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【硬式野球】2023秋季リーグ戦を振り返って 幹部編 ~今泉颯太主将、内海貴斗副将、浦和博副将、上田龍弘主務~

2023年11月11日(土)

投打がかみ合わず、悔しさ残る4位で終えた秋季リーグ。弊会は秋季リーグ戦後の11月11日にインタビューを敢行。主力として戦い抜いた選手に秋季リーグ戦の振り返り、そして今後の展望についてのお話を伺った。第1回の今回は幹部編と題して今泉颯太(法4=中京大中京)主将、内海貴斗(人4=横浜)副将、浦和博(キャ4=鳴門)副将、上田龍弘(営4=城北)主務のインタビューをお届けする。(全7回)

主将として1年間チームをけん引した今泉

主将、副将、主務インタビュー

今泉颯太 主将

―秋を振り返って
4位という結果に終わってしまって、春は2位だったのでそこから優勝を狙っていたのですが、チームとして怪我もあり投打かみ合わず4年生のラストシーズンで結果を残せなかったので悔しいなと思っています。

―自身は初の打率3割を達成されました
形として打率3割残っているんですけど、自分の持ち味である長打力だったり打点というところが今シーズンは残せなかったのかなと思います。

―秋は「後ろにつなげることを意識した」と以前話されていました。そのために何か打席で変えたことなどは
秋はフォアボールが10個くらいもらっていると思うんですけど、初球から振ることを今シーズンは心掛けていて、その中でタイミングを初球から振って合わせることで1球1球自分の間合いで打席に立つことができて、その結果選球眼につながったりいい形にはなったかなと思います。

―守備の方では失策が3つ。最後だからという特別な意識もあったか
守備はやはり100%、10割が目標ではあったんですけど、自分のプレーができなかったのもそうですし、球際の弱さだったり、1つの持ち替えのミスでセーフになってしまったので、そこは今後自分の中でも反省として出ているので、今後野球をやっていく上で修正できたらなと思います。

―この秋で一番印象に残っている試合は
明治の2戦目が自分の中では一番印象に残っています。大量得点を取られていた中で、自分の二塁打を口火に4年生や後輩がつないでくれて逆転勝利できた。そして明治の胴上げを自分たちの前でさせなかったというのは一番印象に残った試合だったと思います。

―その試合はやはり特別な雰囲気もあった
やはり4年生は最後の試合という思いもあり、下級生も「4年生とやる最後の試合になってしまうんじゃないか」ということを思ったときに、生き生きとというか、「絶対に明治に勝ってやろう」という熱い気持ちと「野球を楽しもう」という気持ちがマッチして、いい雰囲気でできたかなと思います。

―送別会では応援団の方などに担がれていましたがあの時の心境などは
そういう送別会もコロナでできず、初めてだったので、こういうこともやられるのはしらなかったでのでびっくりしたのですが、いい交流ができ、感謝を伝えられたし、みんなで楽しめたのでよかったかなと思います。

―4年間応援はどういう風に聞こえた
やはり応援の力はすごいなと今シーズン改めて感じました。去年から内野席応援が戻ってきてはいたんですけど、本当に多くの方々であったり、多くのファンが来てくださりましたし、その中で応援団が毎試合毎試合一生懸命応援してくれたお陰で。自分たちも「そういう人のために頑張ろう」と思えたのでそういうところが応援の力のすごさだなと感じました。

―1年間主将を務めて
自分が出たリーグ戦でなかなかチームとしても個人としても結果を出すことができなかったんですけど、この大学4年間を通して人間的にも技術的にも成長できたので、特に最後の4年生のシーズンはキャプテンとして1年間自分のやるべきことを全うできたかなと思っているので、すごくいいシーズン、いい4年間だったかなと思っています。

―主将として特別意識したことは
誰にも妥協せずに自分の思ったことを伝えようとは心掛けてやってて、4年生だったり1年生だったり、野球はチームスポーツなので、みんなで同じ方向を向いて、みんなで同じ目標に向かってやることが目標を達成するために1番必要だと思ったので、誰1人かけずにチームの目標を常に言い続けてやっていました。

―チーム改革はどれほど達成できたか
やはりまだまだだとは感じているんですけど、自分の中で私生活をしっかりやっていこうとチームとして心掛けたことで、自分と同じような考え方の選手も増えましたし、そういう意識がチームの改革だけじゃなくて野球の技術にもつながっていると感じたので、1年だけではチームを変えることはできないと感じたので、来年、再来年と自分や4年生の姿を見ていた後輩たちがいい文化を受け継いでほしいなと思います。

