【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 1部・2部リーグ入れ替え戦 対早大 1部残留へ まずは先勝!
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 1部・2部リーグ入れ替え戦 対早大
2015年11月4日(水)
国立代々木第二体育館
1・2部入れ替え戦はリーグ戦で1部の下位2チーム、2部の上位2チームによって争われる。同じ相手と戦い、先に2勝したチームを勝ちとする。1勝1敗の場合は3戦目で勝負を決する。1部のチームが勝てば1部残留、2部のチームが勝てば1部昇格だ。
1部リーグを9位で終えた法大は2部リーグ2位の早大と戦う。機動力のある相手に対し積極的にディフェンスを仕掛け、チャンスを確実に得点に繋げた。沼田の19得点19リバウンドという大車輪の活躍もあり、まずは先勝を収めた。
試合結果
トータル試合結果
68 法政大学 |
17 | 1Q | 17 | 52 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
14 | 2Q | 9 | ||
19 | 3Q | 16 | ||
18 | 4Q | 10 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 12 | 5 | 3 |
#7 藤井 裕太 | 3 | 社 | 175/65 | SG | 厚木東 | 8 | 1 | 1 |
#67 佐藤 翔耶 | 3 | 法 | 181/78 | G | 宇都宮工 | 15 | 5 | 1 |
#24 加藤 寿一 | 4 | 文 | 192/79 | GF | 法政二 | 10 | 8 | 3 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 19 | 19 | 2 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 0 | 0 | 0 |
#23 戸掘 勇吾 | 2 | 文 | 190/79 | PF | 國學院久我山 | 0 | 0 | 0 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 4 | 3 | 2 |
戦評
第1Q。機動力のある早大に対応し、スリーガードで試合に臨む。早速、早大#8新川に3Pを決められるも、直後に佐藤のジャンパー、藤井の3Pが決まり試合を優位に進める。警戒されている沼田はボールを持つたびダブルチームを受けるが落ち着いてパスをさばきチャンスを演出。試合後半は5ファウルでのFTで得点を重ねていくが、早大のアウトサイドシュートを止められず17-17と同点でこのQを終える。
第2Q。序盤リードを許すも、加藤のFT、ミドルで逆転に成功。その後は粘り強いディフェンスで相手のオフェンスをことごとく防ぎ切る。実に7分もの間、得点を許さなかった。その間に点差を突き離したかったが、それは叶わず。それでもダブルチームをくぐり抜けた沼田のレイアップが決まると、ブザーぎりぎりで植村から山岸の速攻が決まるなどして5点をリード。31-26で試合を折り返す。
第3Q。インサイドの要、沼田が躍動する。植村との連携でレイアップをアシストすると、今度は加藤からのパスを受けて自ら得点を挙げる。その後もインサイドで厳しい体勢から得点を重ねていき、このQ、12得点。終盤に3Pやバスケットボールカウントで追い上げられるも、50-42と点差を広げて最終Qへ。
第4Q。ファウルトラブルに陥った加藤をベンチに下げ、植村、藤井、佐藤、山岸のガード4人でスタート。佐藤が3Pを沈めると、キャプテン山岸お得意のワンマン速攻で突き離しにかかる。5分近く失点ゼロに抑えると、植村が連続でアウトサイドシュートを決め、勝負あり。最後まで沼田や加藤がインサイドから得点を重ねていき、68-52で勝利。2戦先取の戦いで先勝を挙げた。
リーグ最終戦も敗戦を喫し、失意に沈んでいたがチームはわずか3日で立て直してみせた。次戦の第2戦で勝利を挙げれば1部残留決定。快勝で残留を決めて、チームが焦点を当てるインカレに良い流れを持っていきたいところだ。(今井惇基)
選手コメント
山岸玲太 主将
ー今日の試合を振り返って
まず初戦を勝てて良かったです。リーグ戦を通して課題だったリバウンドのところも、いつもより良くできていましたが、離せるところで離せなかったところが改善点かなと思います。
ーリーグ戦終えてすぐの入れ替え戦となりましたが、どのように気持ちを作ってきましたか
インカレも代々木でやるので良い練習になるとポジティブに考えを持ってこの2日間はやってきたので、その部分が今日は出たのかなと思います。(この入れ替え戦は)インカレに向けた通過点だと塚本さんからも言われているので、そういう風に考えています。
ー相手を52点と少ない点数に抑えましたが
対策を昨日練習したので、その部分が今日は出ていたと思います。相手の攻め手をなくせていけたかなと思います。あとはリバウンドでセカンドチャンスを与えなかったので、そういうところが52点という結果に繋がりました。
