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【陸上競技】 第99回日本陸上競技選手権リレー競技大会 大会新記録で優勝!2年連続で4継日本一に輝く!

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【陸上競技】 第99回日本陸上競技選手権リレー競技大会 大会新記録で優勝!2年連続で4継日本一に輝く!

【陸上競技】 第99回日本陸上競技選手権リレー競技大会
2015年10月23日(金)~25日(日)
日産スタジアム

短距離がまた快挙を成し遂げた。リレーの日本一を決める日本選手権リレー競技大会の男子4×100mリレー(4継)で見事連覇達成。
昨年法大が記録した大会記録をさらに更新し、優勝に花を添えた。

※男子4×400mリレーの結果は後日掲載いたします。

4kei2 R
苅部監督を囲み笑顔を見せる選手たち

試合結果

種目別結果

種目 名前 記録 順位
男子4×100mリレー予選 西垣佳哉(スポ4) 39秒37 1組1着
大瀬戸一馬(スポ3)
長田拓也(経3)
川辺隼也(スポ1)
同決勝 西垣 38秒79 優勝
大瀬戸
矢野琢斗(スポ3)
長田
 

戦評

 昨年は26年ぶりに日本一に輝いた4継。そのメンバーが3人残る今年は連覇、さらに大会記録更新を目標に大会に臨んだ。

 法大は予選から快調な滑り出しを見せた。1走の西垣佳哉(スポ4)、2走の大瀬戸一馬(スポ3)がまずまず走りを見せ、アウトレーンの筑波大とほぼ並ぶ形で長田拓也(経3)にバトンが渡る。長田はリードを広げ、先頭でアンカーの川辺隼也(スポ1)へ。川辺も危なげない走りで、余裕をもってこの組1着でフィニッシュ。全体でも1番のタイムをマークし決勝進出を決めた。baton R
1走西垣から2走大瀬戸へバトンが渡る

 迎えた決勝。1走を務めた西垣が良いスタートを切り、そのまま2走の大瀬戸へ。前日は調子の上がらなかった大瀬戸だが、この日は本来の力を発揮し、先頭で3走の矢野琢人(スポ3)へ。本職は400mだが、4継でもその力を見せる。先頭でアンカーの長田へバトンが渡ると、後続をさらに引き離していく。そのままゴールし、直後にガッツポーズ。タイムは38秒79。悲願の連覇を大会新記録で飾った。

 「大会記録で連覇」という目標を見事に達成した4継チーム。今季は表彰台を獲得してきたものの、その頂点は掴めずにいた。4継メンバーにとってもこの優勝の喜びもひとしおだろう。
 だが、来季は1走としてチームを支えてきた西垣が抜ける。また、今季は関東インカレ、全日本インカレでは中大に阻まれ、優勝を逃してきた。レース後、長田は来季のリレーについて「インカレで勝ちたい」と先を見据えた。この優勝を足掛かりに、4継チームはさらなる高みを目指していく。(佐々木岳)

予選後コメント

西垣佳哉

―今日のレースを振り返って
今日は予選なので、無難にこなせたかなと思います。

―タイムを意識することなく、確実にバトンを繋ぐということでしょうか
そうですね、39秒3、4あたりで手堅く通過しようと話していたのですが、想定通りの39秒3を出せました。結果的に1位なのですが、もっと伸びしろはあるなと思ったレースでした。

―個人としての走りはいかがでしたか
昨日の練習は調子が良くて、ここに来てからも悪くはなかったのですが、中々今スタートが上手くいっていないです。修正点も見つかったので明日はもっといけるかなと思います。

―今大会を迎えるまでどんな調整をしてきましたか
国体があったので、この大会に向けて集中してきたわけではなかったので、国体が終わってひと段落着いて、といった感じでした。2連覇に向けて気持ちの面での調整はしてきました。

―今大会が引退レースとなります。懸ける思いも強いのでは
大学としても最後ですが、僕自身の陸上生活の最後のレースとなると思うので、とにかくここは、笑顔で終わらせたい、というのはあります。

