【フィギュア】第9回東日本学生選手権大会 男女ともにインカレ出場枠を獲得!男子団体は明大に続く2位に
第9回東日本学生選手権大会
2015年10月17日(土)、18日(日)
東大和スケートセンター
フィギュアスケートのシーズンがやってきた。全日本学生氷上選手権大会(インカレ)の出場枠をかけた今大会、法大からは宮田大地(文1)以外の5人が出場し、フリースケーティングのみでそれぞれ演技を披露した。
結果男子団体で2位に。また男子Aクラス3枠、女子Aクラス1枠を獲得し、インカレへ繋げた。
試合結果
最終結果
クラス | 選手名 | 学年 | 学部 | 順位 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
男子Aクラス | 服部 瑛貴 | 4 | 文 | 5位 | 98.46 |
〃 | 渡部 幸裕 | 4 | 通 | 11位 | 87.98 |
〃 | 渡邉 直弥 | 1 | 通 | 15位 | 86.21 |
女子Aクラス | 藤澤 亮子 | 2 | 文 | 7位 | 70.01 |
女子Bクラス | 中畑 美咲 | 4 | 法 | 31位 | 39.42 |
戦評
1日目に演技を行ったのは女子Bクラスの中畑。冒頭の2フリップ、2ループを見事に成功させ、滑り出しは好調。終始滑らかなスケーティングで、華麗な演技を披露し31位で大会を終えた。また「自分が思っていた以上にできた」とも語り、得点を見ても6月の春関から4.69点伸ばしているなど、成長がうかがえた。シンクロナイズドスケーティングを中心に練習をしている中畑にとって、シングルでの演技はこの大会でほぼ最後となる。シンクロにもシングルでの経験は存分に役立つだろう。
2日目の男子Aクラス、法大からは渡部が1番滑走で先陣を切った。プログラムは「ふたりでスローダンスを」。冒頭は東京ブロック大会では失敗してしまった3回転ルッツ。渡部の持ち味である高さのあるジャンプ、成功したかと思われたが惜しくも着氷が乱れステップアウトに。しかし、そこからは気持ちを切り替え、残りのジャンプは全てクリーンな着氷。後半、曲調が変わりテンポが速くなる。女性とダンスをするような振付からの情熱的なステップ、観客からは手拍子が起った。終盤に入り、疲れからスピードが落ち苦しげな表情を見せるも、最後まで滑り切り演技を終えた。結果は11位と、東京ブロック大会から点数は上がったが、課題も残る結果となった。東日本選手権大会では、さらに完成度の上がった演技で念願の全日本選手権大会への出場権を手にして欲しい。
11番滑走で今シーズンのプログラム「トゥーランドット」を滑ったのは主将の服部。演技に入る前に胸を叩き気合いを入れ、集中した様子を見せていたが、冒頭の3ルッツで転倒すると「頭が真っ白になり、何も考えられなくなってしまった」。続く3ループ+1トゥーループでも危なげな着氷、3フリップでも転倒。それでも体が演技を覚えている。ステップシークエンスは体全体を使い指先まで綺麗な動きを披露。ゆったりとした曲調のため、スピンやスケーティングでも服部の演技の繊細な面が際立った。後半のジャンプはしっかりと着氷し、前半のミスを引きずらない。イナバウアーでリンクを横断し見せ場をつくり、最後は膝をついたポーズでフィニッシュ。ゆっくりと立ち上がり、「中国のカラフ王子になったつもり」で観客に礼をした。結果は5位と入賞はしたものの、冒頭のジャンプに課題が残る。次の東日本選手権では完璧な演技で観客を泣かせにかかってくるはずだ。
