【陸上】トラックシーズン開幕!陸上競技部インタビュー第三弾
2015年3月19日(木)
法政大学多摩キャンパス
陸上のトラックシーズン開幕して1ヶ月あまり。そして関東インカレまであと数日。
今回の取材の第三弾は3年の足羽、坂田選手。
主軸として期待される両選手に、冬季の取り組みや今季の目標、意気込みなどを伺った。
選手コメント
足羽純実
―今年の目標は
箱根出場はもちろんですが、箱根1区、2区の主要区間で区間5番とかの一桁代、上の成績をあげてしっかり走りたいなというのが一番の目標です。
―今現在のチームの目標は
箱根駅伝シード権獲得です。
―箱根出場を逃した昨年1年間を改めて振り返ってみて
春は故障していて、いいスタートが切れなかったのと、夏場が練習を積みすぎてちょっと故障しちゃったのがあります。去年は故障が多く、あまり力が発揮できなかったので、今年は故障せず、安全運転を中心にしっかり結果を出していきたいなと思います。
―全日本駅伝予選では組2位の好タイムでしたが、その時までが故障前ということですか
そうですね。その時も調子が良かったですし、全日本駅伝予選のあとも調子が良かったですね。ただ、そのあとの合宿などで無理をし過ぎて、8、9月に故障してしまいました。
―部位は
大腿骨ですね。疲労骨折でした。前右足を痛めて、かばった結果、今回逆の足でした。
―昨年けがをした分、防止のために今年変えている取り組みはありますか
普通にケアを増やすことに加え、練習をやりすぎないことを意識していますね。人よりかなり(練習を)最後まで我慢できるのは、自分の強みでも弱みでもあるので、ほどほどのところでやめています。メニューは自分できついというか、故障直前だなと思う時は無理やり落としたり、いけそうな時はちょっと上げたりしています。
―けがが完治したのはいつですか
大腿骨は結構大きい骨なので、治るのに時間がかかってしまうんですよね。12月下旬くらいには完治していました。
―けがが治ったあとに、順調に練習を積んで臨んだ立川ハーフ。法政内1位のタイムでした
もうちょっといけたかなと思います。20kmって5000mの4倍か、10000mの2倍の距離なので、10000kmや5000mの自己ベストを通過の指針にしています。春はトラックレースが故障続きで出られなかったので、自分がどれくらいでいけるのかわからず、ちょっと引き気味のレースをしてしまいました。もうちょっと積極的にいけば良かったかなと思います。
―レースプランは
トップ集団について行って力の差を確認しようとはしました。(総合41位で)現時点で上位の選手とは力の差を感じましたね。追いつけない差じゃないですが。
―足羽選手自身は箱根駅伝予選会後「生活面を含めて基本的なことを底上げしないといけない」と話されていましたが、今具体的に変えられていることはありますか
食事で気をつけることや、いろいろ知識が足りないなと思い、何を食べたらいいのかなどの栄養面、必要な筋肉はどこなのかなどの体の知識面を身につけていこうと思っています。
―練習の知識を増やすと話されていましたが、具体的に取り入れたことは
自分は「寝る」ことに興味を持って、ただ寝るのではなく、質の高い睡眠を取るために寝る前に何をしたがいいかなどを勉強しました。効果は多分あると思います(笑)
―新主将を含め、今の新チームはどう感じていますか
まだ成長段階だと思います。長いスパンで見ていきたいと思います。主将は大変熱心に頑張ってくださっているので、僕もバックアップして行きたいと思います。
―最上級生の4年生に関しては昨年に比べて、絶対的な成績を持つ選手がいないように感じますが
僕らの学年で野心的になって、タイムで引っ張れない学年が上なら、僕らの学年がタイムで引っ張って、チームを引っ張ろうという話はしています。そういう意味で団結していますね。自分たちの学年だけで集まって会議などをしています。
―以前監督にインタビューをした際に新チームでは「足羽選手、細川選手、坂田選手がチームの中心になる」と話されていて、選手の方にも直接そう話されていると言われていましたが
チーム内で速いタイムの立場になったということで、しっかり力を見せて引っ張っていきたいなと思います。見られていることを意識するようになって、意識高めの行動を取ろうとは思うようになりました。具体的には人より多く練習していますね。意識を変わりました。ただ言葉で引っ張るタイプではないので、行動で引っ張っていこうと思います。
