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【硬式野球】侍ジャパン壮行試合 高校日本代表対大学日本代表 向山が1番左翼で先発出場!! 3本塁打を含む7得点&158㌔と、投打ともに力の差を見せ大学日本代表が勝利!

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【硬式野球】侍ジャパン壮行試合 高校日本代表対大学日本代表 向山が1番左翼で先発出場!! 3本塁打を含む7得点&158㌔と、投打ともに力の差を見せ大学日本代表が勝利!

侍ジャパン壮行試合 高校日本代表対大学日本代表
2018年8月28日(火)
神宮球場

 甲子園を沸かせた選手が多く集まる高校日本代表チームと行われた壮行試合。高校生が相手と絶対負けられない試合だったが、大学日本代表は頓宮裕真(亜大)の技ありの本塁打や、甲斐野央(東洋大)が自己最速となる158㌔を記録するなど力の差を見せつけ7-3で勝利。大学日本代表として法大から参加した向山基生(営4)は2打席共に凡退という結果に終わったものの、途中から一塁コーチャーを務めるなどチームに貢献。終始、世界を戦った仲間とともに笑顔で試合を終えた。

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入場で笑顔を見せる向山

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
高校日本代表 0 0 0 0 1 1 0 1 0 3 7 2
大学日本代表 3 0 0 3 0 0 1 0 × 7 11 1

(高校日本代表)●市川、渡邉、板皮、柿木、根尾-小泉、根来
(大学日本代表)〇田中、清水、小島、津森、森下、松本、甲斐野-藤野、海野
[本塁打]頓宮2ラン(1回=市川)、勝俣ソロ(4回=渡邉)、伊藤ソロ(7回=柿木)、小園ソロ(8回=松本)

 

打撃成績

打順 位置 選手 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (7) 向山(法大) 2 0 0 三振 遊飛            
  H79 逢澤(明大) 3 2 0       右越安   中前安   三振
2 (9)3 佐藤都(東洋大) 4 1 2 四球   遊飛 中越三安②   三振   三邪飛
3 (8) 辰己(立命大) 4 1 1 中前安①   右飛 二ゴロ   左飛    
4 (3) 頓宮(亜大) 1 1 2 左中本②   死球   死球      
  R7 米満(奈良学大) 1 0 0             三ゴロ  
5 (D) 佐藤輝(近大) 2 0 0 三振   三振          
  HD 伊藤(立正大) 1 1 1         四球   中越本①  
6 (5) 勝俣(国武大) 2 2 1 右前安     左越本①        
  H5 岩城(九産大) 2 1 0         捕邪飛   三安  
7 (4) 渡邊(明大) 3 1 0 中飛     二安 三振      
  4 上川畑(日大) 1 0 0             右飛  
8 (2) 藤野(立大) 2 0 0   三ゴロ   三振        
  2 海野(東海大) 1 0 0           四球 中飛  
9 (6) 児玉(九産大) 4 1 0   三振   左前安   中飛   中飛
    33 11 7                

 

投手成績

  球数 打者
田中(立大) 2 22 6 1 0 0 0
清水(国学大) 1 10 4 2 0 0 0
小島(早大) 2 29 7 1 0 0 1
津森(東北福祉大) 1 25 6 2 2 1 1
森下(明大) 1 15 3 0 0 0 0
松本(日体大) 1 17 4 1 1 0 1
甲斐野(東洋大) 1 11 3 0 1 0 0
9 129 33 7 4 1 3

 

戦評

 U18アジア選手権に出場する高校日本代表と、ハーレムベースボールウィーク2018で頂点を極めた大学日本代表がぶつかり合う侍ジャパン壮行試合が神宮球場で開催された。法大からは主将の向山基生(営4)が出場。1番左翼で先発出場を果たし、満員となった神宮球場でその活躍が期待された。

 大学日本代表の先発は田中誠也(立大)。初回は持ち前の制球力と緩急を使った投球で三者凡退に切って取り、その実力を高校日本代表に見せつける。するとその裏、すぐさま大学日本代表が今度は『打』でも圧倒する。高校日本代表の先発は市川悠太(明徳義塾高)。リードオフマンとして出塁したい向山だったが、フルカウントから「最後に良いところに決められてしまった」と振り返るように、低めのスライダーで空振り三振に倒れてしまう。しかし、その後、1死二塁とすると、3番・辰己涼介(立命大)が中前適時打を放ち幸先よく先制に成功。さらに、続く4番の頓宮裕真(亜大)は大学生のパワーと技術を見せつける左中間への2点本塁打を放ち、初回から3点を奪った。
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アウトローのスライダーを左中間スタンドへと運んだ頓宮

向山は2回に第2打席を迎えたが、ここでも快音は聞こえず、遊飛に倒れてしまう。
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捉えきれず凡退に終わった向山

すると、第3打席で代打を送られ、ここで途中交代。「個人的には全然駄目だった」。悔しそうな表情を見せた。

 3回、大学日本代表が守りで魅せる。2死一塁から1番小園海斗(報徳学園高)が放った打球は右前へ。しかし、3塁を狙った走者を佐藤都志也(東洋大)が完璧な送球で捕殺。「(普段のポジションである)キャッチャーとしての自分の肩の強さを見せることができて良かった」と、満員の神宮を沸かせたこのプレーを振り返った。

