【硬式野球】社会人対抗戦

硬式野球

【硬式野球】社会人対抗戦

東京六大学-社会人対抗戦2015 対東芝
2015年4月5日(日)
神宮球場

2015年、神宮球場での初めての試合となる社会人対抗戦。4月11日のリーグ戦開幕を目前に控えた法大は東芝と対戦。試合開始から雨が降りしきるコンディションの中、社会人の強豪相手に打線がつながり、毎回の計13安打。最終回の反撃をしのぎ切り、金星を手にした。

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5回に右越え2ランを放った若林

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東芝 0 0 0 1 0 0 1 0 3 5 12 1
法大 0 2 0 1 2 0 0 1 x 6 13 1

(東芝)●今岡、萩野、谷岡、福本、櫻井ー船木、柴原
(法大)川名、森田、〇熊谷、青木勇、谷川、玉熊ー中村
[本塁打]
(法)若林1号2ラン(5回=谷岡)

 

打撃成績

打順 位置 選手 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (5)  原田 4  右前安 遊ゴロ    一ゴロ    四球    右越え二   
  R 中川 0 0 0      

 

         
  5 皆川 0 0 0                  
2 (8)  清水雄二  空三振  左前安   遊内安①    四球    投犠打   
3 (7)  蔵桝  空三振  空三振    三ゴロ           
  7 田中 2 0 0           二直   空三振  
4 (9)  畔上  四球    右前安    中越え二  空三振    ニゴロ   
5  (3) 柴田  空三振    中飛    投犠打 二飛       
6 (6)  佐藤竜    左前安  右飛    一ゴロ    右中間二     
7 (4)  若林    遊内安    中飛  右越え本②    投ゴロ     
8 (2)  中村    投犠打    左前安  空三振    四球     
9 (1)  川名                   
  金藤大    右前安②               
  1 森田 0 0 0                  
  H 細川 0 0 0       四球          
  1 熊谷 0 0 0                  
  H 大崎 1 1 0           中前安      
  1 青木勇 0 0 0                  
  H 森川 1 0 0             左飛    
  1 谷川 0 0 0                  
  1 玉熊 0 0 0                  
    32  13                   

 

投手成績

  球数 打者
川名  32 
森田  49  11 
熊谷  31 
青木勇 1 23 5 1 0 1 1
谷川 1 15 5 2 0 0 0
玉熊 1 35 8 4 0 1 3
9 185  45  12 

  

戦評

 今年初の神宮球場での公式戦となったこの一戦。先発のマウンドには川名健太郎(営4)が上がる。川名は初回、2回と連続で得点圏に走者を背負うものの、要所を締める投球で2イニングを0点で乗り切る。先制に成功したのはその2回、川名に代わり打席に入った金藤大喜(キャ3)が初球を叩きつけると、バウンドした打球は内野の頭を大きく越えて右前へ。一気に2者が生還し、試合の主導権を握る。
 
 両チーム1点ずつを加え、迎えた5回裏。畔上翔(キャ4)の二塁打からチャンスを作ると、若林晃弘(営4)が狙いすましたフルスイング。打球は右翼席へと消える2ランとなり、4点という大差をつけ前半5回を終えた。打線はその後も毎回のように好機を演出し、間近に控えた開幕へ向けて順調な仕上がり具合を見せつけた。8回には、この日1番に抜てきされたルーキー原田寛樹(法1)がこの試合2本目の安打となる右越え二塁打で、開幕スタメンへ猛アピール。その原田に代わって代走に入った中川翔太郎(経3)は、持ち前の機動力で相手のけん制悪送球を誘発するなど、それぞれ存分に持ち味を発揮した。

 一方課題が残ったのは投手陣。計6投手による小刻みな投手リレーでつないだが、毎回のようにピンチを迎える苦しい試合となった。今季の投手陣の軸として期待の懸かる玉熊将一(法3)は4点リードの9回に登板したものの、東芝打線の粘りにあい3失点。開幕へ不安の残るマウンドとなった。また、3回には期待のルーキー森田駿哉(営1)が登場。2回を投げ1点を失ったが、140キロ前後のストレートにキレのあるスライダーを織り交ぜた投球には、早期のリーグ戦デビューを予感させるものとなった。

 各大学が軒並み社会人相手に苦しむ中、金星をつかんだ法大。約1週間後に控えた開幕戦へ向け、自信につながる勝利となったことは間違いない。(遠藤礼也)

 

