【ラグビー】関東春季大会 対明大 重量FW相手に苦戦、大量失点で明大に屈する
関東春季大会 Aグル―プ 対明大
2015年5月3日(日)
明治大学八幡山グラウンド
大差で敗れた帝京大戦から1週間。2戦目に対戦するのは同じく対抗戦グループの明大だ。法大はけがで主将の吉村公太朗(経4)らを欠く一方で、1年生が3人スターティングメンバー入り。強い日差しが照りつける中、復調を期するチームは紫紺のジャージに挑んだ。
試合結果
トータル試合結果
17 |
10 |
前半 | 33 | 76 明治大学 |
---|---|---|---|---|
7 | 後半 |
43 |
ポイント詳細
2/1 | T | 5/7 |
---|---|---|
0/1 | G | 4/4 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 身長(cm)/体重(kg) |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 黒田圭汰 | 社2 | 177/95 |
2 | HO | 前島利明 | 4 | 174/108 |
3 | PR | 川地光節 | 社4 | 180/107 |
4 | LO | 牧野内翔馬 | 経3 | 189/103 |
5 | LO | 西竜徳 | 4 | 181/88 |
6 | FL | 西松大輝 | 3 | 175/88 |
7 | FL | 堺光弘 | 現4 | 169/87 |
8 | NO.8 | 増田和征 | 経2 | 177/90 |
9 | SH | 根塚聖冴 | 社1 | 163/67 |
10 | SO | 林修平 | 3 | 168/80 |
11 | WTB | 中井健人 | 1 | 180/80 |
12 | CTB | 井上史也 | 現4 | 165/77 |
13 | CTB | 杉本悠太郎 | 経2 | 171/88 |
14 | WTB | 桶谷建央 | 経4 | 179/78 |
15 | FB | 萩原蓮 | 経1 | 170/77 |
16 | Re | 李承記 | 経1 | 180/93 |
17 | Re | 小谷将之 | 3 | 171/86 |
18 | Re | 金子崇 | 社2 | 176/102 |
19 | Re | 大塚翼 | 3 | 187/83 |
20 | Re | 原田将善 | 4 | 173/91 |
21 | Re | 坂本泰敏 | 3 | 171/80 |
22 | Re | 矢澤巧久留 | 3 | 179/84 |
23 | Re | 和田源太 | 経3 | 178/89 |
戦評
スタンドには収まり切らない程のラグビーファンが詰めかける中、法大のキックオフからゲームはスタートした。
試合を動かしたのは明大。前半8分、フィールド中央付近から相手SHが裏へパントをすると、これに反応したWTBがボールを拾いそのままインゴールへ走られ、先制点を許す。14分にもトライを許し、点差を広げられる。法大は17分、マイボールキックオフで放たれたボールをキャッチし、PR黒田、SH根塚のゲインから最後はHO前島がラックを乗り越えてインゴールに走り込みトライ。スコアを5-12とし、点差を詰める。しかし23分、22m内での重量を活かした相手ラインアウトモールを止めきれずトライを許し、流れを掴めない。それでも30分、自陣10m付近のラックからPR川地がボールを奪うと、初スタメンのルーキーWTB中井の突破で一気に敵陣22m内に侵入。そこから左に展開して最後はインゴール端でFL西がトライを決めた。ここからしばらく法大の攻撃の時間が続いたが、トライには結びつかず点差を縮めることができない。すると36分、41分に手痛い追加点を許し、10-33で前半を終える。
攻撃の時間を増やして、得意のテンポあるラグビーを展開したい法大であったが、後半開始直後、立て続けにトライを許し10-64と大きく差を広げられる。31分、相手のペナルティをきっかけに、タッチキックで前進してインゴールに近づくとラインアウトからFWのゲインを重ね、この日2つ目のトライを前島が決めるが、その後も明大のアタックを止めることができず、17-76の大敗となった。
開幕戦に続き、大量失点で連敗を喫した。次に控える早大戦では、U20日本代表のメンバーである頼もしい戦力が復帰することが予想される。連敗をストップし、法大らしさ溢れるラグビーで今季初勝利を飾ることを期待したい。(管聡太郎)
HO前島は意地のトライを挙げた
選手のコメント
前島利明(HO,FWリーダーとして2トライの活躍)
―今日の試合を振り返って
明大の当たりの強さとかに負けてしまったという印象ですね。あとはあっちの方が走れていましたね。
―スクラムが苦戦している印象でしたが
体の大きさはもちろんありますし、もっともっと練習してスクラムやセットプレーを優位に進める必要があるかなと感じました。前回の帝京戦でもそうだったんですけど、やっぱりそこは繰り返し練習していかなければいけないと思いました。
