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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第4週 対明大1回戦 負の連鎖とまらず…投手陣が大量失点で宿敵明大に完敗

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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第4週 対明大1回戦 負の連鎖とまらず…投手陣が大量失点で宿敵明大に完敗

東京六大学野球秋季リーグ戦 対明大1回戦
2016年10月1日(土)
神宮球場

悪い流れが断ち切れない。先発・菅野は上々の立ち上がりを見せるが5回につかまり降板すると、続く投手も明大打線の勢いを止めることができず。12四球と制球も乱れ計10失点。打線も明大のエース・柳裕也の前に2得点に封じられ、宿敵明大に完敗した。

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先発の菅野は悔しい投球

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 6 1
明 大 0 0 1 1 6 1 0 1 0 9 10 0

(法大)●菅野(1勝3敗)、宮本幸、新井悠、三浦ー森川、伊藤士
(明大)○柳、齊藤、水野ー牛島
[本塁打]
    (明) 吉田大1号満塁(5回=菅野)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 大西千 4 0 0 .174 三邪飛    一犠打   空三振    一ゴロ   捕邪飛
2 (6)4 相馬優  5   2   1  .333 右前安   右前安①   見三振   遊ゴロ   中飛
3 (4) 小林  2   0   0  .350 三邪飛   四球   四球     右飛  
  6 大崎  0   0   0  .500                  
4 (5) 金子凌  2   1   0  .500 死球   死球   二ゴロ     一内安  
5 (3) 柴田  3   1   1  .320 空三振   三併殺     死球   中前安  
6 (9) 向山  3   0   0  .143   三ゴロ    空三振    三ゴロ   四球  
  9 清水二  0   0   0  .000                  
7 (7) 中山  3   0   0  .318   中飛   空三振   空三振      
  7  1   0   0  .143               空三振  
8 (2) 森川  4   1   0  .217   右飛   中前安   右飛   三ゴロ  
  2 伊藤士  0   0   0                   
9 (1) 菅野  2   1   0  .286     右越え二 三ゴロ          
  1 宮本幸  0   0   0                   
  1 新井悠  0   0   0                   
  H 米田  1   0   0  .000             空三振    
  1 三浦  0   0   0  —                   
  H 川口  1   0   0  .063                 三邪飛
     31   6   2  .242                  

 

投手成績

  球数 打者 防御率
菅野 4 1/3  99 23 5 2 5 6 7.99
宮本幸 0 1/3 18 6 2 0 3 2 54.00
新井悠 1 1/3 36 7 1 1  1  0 0.00
三浦 2 49 11 2 1 3 1 3.38
9 202 47  10 4 12 9 7.41

 

ベンチ入りメンバー

10  森川(営4=桐蔭学園)  2 川口(人2=横浜) 31 宇草(営1=常総学院) 
12 三浦(法4=三重) 3 森(キャ3=日大三) 33 吉岡(営2=智辯学園)
13 菅野(キャ2=小高工) 4 柴田(文4=東邦) 1 大西千(営2=阪南大)
14 新井悠(営1=折尾愛真) 6 大崎(法3=智辯学園) 7 米田(営4=智辯学園)
15 宮本幸(営3=富山一) 9 金子凌(キャ4=日大三) 8 清水二(法3=中京大中京)
17 熊谷(キャ3=平塚学園) 24 小林(法2=中京大中京) 37 中山(人2=履正社)
18 内沢(キャ1=八戸工大一) 25 俵積田(人3=阪南大) 38 舩曳(キャ1=天理)
22 木村(キャ4=如水館) 26 相馬優(営1=健大高崎)    
32 伊藤士(文1=中京大中京) 29 向山(営2=法政二)    

 

リーグ戦結果(10/01現在)

  明大 立大 早大 慶大 法大 東大 試合 勝点 勝率
――     ○○ ○  ○○ 5 5 0 2 1.000
  ―― ○●○   ○○    5 4 1 2 .800
  ●○● ――   ●○○    7 4 3 1 .571
●●     ――   ○○ 4 2 2 1 .500
●● ○●●   ――   6 1 5 0 .167
●●     ●●   ―― 4 0 5  0 .000
 

戦評

 開幕2カードで勝ち点を落とし、優勝戦線に残るため絶対に負けられない。宿敵明大との”血の法明戦”が幕を開けた。相手先発は明大の絶対的エース柳裕也。初回に1死から相馬優人(営1)が右前安打で出塁する。その後チャンスが広がるも、後続が倒れ無得点。柳の立ち上がりを攻め立て、先制とはならなかった。