残る渡邉は15番滑走。春よりもバージョンアップした透け感のあるセクシーな衣装でリンクに入った。3ルッツで着氷をこらえたが、次の3フリップで転倒しリンクの壁にぶつかってしまう。それでも独自の表現力を活かした演技で観客を魅了した。その後のジャンプは転倒なく、スピードもあり華麗なスピンも披露。「シルクドゥソレイユ」を自分のものにした印象を受けた。しかし、リンクを出た直後、「間違えた!」と声を上げた渡邉。実は2アクセルを前半に1回、後半のコンビネーションで2回、の合計3回跳んでしまったのだ。ルール上、2アクセルを2回以上跳んではいけない。これによって後半のコンビネーションジャンプの得点が丸々無くなってしまった。このこともあり結果は15位。この悔しさを次の大会で晴らして欲しい。
女子クラスA、法大からは最後の登場となった藤澤。演技直前、チーム5人がリンク際に集まり円陣を組んだ。体調が悪いこともあり不安があったが、仲間の応援が力となって藤澤の背中を押す。プログラムは「眠れる森の美女」、穏やかな曲調で演技が始まる。最初の2回転ルッツ、3回転+2回転のジャンプを続けて成功させるが、次に予定していた2回転アクセルがパンクし1回転に。その後もジャンプのミスはあったものの、得意の安定したスピンと、軽やかなステップで観客を魅了。昨シーズンとは、また違った大人な魅力の光る演技をまとめ上げ、プログラム終了後には笑顔がはじけた。順位は7位。
この結果、男子団体で明大に続く2位を獲得。また、インカレ出場枠を男子Aクラスが3つ、女子Aクラスが1つ取ることができ、藤澤のインカレ出場は決まった。男子の出場者は東京ブロックの結果と、次の東日本選手権の結果から考慮して決めるという。各々の演技前に円陣を組むなど、益々の仲の良さが伺える法大だが、部内の熱い戦いにも注目していきたい。(宮下優希・梶山麗・安藤優花)
選手コメント
服部瑛貴 主将
ー今日の演技を振り返って
今日は4分半の中で、4分くらいは頭が真っ白になってしまって、何も考えられないまま演技が終わってしまったなっていうのが第一の感想です。最初のルッツに向かうところまではすごく集中していて、集中が高まり過ぎたのかなというのもあるんですけど、ルッツを転んでしまった瞬間に、頭の中の考えていることが全て飛んでしまいました。
ー最初のジャンプが課題なのでしょうか
今まではダブルルッツにしていたのでトリプルルッツに挑む機会も少なかったですし、東京ブロックのときはトリプルルッツを降りて良いスタートで演技を始まることができたので、キーポイントはやはり最初のジャンプなのかなと思いました。
ー春関のときには「ルッツとフリップがこれからの課題」と仰っていましたが
練習ではすごく良い感じになってきていて、トリプルアクセル以外の5種類のトリプルジャンプはできていたので、今回の大会でもいけるかなとは思っていたんですけど…。自分への期待が余計に最初のジャンプで狂ってしまったのかなと思います。
ー新しいプログラムでこだわりやポイントは
今回は気持ちが入っていなかったなと自分でも思うような演技をしてしまったんですけど…。振り付けを太田由希奈さんにしていただいて、太田由希奈さん自身にとても思い入れのある「トゥーランドット」を使わせていただいているので、正直見て欲しいところは「全て」です。特に最後のコレオシークエンスはすごく大きなイメージで作ってもらえたので、皆さんに泣いていただけるようなものにしたいなと思っています。今回はそんな、何を甚だしいことをって感じなんですけど(苦笑)。
ー衣装のポイントは
自分で衣装のデザインを提案させていただきました。中国の漢服をイメージしていて、少し和服の着物ような感じもありながら、中国の伝統衣装をイメージして作っていただきました。
ー演技後の手を合わせるポーズは
中国のカラフ王子になったつもりでお礼を、と(笑)。
ー服部選手の前に明大の野添絋介選手がほぼノーミスの演技をしましたが、プレッシャーになりましたか
