【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第6節 対日大 後半追い上げるも、わずかに届かず敗戦
関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦
2016年9月11日(日)
明治大学和泉キャンパス体育館
今節の対戦相手である日大は、現時点で秋季リーグ1位の強豪だ。前半開始直後2点を先取され、法大の立ち上がりの悪さが懸念されたものの、すぐに追いつき1点を争う接戦へ。諦めない粘り強いプレーを見せたが1点及ばず敗戦となった。
試合結果
トータル試合結果
30 法政大学 |
13 | 前半 | 18 | 31 日本大学 |
---|---|---|---|---|
17 | 後半 | 13 |
スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|
#20高間アミン(経3) | LW | 群馬・富岡 | 1 |
#35松岡寛尚(経1) | LB | 茨城・藤代紫水 | 8 |
#31山本祐輝(社1) | CB | 埼玉・浦和学院 | 3 |
#25黛祐貴(経2) | RB | 埼玉・浦和学院 | – |
#36本田拓海(社1) | RW | 神奈川・法政二 | 4 |
#3長谷川良介(社4) | PP | 茨城・藤代紫水 | 8 |
#1深井亮太(理1) | GK | 埼玉・浦和 | – |
交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|
#39山本晃大(スポ1) | CB | 大分・雄城台 | 1 |
#26内門竜之介(経3) | RB | 鹿児島・鹿児島工業 | 4 |
#7堀竜泰(経4) | RB | 佐賀・東明館 | 1 |
#21柿崎雅俊(デザ4) | GK | 埼玉・浦和学院 | – |
#23福本直也(経2) | CB | 神奈川・法政二 | – |
#14下條輝(スポ3) | RB | 神奈川・法政二 | – |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
秋季リーグは、初戦から未だ白星を挙げることができていない法大。ここで1勝を挙げ入れ替え戦回避のため、少しでも順位を上げたいところだ。
前半、先制点は日大。すぐさま点を取り返したいところであったが、パスミスから相手ボールになってしまい続けて2点目を奪われる。しかし、その直後に長谷川良介(社4)がゴールを決めると、そこからさらに3得点を連取。このまま勢いに乗りたいところだが相手は現在首位の日大。態勢をすぐに立て直され逆転を許してしまう。しかし、ここから山本祐輝(社1)のゴールや深井亮太(理2)の好セーブで同点に追いつくとそこからは点の取り合いとなり日大に流れを渡さない。流れが変わったのは残り4分。正面からのシュートを止められず、その後の攻撃でもラインクロスやパスミスから流れをいかせない。3点差となったところでタイムアウトとなり、悪い流れを断ち切りたかったが最後は速攻でゴールを決められ13-18と5点連取されて前半を折り返した。
法大の反撃の火蓋を切った長谷川
後半に入り、堀竜泰(社4)が積極的にゴールを狙うなど序盤から攻めていく。後半から出場している柿崎雅俊(デザ4)の好セーブから、長谷川がループシュートを冷静に決めていくなど2連続得点でじわりじわりと点差を縮めていく。しかし、前半に取られた点が痛手となり、なかなか追いつけず。23分に2点差まで詰め寄るも連続得点かなわず流れをものにすることができない。26分のタイムアウト後、柿崎が相手のシュートを阻み、本田拓海(社1)もゴールを決め点差を離さず28分を過ぎる。あと一歩で追いつく場面でシュートが入らず、すかさず残り約45秒のところで相手に得点を許してしまう。最後に松岡寛尚(経1)が2点連取するも、点差の穴は埋まらず30-31で試合終了となった。
最終局面、2連続得点を決めた松岡
惜しくも今季初勝利を逃した法大。秋季リーグも残り3戦となり、一つ一つが入れ替え戦をまぬがれるためには大切な試合となってくる。今回の悔しさを糧に、次戦日体大戦こそ勝利を手にしてほしい。(羽根田萌)
監督・選手 コメント
佐藤浩監督
-試合を振り返って
試合としては残り時間少ないところで、3点差ひらいて勝負が決まってしまった部分もあったんですけど、最後1点差まで詰めるっていう諦めない気持ちとかプレーができた部分は次につながることだと思います。試合全体を通してなんですけど。途中5点差とかひらいて苦しい場面がありましたけれども、その部分も自分たちがミスして、相手を楽にするっていう部分と今回ルーズボールが全然取れなくてですね、そういった地味な部分ですけそこが日大は上手くて、5、6本合ったところ2、3本うちになってれば大分試合の展開が変った部分もあったかと思うので。やっぱりルーズボールに対するところのプレーは、気持ちとか判断力とかがかなり占めるので、そういったところの地味なプレーですけども、そこの確率を増すというところは次の1週間後の試合までに立て直せないかもしないんですけど、その先の試合やインカレまでに次の休み明けの練習から徹底していく必要があるかなと思います。
-ルーズボールの確率性を上げるためには