―法大での4年間を振り返って
凄く苦しい4年間だったかなと思っていて、コロナで始まってなかなか野球もできず、リーグ戦も思うようにやれずという中で、何をしているんだろうという時間があったり、日々何もない目標の中で時が過ぎていくということが最初の方は続いていたんですけど、試合に出始めて自覚であったり、自分が引っ張ろうということで3年生くらいからチームの中心として頑張ろうと思い始めて、そこからはもっと苦しいこともありましたけど、4年間振り返ってみたら苦しい中にも小さな喜びだったり楽しさだったり、そういう部分があったので、苦しいことはまだこれから社会人になっても続くと思うんですけど、自分が思いっきり喜べたり楽しめるような日々を迎えるためにも、もっと努力しないといけないと思った4年間でした。

―4年間の思い出は
始めて行った鴨川キャンプが一番思い出に残っていて、キャンプもコロナで3年生までできなくて、4年生で初めてキャンプをしたのが鴨川でチームとしてもう1回一丸となって春のリーグ戦に向かってという形で。思うようにいかないこともあったんですけど、そこでチームが一丸でやれたことが春のリーグ戦で2位という優勝まであと1歩だったんですけど、勝ち点4を取れたということでもあったので、自分は春の鴨川キャンプが印象に残ってます。

―印象に残っている試合は
自分は3年の春の早稲田戦で、初ホームランの試合が思い出に残っているかなと思います。初球を先制ホームランを打てて、そこから波に乗って3本リーグ戦で打てたというのは、それがなかったら今キャプテンもやれてないと思いますし、さらに自分としてやるべきことをしっかりやらないというのはすごく感じたので、その試合が自分の転機になった試合かなと感じます。

―プロ志望届は提出されずに社会人へ進むことを選択されました
プロの世界は厳しい世界でもありますし、プロに行っても活躍できなければ首を切られてしまったりとかそういったことを考えた上で、自分の中ではプロに行って勝負できるという覚悟であったり自信はあったんですけど、周りの評価であったりそういったことを自分の中で考えた末に、社会人で自分の力をしっかり伸ばして即戦力で活躍できるようになってからの方が自分の将来的にもまだまだ野球を続けたいと思っているので、そういうことも考えてプロ志望届を出さずに社会人で頑張ろうと決めました。

―社会人の2年間でどういったところを伸ばしていきたいか
やはりいい選手がいますし、そういういいものを吸収して、自分が足りない守備であったり打撃の確実性だったり走塁の意識をもっとあげることだったり、人間としても成長することができればプロで活躍することもできるかなと感じています。

―ファンの方へメッセージを
4年間多大なるご声援ありがとうございました。キャプテンとしてチームを優勝に導くことはできなかったんですけど、沢山の温かい応援のおかげで全力で楽しんでプレーすることができました。来年からも法政大学野球部は優勝、日本一を目指して頑張りますので、今後ともぜひ応援の程よろしくお願いいたします。

(取材・皆川真輝)


今泉 颯太(いまいずみ・そうた)
法学部4年 2001年12月18日生まれ
愛知県出身・中京大中京高校
178㎝80㎏・右投右打
今季成績:14試合 50打数 15安打 0本塁打 3打点 10四死球 打率.300
『主将に就任し、先頭に立ってチームを改革。優勝に向けての土台を作った。ラストシーズンとなる今季は再び3番の座に座ると、自身初の打率3割を記録。さらにはチームトップの10四死球で”つなぐ野球”を体現した。アマチュア最高峰の社会人で走攻守全てにおいてさらなる高みへ。』

内海貴斗 副将

ー今季を振り返って
あまり体の状態も良くなくて、野球をやるというコンディショニングが整わなかったので、 そこはちょっと悔しいです。

ー副将として意識したことは
下を向かないで常に仲間を鼓舞するってことは気をつけてました。

ー主将今泉選手と副将浦選手と話していたことは
特に話してることというのはないですが、主将と副将なので、みんなが勇気を持ってプレーできるようにっていうのを心がけてました。

ー今シーズン印象残ってる試合は
東大に負けたのは結構印象に残ってます。ベンチには入ってませんでしたが、悔しいなと思いました。

ー明大3戦目(最終戦)が終わった瞬間の率直な感想は
別になんか悲しいとかそういうのはなかったんですけど、やりきったなとほっとしたという気持ちになりました。

ー中学時代の世田谷西シニアでチームメイトだった廣瀬隆太(慶大)選手がドラフト3位でソフトバンクに指名されましたが
中学の時は怪我とかもあって出てなかったんですけど、高校、大学ですごくいい成績も出してプロに行くってなって、身近な選手が行ったので、自分も行きたいなっていう思いが強くなりました。

