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【テニス】2023年度王座出場校決定リーグ 対中大 ダブルス完全勝利で7-2と圧勝!有終の美を飾りリーグを3位で終えた!

2023年9月7日(木)
2023年度王座出場校決定リーグ 対中大

王座出場権をかけて行われるリーグ戦。今年度は4年ぶりの有観客試合に加え、有明テニスの森公園で開催。悲願の王座出場・優勝に向け例年以上に注目が集まるリーグ戦となった。前日の早大戦で激戦を勝ち抜き、4位以上が確定した法大。最終戦である中大戦はダブルス全勝と勢いをつけ見事7-2で快勝。3位でリーグを終えた。


激戦を戦い抜き見事3位でリーグを終えた。

試合結果

トータル試合結果

7

法政大学

3

ダブルス

0

2

中央大学

4

シングルス

2

ダブルス

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
D1 大田空(スポ4)・加藤木塁(経4) 6-4,6-3 石井涼太・間仲啓
D2 佐藤太耀(現福4)・原田悠仁(現福2) 7-6(3),7-5 石川真輝・玉城勇稀
D3 新井翼(スポ3)・大西洋平(経3) 6-2,6-4 若松玄登・根門寿尚
勝敗 選手名 スコア 対戦相手
S1 大田 6-3,6-2 石井
S2 新井 6-2,6-4 間仲
S3 佐藤 6-3,6-1 野坂迅
S4 松崎稜太朗(スポ2) 7-5,1-6,2-6 倉持英希
S5 大西 6-1,6-2 森田真ノ介
S6 森田凌矢(社4) 3-6,4-6 佐々木唯人

戦評

ダブルス

 

2戦目で登場したのは佐藤・原田ペア。試合の序盤から佐藤、原田ともに気合の入ったプレーで、勝利への執念を見せる。一進一退の攻防が続く中、タイブレークを制しファーストセットを奪う。続くセカンドセットでも佐藤が勢いのあるストロークでポイントを奪うと、原田はスライス回転のかけたボレーを決めるなど強弱のあるプレーで試合を支配する。そして試合は6-5とリードで迎えた12ゲーム目。このゲームを取られると、またしてもタイブレークにもつれる状況となるが、その心配はいらなかった。佐藤のスマッシュや、原田のボレーやリターンが冴えわたり、見事ストレート勝利。ダブルス2番手として大きな役割を果たした。

ダブルスで状態の良さを発揮している新井・大西ペア。リーグ戦最終戦となった中大戦でもその好調さを発揮する。ファーストセットを難なく6-2で取り、リードすると、セカンドセットでも大西の鋭いサーブや、安定したスマッシュ、新井も正確なボレーが所々で決まるなど、隙を見せなかった。2人の力が存分に発揮された試合となり、勝利を決めた瞬間、新井はガッツポーズで感情をあらわにした。3組とも見事な試合運びで法大ダブルスは3連勝を果たした。

シングルス

シングルス4番手に登場したのは松崎稜太朗(スポ1)。今年度リーグ戦で未だ勝ち星がない松崎。最終戦を勝利で締めくくれるか。
ファーストセット。第1ゲームから鋭いストロークでいきなりブレイクを奪う。その後し烈なラリー戦となり2-2に。ここでガットが切れたことにより、ペナルティが課され3-2とリードを許す。このまま流れを奪われるかと思われたが、コースを突く鋭いストロークで得点を重ね5-5に。最後は相手に返球を許さない厳しい攻めでファーストセットを取った。
流れに乗りたいセカンドセットだったが、相手がラリーで粘りを見せミスが重なってしまう。第2ゲームこそキープしたが、終始劣勢となり1-6でセットを落とす。ファイナルセット。個々で巻き返しを図りたかったが、セカンド同様相手に粘りを見せられポイントを取ることができない。中盤以降流れを戻すことができず2-6で敗戦となった。

シングルス6番手で登場した森田凌矢(社4)。ファーストセットは3-2とリードし、森田が試合の主導権を握るかと思われたが、そこからまさかの4ゲーム連続で奪われファーストセットを落とす。セカンドセットでも相手の巧みなショットや長いラリーを勝ち切ることができず、最後のリーグ戦の試合を白星で飾ることはできなかった。

 (記事、写真:脇野剛・東夏紀)

