【陸上】第48回東京六大学対校陸上競技大会 トラックで2位もフィールドで圧倒!見事3連覇達成!
第48回東京六大学対校陸上競技大会
2015年4月4日(金)
慶應義塾大学日吉競技場
東京六大学対校陸上競技大会が慶應義塾大学日吉競技場で行われ、法大は見事総合3連覇を果たした。トラックで優勝者は1500mの福田のみであったが、フィールドでは走幅跳の松添を始め、5種目で優勝と他大学を寄せ付けない活躍を見せた。
※掲載が遅くなってしまい、申し訳ありません。
試合結果
総合成績
順位 | 大学名 | 総合得点 | トラック | フィールド |
---|---|---|---|---|
1位 | 法大 | 139.5点 | 69点 | 70.5点 |
2位 | 早大 | 123点 | 102点 | 21点 |
3位 | 慶大 | 89点 | 37点 | 52点 |
4位 | 明大 | 63点 | 41点 | 22点 |
5位 | 東大 | 42点 | 16点 | 26点 |
6位 | 立大 | 9.5点 | 5点 | 4.5点 |
種目別結果
種目 | 名前 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|
100m予選 | 大瀬戸 一馬(3) | 10.63 | 1組2着 |
西垣 佳哉(4) | 10.79 | 2組2着 | |
同決勝 | 大瀬戸 一馬 | 10.50 | 3位 |
西垣 佳哉 | 10.69 | 5位 | |
400m予選 | 伊藤 健太(3) | 48.29 | 1組2着 |
矢野 琢斗(3) | 48.34 | 2組2着 | |
同決勝 | 矢野 琢斗 | 47.82 | 3位 |
伊藤 健太 | 48.92 | 6位 | |
800m決勝 | 中村 彩人(3) | 1.55.08 | 7位 |
小西 由也(1) | 1.56.18 | 9位 | |
1500m決勝 | 福田 兼士(1) | 3.54.86 | 1位 |
坂東 悠太(1) | 3.55.70 | 3位 | |
5000m決勝 | 足羽 純実(3) | 14.01.85 | 2位 |
中村 涼(4) | 14.37.63 | 6位 | |
110mH予選 | 川島 滉平(2) | 14.68 | 1組2着 |
里地 勇飛(4) | 15.28 | 2組4着 | |
同決勝 | 川島 滉平 | 14.68 | 4位 |
400mH予選 | 岡田 壮平(4) | 54.17 | 1組3着 |
濱井 涼介(3) | 53.92 | 2組2着 | |
同決勝 | 濱井 涼介 | 52.93 | 3位 |
岡田 壮平 | 53.61 | 5位 | |
3000mSC決勝 | 阿部 泰久(2) | 9.16.07 | 2位 |
柳川 和史(3) | 9.45.34 | 5位 | |
4×100mリレー決勝 | 西垣-大瀬戸-長田拓也(3)-駒塚祐輔(4) | 39.86 | 2位 |
4×400mリレー決勝 | 岡田-猪口悠太(4)-矢野-伊藤 | 3.11.70 | 2位 |
走高跳決勝 | 小川 僚太(2) | 2m05 | 1位 |
芋川 駿(1) | 2m05 | 2位 | |
棒高跳決勝 | 小笹 恭平(2) | 4m30 | 3位 |
竹内 隆人(2) | 3m00 | 6位 | |
走幅跳決勝 | 松添 基理(1) | 7m51 | 1位 |
高野 恭平(4) | 7m33 | 3位 | |
三段跳決勝 | 酒巻 陽平(2) | 14m70 | 3位 |
石井 栞太(4) | 14m34 | 7位 | |
砲丸投決勝 | 香山 勇輝(4) | 15m20 | 1位 |
高橋 剛志(4) | 13m86 | 2位 | |
円盤投決勝 | 香山 勇輝 | 38m97 | 1位 |
沖見 拓真(1) | 38m51 | 2位 | |
やり投決勝 | 望月 雄太(2) | 69m90 | 1位 |
香山 勇輝 | 42m20 | 9位 |
オープン結果
種目 | 名前 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|
100m | 長田 拓也 | 10.58 | 1組2着 |
井上 勇人(2) | 11.50 | 4組2着 | |
200m | 猪口 悠太 | 21.44 | 1組2着 |
前野 景(埼玉陸協、13年度卒) | 22.39 | 1組3着 | |
5000m | 藤井 孝之(4) | 14.17.66 | 1組5着 |
木村 優志(3) | 14.28.13 | 1組9着 | |
有井 渉(4) | 14.32.40 | 1組10着 | |
藤井 翔太(4) | 14.32.71 | 1組12着 | |
城越 洸星(3) | 14.34.46 | 1組13着 | |