ー4年間を振り返って
学生野球はこれで終わりなんで、もう本当になんかいろんな人に応援されているなっていうのは感じました。

ー今までで思い出に残っている試合は
春の4戦目の早稲田戦が思い出に残っています。9回にホームラン打ったんですけど、その瞬間が1番気持ちよく振れたので印象に残っています。

ー同級生に一言
野球やる子もやらない子もいるので、1年に1回ぐらい集まれたらいいなと思います。

ー後輩に一言
後輩は4年間って意外とあっという間なので、やり残すことがないように毎日頑張ってほしいな思います。

ー来年期待する選手
今年も活躍していたのですが、武川(廉、人3=滋賀学園)に頑張って欲しいです。チームを引っ張っていく存在になって欲しいです。

ー引退ライフでやりたいことは
とりあえず長期休みって野球やってて全くなかったので、 毎日のんびり過ごしたいです。

ー卒業後の進路は
社会人で野球続けます。

ーファンの方々にメッセージを
春は少しは期待に応えられたかなと思ってたんですけど、本当に自分が打てなくて、負けた試合もいっぱいあったので、そこは期待を裏切って本当に申し訳ないなと思ってます。ですが、みんなが応援してくれて、本当に苦もなく大学生活を追われたので、今後も後輩たちの応援よろしくお願いします。

(取材・高橋芽唯)


内海 貴斗(うつみ・たかと)
人間環境学部4年 2002年1月18日生まれ
神奈川県出身・横浜
182cm84kg・右投左打
今季成績:10試合 33打数 4安打 8本塁打 5打点 3四死球 打率.121
『調子が上がらない中でも副将としてチームを鼓舞し、心強い欠かせない存在としてけん引。』

浦和博 副将

―今シーズンを振り返って
結果的に4位に終わったので、 1番悔しいんですけど、1番充実したシーズンだったなと思います。1試合1試合悔いなくできました。

―副将としてやってきたことは
常に他の選手とか下級生に見られているっていうのを自分に言い聞かせて、私生活であったり、 グラウンド内での行動とか、言動とかを意識しながらチームが1つになれるようにしていました。プレイでも、チームが勢いづくように見せようっていう気持ちは、ずっとありました。

―主将の今泉や副将の内海貴と話していたことは
春に比べて、リーグ戦の出場メンバーが下級生であったり、ベンチメンバーに4年生が少なくなったので、経験が少ない選手がいっぱいリーグ戦に出場しました。その子たちも、自分の力を発揮できるような、 雰囲気作りであったり、少ない4年生で引っ張っていこうっていう話はしてました。

―チームトップの打率を記録しましたが
焦らないってことを1番に意識していました。どんな場面でも落ち着いて自分のスイングをしようとか、自分のタイミングで打っていこうっていうのをこの秋から特に意識し、それが結果的にこう打率にも繋がりましたし、打点にも繋がったと思います。

―4番としてチームを支えていましたが意識されていたことは
5番から4番になったので、大きく変わったことはなかったですが、4番になったことで、チャンスで回ってくることが多くなったなっていうのはありました。そこで、自分の今までの前半戦、5番で調子よかった時のイメージは崩さずに、4番でもそのまま 5番の時のイメージで打席には立ってました。

―慶大2回戦でのホームランについて
全くホームランは意識してなくて、ツーストライクに追い込まれていたので、なんとか塁に出ようっていうその気持ちだけで打ったらホームランになりました。新しくいい感覚を掴んだという感触や自分に自信を持てるようになったのは、あの打席だと思います。

―見事目標のベストナインに選出されましたが
大学に入学した時からベストナインを取りたいって思ってたので、 取れたことは嬉しいです。ベストナイン取れたのも、ベンチ外の4年生とかがリーグ始まる前ぐらいから、選手じゃなくて練習の補助に回ってくれたので、 その分自分たちも練習しやすかったり、練習の効率が良くなったので、いい結果が出たのも、4年生のおかげかなって思ってます。

―今まで思い出に残っている試合は
今季の明治戦2戦目です。序盤に5点取られてたんですけど、そこからひっくり返して、3戦目に持ち込んだっていうのは、やっぱり思い出に残っています。本音を言えば、今日で終わりかって思ってたんですけど、そこから打線が爆発して勝利したので、明治の優勝もなくなりましたし、 監督は今できることをやろうと言ってきたので、それを達成できてよかったです。チームが全員自分の力を出した感じがあって、普通に勝った試合よりも嬉しかったです。