監督・選手コメント

植村直己監督

―リーグ戦総括をお願いします
1年位前から、日大が強くなっていることもあり、今年は下手したら入替戦かなと思っていました。当然早慶も強いし、メンバーを見ても厳しそうだなと思っていたので、最低目標として入れ替え戦にかからないようにしなきゃいけないとしていました。ただ、その中で王座を目指さなければならないというところでした。この1年はJOP大会に出なさいということや、トレーニングや練習方法、戦術のことなどできることは色々とやってきて、役に立った部分もあると思います。特にダブルスは去年のインカレで0組だったのが、今年は3組出られて。キャプテン中心に対抗戦で色々な組み合わせを試して、結果としてインカレ優勝、ベスト8、ベスト16とそれなりの成果が出て、チーム力もアップました。チームで優勝した強いペアがいることで安心がありました。シングルスが手薄かなと思ったのですが、大田がインカレから調子が良くなったり、佐藤が第3戦から非常によくなったり、大西が頑張ったり今まで1年間やってきたことがここにきて急に成果が出たのが3位で終われた理由だと思います。

―4年生が全員出場しました。4年生の力は大きい
4年生が4人しかいないのですが、それぞれ高校トップクラスの選手が入ってきたので、1年生の時から、4年生になったら王座に出ようと言っていました。ただ中々そう簡単にはいかなくて。彼らも2年生、3年生の時からチームの中心になり、リーグ戦で痛い目に合ったり、個人戦でも経験を積んできて、4年生で全体で上がってきたと。4年生は全体的に成長したと思います。

ー今年度初出場で活躍した選手が沢山いました
3年生であれば、新井、平井、大西あたりが試合に出てくれて。大西はシングルスに出て3勝して、ダブルスも新井・大西でインカレベスト8達成して。心配していた3年生も伸びてきました。2年生も原田、山田、松崎、矢崎とインカレ予選以上に出てきた選手も多いので楽しみです。1年生も今回出てはないのですが、橋本や塩崎など楽しみな選手がいます。4年生がいなくなると言われてるんですが、来年以降も戦力はいますし、ここからの1年間で3年生以下を伸ばし戦います。休みの期間が終わったらすぐに指導をしていかないとと思っています。今年は夏の関東学生やインカレインドアがあるので、ここで成績を出せるように期待をしています。

―チームとして強化していきたいところは
ダブルスでは、去年は大田・加藤木しかいない中で今年は複数ペア出てきて。1年生もダブルスがうまい選手がいるので、そこを中心に強化していきたいです。シングルスはもっと試合に出て経験を積む必要があります。もっとJOP大会に出て経験を積ませたいです。全日本選手権に出られるようなレベルの選手を1人2人出さないと、慶應・早稲田のS1、2には勝てないのでそこも目標にしたいです。それにはトレーニングや練習のほかに、試合経験が必要なので、そこが課題です。

佐藤太耀主将

ーリーグ戦全体を振り返って
悔しい気持ちが一番強いですが、楽しかったです。

ーシングルスは4勝1敗と好成績でした
今回は全勝を狙っていたので、納得がいかないというか戻りたい気持ちが強いです。

ー主将としての重圧や意識していたことは
始まる前は本当に眠れなくて。プレッシャーというか緊張していたので、終わった後どうなるかなと考えていました。楽しみがありつつ、不安な気持ちが1番大きかったです。

ー第3戦からはダブルスにも出場しました
自分で志願して出ました。シンプルに団体戦が好きで、勝ったらヒーローなので、出られる機会があるなら出たいと思っていたので志願して出ました。

ー後輩に向けて期待していることやメッセージをお願いします
僕らが思いっきりテニスをして、勝った時も負けたときもあるんですが、一生懸命テニスをすれば調子関係なく勝てるんだということを見せられた、良いものを引き継げたと思います。そこを生かして来年は自分たちの目標を決めて達成してほしいです。

大田空

ーリーグ戦全体を振り返って
今回は、王座もワンチャンスあるし、入替戦の可能性も十分にありました。前評判的には5位か4位のチームで1位と6位は無いかなという状態でした。どこの順位か全くわからず、怖さ半分楽しさ半分でリーグ戦に入りました。明治に負けると王座は厳しい、入替戦が見えてくる中で、みんな苦しかったと思うのですが、しっかり明治に勝ちきることができました。王座には行けなかったので悔しいですが、あそこで勝てたのでリーグを笑って終われて、入替戦にかからず終わらせられた要因だと思います。

ーリーグ戦全体を通してS1,D1での出場でしたがプレッシャーは
シングルスは明治戦以外勝敗がかかった場面でやっていないので、楽しく自分のプレーをすることを意識できました。明治戦は去年もS1で出させてもらって勝敗がかかった試合を経験させてもらって。苦しかったのですが、今年も自分のプレーで勝てたので良かったです。ダブルスも、D1でチームのエース・トップとして出て、負けたら仕方がないと割り切って自分のプレーをしようと考えていました。