正直幸裕の演技の後から自分の演技までの人は見られてなくて。でもインカレとかを意識するうえで、やっぱり明治対法政っていうのは僕自身もすごく意識しています。僕らの目標が個人個人であって、この対決を制す、みたいな感じの。僕の獲物は野添選手なんですよ(笑)。宮田の相手が今日優勝した鎌田英嗣選手で、まだどちらになるかわかんないですけど幸裕か直弥くんが明治のもう1人の選手、ということで。明治も誰が出るかまだ決まってないので。ターゲットを狙ってやっていこうと。個人個人の目標を達成して、インカレを優勝しようと考えています。
ーサマートロフィーでの優勝について
あのときはショートがすごく良くて、自分の中で良い課題の克服たなったかなと思っていて、滑り始めの3回転+3回転がきれいに入ったので、ひとつ進化できたかなと思っています。
ー今大会までに強化した点はありますか
やはり5種類のジャンプの強化が第一でした。今までよりもひとつひとつのジャンプを丁寧に練習するようになり、それを曲の中で行う難しさもより感じるようになりました。またここから仕上げて、東日本選手権でまた良い演技ができるように頑張りたいです。
ー今のチーム状況は
すごく良い雰囲気でみんな取り組んでいます。今までは選手はそれぞれのリンクで練習してたんですけど、今年から部練ができるようになって。頻度は少ないんですけど、そこで集まることでみんなで団結意識を高めています。どこのチームよりも仲が良い自信はあります。
ーインカレについて
インカレの出場枠に関して、僕が決定権を持っているところがあって、自分が思っているよりもチームの仲間が選考方法などに快く納得してくれています。(法大の4人の男子の選手権のうち、3人しか出場できない)実力主義で決めるっていうのは僕自身心苦しい思いはしたんですけど、そこをチームが受け入れてくれたっていうのは、それだけチーム内の雰囲気が良いんだろうな、と嬉しく感じています。今のチームを誇りに思っているので、誰が出たとしてもインカレでは全力でぶつかっていこうと思っています。法政大学の部活は今不調なところも多いと聞いていますが、法政の勝ち星はスケート部が取ります!
ー東日本選手権への意気込み
去年の東日本選手権が自分の中でもすごく良かったので、気負ってしまうところがないと言ったら嘘になるんですけども、できる限り結果は気にせずに最後のシーズンを満喫できるように、とにかく楽しんで試合に臨みたいなと思います。
渡部幸裕 副将
―今日の演技を振り返って感想をお願いします
ジャンプは一応まとまったかなという感じですね。最初のジャンプがステップアウトでちょっと残念だったんですけど。まあ、ジャンプは練習通りでした。
―9月の東京ブロック大会よりも全体の完成度が上がりましたね
そうですね、10点ぐらい上がったんじゃないですかね。とりあえずジャンプで10点位稼いで、スピンが取りこぼしが多かったので。残念でした。
―スピンの取りこぼしというのは、回転数不足ですか
はい、回転数とかポジションとか。最後ヘロヘロで全然できませんでした(笑)。
―今日まではジャンプの練習を中心に
そうですね、やっぱり点数が1番高いところなのでジャンプを少し入念にやって、まだリザルト見てないから分からないんですけど、ステップのレベルがどれくらいとれているのかがよく分からないので、たぶんステップは大丈夫だと思うんですけどスピンがどうしても練習通りいかなかったですね。
―1番の課題は
スピンと体力ですかね。うーん、でも練習だとあんなにならないので、ちょっとこのリンクだと何だろう…未知っていうか(笑)。他のリンクでやってみてどうなるかまだ分からないので。
―東大和のスケートリンクは滑りにくいですか
そうですね、なんか疲れる感じがしますね。
―氷が柔らかいのでしょうか
柔らかいのかな。リンクの中は寒いので、ちょっとシャーベット状になっている感じはしますね。なんかザラザラしてる感じです。
―衣装はどんなイメージですか
僕もまだ映画が昔のやつ過ぎて出てこないんですけど。少しピシッとしたスーツのようなダンス踊るときは(裾が)長いと踊りにくいかなと思って、腕まくってみたり色々してみたんですけど、ちょっとスーツ崩した感じです。