試合後の監督・選手のコメント

青木久典 監督

―試合を振り返って
投手はもう少ししっかりしてもらいたいですね。

―社会人の強豪相手に大きな勝利となりましたが
そうですね。野手がしっかり仕事をしてくれたと思います。

―代打で起用された選手たちが見事な活躍でした
適材適所で全員が準備をしてくれていたので、良かったと思います。

―三塁に1年生の原田選手を起用されましたが
思い切りが良い選手なのでね。1年生の思い切った度胸、強心臓というんですか。そういったものを買いました。

―オープン戦で主に4番を務めた金子凌也選手のけがの具合はいかがでしょうか
リーグ戦には戻ってくると思います。

―投手陣に関してはいかがでしょうか
短いイニングなんですから、最少失点で抑えてきてほしいとは思います。特に経験のある玉熊あたりですね。ちょっと不甲斐ないですね。

―開幕へ向け、一言意気込みを
(開幕前)最後の試合を勝ちで終われたことは、リーグ戦に向けて良い形で入っていけると思います。あとはけが人もなく、良い雰囲気で臨みたいなと思います。

 

佐藤竜一郎 副将

―試合を振り返って
目立ったピンチもなく、ピッチャーも継投で試合を作ってくれて、バッティングも強気に初球からどんどん振っていけました。ヒット数のわりに得点が少なかったので、そういったところをこれから詰めていかなくてはいけないなと思いました。

―雨の中での試合でしたがプレーに支障は
結構滑っていて、球足も速かったです。

―神宮球場の芝が変わりましたが
球足が去年よりは遅いと思います。しっかり内野が追っていけば追いつく打球もあるので、諦めずに追っていかなくてはいけないなと思いました。

―2回には佐藤選手のヒットを皮切りに先制点が入りましたが、あの打席を振り返って
振ったら落ちたのでラッキーでしたね。今結構バッティングの状態は悪くないので、調整してより上げていきたいです。

―開幕まであと1週間となりましたが、現在の心境は
練習やオープン戦でやってきたことを試合でも出していかなければいけないと思うので、気持ちは熱くやるんですけどプレーは冷静に、自分のプレーをしっかりやっていきたいです。

―残りの期間で取り組んでいきたいことは
体幹や瞬発力系のトレーニングを入れて、体にキレを出していきたいです。

―開幕戦の意気込みをお願いします
初戦の慶大戦に照準を合わせて、開幕ゲームで1勝できれば勢いに乗れると思うので全力を注いでいきたいです。応援よろしくお願いします。

 

若林晃弘 副将

―試合を振り返って
リーグ戦開幕前の最後の試合だったので、とにかく勝ちにいくことを考えてやりました。その中で緊張感のあるゲームができたので良かったです。

―3打席目のホームランを振り返って
(カウントが)2ボールだったので、思い切っていくことだけを考えて振り抜きました。

―神宮球場の芝が張り替えられましたが、昨年との違いは感じましたか
雨が降っていたのでよく分からなかったですけど、だいぶ打球が緩くなるということはすごく感じました。

―開幕も近づいてますが、ご自身の仕上がりは
良い感じできているとは思いますけど、まだ課題はあるのでそこをしっかり詰めていけるようにしていきたいと思います。

―開幕戦の慶大戦への意気込み
まず開幕戦で1勝して勢いに乗っていけるように、準備だけは怠らないようにして頑張っていきたいと思います。

 

川名健太郎 投手

―試合を振り返って
短いイニングだったので、一人一人しっかり抑えていけたと思います。

―神宮球場の新しいマウンドの感触は
特に変に変わったなと思ったことはなかったですね。

―雨の中での投球になりましたが、影響はありましたか
雨が降ってもテンポだけは崩さず、打たせて取ることは考えていました。

―開幕が近づいてきましたが、投手陣の調子は
今日は最後にちょっとバタバタしましたけど、見たとおりみんな結構良い仕上がりなので、このままリーグ戦に入っていけたらいいなと思います。

―ご自身の調子はいかがですか
良くもなく悪くもなく、いつも通りですかね。

―土曜の開幕へ意気込みを
最初のゲームを一つしっかり取ることでチームが勢いづくと思うので、投手は打者陣が点を取るまでしっかり粘って、勝ちにつなげられるようなピッチングができたらなと思います。

 

熊谷拓也 投手

―今日の投球を振り返って
ストライク先行で投げられたこと、変化球もコーナーをつけたことが良かったと思います。カウントが悪くなったときにカットボールで相手を打ち損じされることができたので、それも良かったです。

―神宮球場のマウンドが変わりましたが、昨年との違いは感じましたか
今日は雨が降っていてビショビショだったのでよく分からないです。マウンドが変わったことには関係ないですけど、景色とかも見慣れてきたので、去年より落ち着いて投げられました。

―雨の中での投球となりましたが
足元が緩かったので、滑らないようにいつもより集中して投げました。

―開幕に向けてご自身の調子は
上がってきてます。練習も良い感じで投げることができているので、あとは調整して開幕を迎えたいです。

―慶大戦に向けての意気込み
初戦で勝てたらチームに勢いもつくと思うので、誰が先発で投げるか分からないですけど、自分が投げる機会があれば気持ちで慶大打線を抑えます。

 

 

フォトギャラリー

  • wakabayashi5回に右越え2ランを放った若林
  • kawana先発の川名
  • harada1番抜てきの原田は2安打の活躍
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  • tamakuma東芝打線につかまり不安を残した玉熊(#16)
 

 

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