―2試合連続で大差で敗れていますが
もちろん勝つことが一番大事なんですけど、まだ春なので、今はやってきたことがどれだけ出来るかというのも大事で。それを積み上げて秋に勝つことが出来ればと思います。
―やってきたことは今の段階でどのくらい出せていますか
まだまだですかね。まあ、良いところもあるとは思うんですけど。今週は前に出るディフェンスということをやってきて、そのディフェンスが出来てるときは取られていないので、そういったところは良かったかなと思います。
―ご自身の2トライについて
みんなで取ったトライじゃないですかね。僕はたまたまボール持っていただけなので。トライにつながったラインアウトモールになったのはディフェンスで前に出て相手のミスを引き出したからなので、今週取り組んだ前に出るディフェンスから生まれたトライだったと思います。
―早大戦に向けて
まだ早大戦まで2週間以上あるので、今日の反省をしっかりして次の試合は勝ちたいと思います。
黒田圭汰(PR,フロントローを担う2年生)
―今日の試合を振り返って
前回の帝京戦から一週間の課題としてディフェンスというものを中心にやってきました。明治さんとの差はそこまで大きくなかったと選手は皆思っているのですが、これだけ点差が開いたということはやはりディフェンスが課題なのだと思います。
―具体的なディフェンスの課題とは
フェーズを重ねられていくとオフェンスに余られてしまうという状況になってしまって、そこで取り切られるということが続いてしまいました。そこを修正して成長できた部分もあったのですが、結果的には大差となってしまいました。
―スクラムでも苦しんだ印象を受けましたが
セットプレーの安定というのもFWの課題ではあったのですが、明治さんのスクラムは重かったです。ターンオーバーを狙うだけではなくペナルティを取りにいくというスクラムをされてしまったので、今後修正していければと思います。
―3つのトライはいずれもFWで取りました
その点に関しては秋に向けて自信にしていきたいですね。
―早大戦に向けて
今日出た課題というのはたくさんあると思うので、攻守ともに修正して今度の早稲田には勝ちにいけるように頑張っていきたいです。
根塚聖冴(SH,2試合連続でスタメン出場のルーキー)
―試合を振り返って
前半は敵陣で攻めることができていたので、アタックがうまくいっていたのですが、体力が無くなってきたところで集中力が切れていきました。そこが課題ですね。
―帝京戦からチームとして変化したことは
ディフェンス時、帝京戦は相手に自由に動かれていたので、この試合はディフェンスに対する意識は強く持っていました。
―ラックから自ら裏へ抜ける場面が何度かありました
自分の強味でもあるので、テンポが上がってきたときであったり、FWと連動したアタックができたときは、どんどん自分で仕掛けるようにしています。
―法政大学を選んだきっかけは
法政大学のラグビーの特徴はアタッキングラグビーなので、自分に合っていると思い選びました。
―同級生であるU20日本代表のSO金井大雪選手とハーフ団を組むことが今後あると思いますが
高校の頃から知り合いだったので、レベルの高いスタンドとハーフ団を組むことができるのは楽しみです。
中井健人(WTB,初スタメンながら何度も突破を見せる)
―今日の試合を振り返っていかがでしたか
シンプルに勝ちにこだわっていた試合でした。帝京戦で負けた後に明治戦で勝っていい流れでこれからの試合に臨み、チームを復活させるのが目標だったんですけど、前半の最後に許したトライから後半もそのままの流れでやられてしまったのでそこが反省点です。
―前半は少ないチャンスを確実にトライにつなげているように見えましたが
そうですね。チームとしてボールをしっかり前に運べていたので、その点については良かったと思います。
―今日の試合はあっさりと突破されて失点する場面も多かったと思うのですが
前半はミスはあったんですけど、基本的にしっかり守れていたので、前半の内容を少し修正すれば改善できると思います。
―今年の明治大の印象はいかがですか
初めての明治戦だったんですけど、素直に力が強くてFWで圧倒されて、僕はボールも触らせてもらえなかったので、やっぱりFWが相当力強かったですね。
―自身の持ち味は何だと思いますか
自分の持ち味はすごく足が速いわけではないので、しっかり相手との一対一を抜いて、トライしたりアシストしたりして、チャンスを作り出すことだと思います。
―早大戦に向けて
もう一回チームでレギュラーを目指して、自分のためではなくチームのために体を張ってトライを取りたいと思います。
フォトギャラリー
- スタンドは満員に
- 1年生WTB中井は堂々のプレー
- 2戦連続でスタメンのSH根塚
- 突破を図るCTB杉本
- FL西松のタックル
- キッカーを務めたルーキーのFB萩原
- 後半唯一のトライはモールから奪った
- 次戦の早大戦に期待したい