―演技中意識していることは
前半のところは、ジャンプ重視で。3つまでのジャンプがかなり重要なところなので。中盤はスローダンスな感じで(笑)。ゆっくりした感じから、少しずつ曲が盛り上がっていくんですけど、今日は本当に手拍子に足がついていかなくて(笑)。ちょっとそこら辺が重視していたところと違っちゃったかなと。もう少しいっぱい動いて、動いて女の人を追っかけるような感じで。
―演技前、法大のチームからアドバイスは
目線が、僕緊張すると下がっちゃうので「上を見てねー」と。だいぶリラックスさせてもらいました。
―次の東日本選手権大会で、法大からのインカレの出場メンバーを決定するのでしょうか
ちょっと詳しくは分からないんですけど、あと監督とかが見て決めるんじゃないですかね。まあ4年生とか、1年生とか関係なくインカレ行く人は、4年生が最後だから行くとかではなくて上の人たちが行く感じで。そこら辺は平等にしないといけないところだと思うので。
―最後に、東日本選手権大会に向けて意気込みを
全日本(選手権大会)を目標にずっと頑張って来たので、どうにか入れるように頑張ります!
―ファンの方々にメッセージを
いつも応援ありがとうございます!ヘロヘロですみません(笑)!
中畑美咲
―演技を振り返っていかがですか
最初のダブルフリップと2本目のダブルループのジャンプがちゃんと回転も入って、決めることができたのですごく良かったなと思います。あとは、思ったよりも最後まで疲れないでスピンも回れて、自分が思っていた以上にできたかなと思います。
―シンクロはいかがですか
まだ試合が近くないのでそこまで詰めて練習しているわけではないんですけど、週3回くらいで、今プログラムを作って色々技の練習とかを中心にやってます。
―シンクロでさいたまスーパーアリーナでの練習に参加されたと思うのですが
そうです。毎年ジャパンオープンがあるときに埼玉に氷を作るんですけど、その時にいつも呼んでいただいて、氷流しみたいな感じでいつも呼んでくれるので、そこで練習したりとかします。
―その練習で得られたものは何かありますか
いつも神宮のリンクで練習しているんですけど、普通の決まっているリンクの大きさよりもちょっと小さかったりするんですよ。だけど(さいたまの練習では)公式のリンクなのでちゃんとした大きさのリンクで滑ることができました。あと観客席もすごく広いところなので、世界選手権みたいな感じのすごいリンクで滑っていて、気持ちが良かったなっていう印象です。
―6月の大会から今までの間はどんなことをされていましたか
シングルの練習は正直あんまりしてなかったんですけど(笑)。時間があるときは他の大学の練習に参加させてもらって、曲かけをしたりとか、あとはシンクロ以外でも一般の練習で基礎的なステップとかをやったりとか、スピンの練習とかをするようにはしました。
―今後の課題や目標はありますか
多分シングルはもう絶対ないので就活を早く終わらせて、シンクロも入る会社次第なんですけど、できるだけ続けていきたいなと思います。今一応キャプテンをやってるので、チームが世界選手権で良い演技ができるように一人ひとりの選手をもうちょっとレベルアップさせられるように頑張りたいなと思っています。
渡邉直弥
ー今日の演技を振り返っていかがでしたか
一見良さそうに見えて全然できていなかったです。最近の練習では調子が良かったんですが本番でそれを出せなくて悔しいです。
ー最終滑走でしたが演技に影響はありましたか
ないと言ったら嘘になると思います。最終滑走ってなかなか滑らせてもらえるわけではないので楽しみにしていました。どの滑走順でもそうですけど、大会を締めるという意味でも最終滑走で良い演技をしたかったなと思います。
ー6分間練習で見せた笑みの理由は何ですか
調子悪すぎたので笑いました。公式練習でできていたことでも全然出来なくて「あぁ、だめだな」と思って、自分に笑ってました。
