【水泳】第92回日本選手権水泳競技大会 2日目 青木が3位通過で決勝に進出!
第92回日本選手権水泳競技大会
兼 第31回リオデジャネイロオリンピック競技大会代表選手選考会
2016年4月5日(火)
東京辰巳国際水泳場
大会2日目。予選通過者ゼロに終わった昨日とは打って変わり、男子200㍍自由形の齊藤凌(経3)、女子200㍍自由形の小松桃子(人3)が準決勝進出。また、オリンピック出場を狙う青木智美(社4)が3位通過で決勝進出を決めた。
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200㍍自由形 | 5位 | 青木智美 | 2分00秒82 | 準決勝進出 |
14位 | 小松桃子 | 2分02秒01 | 準決勝進出 | |
33位 | 長濱瑠花 | 2分05秒15 | ||
100㍍平泳ぎ | 35位 | 神宮司瀬里奈 | 1分12秒18 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200㍍自由形 | 15位 | 齊藤凌 | 1分50秒11 | 準決勝進出 |
100㍍背泳ぎ | 28位 | 管谷諭 | 56秒98 |
準決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
男子200㍍自由形 | 16位 | 齊藤凌 | 1分50秒71 | |
女子200㍍自由形 | 3位 | 青木智美 | 1分59秒38 | 決勝進出 |
12位 | 小松桃子 | 2分02秒15 |
戦評
予選
まず出場したのは男子200m自由形の齊藤凌(経3)。「この種目がメイン」と語っていただけに、前半から隣を泳ぐ萩野公介(東洋大)に積極的についていく。後半で引き離されてしまうが15位で準決勝進出を決めた。
続く女子200m自由形には青木智美(社4)、小松桃子(人3)、長濱瑠花(経1)の3人が出場。長濱は「調子が悪いなりの結果」と33位に終わるも、青木は5位。小松も「朝のレースで調子が上がらなかった」と言いながらも14位で準決勝に進出した。
女子100m平泳ぎの神宮司瀬里奈(現3)は前半から周りのペースについていくことができず、35位。男子100m背泳ぎの管谷諭(経4)は自己ベストを狙ってのレースだったが遠く及ばず28位に終わった。
3選手が準決勝に出場。昨日に比べ勢いの増した法大勢が必ず結果を残してくれるはずだ。(飯田翼)
準決勝
リオ五輪の選考会を兼ねた大会独特の空気に、選手たちは緊張からか思うような泳ぎがあまりできなかった。
予選では納得のレースを展開した齊藤だったが、午後は調子が上がらず16位と悔しい順位。小松も「力んだ」と語り、予選より少しタイムを落として12位でフィニッシュとなった。
青木は序盤から、先頭を切る五十嵐千尋(日体大)や池江璃花子(ルネサンス亀戸)に食らいつき、差を広げさせず3位でのゴール。今大会、法大から初の決勝進出を決めた。法大で五輪に最も近い青木の、明日のレースに大きな期待が懸かる。(関川美穂)
選手コメント
小松桃子
(予選後)
―レースを振り返って
最初の50㍍から行こうと思ってて、後の3回は出来るだけ我慢するように考えてレースに臨みました。最初の100㍍はそれが出来たと思います。
―以前、スピードとプル強化という話をされてましたが
プルは腕に負担をかけながらスイムにつなげる練習をして、スピードも短い距離で上げられる練習をしてきました。
―次への意気込み
朝のレースで調子出てないのと、まだ自分が自己ベストを出せていないので、出せるようにこの一年頑張っていきたいと思います。
(準決勝後)
―レースを終えて
朝(予選)よりも落としてしまったし、もう少し行こうと思ってたんですけど。あんまりな結果ですね。
―緊張はありましたか
緊張はなかったんですけど、力んだかなというのは自分でありましたね。
―五輪の選考会ということですが、なにか特別な雰囲気は感じますか
それはありますね。