―明日の決勝へ向けて
笑って帰ってきます。(笑)

 

大瀬戸一馬

―予選のレースを振り返って
安全に予選を通ったかなという感じのレースです。タイムは決して良くはないタイムだと思いますけど、悪くもないかなと。一応全体トップなので、最低限かなという感じです。

―やはり1着で通過というのは予定通りだったのでしょうか
そこは100パーセントそのつもりで、全体トップという中でも、できるだけタイムは良くという感じでした。他のチームもタイムは出ていなかったので、何とも言えないですけど。もう少し予選から良いタイムが出れば明日に繋がるかなと思っていたのですが、最低限のタイムですかね。

―予選に臨むまでは選手皆さんの調子は良かったのでしょうか
悪くはなかったと思いますけど、どうしても予選ということで気持ちが入っていないということがあるかもしれないですね。去年も優勝して決勝には残れる、というおごりが少しあったかなと思います。

―大瀬戸選手個人について、先日の布勢スプリントでは100mのレースで好タイムでしたが、調子はいかがですか
あのときはたまたま良かっただけで、全体を通して良いとは思っていないです。ですが、安定して10秒3くらいは走れているので、悪くはないかなと思います。

―その大会では桐生祥秀選手(東洋大)が五輪参加記録を突破していましたが、そのことについてはどのように感じていますか
正直僕もあの日は結構調子が良くて、僕もいけるかなと思ったのですが、スタートを失敗してしまって、桐生くんが出てしまったので眺めるだけでしたね。速いなあと思いながら後ろで走っていて、あわよくば出ればいいなと思ったのですが駄目でした。ただスタートを失敗して10秒3なら冬季しっかり積めば、来年参加記録も見えてくる位置には来たかなと思いました。

―全カレが終わってからも何度もレースに出場していますが、その意図は
やはり来年五輪があるので、少ないチャンスでも参加記録を狙えればいいなと思って試合の数を増やしました。ただ余計な大会も出てしまったところもあるので、もう少し絞っても良かったかなと思います。

―明日の決勝へむけて
優勝は確実にします。去年出した大会記録を更新したいので、タイムは上限なく上を目指して、少しでも良いタイムが出ればいいなと思います。

 

長田拓也

―今日の予選を振り返って
あまり良くはなかったのですが、通れて良かったかなと思います。

―良くなかったというのは具体的にどのあたりでしょうか
バトンが少し早出しちゃったのと、大瀬戸もあまり走れていなくて流れ気味になってしまいました。あとはそこで自分が加速に乗れなかったのと、3、4走のバトンがつまったことです。

―そのような展開でも長田選手の3走でリードを広げていましたが
僕としては筑波にもっとリードしたかったです。渡したときに少し見えたので、あまり走れていないのかなと。良くはなかったです。

―今大会に向けてどういった調整をされてきましたか
国体があって、4日間走ったので、最初は疲労と右足のけがの回復に努めていました。その次の1週間走り込んで、今週はまた疲労を抜くといった感じでした。

―国体では結果も残されていましたが
国体は足が痛くて最初は全然走れなかったのですが、準決勝でアップしっかりして修正したことで決勝で勝負できました。決勝は思ったよりは良かったのですが、あそこまで持ち込んだら勝ちたかったですね。(100mで優勝した高瀬慧と1/100秒差で2位)

―今大会が今季最後のレースですか
いや、まだ関大戦(関西大との対抗戦)があります。関大戦は個人もありますが、8継があるので、猪口(悠太)さんと矢野(琢人)と大瀬戸とアジア記録出そうと話しているので、そこは頑張りたいですね。

―明日決勝がありますが、どういったレースをしたいですか
大会記録を更新して勝ち切りたいですね。

 

