【硬式野球】「秋季リーグ開幕直前特集~凌駕」第6回 大西千、清水二、中山
2016年9月1日(木)
法政大学野球部寮
「優勝を知らない世代」が必ず有終の美を飾る。最後に法大がリーグ戦を制したのは12年の秋。現在のチームにその歓喜を知る選手はいない。3位に終わった春の悔しさを胸に過ごした3か月。「優勝したい」と選手たちは口をそろえる。その努力の成果を発揮し戦い抜いた先にリーグ制覇、そして天皇杯が見えてくる。
大西千洋
―昨季を振り返って
優勝がかかっていた大事なところで、勝てなかったりチャンスでの一打が出なかったりと1球の重みを感じたリーグでした。
―大西千選手にとっては背番号も変わって最初のリーグ戦で、中心選手としての自覚もあったと思います
去年と違って、今年は自分がやらなきゃいけないなかで、力んだ部分がありました。今季はなくしていきたいです。
―リーグ戦後、大学日本代表候補に選ばれて合宿に参加しましたが
選ばれたいという気持ちで行きましたけど、結果も出てなくて厳しいなと思っていました。自分の実力不足を感じましたね。
―その後代表に選ばれ、日米大学野球選手権に出場されました
代表に集まってくる人たちはすごい人たちばっかりで、自分の実力はまだまだだなと思いました。
―チームの中では誰と話されましたか
同級生が自分を含め4人いて、同じ外野手の辰巳(涼介、立命大)や伊藤(将司、国際武道大)、吉田(高彰、上武大)とは仲良くなりましたね。先輩方も優しくしてくれました。
―その後はオランダ遠征がありました
オランダはしんどかったですね。日米からそのまま向かって時差も大変でした。ヨーグルトはおいしかったですね(笑)。
―北海道でのキャンプについては
日米のときに横井(人輝、東海大監督)さんから打撃フォームを教えていただきましたけど、オランダでまったく打てなかったので、また北海道でフォームも含め打撃を中心に練習してました。
―オールスターゲームにも出場されました
オールスターは楽しんでやろうと思いました。、三塁打は出たんですけど、その後はダメでしたね。
―先日は大学日本代表として、U-18代表の壮行試合にも出場されましたが
ジャパンとしては最後だったので、いろんな選手と意見交換してましたね。高校代表で印象に残ったのは履正社の寺島(成輝)選手ですね。実際に対戦して速かったです。
―秋季リーグの目標は
ベストナインですね。盗塁は10個はしたいです。
―自身の盗塁については
盗塁も最近は試行錯誤してます。盗塁のことはずっと中川(翔太郎、経4)さんと相談してやってます。
―最後にファンにメッセージをお願いします
夏はいろんなことを経験させていただいたので、その経験をしっかり活かして優勝できるように頑張ります。
(取材:渡辺拓海)
”優勝”大西千洋
清水雄二
ー春季リーグを振り返って
個人的には打率が規定打席にのってるなかで自分だけ3割いかなかったので、そこが悔しいです。あと明治戦で勝っていれば優勝できたので、1つの勝ち点の大切さを強く感じました。
ー具体的に見つかった課題は
チームとしては打率はいいんですけど、得点圏での打率がそれに比例してないので、長打力などがやはり足りなかったなと思います。個人的には四球が多かったというのは自分はよかったんですけど、それを狙いすぎて後手後手に回ってしまいました。打ちにいけてない部分もあったので、そこが課題です。
ーそれを踏まえてこの夏特に力を入れて取り組んだことは
バッティングフォームを変えました。良くなってきているとは思います。
ー北海道キャンプについて
野球のできるいい環境だったので、野球!野球!という感じでずっと練習してました。
ーオフでの思い出などありますか
みんなでご飯に行ったり、宿舎も大部屋だったので仲が深まったと思います。
ー今のご自身の調子は
今日は全然だったんですけど、オープン戦で結構ずっと使ってもらっています。つなぐことが自分の役割だと思っているので、エンドランであったりバントだったり、犠牲となってチームに貢献することはできていると思います。
ー春季は打のチームという印象でしたが、投手陣で期待している選手などはいますか
3年生の熊谷(拓也)、長谷川(裕也)には個人的には頑張ってほしいです。同級生なので、3年生の力をみんなで見せていきたいなと思います。
ー4年生と一緒に野球ができる最後のシーズンです
4年生とは1年生のときからお世話になっていて、1個上というのはすごく思い入れがあります。(柴田)圭輝さんとかは本当によくしてもらっているので、優勝させてあげたいです。
ー4年生が引退した後最上級生になるにあたって、今季先輩達のここを見ておきたいという点などは
森さん(森川)を陰で支えているのは圭輝さんであったり凌也さんで、自分も来年(森)龍馬を支えていくと思うので、陰で支えるという役割を先輩たちを見て学んでいかなきゃいけないなと思います。
ー自分のプレーで今季注目してほしいところなどありますか
犠牲になります(笑)チームプレーに貢献します!