―エースに指名されたということで、もちろん他大学のエースともぶつけられると思うのですが
しっかり練習すれば何とかなると思います。
―他大学、法政内で特に意識されている選手はいますか
法政内だと田辺(良磨)ですね。故障続きで、今くすぶっているのですが、きちんと走れば、間違いなく僕はすぐに追いつかれると思います。部内では群を抜いてセンスがあるので。けががくせになっているので、去年もあまり試合には出ていませんね。復帰からレースまでがすごく早くて、レースを絶対に外さないですね。かなり強みがありますね。今も彼は故障していて、故障中もかなりストイックに練習していますね。復活した時にすぐ走れるようにずっと練習していますね。故障部位は足首ですね。扁平足といって土踏まずがないみたいでけがをしやすいらしいです。
―チームは箱根駅伝を逃しましたが
僕自身1年生の時はけがで出場を逃して、出たことがないです。1年で逃した時は自分が出たらちょっとは結果が変わったのかなとは思いました。いいところで出場を逃しているので、そろそろ出たいです。
―大学卒業後は
実業団に入りたいです。
―最後に今後への意気込みをお願いします
今年は躍進の年にしたいので、5000mでも10000mでも自己ベストをしっかり更新して、他大学から「法政と言ったら足羽」と言われるぐらいのインパクトをつけたいです。
エースとして期待されている足羽
足羽純実(あしわ・あつみ)
現代福祉学部3年
鳥取県・米子松蔭高校出身
2013年 全日本大学駅伝予選会3組27着(30:14:37)、全日本大学駅伝5区5位(35:09)、出雲大学選抜駅伝5区5位(18:50)
坂田昌駿
2年生になってすぐに故障が続いて走ることができたのは夏の7月から10月の間だけで何も結果を残すことができなかった一年でした。
2月の終わりにけがをしてまだ故障者メニューをやらせてもらっていましたが、だいぶ良い方向にむかっています。これから全日本大学駅伝の予選会につながるような走りができたらいいなと思っています。
やっとけがが回復して1、2月走り込んでそこでけがをしてしまって出場できなかったのはとても悔しかったです。試合の一週間前にけがをするのは、ケアの部分で至らない点があったということなので、今は次につながるような行動はできていると思います。故障で出場できなかったという悔しさをばねに次の大会につなげていきたいです。
話し合いを行う場が増えて学年ごとの雰囲気はとても良いですが、全体にすると縦のつながりがまだ薄いと思うので、そこを厚くしていったらみんなで良い結果が出ると思います。
プレッシャーは感じていないです。1、2年生の時は故障などで走れていませんが、自分でもやってやろうという気持ちはありますし、練習はチームの中でもできているほうだと自信は持っているので、試合に合わせられることができれば結果は出せると思っています。
意識も高くて、すごくライバル視しているって感じですね。
大きい走りをするのですが、それが後半につながらず動きが悪くなりその大きい動きができなくなって離れてしまうという感じのレース展開が続いているので、終盤の走りをいかに崩さずにいけるかっていうのが今後の課題になってくると思います。
はい。終盤のフォームの改善です。
練習のポイントの終わりにみんなとは別に最後流しにスピードのある100mくらいのを入れて、そこでしっかりとしたフォームで走って切り替えるということを意識しています。
チームについては、まずは全日本大学駅伝の予選会は絶対に通過するという目標があります。そのあとは夏合宿になり、そこでいかに良い練習ができるかで箱根駅伝予選会につながってくるので、まずはけがをせずにしっかりと練習を積むということを意識したいし、みんな意識すべきだと思います。タイムについては10000mを28分台で走るっていうのが今の目標です。
坪田監督も期待している坂田。今年は結果を残せるか。
坂田昌駿(さかた・まさとし)
スポーツ健康学部3年
三重県・伊賀白鳳高校出身
2013年 全日本大学駅伝予選会5組13着(30:35:04)
2014年 箱根駅伝予選会第100位(1:01:26)