 法大の先発マウンドには菅野秀哉(キャ2)が上がる。2回まで無失点に抑え迎えた3回表。先頭打者で打席に立つ菅野が試合を動かした。2ストライクと追い込まれた場面から、フェンス直撃の右越え二塁打で出塁。犠打で三塁に進むと、相馬優の2打席連続安打で先制に成功する。結局1点止まりとなるが、柳から勝ち取った貴重な先制打となった。

 ところがその裏、2番逢澤峻介の中犠飛であっさりと同点。そして4回には2死から連続四球、その後8番柳の自援護となる適時打で勝ち越しを許す。そして5回裏。1死からまたも連続四球で走者を溜めると、ここから連打され2失点。先発の菅野はマウンドを今季初登板の宮本幸治(営3)に託した。だが負の連鎖は止まらない。ストレートの四球を許しさらにピンチを広げると、打席には明大トップの打率を誇る吉田大成。初球を捉えられると、右翼スタンド中段まで叩き込まれる満塁弾となった。この回一挙6点を奪われる苦しい展開となった。

 6回にも失点を許し1対9と劣勢で迎えた8回表。最上級生の意地を見せた。この日試合復帰を果たした金子凌也(キャ4)が内野安打で出塁すると、捕逸の間に二塁まで進む。続く柴田が中前適時打を放ち、4年生2人で1点を返した。しかし反撃はここまで。8回にも追加点を許し、2対10と大敗を喫した。

 2カードを消化し課題に挙がっていた投手陣は、12四死球と制球が乱れ大量失点。今日も本来の力を発揮できなかった。一方、明大先発の柳は抜群の制球力で打者を翻弄。打線は付け入る隙を与えてもらえず、つながりを欠く結果となった。試合後選手たちは明日の試合に向け「勝つだけ」と意気込んだ。まずは次戦で勝利を収め、悪い流れを断ち切りたい。(川畑あかり)

クローズアップ

金子凌也 (ケガを乗り越え復帰 勝利へ導く一打を)

 背番号「9」が、帰って来た。

 春は打率.425で首位打者。ハーレムベースボールウィークでも首位打者でMVP。法大が誇る攻撃の要は、今夏、大きなアクシデントに見舞われていた。

 夏のオープン戦中のことだった。いつものように打席に立ったが、自打球で右足を負傷。診断は”右膝蓋骨骨折”。「まさか折れているとは」。ラストシーズン開幕まであと2週間というところで、出場すら危ぶまれる大けがを負ってしまった。

 しかしそこで諦めないのが金子凌也だ。懸命なリハビリでつい先日復帰。今日は8回に内野安打を放ち、柴田の適時打で生還。やはり、この男がいなくては。

 金子凌がいない間「9」を着けていた選手がいる。それが、8回に金子凌からチャンスをつないだ柴田だ。「自分も春出られないときにユニフォームを飾ってもらったので、ちょっとでも凌也の分までと思って」(柴田)。リストバンドを拝借すると、先週まで左腕に身に着けて戦った。

 昨年の春に続き、2度目の苦難を乗り越えつつある金子凌。チームの勝利ために戦うのみ。手負いの獅子の最後の戦いが、ようやく始まった。(伊藤華子)

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監督・選手コメント

青木久典監督

―投手陣の台所事情が苦しい状況が続いています
球場に来ていただいている方々に申し訳ないというのが一番にあります。中々ピッチャーが…。彼らも頑張ってくれてはいるんですけど、機能せず苦しい状況になってしまっています。

―法大の得点直後の失点が目立ちますが
基本的なことなんですけど、点を取った直後の回は先頭打者を是が非でも抑える。そのために細心の注意を払わなきゃいけないです。バッテリーは認識はしていると思うんだけど、不用意に打たれています。そこがもう一つなのかなと思います。

―この流れを断ち切るためには
いろんな意味で辛抱をしながら練習をやっていく。そういうことを考えなければいけないです。 もう一つは、こういう状況に起爆剤じゃないですけど、新たな一人が出てきてくれるのを待ちながら 。(今日の試合の)最後の方はいろんな選手を使って判断材料を探しました。ピッチャーも1年生を使って、 新井悠は点を取られましたけど、よく投げてくれたと思います。