ーシングルスでは強敵が多い中3勝2敗と勝ち越せた要因は
自分のテニスを最後までできたことだと思います。去年までは自分のテニスがあまり確立していなくて、どうしようかなと思いながらやっていたのですが、原点に戻って自分のやるべきプレーを見つけて苦手なところでは勝負しないと決めていました。得意な部分は上にも通用すると思っていたので、通用する部分だけで戦って、弱いところは逃げるという展開を作れたことが良かったと思います。

ー今後の試合に向けて意気込みをお願いします
僕は、全日本選手権に加えて国体もあるので、部活は引退するのですがテニスは一番頑張らなきゃいけない時期だと考えています。ただ、今後の試合は全部相手が格上でプレッシャーはないので割り切ってテニスをできる舞台になると思います。今までがテニスを楽しんでいない訳ではないのですが、これからももっとテニスを楽しんで、優勝は難しいと思うのですが、チャレンジャーとして1つでも勝って良い形で大学生を終われたらと思います。

ー後輩やチームに向けて期待していることやメッセージをお願いします
今年のリーグは4年生が多く出たせいでチャンスが少なかった選手がいると思うのですが、それでもリーグが始まるまでは「体調不良が無ければ出したかったな」という選手が沢山いました。その中で、体調不良やけがで出せなかった選手がいるので戦力的なダウンは心配していないです。ただ、去年も今年も4年生が軸として戦っていたチームだったのですが、来年は4年生がそこまで分からない、という状態なので2年生以下もしっかり先輩についていくだけではなく、自分たちで行動し引っ張っていく、4年生を後押ししていくチームになってほしいと思います。

加藤木塁

ーリーグ戦を振り返って
インカレから連続してのリーグ戦だったので、疲れも少し残りつつの試合でした。疲れが残っている中でよく頑張ったなと思います。

ー最後のリーグ戦でしたが意識していたことやプレッシャーは
D1として、インカレ王者として全勝を目指して頑張っていたのですが2敗してしまって少し申し訳ない気持ちもあります。

ーシングルスではベンチコーチや応援をしていました。意識していたことは
なるべく学年が下の人のベンチコーチに入っていたので、テンションを下げないように鼓舞し続けるということを意識しました。

ー完全に引退されますか
インドアも後輩と組んで多分出ると思います。あと、全日本選手権というプロも出る試合もあるので、まだもう少し頑張ります。

ー今後の試合への意気込みをお願いします
1回リフレッシュして、気持ちを切り替えて、学生王者としてプライドを持って戦っていけたらと思います。

ー後輩やチームへ向けて期待していることやメッセージをお願いします
僕たちのチームで後輩に良いものを残せたと思うので、それを糧にしてほしいです。来年は1部残留ではなく王座を狙いに行ってほしいと思います。

森田凌矢

ーリーグ戦全体を振り返って
結果の面から言うと、個人として2勝3敗、チームとしては去年と同じ3位という結果でした。S5,S6として全勝を目指していたので3回負けてしまったというところが心残りだと感じます。

ー4年生として最後のリーグ戦でした。意識していたことや重圧は
重圧はあまりなかったです。これまでやってきたことが出てくれたら気持ちよく終われるなと軽く考えていた部分もありました。特に意識していたこととしては、チームの中でファイター・闘志を表に出していく選手が僕や(佐藤)太耀・(大田)空とかしかいないので、下の代にファイターが少なくなってしまうので、闘志を表に出して戦う選手がリーグで頑張っているところを後輩に見せたいと感じ、一番強く意識していました。

ー早大戦ではチームにとって大きな1勝となりました。
中断したことも含めて、最初から最後まで自分が確実にポイントを取れるパターンが1つもなくて。正直、過去一で苦しい試合でした。ファーストセット終わって中断した時に、正直厳しいなと思って落ち込んでいた部分もあったのですが、相手の疲れがだいぶ見えていたのでそこにつけこんでひたすら粘るしかないと思い貫いていたら最後勝てました。

ー後輩やチームへ向けて期待していること、メッセージをお願いします
凄くセンスがあり、これまで勝ってきた子たちもたくさんいます。それが輝くかどうかは、学生大会の結果によるものだと思うので、そこに向けてしっかり準備してほしいと思います。来年はどの大学も強い選手をそろえているので、その中で勝ちきるには闘志を表に出すような気持ちが強い選手がいたほうが良いなとも感じているのでそこは4年から盗み、頑張ってほしいと思います。


今試合をもって引退となった4年生たち(左から加藤木、森田、佐藤、大田)

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