがいいという事に関して2人で話していたのは、何ゲームかある中で、なんとかリターンだけ通していたら、(自分たちのポイントが)30までいくゲームが絶対出てくる、そこでしっかり集中して、相手の嫌なところを突いていけばいつかはブレイクできるだろうと。いつかブレイクして、自分たちのサーブを全部取るっていう感じだったんですけど、雄飛のサーブの時に、僕も前の動きもよく分からなくて、取れなくて、そこはちょっとね、難しいですね(笑)。相手のサーブは絶対に無理っていうわけじゃないので、いつかは絶対チャンスはくると2人で話していました。
村田:左に同じくです(笑)。
ー相手についての情報はありましたか
村田:あんまりそういうのは考えないですよね。
中川:サーブがいいっていうのは聞いていて。それくらいですね。
ーあとは自分たち次第ということですか
中川:自分たちのテニスができれば、ある程度は勝てると思っていたので。今日も悪くはなかったですけど、もうちょっとできたなっていうのは。自分たちのテニスがもうちょっとできてたら勝てたかなっていうのはあります。
ー第2セットでは風が強くなりました
村田:でももうそれは相手も一緒なのでしょうがないですね。
ーペアを組むことになった経緯は
中川:去年の12月とかその辺には出るってなってて。
村田:役割ははっきりしてますよね。
中川:僕が後ろでつくって、雄飛が前で決めるっていう形はできるので、それがいいってなって組みましたね。
村田:それだけですね(笑)
中川:あとはシンプルにポイントが高かったので、組んだらいけるんじゃないかなって感じですね。
ー新体制になって
中川:僕が1年生のときから考えれば、年々みんながテニスに集中できる環境にはなっていると思います。というのは前のキャプテンだった鈴木(保貴、スポ4)さんの時もその前の年からルールとか部活の中のことが結構変わって、1年生とかだったら仕事が大変だったりするのが、それがだいぶ減って、1年生もテニスに集中できるような部活にはなっています。いい面ではあると思うんですけど、最近岡垣(光祐、経3)さんがキャプテンになってから、ちょっと緩んでいる部分もありました。今回の新進は1、2年生が活躍しないといけない大会で、去年は単複法政が優勝したりとかっていうのがあるんですけど、(今年は)1、2年生が予選で負けてきたりしていたので、それはそういう部活の中の、一人一人の緩みが周りにも影響していると思います。部活の内容を変えるっていうわけじゃないですけど、もうちょっと一人一人が自覚を持ってピリピリした方が、リーグに向けていうと、いいのかなと思います。
村田:たしかに今、中川さんが言ったように、結果を出している人って何かしら考えて、なんとなく練習していなかったりとか、そういう考えとかを聞くので、1年生全体を見ても、情けないじゃないけど、自分自身も今回負けてしまって。試合前に慌てて、「ヤバい、ちょっと自主練しないと」とかじゃなくて、試合前には「大丈夫。別にもうそんな練習しなくても準備できてるから」っていう状態を一人一人作っていかなきといけないっていうのは、今回の負けも含め、シングルスも本戦に上がれていないので、情けないと思いましたね。2年の春関は死ぬ気で変えていかないとなって思いました。
ー今後のペアは
中川:そうですね、新1年生とかも入ってくるので、どうなるかは分かんないですね。3月にいっぱい試合やってみてですね。
ーこれからの目標は
中川:いちばんの目標はチームの目標でもあるんですけど、王座に出て優勝するということです。個人的には、去年は春関でベスト8に入ったんですけど、インカレで全然勝てなかったので、インカレでベスト8とかに入っていけるような上位の選手になれるようになりたいです。シングルスはそこが目標で、ダブルスはまだまだ未熟なので、今年はリーグもダブルスで出れるように、インカレで勝てるような技術を身につけたいと思います。
村田:去年のリーグはすごい惜しくて、僕は正直1年生だったので、「行くな」っていう。1年生で仕事があったので(笑)。そういうのが強かったんですけど、慶應とやったときに4-5で惜しくて、リーグを振り返ると王座ってやっぱりすごくいいものだなって思いました。なので、個人的な目標というよりは、王座出場、王座優勝で、そのチームにプレーで貢献できるくらいの戦績を出せば、後から個人の成績はついてくると思います。まずは一緒にその輪に入りたいなっていう。去年のリーグは楽しそうだったので、やっぱりメンバーに入っている人とそうじゃない人では、モチベーションも違うと思うので、出てみたいですね。