―ここに向けて今まで主にやってきたことは
前半をしっかり入ることをテーマにして、後半粘れるような練習をしてきました。
―今年1年の目標をお願いします
ラストがやっぱりちょっと落ちてしまうところがあるので、上げて0秒まで持っていきたいです。
長濱瑠花
―レースを振り返って
昨日から調子が悪くて、タイムが出ないかも知れないというのは感じてました。それでもしっかりやろうと思って臨みました。調子悪いなりのタイムだなという感じです。
―昨日の400㍍と今日の200㍍、どちらが得意ですか
200㍍ですね。
―冬の期間ではどういった練習を
200㍍をメインに調整してきました。スピードや持久力を高める練習をしてました。
―なぜ法政大学に進学したのか
1回練習会を観に行ったときにチームの雰囲気がよくて、ここで頑張っていきたいなと思って入部しました。でも、最初の大会がこんな結果になってしまって申し訳ないです。
―今シーズンの意気込み
もう1回ちゃんと泳ぎ込みを見直して、ジャパンオープンやインカレには間に合わせて、調子のいい状態に戻したいなと思います。
神宮司瀬里奈
―レースを振り返って
タイムも遅かったので全然ダメでした。
―どんな練習をやって来たのか
一番のメインは泳ぎを変えることを意識してきました。特に手を戻すときに下に潜ってしまう癖があるのでそこを直すようにしました。
―今季の意気込み
法政のリレーで平泳ぎを泳ぐのは自分になる予定なので、ここで少しでも貢献できるような泳ぎが出来たらなと思いました。
管谷諭
―レースを振り返って
このレースで自己ベストを狙っていたので、プラス0.8秒は悔しい結果になりました。
―去年出場してない中で今年出場したことについて
去年が出場までコンマ何秒だったので、その時点で次は出られるだろうと思っていました。出たことについては何も考えることは無かったです。
―今シーズンの意気込み
ラストシーズンになるので、結果を残して貢献できたらなと思います。
齊藤凌
―「200㍍が本番」という言葉が昨日ありましたが
予選がメインになってくると正直思っていました。朝一の予選でしたがタイムがベストだったので、予選は良かったです。準決勝は良いとは言えないですね。
―江原騎士選手(自衛隊)や萩野公介(東洋大)選手と同じレースでした。意識していたことや緊張はありましたか
選手が速い人だからというより、この雰囲気が日頃味わえないものなので緊張しました。
―200㍍個人メドレーに向けて
個人メドレーは200㍍のフリーのようにこうして残れるレベルに達してないと思うので、今自分ができることを精一杯やるだけです。
青木智美
―レースを終えて
58秒台を出したかったんですが59秒38でした。残念なところもあるんですけど、全体の3番という良い位置につけたのは良かったかなと思います。
―予選と比べて前半から飛ばしているように見えました
準決勝は58秒00くらいを目標に入りたいと思ってたので、そこは予想通りかなと思います。
―調子はいかがですか
悪くはないと思います。
―今大会の目標を教えてください
リオ五輪の代表というのは1番の目標ですし、あとはこういう大きな舞台でちゃんと自己ベストを出すというのも1つの目標になっています。
―代表の選考会ということで、普段と違う雰囲気は感じますか
そうですね。準決勝はもうちょっと体が動くかなと思ったんですけど、最後は結構足だとかが動かなかったです。この雰囲気にのまれているのかなとは思います。ただゲートをくぐるとき、普段の選手権通りにちゃんと笑顔でできたので、そこに関しては良いのかなと思います。
―決勝に向けて
表彰台を狙って、リオ五輪の代表権を獲得して来たいと思います。
フォトギャラリー
- 準決勝進出を果たした齊藤
- レース前の小松
- 昨日に続いてのレースとなった長濱
- レース前の青木
- 納得のいくレースとはならなかった神宮司
- ラストシーズンでの飛躍を誓った管谷
- 準決勝進出を果たした小松
- レース前の齊藤