【自転車】RCS第5戦 湾岸クリテリウム クラス3で1年生3人が優勝!
2015年全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ第5戦
湾岸サイクルフェスティバル 湾岸クリテリウム2015
2015年7月25日(土)
東京都シンボルプロムナード公園セントラル広場
今年もお台場で熱い戦いが繰り広げられた。昨年度相本主将がRCS総合優勝を果たし、他大から一層注目を集める法大勢。クラス1昇格者は現れなかったが、クラス3で1年生が3冠を果たす大活躍を見せた。
試合結果
クラス1
順位 | 名前(学部・学科) |
---|---|
14位 | 白垣良祐(人2) |
DNF | 菊山将志(人3) |
クラス2A
順位 | 名前(学部・学科) |
---|---|
2位 | 青野将大 (法3) |
4位 | 佐藤遼(経1) |
9位 | 北條顕登(法2) |
クラス2B
順位 | 名前(学部・学科) |
---|---|
3位 | 島袋大地 (文4) |
8位 | 江口彰志 (文2) |
13位 | 須貝荘吾(法1) |
クラス3A
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 高橋綜一郎 (営1) | 0:17’02” | クラス2昇格 |
クラス3B
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 木原孝明 (文1) | 0:17’43” | クラス2昇格 |
DNF | 岩澤修平(人1) | – |
クラス3C
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 渡部将太(人1) | 0:17’08” | クラス2昇格 |
6位 | 鈴木良(経1) | – |
戦評
クラス1
会場の放送で「学生レースの最高峰」とも謳われたクラス1のレースは、最も気温が上がる午後に行われた。法政からは菊山、白垣が出場。レースは序盤からハイスピートで展開される。4周回から早くも集団がばらつき、数人が前に出始める。白垣は先頭集団を追う追走集団に合流し、菊山はその後ろを走る。この先頭集団はすぐ吸収されたものの、間髪入れず西尾(順大)が単独で逃げ始めると、集団のスピードはさらに加速。このタイミングで菊山が足切りとなった。その後も入れ替わりで単独の逃げが発生、そして数名がそれを追うという展開に。白垣は後方で集団に食らいつくも、14周回コーナーで落車、メカトラブルに見舞われた。その後最終回で復帰しゴールするも、ニュートラリゼーション適用周回外での復帰とされ14位に終わった。厳しい暑さが選手たちの体力を奪った今レース。これからインカレまでは、猛暑との戦いともなるだろう。
レースは炎天下の中行われた(クラス3C:左から渡部、鈴木良)
クラス2
レースは17.4kmの12周と周回数がクラス3より4周多い。クラス2Aには青野、北條、佐藤、クラス2Bには島袋、江口、須貝が出場。まず行われたのはクラス2A、レースが動いたのは4周目。集団の中でタイミングを見計らっていた北條がアタックし、そのままトップを走り続けた。終盤になると、北條がペースダウンし、代わって青野がアタックするがゴールが近くなり集団のペースも上がっているために、吸収される。チーム力を見せるが最終回ゴール前の直線で、惜しくも優勝を逃し、2位青野、4位佐藤、9位北條という結果に終わった。
間を置かず、クラス2Bのレースが始まった。レースは開始直後から、ハイペースで進んみ、法大の3人の選手も積極的な走りで、レースを動かしていく。7周目に、江口のメカトラブルなどのアクシデントもあったが、落ち着いたチームワークをいかした走りを見せる。 トップを走り、逃げをつぶす走りをしていた江口だが、逃げ切れず、レース終盤集団に吸収されてしまう。最終局面、集団の中での争いとなり、ゴール手前のスプリント勝負に敗れ結果は島袋3位、江口8位、須貝13位。クラス2ではA,Bどちらもクラス昇格者が出ることが期待されただけに、反省点の残るレースとなった。
クラス1昇格者は出なかった(クラス2A:左から佐藤、青野)
クラス3
最初に行われたレースはクラス3A。法大からは1人、高橋が出場。スタートすると、前半アタックを仕掛ける選手はいるものの、決定的な逃げはできず。慎重に走っていた高橋だが、後半に入りアタックを仕掛ける。このアタックが効き、ゴールまで他選手を寄せ付けず、見事優勝を果たした。
続くクラス3Bには木原と岩澤が出走。3Aとは違いレースはハイペースで進んだ。懸命に走るも、岩崎はあと1周のところで足切に。そしてラスト1周、木原がスプリン勝負を制し1位に輝いた。
法大の勢いは止まらない、クラス3Cには鈴木、渡部が出場。作戦通りにレースを運び、6周になると2人でトップを走った。最終的にトップ集団6人のスプリント勝負になり、結果は1位渡部、6位鈴木。クラス3で3冠という快挙を果たし、法大の実力を他大へ示した。(野口・梶山)
選手たちのコメント
島袋大地
―今日のレースの感想をお願いします