ー改めて個人目標とチーム目標をお願いします
個人は何だかんだ3割は打ちたいのと、細かいことをしっかりやっていくことです。チームとしては4年生を最後優勝させて送り出したいなと思います。
ー最後に意気込みをお願いします
そんなに派手なプレーはできないですけど、チームが勝てるように自分なりに仕事をして優勝したいと思います。
(取材:鈴木理子)
”仕事人”清水雄二
中山翔太
―春季リーグを振り返って
思いきっていこうと臨んで、ヒット1本出て良かったと思います。
―東大戦ではリーグ初安打を記録しました
嬉しかったですね。
―その後の新人戦では本塁打を2本放ち、一躍注目されるようになりました
周りの評価が変わったので自信になりました。ホームランを打ったのは久し振りで、大学では初めてだったので、本当に自信になりました。
―中山選手は筋力トレーニングに積極的に取り組んでいると伺いましたが
そうですね。今日もご飯食べてから行きたいと思います(笑)。
―現在よく行ってるトレーニングは
背中のデットリフトというトレーニングで、下に重りを持って上げるものですけど、背筋は飛距離につながると聞いたのでやってます。
―体重も入学当初からはどれぐらい上がりましたか
12kgぐらいは増えましたね。目標は100kgで現在97kgなんで、あとは3kgです。(笑)
―その体重アップが打撃にはどうつながってきてますか
パワーを上げることで、思い切り振らなくてもその分飛ぶようになりましたね。高校までは思い切り振ってましたが、大学に入ってそういったことに気づきました。
―北海道の夏季キャンプについて
バッティングの技術が上がったと思います。センター方向への打球が増えて、ヒットゾーンが広がりましたね。ずっと練習してたら自然とコツを掴んだと思います。守備は今はファーストもやってて、どちらでも行ける準備はしています。ファーストは体が大きいので、止めたらなんとかなると思ってます。(笑)
―激しいレギュラー争いが続いてます。
自分の打撃ができれば、自然と出れると思ってます。
―1年生も入りましたが、仲がいい後輩は
舩曳ですね。同じ外野手で関西出身なので。足が速いし、守備がうまいですね。参考になる部分もあります。
―秋季リーグの個人的な目標
ホームラン王ですね。5、6本は打ちたいですね。
―最後にファンにメッセージをお願いします。
ホームランバッターが少ないので、自分がホームラン打って盛り上げられるように頑張ります。
(取材:渡辺拓海)
”ホームラン王”中山翔太
プロフィール
大西千洋 (おおにし・ちひろ)
経営学部2年
大阪府・阪南大
181cm76kg 右投左打
清水雄二(しみず・ゆうじ)
法学部3年
1995年10月10日生まれ
岐阜県出身・中京大中京
173cm、72kg 右投右打
中山翔太 (なかやま・しょうた)
人間環境学部2年
1996年9月22日生まれ
大阪府出身・履正社
185cm88kg 右投右打