―4年間を振り返って
リーグ戦で勝った時は嬉しいですし、勝ち点を取った瞬間も1番嬉しいですけど、毎日の練習が終わってからとかの、 ベンチで仲間となんか話したりするのは楽しかったですね。辛かったことは、やっぱり冬の練習ですかね。 いっぱいバット振ったり、走ったりしたので、やっぱり冬の練習は1番きつかったなって思います。

―同級生に伝えたいことは
ベンチに入って、今泉とか、内海貴とか高原(侑希、法4=福井工大福井)とか、真鍋(駿、文4=広島商)とか、 ピッチャー陣は、今まで下級生の頃から一緒に頑張ってきたので、お疲れ様って感じなんですけど、他のベンチに入れなかった同級生とかは、1番感謝してますし、練習の手伝いとか、就活などの予定がある中で、グラウンドに来て、自分たちの練習を手伝ってくれたのでメンバー外の人には感謝してます。

―後輩に伝えたいこと
目標にしてた優勝は僕らはできなかったので、来年してほしいですし、優勝できる実力はそれぞれ持ってると思うので、あとはチームとして強くなって、リーグ戦優勝と日本一になってほしいなと思います。

―来年期待する選手は
吉鶴(翔瑛、営3=木更津総合)ですね。来年尾﨑(キャ4=滋賀学園)とか塙(雄裕、法4=常総学院)とかが、引退していなくなるんですけど、篠木(健太郎、営3=木更津総合)が1人いて、もう1人柱になるピッチャーがいることが大事になってくるんですけど、吉鶴がこの秋とても活躍して、この秋の経験も生かせれば、来年もっと飛躍するんじゃないかな思ってます。

―卒業後の進路は
社会人野球をやります!

―ファンの方々にメッセージを
優勝できなかったですし、なかなか上位に食い込めることもできなかった年が多かったのですが、それでも見放さずに毎試合応援に来てくれたファンの方々には感謝してます。自分たちのいいプレイも、ファンの方々の応援がなかったらできてなかったので、お礼を言いたいですし、これからも法政の野球部を応援していってほしいなと思います。

(取材・高橋芽唯)


浦 和博(うら・かずひろ)
キャリアデザイン学部4年 2001年5月1日生まれ
徳島県出身・鳴門
171㎝78㎏・左投左打
今季成績:14試合 48打数 16安打 8打点 1本塁打 8四死球 打率.333
『今季見事返り咲きを果たし、復活を遂げた。集大成として挑んだシーズンは見事チームの中心となるバッティングで悲願のベストナイン。有終の美を飾った。』

上田龍弘 主務

ー今季を振り返って
春2位という結果に終わってしまったので、そこの原因追求をこの夏しっかりしてきたと同時に、練習も増やしてキャンプでしっかり課題に取り組んで、臨んだリーグ戦だったんですけど、結果的には順位は落としてしまったりだとか、勝ちも少なくなったりとかしたんですけど、全体を通して秋のリーグ戦ということで、4年生最後のリーグ戦だったんですけど、勝ち負けてじゃなくてですね、いろんな意味で後輩たちに、いい形であったりとかいうのを引き継いでいければなと思ってたので、そういった意味では身になるリーグ戦だったと思います。下を向かないで常に仲間を鼓舞するってことは気をつけてました。

ー印象に残っている試合
慶大戦は負けてしまったんですけど、4試合っていうのがすごい印象に残っています。3戦目で両者許ずらず引き分けたんですけど、その後先に2試合ぶりに点を取ったのは、法政でした。点の取り合いになり、最後3点取ったんですけど、3点逆転されてすごい悔しかったんです。春は慶應さんには大差で勝ったりとかしていましたが、逆に秋にこのようなゲームになるってことは、野球だなっていうのがありましたし、慶應さんがそれだけ取り組まれてきた結果なのかなと、すごい印象に残ってる試合ではあります。

ー主務としてチームを支えてきて
苦労したことよりかは本当あっという間に過ぎてしまった1年間だったなと思います。マネージャーは1年の夏くらいから始まって、全く主務っていうところは意識してなかったんです。しかし4年で監督に任せていただいてそこから始まり、まずは私生活だったりとか、野球に直接関係するところ意外で寮生活の例えば掃除だったりとか点呼であったりとか、それぞれの生活リズムとか選手の体調管理をまず取り組んでいました。そういった中であっという間に過ぎてしまった1年間だったかなと思います。