ー早大戦ではルーズボールなどにしっかり対応していきたいとのことでしたが今日はいかがでしたか
今日はしっかりできたのではないかなと思います。これを明日も継続していきながらやっていきたいです。
ー山岸選手の武器でもある速攻も出ましたが
久しぶりに速攻からのレイアップをできましたね。これを増やしていければ流れも良くなると思うので、明日も走れるところは積極的に走っていきたいです。
ーリバウンドでの貢献も目立ちますが
いつも沼田に頼ってばかりなので。それと相手も同じくらいの身長ですし、しっかりとボックスアウトなどをしていれば上から取られるということもないと思います。ボックスアウトからリバウンドに飛びつくということだけは意識してやりました。
ーベンチや応援席の盛り上がりもすごかったですね
来年もみんな1部でやりたいと思っているはずです。そういうところで1、2、3年生が一杯声を出して盛り上げてくれるので、雰囲気も良くなりますね。それに対して試合に出ている5人がしっかり応えるのがチームだと思います。今はすごく良い雰囲気でできているなと思っています。
ー明日の第2戦に向けての意気込みをお願いします
今日一勝したからということは考えずに、今イーブンという気持ちで戦いたいです。明日勝って1部に残れるように、後輩たちにステージを残していけるように4年生として頑張りたいです。
沼田凌
ー試合を終えて
今日勝ってイーブンって考えてます。明日もあるので絶対勝ちたいと思います。
ーリバウンドを中心に大活躍でしたね
リバウンドは自分の持ち味なのでどの試合でも発揮したいと思っています。
ーゴール下でファウルされる場面が多かったですね
自分がシュートを外してしまった後のリバウンドやシュートでのファウルが多かったので、セカンドチャンスを与えずに、最初のシュートをしっかり決めていきたいと思います。
ースリーガードの形でのオフェンスについて
今日の早稲田のような相手だとダブルチームでディフェンスが来るのでパス回しが大切だし、インサイドを攻めたい時にスリーガードのフォーメーションは良いと思います。
ー塚本HCからかけられた言葉は
もっと中でボールをもらって中から攻めていけってことですね。3ピリの最初のシュートは外から打ってしまったので、外ではなく中からじわじわと攻めていくことを指示されました。
ー明日に向けて
今日の勝利でイーブンになったと考えて明、日も絶対に負けられない試合になるので、メンタルでも負けないように頑張ります。
加藤寿一
ー試合を振り返って
昨日おとといと相手のスカウティングをして、結構対策をやってきて、それが試合の中で出せたんですけどやっぱり途中のターンオーバーとが出て、離せるところで離せなかったのが課題ですね。明日もターンオーバーばっかりやってると相手のリズムになっちゃうと思うので、そこは注意して。相手は小さいのでガードを手伝ってあげたりとか、そういう意識が足りないので。そこはやっていこうかなと思います。
ースカウティングから具体的にどのような指示が
センターにボールが入った時にダブルチームでやってくるので、そこのダブルチームが寄ったときのブラインドカットをして。相手が小さくなる分、自分たちが表にいればシュートが打てるので、今日はそれがあんまり入ってなかったんですけど、それを明日決めれるように。あとディフェンスのところは、ハイピックが多いのでハイピックが来た瞬間にガードを潰しに行くという指示でした。
ーチームとしてとても良く切り替えて来たという印象でした。2日間のチームの雰囲気は
良かったです。もうリーグ戦は、4勝14敗という結果を真剣に受け止めていました。リーグ戦と入れ替え戦は違うので。負けられない戦いだし。みんな意識高くして、声も出して、盛り上げて、やるしかないぞということで、スタメン5人とかじゃなくひとりひとりがそういう意識だったので明日も継続して行きたいと思っています。
ー加藤選手個人の調子も戻ってきているという印象ですが、手応えは
そうですね。シュートの感覚がまだちょっとあれかなと。自分の中で。試合になるとやっぱりちょっと感覚がいつもと違っちゃうので。別に緊張とかはしなかったんですけど、何なんですかね。トレーナーとかに言われているのは、足が全く、膝も曲がらない状態だったので。その状態から治すのは、インカレに向けて。練習に参加したのが一週間前とかなんで、これからですね。そんな別に慌てず、頼りになる後輩も同期もいるので。僕自身がひとりで頑張るのは違うので。
ー焦る気持ちはありますか
最初は焦ってましたけど、いろいろな人が相談に乗ってくれたり、自分のことを思って言ってくれたりとかしたので、今はもう焦りとかは無いですね。試合で治して行こうという感じです。今日も速攻のときに止まれなかったりしてたらしいんですけど(笑)。まあ、これからですね。
ールーズボールを追った場面がありましたが
そうそうそうそう(笑)みんなにヒヤヒヤしたって言われて。今はまだちょっとドライブとかも禁止ではないですけど、やめろというか。中まで行くとまた打ったりとかしちゃうので。今日もそれを徹底できなくて、自分の集中力というか。外からのシュートが入らなくてちょっとフラストレーションが溜まっているのもあって。中まで行っちゃったのがあったので、そこは冷静にならないとなと思いました。
