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【スピード】第88回日本学生氷上競技選手権大会2日目 主将・藤野が1000㍍で優勝!法大総合4位に浮上!

スケート

【スピード】第88回日本学生氷上競技選手権大会2日目 主将・藤野が1000㍍で優勝!法大総合4位に浮上!

第88回日本学生氷上競技選手権大会2日目
2016年1月7日(木)
日光市霧降スケートセンター

大会2日目は5000㍍と1000㍍が行われた。5000㍍では三輪準也(営4)、佐藤裕斗(営4)、大竹拓三(文1)の活躍により30得点を稼ぐ。1000㍍では主将・藤野裕人(文4)が優勝。中村隼人(営2)の得点と合わせ28点を獲得した。
3種目合わせ法大の現時点合計得点は58点、順位は4位。1位信州大との得点差35点で2日目を締めくくった。

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法大は2日目時点で4位

試合結果

種目 選手名 順位 記録
 5000m 三輪準也 4位  7分21秒53
佐藤裕斗 6位 7分22秒29
大竹拓三 10位 7分27秒79
  1000m 藤野裕人 1位 1分12秒61
中村隼人 8位 1分14秒12
 阿部啓吾  18位 1分15秒84
 

順位表

順位 大学名 500m 1000m 5000m 合計得点
1位 信州大学   25 32  36  93 
2位  高崎健康福祉大学   46 20  70
3位  日本大学  33  20  61 
4位  法政大学  28  30  58 
5位  専修大学  17  18  42 
6位  東洋大学  16  30 

※上位6校のみ掲載 

戦評

 連覇を狙う法大スケート部スピード部門であったが、昨日の500㍍では3人の出場選手とも満足いく滑走を見せることができず、ポイントを獲得できずに1日目を終えることとなってしまった。

 一夜明けた今日のレースは5000㍍、1000㍍が行われた。法大からは昨年の優勝の立役者である三輪、藤野らが出場した。優勝へ向けて、大量得点が必要不可欠となったこの試合でどんなレースを見せたのか。

 はじめに行われたのは5000㍍。出場選手は昨年この種目10位の佐藤、ジュニアワールドカップ代表に選出された大竹、昨年準優勝と好成績を残した三輪。最初に登場したのは佐藤。序盤から安定したペースでレースを展開した。終盤になってもそのペースを落とすことなくレースを終えた。次に大竹と三輪が同走で滑走。大竹も一年生ながら大健闘。粘りのレースを見せた。一方の三輪は序盤から気迫のこもったレースを見せつける。本人が「出し切った」と語るように、全力で滑り終えた。レース後、足をつってしまい痛みによりしばらく動けなくなったことが三輪の今年にかける強い思いを象徴している。結果は佐藤が6位、大竹が10位、三輪は4位と好成績を残し、28点を獲得した。

 続いて行われた種目は1000㍍。法大からは昨日悔しい思いをした阿部啓吾(営2)、昨年5位と健闘した中村、昨年3位、今季も全日本学生スピードスケート選手権大会で優勝と波に乗っているエースの藤野。最初に登場したのは阿部。しかしリンクの状態も良くない中、納得のレースを展開することはできず18位。今日もポイントを取ることはできなかった。続いて中村が登場。タイムこそ出ないものの、なんとか食らいついた。最後は藤野が滑走した。他選手が柔らかい氷に苦しむ中、圧巻のレースを見せる。2位以下に1秒以上の差をつけて見事優勝。中村も8位に入賞した。

 58ポイントを獲得し、昨日の雪辱を見事果たした法大。順位も4位まで上がり、優勝が射程圏内になってきた。明日は1500㍍と10000㍍。今日活躍した三輪、藤野らがメンバーに名を連ねる。頂点を狙うために大一番となる明日。それぞれの選手が躍動し、2日連続の大量得点奪取となるのか、目が離せない。(石川大悟)