川辺隼也

―今日のレースを振り返って
良くもなく、悪くもなく普通の感じでしたね。思っていたよりは遅いかなくらいです。

―予選で4走を任されたことについて
任されている分、しっかりと悪くない走りをしようということは心がけています。

―現在の調子は
悪くはないのですが、スピードが出ていないので、まだまだ頑張らないといけないなと思います。これから冬季に入るので、そこで速くなれるようにしっかり積み上げていきたいなと思います。

 

決勝後コメント

西垣佳哉

―大会記録で2連覇を達成しました。今のお気持ちは
素直に嬉しいです。自分の引退試合を有終の美で飾れたことが嬉しいです。

―現役最後のレースでしたが
自分の持ち味であるスタートをいかんなく発揮できたのは良かったのですが、後半垂れてしまったのが駄目でした。それでも大会記録ということで、良いおまけがついてきたなと思います。

―前日の予選からメンバーが代わり、矢野選手が入りましたが
もともと矢野を使う予定ではいたので、川辺でずっと負けてきたので、ここは勝とうと苅部監督から決勝は矢野でいくと決まっていました。

―昨日話されていた改善点は修正できたのでしょうか
そうですね、十分力を発揮できたと思います。

―現役最後のレースは納得できるものだったということでしょうか
そうですね。優勝で終われたのは良かったと思います。

―法大で過ごした4年間はどんなものでしたか
笑いあり、悔しいこともありでしたね。特に2年の全カレで自分の失敗で失格になったこともありましたし、いろいろなことがあった中で、最後に日本一で終われたので、本当に法大に来て良かったなと思います。

―これまで一緒に戦ってきたチームメートはどんな存在でしたか
本当に仲間の枠を越えた特別な存在で、特に大瀬戸くんとは大学2年から3年間1走から2走を固定でやってきたので、特に思い入れがある良い仲間に慣れたかなと思います。

―今後の競技は完全に辞められるのでしょうか
まだ具体的には決めていないのですが、主としては選手というよりも指導者になろうかなと思っています。

―もし指導者になるとしたらどのような指導者になりたいですか
常に選手が笑顔で自分の力を100%発揮できるような選手を育てたいな、というのと、自分が育てた選手が法政大学に戻って来られるような指導をしていきたいと思います。

 

大瀬戸一馬

―連覇、そして大会新記録という素晴らしい結果でしたが、今のお気持ちは
素直に嬉しかったです。メンバーを変えて、あわよくば学生記録を狙ってはいましたが、バトンを繋ぎいいタイムで最低限の目標である大会記録は更新できたので良かったです。

―今日の自身の走りについてはいかがでしたか
昨日があまり良くなかったので、それに比べて今日はよく走れていたと思います。

―メンバーを変えた意図はあったのですか
元々100系と400系でリレーは出る人が分かれていたのですが、今回3走の調子が悪く尚且つ400系の矢野くんの調子が良かったのでタイムを狙うために交代しました。

―4年生の西垣選手と繋ぐ最後のリレーですが
大学に入ってからずっと西垣さんと1、2走で繋いできていて、最後に多少バトミスはありましたが、うまく繋いで有終の美が飾れたので良かったと思います。

―これから冬期練習にむけて
来年のリオ五輪の標準記録である10秒16を切ることが第一の課題です。運だけでタイムを切るのではなく、実力で何本もタイムを出せるような練習を冬期で積めたらいいと思います。

 

長田拓也

―今の率直な気持ちを
連覇と大会新記録を出すのが目標だったので、それが達成できて安心した感じですかね。

―今日のタイムについては
もうちょっと出したかったのですけど、いいタイムで走れたというのと、急造チームっていいますか、急遽矢野くんに走ってもらってこのタイムだったので、すごくいいタイムだなと思います。

―自身の走りについては
4月の岩壁杯以来、久々に4走を走りましたけど、まあまあ走れたかなという感じですかね。バトンを貰った時には前に人がいなかったので、自分がどれだけ走れたかというのがわからないというのが正直な感想ですけど、最低限の走りはできたかなと思います。