ー滑走前に法政の選手と肩を組んでいましたが何を話したんですか
「法政 オー!」というかけ声をいつもやってます。あまり話はしてませんでした。
ー演技直後、首をかしげていましたね
演技がうまくいかなくて「だめだな」と思いました。「何でこんなにうまくいかないんだろう」と感じてました。
―「間違えた」という声も聞こえましたが
ジャンプを飛びすぎました。リカバリーした時に頭がぼーっとしている状態のまま飛んでしまいました。リンクサイドに戻ったときに「ジャンプ多かったよ」と声を掛けられ、「間違えた」と言いました。
ー今日の演技を次の大会にどう生かしていきたいですか
今シーズン、いつも練習でできていることが毎回本番で出来ていないんですよね。本番に強くなることしか課題にできないくらい何もできていないので、とりあえずたくさん練習することですね。あと本番で練習と違うことをやってしまうので、次の大会からは失敗をするのであれば意味のある失敗をしたいです。そうしないと練習をやっている意味がなくなってしまうから。法政の足を引っ張って「やっぱり大地くんが良かった…」って思われないように、同じ1年生として責任をもって次からは頑張りたいです。
藤澤亮子
ー演技を振り返って
2本目と4本目のトリプルトーループを今日の試合では跳びたいなと思っていたのでそれが決められたのは凄く嬉しかったです。
ーコンディションはいかがですか
ブロック大会が終わってから風邪をひいてしまって、良くはなったんですけど心配だったのと、靴も新しくしたので、思ったよりは良かったんですけど、いっぱい心配事がありました(笑)。
ー6分間練習でトゥーループとアクセルの練習を繰り返していましたが
アクセルとトゥーループがプログラムのなかで大きいジャンプで、それ以外はまあ1回練習しておけば出来るだろうぐらいのジャンプをレベルを下げて入れているので、大事な2つを練習しておこうと思っていました。
ーアクセルが2本ともパンクした原因は
靴を変えてからアクセルが1番心配で、ちょっと自分のジャンプじゃ無いようなところがあったので、その心配なところが出たかなとは思っています。
ー今年の目標とされていた3回転3種類の調子は
一種類はだいぶいい感じになったんですけど、3種類はどうかな。でも頑張ります(笑)。
ー衣装が素敵ですが、緑を選んだ理由は
青も結構いるな、ピンクも結構いるな、と。それでお母さんが作ってくれているのでお母さんと生地を見に行って、この色が良いんじゃないかなというのがありまして。
ー今後の課題は
跳びたいジャンプの調子が戻ってきたので、今までちゃんと跳んでいたアクセルとそれを合わせて、インカレ、国体とシーズンが終わるまでには、プログラムに全部ジャンプを入れて完成させたいなというのが目標です。
特集
2015/2016シーズン(公財)日本スケート連盟の強化選手Bに選ばれている宮田。今年8月19日~22日にはISUジュニアグランプリ スロバキア大会に、10月7日~10日にはジュニア国際試合「ISUジュニアグランプリ クロアチア大会に出場し、どちらの大会でも6位という成績を収めた。今大会はジュニアとシニアのプログラムの時間の差などが理由で、出場を棄権していた。
そんな宮田選手にスポホウが話を伺った。
宮田大地
―まず、東京ブロック大会ジュニア男子優勝を振り返って
東京ブロックでは、同年代の鎌田英嗣選手(明大)が出ていない大会だったので、絶対に勝たないといけない試合で。SPでは初めて3回転+3回転がはいって良かったんですけど、FSでは3回転+3回転がはいらなかったし、あとは自分があんまり集中しきれていない感じで終わっちゃいました。
―次にジュニアグランプリシリーズについてお伺いします。8月の第1戦スロバキア大会がありましたが、やはり国内の大会とは違うものでしたか