 その後、大学日本代表は4回に勝俣翔貴(国武大)の本塁打、佐藤都の適時打などで3点を追加。その差を6点とし突き放したが、5回に高校日本代表も中越え三塁打で出塁した根尾昂(大阪桐蔭高)が内野ゴロの間に生還。6回には藤原恭大(大阪桐蔭高)の適時内野安打で1点を返し、その差を4点に縮める。8回にも小園の本塁打で3点目を奪うも、大学日本代表の安定した投手陣を前に大量得点には至らず、7-3で最終回を迎える。

 そして、最後に観客を沸かせたのは9回のマウンドに上がった甲斐野央(東洋大)。根尾に投じた3球目が自己最速の158kmを計測し、球場全体をどよめかせた。
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自己最速の158㌔を記録した甲斐野

プロ注目の大学随一の速球派が貫禄の投球を披露し、「神宮では155㌔しか出たことがなかったので、158㌔が出たときは普通にうれしかったし、出て良かった」と試合後は満足げに語った。

 その後、甲斐野は危なげなく3者凡退に抑え、試合は大学日本代表が勝利。先輩としてその実力を十分に見せる結果となった。法大から出場した向山はこの試合では結果を出せずに終わったが、「今日の試合を含めて、日本代表ではいい経験ができましたけど、それを法政にとってのプラスにしないといけない」と日本代表でのプレーを振り返り、9月8日の秋季リーグ戦開幕に向けてすでに気持ちは切り替えている。ラストシーズンとなる今季、頼れる主将が法大のユニフォームで快音を響かせることに期待したい。
(山﨑有馬)
photall
試合前には高校日本代表・大学日本代表全員で写真撮影を行った

部員インタビュー

向山 基生 主将

–試合を振り返って
個人的には全然駄目だったのですが、大学代表の強さを見せられたので、それは良かったと思います。

–自身の打席を振り返って
1打席目は最後に良いところに決められてしまったな、という感じです。2打席目も捉えることができなくて。もう少し打てると思っていましたが、残念です。

–高校日本代表の印象は
特に野手は、すごく力のある選手が多くて、良い選手が多いな、と感じました。

–大観衆の中でのプレーとなりました
なかなか、プロに行かないと経験できないような環境だったので、ありがたみを感じてプレーできたと思います。

–試合を通して様々な演出が行われました
海外でやった時はこのような感じだったのですが、神宮では初めてだったので、とても良かったと思います。

–ベンチの雰囲気は
すごく楽しい雰囲気で、監督にもそのよう(楽しくやるよう)に言われていましたし、楽しんでできたと思います。

–先発の田中誠也(立大)選手をはじめとした六大学の選手の活躍がありました
投手の方は見ていてあまり打たれる気がしませんでしたし、彼らならこれくらいやってくれると思っていました。

–ベンチではどのような話を
やっぱり大学の投手はすごいな!という感じの話をしていました。

–リーグ戦開幕が近づいてきています
今日の試合を含めて、日本代表ではいい経験ができましたけど、それを法政にとってプラスにしないといけないので、しっかり切り替えて法政のためにやっていきたいと思います。

 前村 卓伸 主務

–試合を振り返って
やはり大学生は高校生と差があって、比べると全然違うなということを感じました。高校生は高校生でレベルの高さは感じましたが、大学生の圧倒的なすごさというのを感じました。

–チームの雰囲気は
団結力がありました。これまでも遠征をやってきたというのもあって、監督も選手もすごく雰囲気良く仲良くやっていたので、団結力を感じました。

–向山選手のプレーについて
もう少し結果が欲しかったな、という気持ちもありますが、いつも100パーセントの力が出せるわけではないので、そこは仕方ないかなと思います。

–ベンチの中で他の選手と会話は
六大学の選手とは話しました。少しだけですが、小島(和哉、早大)選手や、逢澤(崚介、明大)選手などとは話しました。

–神宮の雰囲気は
初めてこれだけのお客さんが入った中での試合で、一つ一つのプレーで大きく盛り上がっていて、初めての経験だったので、自分の中ですごく興奮しました。

–裏方としての仕事は全うできたか
半日もないくらいのチームメイトでしたが、裏方の仕事としてはしっかりこなせたかな、と思います。

–リーグ戦に向けての意気込みをお願いします
ラストシーズンに向けて、優勝という2文字しかないので、そこを目指して、悔いがないように、戦っていきたいと思います。

—実はもう一人、壮行試合で活躍した部員さんがいました。柳澤樹マネージャー(法4)です!
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今試合でアナウンスを務めた柳澤マネージャー。「リーグ戦より観客の方が多くて緊張しましたが、なかなか呼べない高校生の名前もたくさん呼べて貴重な経験になったなと思います!」と笑顔で振り返ってくださいました!

フォトギャラリー

  • nyuuzyou笑顔で入場する向山
  • tanaka先発し勝利投手となった田中
  • 1dasekimu1打席目は三振となった向山
  • 2dasekimu空振りした後に思わず苦笑いを見せた
  • katumata4回に左越え本塁打を放った勝俣(右)
  • itiruimukoyama交代後は一塁コーチャーとしてチームを支えた向山(中央)
  • aizawa打点とはならなかったが複数安打となった逢澤
  • nakagawa試合後は高校日本代表主将の中川が選手を代表し、U18アジア選手権に向け挨拶をした

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