ー主将・今泉や副将・浦、内海貴と話したことは
今泉とは常にコミュニケーション取ってたんですけど、浦や内海貴もいるわけなので、しっかりサポートをやっていこうって話はしてました。それぞれの役割はあって、浦は外野だったり、今泉や内海は内野なんですけど、プレーでも引っ張ってもらいました。今泉は生活だったりとか、声だったりそういったところ後輩の方を引っ張ったりする役割をしていました。内海は4番として実力含め、鼓舞していましたし、浦は1年生の頃から出ていて、それぞれ経験をうまく融合させていたいければなとは思ってました。今泉が頑張ってくれたので、今年はチームとして優勝はできなかったんですけど、しっかり形になったのではないかなと個人的には感じてます。

ー最後の試合が終わった瞬間の感想
泣いても笑っても、勝ち点とっても優勝はなかったんですけど、最後の試合ということで4年生と最後までやりきることが1番大事だよねって話をして、挑んだ試合でした。結果的に負けて明治さんに勝ち点を献上してしまったんですけど、少し寂しい気持ちもやっぱりありました。神宮でやる試合が最後だったので、そういう気持ちとすっきりした、やりきった思いもありました。

ー4年間を振り返って
コロナで始まって、ロックダウンされて、グランドでなかなか野球ができない、当たり前の野球ができなくなって、 多摩川とかでキャッチボールをしたりとか工夫しましたし、マネージャーに関しては毎日感染者を数えたりとか、いろんなことから始まったんですけど、それもまたその時にしかできない部分かなと思ってまして、思うようにできたのは最後1年間だったかなと思いますし、応援団が入ったりとか、観客の人も、コロナ前に戻って、嬉しかったです。いろいろな経験をした濃い4年間だったですし、いろんな時期を思い出しながら考えたりはします。

ー4年間の中で印象に残っている試合
逆転して勝った試合なんですけど、春の早稲田戦の4回戦で9回表、1アウトで、浦が打ち、その後に内海貴がライトポール際のホームランを放ったことです。今でも嬉しさは言葉では表現できないものがあって、しっかり勝てましたし、最後優勝の望みを持ったままいけましたし、印象に残っています。

ー同級生に一言
本当に1年間、主務として認めてくれて、いろんな指示を出したんですけど、何1つ文句言わずついてきてくれて、4年生は全員1人も欠けることなく、最後まで野球部に所属することができて、納会の日を迎えたのが、すごい1番大きかったかなと自分自身思ってます。本当にありがとうというか、正直優勝できるように自分も努力したかったんですけど、またそれぞれの舞台で一緒に頑張っていければなと思ってます。

ー後輩に一言
選手に関しては、今年も3年生以下がすごいメインで出てたので、 経験はこの1年間いっぱい積んでるでしょうし、神宮で力を出してくれたら嬉しいかなと思っています。やっぱり春優勝をしてほしいなと思って、マネージャーはそれぞれ自分のやりたいことだったりとか、マネージメントはそれぞれ違うので、それをそのまま再現してくれればなと思っております。

ーネクストブレイクは
大島(助監督)さんですかね。監督になられますので、いろんな経験積まれていて、熱がある人で、自分も試合見たりとか、神宮に行くのがすごく楽しみです。選手はやっぱりみんなそれぞれ頑張ると思います。それなので、大島さんとか、後輩マネージャーにすごい期待してます。

ー引退ライフでやりたいことは
寒くなってきてるので、温泉に入りたいなっていうのがあります。実家が九州なので。こっち来て、銭湯とかはありますが、温泉でゆっくりして、充実した日々を送れればなと思っています。

ーファンの方々に一言
1年間優勝という結果で、パレードだったりとか恩返しすることは、 叶わなかったですけど、雨の日も暑い日も神宮球場に駆けつけていただいて、応援していただいて、本当に感謝してます。どの年代になってもファンの方の支えがあってこそ、野球部が活動できると思ってますので、選手一同感謝を忘れずに、来年こそは優勝といういい思いを一緒にできるように、頑張っていきたいと思っていますので、今後ともご声援のほど、よろしくお願いいたします。

(取材・高橋芽唯)


上田 龍弘(うえだ・たつひろ)
経営学部4年 2001年7月24日生まれ
熊本県出身・城北
『誰よりも法政野球を愛する主務として、選手と共に勝ちにこだわる情熱を持っていた縁の下の力持ち。』

 

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