ー4年生を中心にまとまっているように感じましたが
特に話したとかは無いんですけど、やっぱりもう、4年の意地というか。ここで落とせないし、4年生が引っ張っていかないとというのはひとりひとりが思っていることなので。後輩任せになると、やっぱりまだ「後輩」だし。4年生としてこういう舞台で引っ張っていかないとというのが、ひとりひとり出てるからこそまとまっているのかなとは思います。
ーリバウンドの意識が高かったようでしたが
沼田1人に頼っているというのは前々から言われていて。そこを頼りすぎると沼田も怪我するしという沼田の疲労を考えたところと、沼田任せだとこの先チームとしても成長出来ないので、ひとりひとりがそういうリバウンドの意識を持って。小さくても関係無いので。絡んでいくのが大事なのかなと。
ー「強さ」と「徹底すること」が課題と仰っていましたが
まだまだですかね。やっぱり相手のプレッシャーに屈してる場面があったので、そこはもっと相手に負けないくらいのプレッシャーを掛けたり圧倒しなきゃいけないと思います。
ー明日の試合に向けて
今日の勝ちとかはどうでもいいので。切り替えて。明日勝てば決まるので。まず楽しく。楽しくやるのと、来年のモチベーションに繋がる試合をしたいとは思います。
藤井裕太
ー今日の試合を振り返って
課題だった3ピリで離せなかったというのはあるんですけど、最後までディフェンスはやり通せたのかなと思います。
ー終始良い流れで試合運びができていましたね
やっぱ入れ替え戦っていう特別な試合というのもあったし、来年また1部でやりたいし、そういう想いがディフェンスに繋がったのかと。
ー相手の激しいディフェンスにうまく対応できていた印象ですが
できてる部分もあったんですけど、ターンオーバーも出ちゃってるので、そこを反省して、もっとうまい構築をしていけたらと思います。
ー今日の試合でポイントとしていたところは
インサイドでアドバンテージがあるので、そこを狙っていこうと。
ー最近は3ガードが多いですが、感触はどうですか
もちろん3ガードの方がやりやすいんですけど、相手が小さい分、うまくできたというか。その分活力を持ってやらなきゃいけないというのもあるんですが。
ー明日の試合に向けて
1試合通してディフェンスをやって、活力を持って戦いたいです。
植村哲也
ー今日の試合を振り返って
塚本さんから戦う気持ちを全面に出すということと、ディフェンスの面で今までやってきたディナイとかプレッシャーとかの徹底をもう一度みんなでしようと言われてました。途中ちょっと崩れて点差を縮められたこともあったんですけど、そういうときにコートの中で声を出したり、ベンチも盛り上げてくれたので、今までだったらそのまま逆転されてしまっていたところで、もう1回離すことができて、そこは良かったかなと思います。
ー4Qでは連続得点が試合を決めました
今までだったら4Qの大事な場面で相手に決められて、こっちがターンオーバーしてまた決められて、という感じだったんですけど、そこをディフェンスで踏ん張って、簡単な速攻とかで点を取れたのは良かったかなと思います。その点は今までと違うかなという感じですね。
ー今日はコートの中で他の選手を集めている場面もありましたね
ディフェンスの確認とか、「今ここが重要だから8点差を二桁に持っていこう」とか5人で話し合ってました。結構気持ちの面のことが多かったですね。
ーリーグ戦ではあまり見られなかった光景ですが
リーグ戦中もやらなきゃいけなかったんですけど、自分たちの力が出しきれなかったというか、何もできずに終わってしまいました。そこから二日間どうやって試合をやっていこうか自分でもチームでも考えて、今までだったらミスがあっても声を掛けたりしなくてチームになりきれてなかったので、そういうところでまとまらなければいけないのかなという意識はみんなあったんだと思います。
ーチームワークという課題は塚本HCも以前から言われていましたね
それはミーティングでもずっと口酸っぱく言われてきました。特にガード陣が浮き足立っちゃってるというか、ガードのターンオーバーで今まで試合を崩してきたので、やっぱそこは自分を落ち着かせる意味でも声を出した方が良いのかなと思いました。
ー早大に対しての対策はありましたか
インサイドだと沼田さんに分があるので、一旦沼田さんに入れて相手がダブルチームで寄ってきて空いたところを上手く使ってノーマークで打つということを練習してきました。
ー明日に向けて
やっぱり明日勝たないと意味がないですし、今日勝って良かったじゃなくて、今日勝ってやっとイーブンになったと思えと今井さんにも言われたので、今日の勝ちで早稲田と並んだくらいに思って、今日みたいに死に物狂いでやっていくという気持ちしかないです。
フォトギャラリー
- 山岸の速攻が随所でさく裂した
- 今日も大活躍の沼田
- 植村が試合中メンバーを集め、話し合うシーンも見られた
- 1部の当たりに鍛えられたガード陣。当たり負けなどしない。(藤井)
- ダブルチームも成功した
- 得点力が光る佐藤
- だんだんと調子を上げてきている加藤
- まずは1勝。明日もこの笑顔でハイタッチを交わしたい。