やっぱり、同年代の海外の選手と試合して、表現力もスケーティングとかもそうなんですけど、ちゃんとスピンもレベルとって点数を稼いでますし、ジャンプの大技でトリプルアクセルだったり、4回転だったり皆プログラムに入れてきているので、やっぱりそれが無いと失敗する、降りるとかの問題ではなくて、大技入れないと物足りない感じになりました。
―トリプルアクセルは必須ですか
トリプルアクセルと4回転飛ばないとだめだなーと思いました。
―6位という結果に対しては
満足はしてないですけど、今の自分の実力だと思うのでもっともっと実力をつけないと、ジュニアのトップでは戦えないことが分かりました。
―緊張はしましたか
スロバキアではすごくしました。もう何て言うんですかね、緊張しまくりました(笑)。スロバキアの前の週の試合でボロボロの演技して、次は絶対ちゃんとやらないとっていう気持ちが強くて、しかもグランプリシリーズ初めてでちゃんとした演技をしなきゃいけないなと思って、すごく緊張しました。
―スロバキアでは大会以外で、観光などは
スロバキアは、着いて3日暇だったんですけど、ずっと練習とか応援とかあって全然時間なくて、FS終わったのが夜でその次の日の朝5時くらいで(日本に)帰ってきて、何にもないですね(笑)。隣のショッピングモールでわーっと遊んだくらいですね。
―10月の始めに第7戦クロアチア大会がありましたが、宮田選手のSPで解説者の方もスケーティングが美しいとコメントしていましたね
スケーティングは、クロアチアではあまり緊張しなくて、ちゃんと地に足着いた感じで滑ることができたので、練習してきた成果かなと思います。
―ジュニアグランプリファイナル出場はなりませんでしたが
実力不足ですし、グランプリファイナル行く方々は全てをとっても、僕より上をいっているので小さいころから練習しないと(グランプリ)ファイナル全然行けないので。
―自身に足りないものは
1つはスピンでちゃんとレベルをとれていなくて、海外の選手は全部4とってきてて、あとはステップもですね。あと、やっぱりジャンプ大技を練習しなくちゃいけないなと。SPは海外でも結構ちゃんと点数出してもらえるんですけど、FSはまだちょっと自分でも演じきれてない部分もあるので、やっぱりもっともっと練習しないといけないですね。
―スピンのレベル取りこぼしというのは回転数やポジションですか
そうですね、回転数とポジション。あとバリエーションをもっと増やさなきゃなと。
―大会が続きますが、通して目標は
とりあえず、全日本ジュニアの表彰台。全日本シニアでも良い成績残して世界ジュニアに行きたいです。
―今季のSPが「シンドラーのリスト」、演技中意識していることは
切ない感じ、気持ち。格好良く言うと…なんて言えばいいんだろう(笑)。シンドラーのリストのストーリーが、ドイツ人のシンドラーさんがいるんですよ。シンドラーさん工場の社長さんなんですね、ユダヤ人だけど、その工場の職人さんだと牢屋から出してもらえるんですよ。それで、シンドラーさんがこの人はうちの職人ですよっていうリストを作って、それでユダヤ人を助けるんです。でも助けられない人がいて悲しいっていう感情、切ない、やりきれない気持ちを。
―観客にはどこに注目してほしいですか
スケーティングですかね。
―東日本ジュニア選手権に向けて一言
今度こそノーミスします!
―ファンの方々へメッセージを
応援いつもありがとうございます!SPもFSも、もっともっと練習して良いプログラムになるように頑張ります!
フォトギャラリー
- 「頭が真っ白になった」と振り返った服部
- 今後もシンクロで活躍する中畑
- ジャンプに磨きがかかった渡部
- 渡邉はジャンプのミスを悔やんだ
- 美しいスケーティングを披露した藤澤
- これが法大の団結力でありパワーである
- 仲の良さもどこにも負けない
- 日本スケート連盟の強化選手としても活躍している宮田