普段の練習の中でもルーズボールは発生するので、確立性を上げるための練習というのはないんですけど、1個1個のプレーに対して全員が厳しい目をもってやっていくところだと思います。判断が悪かったら外の人間がアドバイスをするというような、普段の練習の中で試合をきちんと想定して強い気持ちを持ってできればと思います。
-次戦に向けて
今日日体大も中大に負けて、チーム状態も良くないと思うので十分チャンスはあると思います。そのチャンスがある中でしっかり勝ちたいですし、あと勝てないと入れ替え戦が見えてきてしまいますので選手たちも分かっていると思いますが、次は絶対勝つという気持ちで臨みたいと思います。
長谷川良介
-試合を振り返って
最後追い上げたんですけど、そこで追いつけなかったのが痛かったですね。
-ここ数試合は上位チームと接戦が続いていますが手応えは
手応えは感じています。ただ、最後の部分で勝ちきれていないのでそこをもっと突き詰めないといけないと感じています。
-今日は高い位置で受けてそのままシュートまで行けるシーンもありましたね
日大はあまり厳しく触ってくるディフェンスじゃなくて、自分のフィジカルを生かせばいけると思っていたので、そこは積極的にいきました。
-失点後すぐにリスタートから得点していましたがその辺りの意思統一は
相手はスキのあるチームなので、速攻だったりクイックリスタートで点を狙う事はチームに伝えていました。
-ここからの試合は特に成績に直結しますが勝ちきるためには
昨季もこういう感じでなんとか入れ替え戦を回避できたんですけど、あの時は本当に気持ちで上回れていました。それに匹敵するかそれ以上にしっかり気持ち出して、上級生が引っ張っていきたいです。
-次の試合に向けて
勝つしかないので、3戦全勝します。
堀竜泰
-今日の試合を振り返って
オフェンス専門で出ているのでもっと点を取りたかったのですが、なかなか点を取ることができずにシュートも外してしまったので後悔があります。
-シュートを外してしまった要因は
シュートにいくまでの体勢を上手くとれなかったことです。やっぱり倒れこんでからのシュートになってしまったので、その部分でシュートを外してしまったのかなと思います。
-スコアについて
日大はすごくオフェンスが強いチームなので、31点というのは取られるかもしれないと思ったのですが、自分たちがもっと点を取れれば本当に勝てた試合だと思うので悔しいです。
-今回のチームの作戦は
オフェンスは、僕が入ったときにはポストをダブルポストにして僕と長谷川のどちらかにディフェンスがかたよるようにしたのですが、それがなかなか機能しませんでした。もっと長谷川と合わせられたかなと思います。
-次は日体大戦です
日体大も僕たちの順位に近いところにいるので、しっかりここで勝って少しでも上の順位にいけるように、やっぱり4年生としての責任があるので頑張っていきたいと思います。
下條輝
-本日の試合を振り返って
前半最後に連続失点されて、点差が開いてしまい、後半自分の出番がきたら、やれることをやろうと思っていました。それで起用してもらったので、自分の持ち味であるプレッシャーをかけるプレーをして、少し流れを変えることはできたのですが、最後詰めが甘くて勝ちきれなかったです。3節引き分けでチームも良い雰囲気のところで、もう1つ踏ん張れず負けてしまったので、次の試合はもう1つ踏ん張って勝てるようにしたいです。
-最近はディフェンスとしての出場が続いていますが自分の役割は
ディフェンスで流れを作って、持ち味であるフットワークで相手をかく乱するために使ってもらっているので、その期待に応えるためにディフェンスしか出ない分、全体力を出しきる勢いでやってます。
-カットから得点に繋がったプレーもありました
得点はできたら狙おうと思っていたのですが、相手もすぐに戻ってきていて、自分がカットして味方の出だしも早く、自分がいくよりもパスを繋げた方が早いかなと思い、チームメートに託しました。
-次戦に向けて
次も自分はディフェンスで出ると思うので、使ってくれる期待に応えられるようなディフェンスができるように頑張りたいと思います。
深井亮太
-試合を振り返って
結果として1点差だったので、やっぱり勝ちたかったですね。
-試合中、チームメイトから深井選手へ多くの声援がありましたが
本当に自分緊張してたので、ああやって声をかけてもらえるのは緊張が解けるというか、やっぱり励みになりますね。
-試合だとやはり緊張しますか
しますね。声かけてくれなかったら、本当ガチガチだったと思うんですけど。
-法大のキーパー陣は層が厚く、公式戦に出る機会は少ないですが
皆仲が良いので、誰が出ても「頑張れ!」って感じです。良い感じでやってます。
-柿崎選手が深井選手のことを「何か持ってるやつ」だとおっしゃっていましたが
柿崎先輩は高校の時から一緒なので、そうやって尊敬している先輩の一人から言ってもらえるのは嬉しいですね。
-次戦に向けて
次出れるか分かんないですけど、チームとしては勝ちたいですね。勝ちにこだわれるように頑張ります。
フォトギャラリー
- 主将の長谷川は今節チーム内最多得点を獲得した
- どの試合でも安定したプレーを見せる山本祐
- 深井は試合を振り返って「勝ちたかった」と口にした
- スタメンに定着しつつある本田
- 倒れ込みながらもシュートを試みる堀
- DFの出場が続く下條
- ベンチ外の選手からも応援の声が響いた
- 惜しい試合だっただけに、悔しげな表情の選手陣