佐藤 和仁(4) | 14.35.89 | 1組14着 | |
米田 和広(2) | 14.43.78 | 1組15着 | |
須崎 裕也(4) | 14.48.43 | 1組16着 | |
田中 優大(4) | 14.49.34 | 1組17着 | |
篠村 政寛(3) | 14.50.17 | 1組18着 | |
園田 憲佑(2) | 15.09.68 | 1組20着 | |
林 照幸(3) | 15.25.06 | 1組22着 | |
110mH | 矢澤 航(デサントTC、13年度卒) | 14.02 | 1組1着 |
400mH | 西野 匡(3) | 56.41 | 1組2着 |
荻田 楓(3) | 58.01 | 1組3着 | |
中矢 光一(2) | 53.35 | 2組1着 | |
白石 裕基(4) | 53.52 | 2組2着 | |
西野 航(3) | 54.64 | 2組3着 | |
3000mSC | 東福 龍太郎(1) | 9.30.26 | 1組3着 |
走幅跳 | 坂田 銀次郎(2) | 7m08 | 1位 |
金野 太郎(3) | 6m91 | 2位 | |
平澤 拓海(2) | 5m79 | 8位 | |
三段跳 | 中村 光太郎(3) | 13m41 | 1位 |
女子100mH | 鈴木 美帆(1) | 15.05 | 1組1着 |
女子400mH | 齋藤 杏里彩(1) | 1.09.46 | 1組2着 |
女子4×100mリレー | 田中芹奈(1)-川端涼夏(4)-吉武志織(2)-鈴木 | 49.68 | 1組1着 |
※カッコ内の数字は学年です
戦評
時折雨の降る悪天候の中であったが、トラックシーズンの開幕を告げる東京六大学対校大会が行われた。新入生にっては大学のデビュー戦となる今大会は、多くの選手にとってもシーズン初レースにもなる。法大はトラック部門で69点で2位、フィールド部門で79.5点の1位となり、総合139.5点で見事3連覇を果たした。
トラック部門最初の決勝種目は男子3000mSC決勝。阿部が積極的に三浦(早大)に食らいつき、最後は突き放されたものの、2位でフィニッシュ。関カレに向けて好結果を残した。
続いて行われた男子1500m決勝では1年生が見事なレースを見せる。スタート直後から坂東が先頭でレースを引っ張り、それに福田も続く。ラストスパートで福田が飛び出し、わずかな差で保坂(明大)をかわし、優勝。ラストで競り負けた坂東も3位に入り、ルーキー2人が大学デビュー戦で会心のレースを見せた。
昼過ぎから行われた注目の男子4×100mリレー決勝。卒業した冨田に代わり、駒塚が入りレースに挑んだ。スタートからリードを奪うものの、最後は早大に競り負け2位に終わる。この種目では昨年日本一になっているだけに、関カレまでにどう立て直してくるか。
午前に行われた予選を突破し、岡田、濱井が挑んだ男子400mH決勝。好スタートを切った濱井が最後まで粘りの走りを見せ3位入賞。一方で岡田は中盤以降伸びを欠き5位という結果に終わった。男子400mでも予選を突破した矢野と伊藤が決勝へ。矢野は早大勢に競り負けたものの、予選よりタイムを伸ばし3位入賞。伊藤は6位に終わった。
続いて行われた100m決勝には大瀬戸と西垣が出場。優勝も期待された大瀬戸だったが精細を欠き、10.50という平凡なタイムで3位という結果に。小池(慶大)にこの種目で連覇を許すこととなった。また西垣も5位に終わった。
足羽と中村が出場した男子5000m決勝。レースは序盤から法大、早大、明大の6選手を中心に展開される。木村(明大)、柳(早大)ら箱根で活躍した選手に食らいつく両選手。中盤から中村が離されたが足羽は必死に食らいつく。ラスト1周で柳に離されたが粘り強い走りを見せ、自己ベストをマークし2位。成長の証を見せた。
最終種目は男子4×400mリレー。優勝を狙いたいところだが、早大1走、加藤に差をつけられいきなり追う展開に。徐々に差を詰めたものの逆転はならず2位という結果に。トラックでは優勝者1名と、早大に大きく差をつけられた。
フィールド部門では法大が圧倒的な力を見せつける。跳躍では男子走幅跳でルーキーの松添が躍動する。本人は記録に納得していなかったものの、見事デビュー戦で優勝を果たした。また3位には高野が入り、幅跳勢の層の厚さを見せつけた。男子走高跳でも小笹と芋川がともに下級生ながら1、2位に入る活躍。三段跳では酒巻が3位入賞。優勝記録までわずか14センチと僅差であった。
投てきでは香山が大活躍。投てきの全種目に出場し、男子砲丸投と円盤投で優勝。特に砲丸投では2位以下に大差をつけての優勝であった。また砲丸投では4年の高橋が、円盤投では1年の沖見がともに2位と結果を残した。男子やり投では望月が会心の投てきを見せ、この種目連覇達成。フィールドは2位以下を寄せ付けず、総合優勝に大きく貢献した。またフィールド部門のMVPには男子走幅跳を制した松添が選ばれた。
