【サッカー】関東大学サッカーリーグ 第12節 対中央大 先制許すも逆転、後期リーグ白星スタート
第12節 対中央大学
2015年9月5日(土)駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
ベスト8に終わった総理大臣杯を経て、リーグ戦が再開した。初戦の相手は前期に後半ロスタイムでの失点から敗れた中大。立ち上がりに失点を許したもののその後は中大を圧倒し、見事逆転勝利を収めた。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
1 | 前半 | 1 | 1 中央大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
09分 | 中央大 | 三島頌平 | |
25分 | 法政大 | 鈴木貴大 | |
79分 | 法政大 | 青島拓馬 | |
90+3分 | 法政大 | 高田一輝 | 鈴木貴大 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
中央大学 監督: 手塚聡 |
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1 | GK | 冨澤雅也 | 30 | GK | 佐川雅寛 |
2 | DF | 山田将之 | 2 | DF | 縣翔平 |
22 | DF | 田代雅也 | 3 | DF | 小出啓太 |
6 | DF | 伊藤航希 | 11 | DF | 翁長聖 |
9 | DF | 永戸勝也 | 13 | DF | 小川雄生 |
4 | MF | 柳沢拓希 →長倉(84分) |
10 | MF | 三島頌平 |
10 | MF | 西室隆規 |
18 | MF | 須藤岳晟 |
15 | MF | 上田慧亮 →黒崎(63分) |
28 | MF | 桜井昴 →田中(84分) |
8 | MF | 青島拓馬 |
7 | MF | 古橋匡梧 |
7 | MF | 鈴木貴大 |
8 | MF | 山田和輝 |
25 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ →高田(73分) |
31 | FW | 今井渓太 →中村(78分) |
サブメンバー | |||||
12 | GK | 林翔太 | 21 | GK | 置田竣也 |
30 | DF | 前谷崇博 | 14 | DF | 山中登士郎 |
27 | DF | 黒崎隼人 | 16 | DF | 渡辺剛 |
28 | MF | 長倉颯 | 6 | MF | 飯干雄斗 |
31 | FW | 青柳燎太 | 17 | MF | 池谷友喜 |
18 | FW | 日影健太 | 29 | MF | 中村文哉 |
11 | FW | 高田一輝 |
33 | MF | 田中優一 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
今シーズンより関東学生リーグ 1 部で戦う法大。前半戦を終えて 6 勝 5 敗の勝ち点 18 で 3 位につけ、台風の目となっている。そして今節より後期リーグが開幕。相手は現在 10 位の中央大学。前回対戦では完封負けを喫しており、リベンジをかけた一戦となった。
試合開始の笛とともに積極的に攻撃に出る法大。この試合は左サイドに入った上田慧亮(現2)が起点となり、攻撃を展開。さらにはボランチの西室隆規(現4)、トップ下の鈴木貴大(経4)も積極的にミドルシュートを放つ。選手同士の距離感が良く、ワンタッチツータッチで小気味良くパスが回りペースを掴んだ。しかし9分に中大にファーストチャンスを与える。コーナーキックの流れからゴール前は混戦となり、最後はMF三島がシュートを放つ。これがネットを揺らし先制を許してしまう。良い流れの中での失点となってしまった法大だが、その後も攻勢に出る。20分には左コーナーキックからゴール前で山田将之(経3)が高い打点で合わせるもわずかに右に逸れる。そして25分、ついに攻撃が実を結ぶ。左サイドに上田が抜け出すと、グラウンダーのクロスをマイナス気味に送る。ディサロ燦シルヴァーノ(経1)がこれをスルーし、ファーサイドで待っていた青島拓馬(社4)がシュート。GKに防がれたものの、こぼれ球を鈴木貴が押しこみ同点に追いつく。鈴木貴は今季リーグ戦初ゴールとなった。さらに38分、青島のクロスに走りこんだ永戸勝也(スポ3)が合わせるもここは相手GKの攻守に阻まれる。前半終了間際には押し込まれるが、山田将を中心に守りきり、1-1で前半を折り返す。
後半の立ち上がりは押し込まれる場面が目立った。特に、サイド攻撃に苦戦し、ピンチを迎える。すると64分、疲れからかミスの目立ち始めた上田を下げ、スピードのある黒崎隼人(経1)を投入。この交代が試合の展開を大きく変える。65分には永戸のスルーパスに抜け出した鈴木貴が、直後にもディサロがGKと1対1の決定機を迎えるもシュートは外れ、勝ち越すことが出来ない。この時間帯から試合は完全に法大ペース。青島のミドルシュート、柳沢拓希(経3)のヘディングでゴールに迫るもなかなか得点には繋がらない。そんなもどかしい展開を打ち破ったのは今日チーム最多の 4 本のシュートを打った青島だった。79分、相手ボールを拾うと右足を一閃。豪快なミドルシュートでついに待望の逆転ゴールを奪う。その後も手の息の根を止めるべく法大の猛攻は続く。カウンターから山田将、途中出場の高田一輝(スポ3)のヘディングで 3 点目を奪いに行く。その勢いはロスタイムに入っても衰えない。90+3分、左サイドで鈴木貴が一瞬のスピードでディフェンスを置き去りにしゴール前に絶妙なクロスを上げる。これを高田が押し込み試合を決定づけた。直後にタイムアップの笛が鳴り、後期リーグ初戦を3-1の快勝で飾った。