選手コメント

藤野裕人

―今日のレースを振り返って
スプリントが終わった後のレースだったので、負けたくないという気持ちがあって、少し緊張しながら取り組んだレースでした。

―調子は
風邪気味でした。昨晩37度の熱があったのですが、言い訳も言っていられないので、気合で頑張りました。

―今日の目標は
負けられないというだけです。1000㍍では絶対に負けられないので。

―リンクの状態は
暖かすぎて、リンクがめっちゃ柔らかかったです。女子もタイムが出ていなかったので、やばいかなと思ったのですけど、なんとか滑れたので良かったです。

―今日のタイムについて
今日のリンクにしてはそれなりのタイムだと思いますが、リンクレコードを狙っていたので、もう少し状況が良ければなという感じです。悔しいですね。

―優勝した感想
インカレでの優勝は初めてなので嬉しいです。インカレはチームに貢献するということが大事なので、それができて良かったです。

―全日本スプリントについて
自分でも驚くくらいのタイムが出て、自己ベストでもあったので、素直に嬉しかったです。

―ワールドカップ代表にも選出されましたが
昨年は結果を残せなかったので、今年は去年よりもしっかり滑れるように頑張っていきたいです。

―法大の他の選手について
昨年の優勝というプレッシャーの中でのレースなので、気合いが入っていると思います。結果につながってはないですけど、明日以降チーム全体で(順位を)上げていきたいです。

―昨日チームで話したことは
昨日のことは予測できていたので、今日からしっかりやっていこうということを話しました。

―今日を振り返って
5000㍍でも表彰台狙ったんですけど、4年生も最後の意地を見せてくれていると思います。

―レース中コーンを蹴っていたと思うのですが
ラインを超えていないという判断で、失格ではなかったので良かったです。

―明日以降の目標は
今年は主将として取り組んでいるので、チーム全体をプラスに持っていけるようなレースをしたいと思います。

−意気込みを
厳しい状況ですが、あと2日間で逆転できると思うので頑張ります。

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藤野はインカレ個人種目初優勝

三輪準也

―今日のレースを振り返って
きつかったですね。

―体力的にですか
いや、みんな一緒なんですけど、リンクコンディションが。氷が溶けて荒れていて、その影響で感覚がおかしくて。ラップもどんどん落ちていって、全く思うようにいかない厳しい戦いでした。

―狙っていたレース展開は
前半から速いラップにしていくつもりでいって、200㍍はいつもよりはいい入りで入れました。でもラップが思ったより出ていなくて、そこからどんどん落ちていきました。氷の影響もあったと思うんですけど。あまり気持ちのいいレース展開ではなかったですね。

―最後足を押さえていましたが
最後あと100㍍で、無理やり動かそうと思ってそのせいでつってしまいました。

―後に残りそうですか
なさそうなので良かったです。

―ご自身の調子は
悪くはなかったです。日によってタイムが違ったり、まだ安定してはいないんですけど、今日は体も軽くて、上手く調整できたのかなって。昨日の夜から風邪をひいてしまったんですけど、でも体の調子は良かったので、もっといけるかなと思っていました。前半思い通りにいかなくて落ちてしまったんですけど、それでも頑張れたのは佐藤がリンクコンディションの悪い中、いいタイムで滑ってくれたからですね。僕もトップにならなくても、1秒でも速く滑ればチームのポイントになるって信じて、最後まであきらめずに滑れました。それがこの4位という結果でした。いつもだったらもう前半で思い通りにいかなかった時点で、気持ちが切れて止めてしまっていたと思います。今日は最後まで、足つるくらい絞り出せました。チームっていいなあと思いました。

―チーム全体の調子は
まとまってきている感じがあります。最初の500㍍が0ポイントで出遅れてしまったんですけど、僕たちここからなんで。明日1500㍍までには1位になってると思います。