中盤に須貝が逃げて、しっかり休めて最終局面でも江口がしっかり後ろを抑えてスプリントに備えることができたんですけど、やっぱり最後に甘さがあって獲れなかったです。 自分の弱さっていうのが改めて認識できました。
―3位という結果には納得できていないということですか
そうですね。
―今日の作戦は
実際にできたとおりに、江口が最終局面で逃げて最後逃げ切るっていう作戦ではあったんですけど、もし逃げ切れなかった場合のことも考えてて、そこは自分が動けなかったので、他のメンバーはしっかりやってくれたと思います。
―今回クラス3では1年生が3冠を獲りましたが
やっぱり、しっかり上がってきてくれているなという感じです。クラス3から1に上がるのが大変なので、これからしっかりクラス1に上がってきて欲しいですね。
―島袋選手は去年インカレの時に暑い方が得意だとおっしゃっていましたが、今日のレースは
暑かったです(笑)。ばてちゃって、でもやっぱり暑い方が燃えますね(笑)。
―今日のコンディションは
良いとは言えなかったです。
―インカレが近くなってきましたが
そうですね、わくわくです。
―緊張はないですか
緊張っていうよりも、やっぱり最後なのでやってやろうっていう気持ちが強いですね。まだ優勝したことが無いので挑戦者っていう形なので向かって行こうっていう感じです。
―インカレまでに出場する大会は
白馬があって、その次インカレです。
―インカレに向けてどのような練習を
パワーが皆足りないので、そういうトレーニングを取り入れてどんな展開にも対応できるように力をつけていきたいと思います。
―インカレに向けて意気込みを意願いします
やっぱり今年は自分も最後なので、気合入れて悔いのないように頑張っていきたいです。
青野将大
―今日のレースを振り返って
久しぶりのクリテリウムだったんですけど、クラス1に上がることが目標であったんですけど、達成できなくて悔しかったです。
―法政としての作戦は
特にはなくて。ただ、北條が逃げていたので、自分と佐藤は引かずに足をためることができたんですけど、それで北條が逃げ切るか、つかまった時はスプリントに備えるかみたいな感じだったんですけど。ちょっと、せっかく北條があんな、残り一周くらいまで逃げてくれたのに申し訳なかったです。
―今日のコンディションが悪かったということは
特にないですね。ちょっとテスト勉強で寝不足でした(笑)。調子は悪くなかったです。
―昨日、あまり眠れなかったのですか
昨日は眠れました。昨日までテストだったので(笑)。
―今日の食事は
お昼食べる前に試合だったので、試合前は、ゼリーとか。お昼は、アイス食べました(笑)。試合終わってから。
―暑い中でのレースでしたが
そうですね、結構、最近朝練が多くて。あんまり、こういう暑いのには慣れていなかったので。でも、それを言い訳にはできないですね。
―クリテリウムは得意ですか
そんなに得意ではないんですけど、クリテリウムはロード班、トラック班関係ないと思うので、(クラス)上がれなかったのが残念です。
―これから夏休みに入りますが
そうですね、夏休みで、試合はもうインカレまで出ないと思うので。インカレに向けてしっかり練習していきたいです。
―どのようなトレーニングをしていく予定ですか
今の予定では、団抜き、チーム・パーシュートを目標にしているんですけど、やっぱり新村先輩とか寺崎先輩に比べると、全然力がないので。もっとガツガツ踏んでいけるように。パワーをつけていきたいです
白垣良祐
―今日のレースを振り返って
序盤からペースが速くて、心拍がやばくて。久々のクリテリウムだったので、すごくきつかったです。
―狙っていた展開は
最後のゴールスプリントを狙っていました。
―途中レースから外れていましたが
少しふらふらしていて、カーブで落車しちゃって、後輪がパンクしちゃいました。
―今日のレースで苦戦したこと
法政が2人で、違うチームの人数が多かったので、他のチームのペースにされたので、すごくきつい面があって。やっぱり人数がいて、みんなで楽にレースができるんだなと思いました。
―今日のコンディションは
暑さで体温調節ができてなくて。それも一つの敗因ですね。
―レースのスピードがかなり速く見えましたが、水分補給はできるのでしょうか
ペースが速い分後ろで楽をしている人もいるので、そこで自分もちょっと水分取ったり、頭にかけたりしてました。
―お台場は2回目となりますが、コースの印象は
直線が長くて意外と上りもあって。良いコースでもあるんですけど、きついコースでもあります。
―今日のためにしてきた練習は
平坦でペースを落とさない練習です。
―クラス3で1年生が3人優勝しましたが
当然の結果だと思います。
―RCS6戦(白馬ラウンド)での目標は
表彰台に上ることです。
―夏休みの過ごし方は
練習しつつ、大学のイベントとかで息抜きしつつ、コンディションを高めていきたいと思います。
―インカレで出場される種目は
まだ分からないんですけど、多分タンデムです。
―インカレに向けての意気込み
暑くなってくるんで、夏に対応できる体を作っていきたいと思います。
高橋綜一郎
―クラス3A優勝おめでとうございます
ありがとうございます。
―今日のレースを振り返って