オープンには多くの選手が出場。これまで出場できなかった女子4×100mリレーや、枠の関係で対校戦に出場できなかった選手にとっては貴重な経験が積めたはずだ。また矢澤航、前野景を始めとする六大学のOB選手、付属校、付属中の選手も出場。六大学陸上ならではの盛り上がりを見せた。
今大会で結果を残した選手、また思うような結果が出せなかった選手もいるだろう。だがシーズンはまだ始まったばかり。それぞれ照準とする大会に向けて調整し、良いシーズンを送って欲しい。(佐々木岳)
選手コメント
松添基理
―7m51という結果で優勝を果たしましたが
シーズン初戦の大学デビュー戦として記録をみるのなら良い記録だと思いますが、自分の力から考えたら7m51だとまだまだたいしたことはないし、特に内容が良かったわけでもないのであまり自分としては良い評価はできなかったのかなと思います。
―今日のコンディションについてはいかがでしたか
悪いところは特になく、しっかりと体を温めることができたので、そういう力は前に比べればついたのかなと思いました。
―前半雨が降っていましたが
特に雨に対しての抵抗などはないので、あまり気にせずできたかなと思いました
―今大会では記録について、どの程度を目標にしていたのでしょうか
今シーズン、ユニバーシアードを見据えるためには標準記録の7m80を跳ばなくてはならないので、それを考えると今回は(8m)70くらいは跳んでいたかったなというのが正直な気持ちです。それでも今回の結果で悪かったところをしっかりと修正できれば今回の試合が意味のあったものになるかなと思いました。
―具体的に課題はどのようなことを見つかったか
助走が安定しなくてスピードもしっかり乗れていなかったところがあるので、そこを回数などこなして助走を安定できるようにしたいです。
―フィールドの部では最優秀選手に選ばれたが
最優秀選手を狙って頑張っていたが、結果もあまり良くなかったのでもらえないかなと思っていました。自分の名前が呼ばれてとても驚きました。
―今年も法大が総合優勝を果たしたことについて
六大学は早大や慶大も強いが他大はそれほどではないので、大事なのは関東インカレ、全日本インカレなのでそこでしっかりと他の大学と戦っていけたらいいのかなと思います。
―法大へ入学した理由
僕のライバルが法大に進学するのではないかという想定でまず法大に入学することを決めました。さらに環境なども寮があって通学時間がかからないうえに、スポーツ健康学部に通うことになっていますがこの学部では昼食が出て栄養管理ができていて健康面なども気をつけられるので自分に合っているかなと思い、法大に進学することを決めました。
―ライバルとおっしゃっていた佐久間選手は松添選手にとってどのような存在でしょうか
高校から神奈川県で戦ってきて常に身近なところにいるので、とても意識しやすいライバルです。試合にいるといつもとは違った雰囲気でしっかりとした緊張感を持ってでき、お互い良い刺激を与えることができてしっかりと結果もついてくるのでとても良いライバルだと思います。
―今大会、佐久間選手が出場しなかったことについて
佐久間が出場していたら今回の結果も違ったと思うが、やはり佐久間がいない中でも勝てるために勝ち癖などをつけられたらいいかなと思うので、大事な試合では佐久間はいますがこのような佐久間がいない試合でもしっかりと結果を残せるのも大事かなと思います。
―現在はどのような練習を中心に行っていますか
コーチの梶川(洋平)さんの組む練習を主としてやっています。これからは課題であった助走練習を中心にやっていきたいと思います。
―今年の目標をお願いします
7月にあるユニバーシアードに出場して3位に入賞することなので記録としては7m80を序盤のうちに跳んで、ユニバーシアードが近づく時期には7m90は跳べるようにしっかりと組み立てていきたいです。
フォトギャラリー
- 走幅跳を制しMVPに選ばれた松添
- 3000mSCで2位に入った阿部。後ろは5位の柳川
- 先頭を引っ張る坂東(右)と逆転で優勝を果たした福田
- 惜しくも2位となった4×100mリレー。バトンを受ける大瀬戸(前)と西垣
- 400mHの濱井は粘りを見せ3位
- 400mで3位の矢野(右)と6位の伊藤。
- 110mHの川島は4位に終わった。
- 自己ベストを更新した足羽。今後さらに期待が懸る。
- 4×400mリレーの2走・猪口。
- 砲丸投に続き円盤投でも優勝した香山。
- 望月は会心の投てきで連覇達成。
- 走高跳を制した小川。関カレにも期待。
- 棒高跳3位の小笹。跳躍を何度も成功させ、会場を沸かせた。
- 今年はオープンで女子4×100mリレーにも出場。3走・吉武(前)と2走・川端
- 日本一の経験もあるOBの矢澤。貫録の走りを見せた。
- OB前野は本職ではない200mに出場。