―専大との練習はいかがでしたか
とても良い練習ができました。いろいろ新しい技術も試したりして。もっと練習したいなって気持ちがありますね。まだまだ練習が足りないなと。引退近いんですけど、引退する瞬間まで、どうしたら速くなれるか考えて、最後まで挑戦し続けたいなと思います。

―明日の有力選手は
藤野がいますごく調子がいいので、藤野に少しでも迫れるようなレースができれば、法政のポイントになると思います。中村もいるので、明日はワンツースリー目指したいですね。

―明日の1500㍍に向けて
今日みたいに上手くいかないこともあると思うんですけど、上手くいかなくても、自分が0.1秒でも速く滑れば順位が一つ違うと思います。最後までどんなポイント戦になるかわからないので、たとえ最初のほう失敗したとしても、あきらめないで最後まで滑って、今日みたいに最善を尽くしたいと思います。チームとしての戦いなので、あまりプレッシャーを気負わないように。今日はそう滑れたんですけど、僕が失敗しても他の人がいるって気持ちで臨みたいと思います。

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三輪は今年もチームを支える

佐藤裕斗

―本日のレースを振り返って
頑張りました(笑)。

―リンクの状態は
スタートする前は悪くないなと思っていましたが、スタートしてホームストレートきたら、けっこう傷が入っていたので、これは刃が埋まっちゃう氷だなと感じました。

―その影響はありましたか
埋まるところはいつもより切り返し速くして、歩数を増やす意識をして滑りました。歩数を増やすと、回転数を上げなくてはいけないので、いつもより辛かったです。

―調子は
悪くはない感じです。

―目標は
入賞はもちろんという感じでいたので入賞できて良かったです。

―昨年よりタイムは遅かったですが、順位は良かったことについて
タイムは氷のせいなので意識はしないですが、順位も普通に滑れば取れる順位だったので、良かったです。

―昨日は0ポイントでしたが
昨日0点だったから、これから勝てないというわけではないので、次の日からそれをどう挽回するかに懸っていると思います。

―本日はどんなことを意識していましたか
1ポイントでも多く取れるようにと、途中で諦めないことを心がけて滑りました。

―明日以降のレースに向けて
1万㍍では5000㍍より良い順位を取れるようにしたいです。昨年優勝しているパシュートでは優勝目指して頑張ります。

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明日の1万㍍にも期待がかかる

中村隼人

―本日のレースを振り返って
みんな同じような力を持っていて、その中で僅差で負けてしまったので、悔いの残るレースになりました。

―リンクの状態は
いつもの日光に比べたら、氷も硬く滑りづらい部分もありましたが、結果には影響はないかなと思います。

―調子は
今シーズン通して、昨年に比べて調子が良くなくて、いろいろ考える部分もあったのですが、今年の調子を考えるとこのぐらいの結果になってしまうのかなと思います。

―何か思い当たる理由は
コーナーで左足がかまなくて、スピードにのれない部分があるのでそこが一番の原因だと思います。

―1000㍍の目標は
藤野先輩と表彰台には乗ろうと話していたのですが、結果は8位だったので、しっかり受け止めないといけないなと思います。

―昨年より順位が落ちましたが
全部の大会で昨年より悪いタイムで、苦しい戦いになるのかなと思っていましたが、やはり揮わなかったです。

―本日はどんなことを意識していましたか
今大会、学校対抗があり、一番のライバルは日本大学だと思っています。その中で同走が中学生からのライバルで日本大学の選手だったので、同走には勝たないといけないと思っていました。でも、最後少しの差で負けてしまい、そこが一番悔しいです。

―藤野選手が優勝しましたが
今シーズン、全日本スプリントでも1000㍍優勝して、身近に強い先輩がいるので日々盗める所を探して一緒に練習しています。今回も優勝してくれて、来年からは強い4年生がいなくなってしまい、自分たちが先頭にたって行かなきゃいけないので、先輩方を見習ってこれから頑張りたいと思います。