レースは、結構きつかったです。コース的にも。コーナーが結構きつくて、ペースが速い流れできつかったですけど、後半に足ためていたのでよかったです。
―後半あげていくというのは作戦でしたか
はい。どっかで飛び出すか、スプリントかってどっちかの状態だったので、ペースが落ち着いたので、そこで踏んでいったら後ろがついてきていなかったので、そこで一気に。戻るんじゃなくて、いくしかないなと思っていったら、きまっちゃいました。
―今日のコンディション
コンディションは、普通に良かったです。
―暑い中でのレースでしたが影響は
大丈夫です。
―クリテリウムは得意ですか
そうですね、全然走ったことないんですけど、得意ではないです。でも、長距離走るよりかは、クリテリウム走る方が好きかなって感じです。
―やはりコーナリングなどが難しくなってきますか
そうですね、(今日のレースでは)一番最後に曲がるのも絶対一番最初にコーナーも曲がるように、そこだけは注意して頑張りました。
―今日のレースではクラス3で一年生の選手が三冠を成し遂げました
良いと思います。
―みんなで優勝を目指していたのでしょうか
スタートリストが発表された時に、全員で優勝してクラス2上がるしかないな、みたいな感じで。頑張りました。
―夏休みはどういったトレーニングを
インカレに向けて、メンバーに入れるように。とりあえずがむしゃらに、先輩たちについていって、がむしゃらに。がむしゃらに頑張ります!(笑)
渡部将太
ー今の気持ちをお聞かせください
純粋に嬉しいです。
ー今日のレースを振り返って
大学のロードレース(クリテリウム)は初めてだったので走り方とかよく分からなかったんですけど、とりあえず狙えたら最後飛び出そうかなと考えてました。
ー初めてのレースで優勝出来たことは大きな自信になりましたか
そうですね。でもまだレベルが低いレースでもっと上のクラスになったらレベルが高くなるので、それでも勝てるようにならないといけないですね。
ー今日の自身のコンディションは
トラックレースを基本にしているんですけど、ここ1週間はロードを乗り込んでいたのでいけるかなとは思ってました。
ー今日のクリテリウムでの戦略は
ラスト1周で牽制が入るかなと思ったので、そこで逃げればいけるかなと思いました。
ーそれがうまくはまりましたね
そうですね。うまくはまってくれました。
ー今日はクラス3で全勝、3冠という結果でしたが
先輩からはクラス3は勝って当たり前みたいな感じで言われたので一安心ですね。
ーこれでクラス2に上がるわけですが、これからどうしていきたいですか
クラス2だとスピードも速いし展開も多いので、付いていけるような練習をしていきたいと思います。
ー次のレースは
来週の白馬村クリテリウムです。
ーそれに向かて一言
白馬でも優勝を狙えるように頑張っていきたいです。
木原孝明
―優勝おめでとうございます。今のお気持ちは
ありがとうございます。素直に嬉しいです!
―今日のレースを振り返って
暑かったです!
―狙っていた展開は
自分は逃げは苦手なので、ゴールスプリントでって考えていて。チャンスがあれば残り2周から逃げっていうのも考えていたんですけど、残り2周で違う選手が逃げちゃったんで、それをつかまえてゴールスプリントしようってレース中は決めました。展開的にはスプリントするタイミングが早すぎて、気持ちが折れそうになったんですけど、前に走っていた高橋選手が1位に取ってたので、ここで自分が2位とか3位とかだったらちょっと嫌だと思ったので。1位取るように頑張りました。
―今日のレースで難しかったこと
コーナーの立ち上がりでアタックをかける選手が結構いたので、それに反応するのでちょっと足を使っちゃったっていうのはありますね。
―お台場のコースの印象は
嫌いです。コーナーが急というか、曲がりづらいので、あんまり好きじゃないというか…怖いですね。
―今日は非常に暑かったと思いますが、コンディションの方は
朝ごはん食べたので大丈夫です(笑)。
―やはり高橋選手の優勝は、モチベーションに繋がったのですか
あいつが前でいい成績を残したので、自分も負けてられないなっていうのはありました。
―1年生の仲は
1年生は…どうなんでしょう(笑)。11人いるので、分からないです。自分は仲良いと思っています。
―この大会の為にしてきた練習は
自分は基本的にトラックメインなので、ほとんどはトラック練習をやってたんですけど、ここの試合前1週間から、ロード練習に切り替えて、ロードに慣らそうかなっていうのはやってました。
―夏休みの過ごし方は
練習です。
―特にどんな練習を
先輩たちに負けないように、必死に食らいついていくだけです。
―インカレに向けて意気込みを
今年は出場は厳しいと思うんですけど、その中でも先輩よりもいい走りが出来るように、練習して頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 白垣はメカトラブルに見舞われた
- スプリント力に定評がある木原
- 優勝を決め喜ぶ高橋
- 接戦を制した渡邊
- 甘さが出たと振り返る島袋
- 表彰台で笑顔を見せた木原
- 高橋は後半で勝負を決めた
- 初クリテリウムで優勝を果たした渡部