―冬季はどのようなことを意識していきますか
まずスピードアップを図るためにいろいろやろうと自分の頭の中では考えています。1つは体の使い方を覚えることですね。スタートで出遅れることが多いので、体の使い方を覚えるためにジャンプ系などを取り入れようかなと思います。

―来年のリレーでの目標を
インカレでは勝てていないので、インカレで勝ちたいです。 

 

矢野琢斗

―今日の4継リレー決勝を振り返って
二週間前ぐらいに、急に3走を走るように言われて、どうしようとは思いましたし、バトンも2回ぐらいしか合わせられていませんでした。それに自分の前後を走る人が世界陸上に出ているメンバーなので、不安な面がありましたが、なんとかつなげて大会新記録という結果に結びついて良かったです。

―4走の長田選手が先頭でゴールした時の気持ちは
良かったという安堵の気持ちが、嬉しい気持ちよりも強かったです。肩の荷が1つ降りたような、安心しましたね。

―大会新記録でしたが
本当はもう少しタイムを出しにいこうと話していたので、できれば学生記録を狙いたいと思っていました。実際の記録を見たときは、まだ(その記録を出すのは)早いかなと思いました。

ーリレーに出場することが決まった時の心境は
僕が走って大丈夫なのかなという不安がまずありました。あと僕の代わりに走った1年生の川辺君には申し訳ないなと思いましたね。彼には予選だけ走ってもらう形になってしまい、決勝は自分になってしまったので。申し訳ないと思う分、ちゃんと走れないといけないという責任感がありました。

―今日の自身の調子はいかがでしたか
いけるなと。この4継の為に練習をしてきたので。自分の走り自体は、良かったと思いましたし、アップの時点で動けていると思いましたね。

―3走という走順については
1走以外は国体のリレーなどでやっているので、3走自体には何も思いませんでした。ただ前後の走者が大瀬戸君と長田君というエースがいるので、バトンが大丈夫かなとは思いましたね。

―そのバトンパスについては実際走ってみて、いかがでしたか
大瀬戸君とのバトンは僕の方が後ろなので、彼に聞いたら大丈夫だったと言っていました。長田君のところは少し手の位置と渡す位置がずれて、一回外してから入れ直したので、その辺りは焦りましたね。

―あまり出場しない4継リレーをこの大舞台で出場したことはやはり緊張はありましたか
距離的にはいつも400mを走っているので、いつもの4分の1だと思って、最初は緊張していませんでした。ですが、競技が始まる直前に僕が走る4継で日本一決まるのか、と思った瞬間に少し緊張しましたね。ちゃんと走らないとやばいなと。

―今日の試合までにどんな調整を行いましたか
特にこれといったことはやってないですね。いつも400mの調整なので、ショート系で少し足を速く動かしたりとか、スタートの出方を4継の形にしてみたりとか、そういうことしかやってないですね。

―マイルリレーの予選について振り返って
4継走った後だったので、不安もありましたし、1走の片山君以外が少し前まで怪我や不調などで苦しんでいたので、今日の試合大丈夫かなと思っていました。ですが、さすがというか、みんな合わせてきて1着で予選通過することができて安心しました。

―4継からのレースでしたが、疲れはありませんでしたか
疲れはあったのですけど、3走まででちゃんと通過ラインの2着で持ってきてくれました。なので、これはいかないといけないと思い、4走の務めを果たす為に頑張りました。

―予選タイムが全体で1位という結果に関しては
個人種目ではないので、その分いつもよりは速いタイムが出ていたと思います。明日は今日いい刺激が入ったので、自己ベストか大学記録を更新したいです。3分5秒ぐらいが単独チームトップなので、それを切って優勝して二冠したいと思います。

―明日の決勝に向けて
まだメンバーがどうなるか分からないですけど、監督に言われたメンバーで4継と同じように優勝狙いたいと思います。応援よろしくお願いします。頑張ります。

 

フォトギャラリー

    • 4kei2 R苅部監督を囲み笑顔を見せる苅部監督
    • baton R1走西垣から2走大瀬tへバトンが渡る
    • nishigaki R1走を務めた西垣

 

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