―明日以降のレースに向けて
今持っている力を全部出し切って、1点でも多く取って、学校対抗に貢献できるように全力で滑りたいです。

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盤石の滑りで入賞の中村

阿部啓吾

―昨日と比べて今日のレースを振り返って
昨日と比べて順位も変わらなかったです。挽回しようとは思ったんですけど、振るわずという感じでした。

―身体の調子は
昨日転んで打撲してしまって、冷やしたりしてケアはしていたんですけど、それを抱えながら滑ることになりました。でも、それは関係なくして実力不足というか体力不足ですね。(腰のけがで)仰向けにも寝ることもできないので、キツいですね。

―リンクの状態は
氷が柔らかいというのは聞いていたので、乗りすぎないようにたくさんこいだつもりだったんですけど、案の定すぐに足にきてしまいました。イン上がりだったので同走には勝ちたかったのですが、負けてしまったので残念です。

―伊香保では良いレースができていましたが
そうですね。あのときは良い感触だったんですけど、今日のリンクは足にきましたね。

―たいぶ厳しい中でのレースでしたね
自分より速い選手が15人ぐらいいて、このリンク状態なので何が起こるか分からないため入賞を目指していたのですが、15位すら入れずという感じです。

―大会前は追い込んだ、とおっしゃっていましたが
上手く生かし切れてないかなと思います。

―今回で2回目のインカレとなりますが
昨年は点数を取ってチームに貢献したので、今年はそれ以上もしくはそれぐらいのポイントを取って貢献したかったんですけど、まだ1点も取れてないのでリレーで力を合わせてやることが自分にできることです。

―リレーに向けて
いつまでも悔やんでても仕方がないので、気持ちを入れ換えてリレーで全力を出して法政大学を優勝に導けたらなと思います。

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リレーでチームへの貢献を誓う阿部

大竹拓三

―レースを振り返って
調子も年が明けてから昨日までずっと調子が良かったので、お正月も自分なりに練習を考えて工夫して臨めました。あと、矢島先輩の家で佐藤さんと合宿を組んで内容の濃い練習を積めていました。毎年年明けは調子が悪くてインターハイがボロボロということが多かったんです。ても、今年は調子をインカレに持ってこれて良いレースができるかなと思ったんですけど、思ったよりもコンディションが低くて。テンポや技術は悪くなかったんですけど、リンクのコンディションが悪く、思うようなラップやレース展開ができなかったです。8位以内に入ってチームのために入賞はしたかったんですが、10位でそれはできなかったので明日頑張ろうという気持ちになりました。

―具体的にはインカレ前どのような練習を
矢島先輩の家で長い距離を滑り込んでいました。あとお正月は休養しながらも毎日自転車と持久系の練習や身体のリカバリーとかでコンディションを保っていました。

―全日本選手権では、ベストを更新していましたが、そこからも調子は上向きですか
選手権のときも実際は調子は良くなくて、その中でも自己ベストが出たのは道具を変えてマッチしてきたかなというのがあるので。今回はめちゃくちゃ緊張しましたけど、自信持っていけたので、良かったかなと。

―道具はだいぶ慣れましたか
そうですね。もう大丈夫です。

―やはりだいぶ緊張は
距離別のときも代表権とかが懸かってて、そこよりも緊張はしていないんですけど、大学対抗ということもあるので緊張はしますね。

―大会前、気持ちの面で頑張らなくては、とおっしゃっていましたが
日大、専大とはどっこいどっこいで、誰もミスできない状況が今日から続くので、緊張感があります。でも法政大学はレースの時はしっかりやるんですけど、それ以外のときは変な緊張なくやらせていただいたいるので、優勝が懸かった大会ですけど良い意味でリラックスできています。

―明日に向けて
明日の1万㍍はやるしかないです。

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緊張しながらも結果を残したルーキー大竹

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  • 1000top1000㍍優勝の藤野㊨、8位の中村
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