この試合、特に65分過ぎからは中大を圧倒する形となった。青島、鈴木貴は縦横無尽に動き回り、幾度となくチャンスを演出。西室は相手の攻撃の芽を次々に摘み、カウンターの起点となった。シュートを10本放ち、2得点を奪った後半の戦いは今後への可能性を大いに感じさせてくれるものだった。さらに最近スタメン出場が続いているディサロ、途中出場で勝利に貢献した長倉颯 (経1)、黒崎など、1年生の活躍も目立つ。最高のスタートを切ることに成功した後期リーグ初戦。この勢いのまま勝利を重ね、目標であるリーグ優勝へと突き進みたい。(下田朝陽)
コメント
MF青島拓馬
-今日の試合を振り返って
今日は久々のスタメンだったので、絶対に結果を残したいと思っていたので、得点を決めることができたことは最高の結果だったと思います。
-対戦相手の中央大学の印象は
少し前に練習試合をした時に、結構ボールをまわされて負けてしまったのですごく上手いチームだと感じてました。
-逆転のゴールを決めたときの気分は
その時は、無我夢中だったので単純に嬉しかったです。 今振り返ると、あまり点を決める方ではないのですが、トラップで上手くいけたのであの瞬間にコースを狙って打てました。
-前半すぐに失点したが、その後は無失点で切り抜けた。守備はチームとしてどのように立て直したか
守備に関してはキャプテンの田代が中心になって積極的に声がけしてくれたので、4年生がその声にこたえて下級生にも伝えていければいいなと思いました。
-今日は今までと比べて調子が良いように見えたが、今日の試合で意識を変えたところは
意識というか今日は体が軽かったですね。
-シュートを4本を放ったが得点への意識は
ボールがこぼれてきたこともありますが、これからもこぼれる位置に何回も顔を出せればいいと思います。
-後期初戦で幸先良く点を取ったが、このまま点に絡む活躍をしたいか
そうですね、点をとってチームに貢献したいです。
-現在のチームの雰囲気は
今日の勝ちで相当雰囲気も良くなったと思うので、またコンディションを整えて来週の試合もしっかり勝てるように準備したいです。
-次の試合に向けて
セットプレーで失点してしまったので、そこをもう1回立て直して失点ゼロで、しっかり勝ち切りたいです。
FW高田一輝
-後期最初の試合だったがどんな気持ちで臨んだか
前期の開幕戦は0-3で負けていたので、開幕戦は難しい試合だというのは分かっていましたが、最初に失点して焦った部分はありましたが、しっかり逆転できたことはすごい自信になったと思います。前期は黒星でスタートしていたので後期の初戦は大事にしていて、絶対に勝とうという気持ちを持って臨みました。
-後期開幕に向けてどんな調整をしてきたか
総理大臣杯で負けてから、もう1回自分達のサッカーがどういうものかを明確にしてトレーニングに励んでいました。
-試合を振り返って
前半に失点して、チームも苦しかったですが、そこは自分達が得点して逆転できたので良かったと思います。
-同点の場面で投入されたが、監督からの指示は
点を取ってこいという指示はありました。後は相手が疲れているからボールを受けてシュート打てばチャンスはあると言われました。
-総理大臣杯の中京大戦に続く得点だったが、調子は
そうですね、ゴールのイメージは自分でも強く持てるので、いい感じだと思います。
-1点リードしている状況で試合終了間際まで得点を狙っていたが、それはチームとしての方針か
そうですね、最終ラインの田代くんからも、「引くな、もっと点を取りにいけ」って言っていたので、自分も得点という結果が欲しかったので、結果的に得点出来て良かったです。
-現在のチームの雰囲気は
雰囲気は総理大臣杯で負けて、少し沈みそうだったけど、持ち前の明るさで雰囲気良くやってこれたことが、この勝利という結果になったと思います。
-次の試合に向けて
神大はお互い2部から昇格したチーム同士で、前期でも勝っているので、後期も順位が上なのでそこの違いを見せていきたいと思います。
FW鈴木貴大
-試合を振り返って
後期初戦に勝てたことと共に、ゴールで貢献できたことは嬉しかったです。
-ゴールシーンについて
こぼれ球は毎回狙っているので、その中でうまくキーパーを外して決めることが出来ました。コースにうまく飛んでくれて良かったです。
– 3 点目のシーンについて
1 人目をうまく外せて、フリーだったので貪欲に得点を狙いに行きました。得点につながってよかったです。
-総理大臣杯からの課題
関学は個の力がすごくて、打開される場面があったので、もっと個の力を高めていこうということです。
-メンバーがいつもと違ったが
けが人が出て急きょメンバーが変わったんですけど、その中で勝てたということはプラスに捉えたいです。
-後期リーグの目標
自分は前期、得点が取れていなかったので後期は得点という形で貢献したいです。