―金子凌選手が今日の試合から復帰しました
彼が4番に入って打線を引っ張ってもらいたいですし、特に打点に期待します。

―明日に向けて
このままじゃ終われませんから、まず明日取らなきゃいけないです。そのための準備をしたいと思います。

森川大樹 主将

ー今日の試合を振り返って
粘らなければいけなかったと思います。点を取った時はもっとしっかり気を引き締めなければいけないと思いました。

ー空き週に取り組んだことは
オープン戦で出てきた課題を潰していきました。

ー今季、得点以上に失点が多い試合が続いています
走者をためてしまうこと、無駄な四球などが挙げられますね。

ー明大の印象は
粘り強く、簡単に三振しない。個人ではなくチームで戦っている印象です。

ー明日に向けて
明日勝てないと次がないので必ず勝ちます。勝てるように頑張ります。

金子凌也 副将

ー今日の試合を振り返って
試合になっていませんでした。投手だけでなく野手もしっかり点を取って、締まった試合にしたいと思います。

ー相手先発・柳投手は5四死球。チャンスはありました
春から「チャンスで1本」が課題でした。今日も1本が出なかったです。

ーご自身にとっては復帰戦となりましたが、できは
まだまだです。チームが勝たないと自分が良くてもだめなので。良かったとは言えないです。

ーけがの内容は
右膝蓋骨の骨折です。

ー当時の心境は
まさか折れているとは思いませんでした。チームに迷惑をかけることになってしまって、申し訳ない思いでした。

ー先週まで、柴田選手が金子選手のリストバンドをつけてプレーをしていました
(リストバンドは)あいつが勝手に取っていきました。そういう気持ちはありがたかったですね。

ー次戦に向けて
もう後がないので、勝つしかないので。勝ちます。

柴田圭輝 内野手

ー今日の試合を振り返って
自分が満塁で回って来たときに点を取れなかったのが今日の敗因だと思います。

ー相手先発の柳投手について
調子はいい時ほどではなかったですけど、それでも点を取れなかったのが負けた原因ですかね。

ー3回の併殺打が大きく響きました
そうですね。あれが全てですね。打たされた形になりました。

ー8回の適時打を振り返って
自分の間合いで打つことを意識しました。明日以降につながっていくと思いますね。

ー金子凌選手が復帰しましたが
凌也がいると、打線に厚みが出ますし相手にかかるプレッシャーも違うと思うので明日から4年生がチームを引っ張っていければと思います。

ー次戦に向けて
いい投手が出てくると思いますけど、打たないと勝てないので打って勝ちます。

菅野秀哉 投手

ー今日の試合を振り返って
試合を作れなかったのが一番の反省だなと感じます。

ー試合を作れなかった原因は
粘って投げることができなかったところです。

ー明大打線の印象は
追い込んでからも三振することが少なくてしっかり粘ってヒットを打ってくるという印象でした。

ー投手陣にとって苦しい試合が続いています
しっかり自分の球が投げられれば抑えられると思うので、自分の球を投げられるようにしていきたいなと思います。

ー次戦までに調整したいこと
しっかり自分の球が投げられるように調整していきたいと思います。

相馬優人 内野手

ー今日の試合を振り返って
崖っぷちの状況なので負けてはいけない試合でした。その中で勝てなかったのはチーム的にはまずいかなと思います。もっと野手も点を取れたと思いますし、投手陣も抑えなければいけないと思うので、まだまだだと思います。

ー2試合続けてのスタメン出場について
自分は今日ミスしてしまったので、ヒットは打ちましたけど、ミスの方が大きいので満足はしていないです。

ーチーム全体で安打6本に抑え込まれた中で、相馬優選手は2安打でした
相手の投手はものすごくいい投手なので、それはすごく自信になります。

ー2番打者として意識することは
「つなぎ」というのが2番だと思うので、その点で2番は自分に合ってると思います。もっと2番打者を極めていきたいです。

ーグラブトスをするなど好守も見せていますが、守備に関しては
いくら良いプレーしてもミスがあってはだめだと思います。

ー本職は二塁手ですが
そうですけど「ここ」とか言っていられないのでどこでもしっかりこなせるようにしたいです。

ー明日に向けての意気込み
何としても勝ちたいと思います。

フォトギャラリー

  • kanno先発の菅野は悔しい投球
  • kanno2打棒では3回に先制の足がかりとなる二塁打を放った
  • sohma相馬優の適時打で先制
  • kaneko今日から復帰し、1安打を放った金子凌
  • arai大学初登板を果たした新井悠
  • shibata8回に追撃の適時打を放った柴田
  • miura4番手で登板した三浦
  • itoh9回にマスクを被った伊藤士も大学初出場
 

 

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