【フェンシング】第68回関東学生フェンシング選手権大会 男子フルーレ&女子フルーレ 共に優勝を逃すも大健闘し、4名がベスト4入り!
第68回関東学生選手権大会
2016年10月12日(水)
駒沢オリンピック公園体育館
関東学生選手権大会(関カレ)が始まった。初日は男女フルーレ個人戦が行われた。優勝は叶わなかったものの、多くの法大選手が表彰台へと上った。
試合結果
男子フルーレ個人戦
選手名 | 学部・学年 | 成績 |
---|---|---|
西藤俊哉 | 法1 | 準優勝 |
敷根崇裕 | 法1 | 3位 |
大石利樹 | 法4 | 4位 |
敷根章裕 | 法2 | ベスト16 |
野口凌平 | 営2 | ベスト16 |
坂田将倫 | 文4 | ベスト32 |
女子フルーレ個人戦
選手名 | 学部・学年 | 成績 |
---|---|---|
真田玲菜 | キャ4 | 準優勝 |
梅津春香 | 国文1 | ベスト8 |
伊藤理那 | 文3 | ベスト16 |
緒方実奈海 | 法2 | ベスト16 |
緒方渚 | 国文4 | ベスト32 |
男子フルーレ戦評
幕が開けた関東学生選手権大会。
男子フルーレ個人戦。法大からは大石利樹(法4)、坂田将倫(文4)、野口凌平(営2)、敷根章裕(法2)、西藤俊哉(法1)、敷根崇裕(法2)の6名が出場した。予選を通過し、2回戦から始まった各法大選手はそれぞれの相手を1桁に抑えて危なげなく勝利を収めていく。
ベスト16で当たった法大対決 野口 vs 西藤
ベスト16では野口対西藤の同校対決が展開される。お互い譲らない戦いを繰り広げていく中、中盤から流れは西藤に傾き始める。野口が一点を取るごとに西藤は2.3点ずつ加算していくなど、徐々に得点は開いていき15—9で西藤が野口を下した。敷根章は先制点を奪い取ったものの、主導権を握られベスト16で敗北を喫した。
準々決勝に駒を進めたのはキャプテンの大石、一年生の西藤と敷根崇。3名はベスト8の試合でも安定した力を見せつけ、大石は15—5、西藤は15—8、敷根崇は15—6と勝利を収める。
将来を担う1年同士の対決
迎えた準決勝では、西藤vs敷根崇のスーパールーキー対決が行われた。先に主導権を握ったのは西藤。ポイントを連取していき、敷根崇との得点差を広げていく。14—6となり、西藤の勝利が濃厚になりかけた時、敷根崇の猛攻が始まった。8点も開いていた得点差をみるみるうちに縮めていき7点奪取、14—13へ。同点まであと一歩のところだったが、最後の一突きを西藤が刺し、西藤が決勝進出を決めた。
大石は松山(早大)と、取っては取られてのクロスゲームを展開していく。白熱したバトルが続いたが、終盤相手に得点を3連取されてしまう。12—14で2セットに突入するも相手の勢いを抑えることが出来ず、12—15で3位決定戦へ回った。
3位決定戦 敷根崇 vs 大石の対決
決勝戦では西藤と大石を破った松山(早大)が相まみえた。両者点を取り合っていく中、段々と相手のペースになっていく。第一セットが終了し8—11。2セット目に入ると激しい攻防戦でなかなか試合が動かない。そんな中、西藤はジリジリと得点を挙げられていき、8—15。優勝には届かなかったものの、1年生ながら準優勝に輝いた。3位決定戦は大石vs敷根崇の対決となった。この試合は終始、敷根崇がリードし続け15—11で敷根崇が3位、大石が4位入賞を果たした。
1年生コンビ2人が関東学生選手権大会でベスト4入りを果たした。春季から団体戦メンバーの一員になり、リーグ戦や王座戦で活躍。団体戦に無くてはならない戦力となった西藤と敷根崇。若き力の台頭が、今後の法大男子フルーレ陣のさらなる飛躍に大きな影響をもたらすに違いない。(和多慎之介)
女子フルーレ戦評
女子フルーレ個人戦には5名の選手が出場した。
緒方渚(国4)はベスト32、緒方実奈海(法2)はベスト16で敗退。相手に主導権を握られながらも、執念の追い上げで逆転し3回戦を突破した伊藤理那(文3)は発熱のため棄権となった。
健闘した緒方渚
ベスト8に残ったのは真田玲菜(キャ4)とルーキーの梅津春香(国1)。シード選手の真田は2,3回戦で相手を5点以下に抑える快進撃で順当に勝ち上がる。梅津も1回戦のプールを全勝で抜けると2回戦も4失点に抑え快勝した。
準々決勝 真田vs梅津
準々決勝ではそんな2人が相まみえることとなる。先制を取ったのは梅津だったが、真田も先輩としての貫禄を見せるようにじっくりと時間を使いながら得点する。戦況を動かしたのは真田だった。冷静に梅津の隙を突き、一気に7点差をつけそのまま勝利しベスト4に進んだ。
互角の戦いを繰り広げるもあと一歩及ばず…
準決勝でも冷静さを保った真田はリードを守り切り決勝戦へ駒を進める。決勝戦は専大の菊池小巻との一戦となった。先制点を奪われるがすぐに取り返し、我慢比べのクロスゲームが続く。しかし、11-11の同点から4連取され、優勝には一歩届かず準優勝で個人戦を終えた。
決勝で敗れた菊池が所属する専大は団体戦でも優勝を阻む大きな壁となり得る相手だ。だからこそ個人戦での悔しさを力にかえ、明日の団体戦にぶつけてほしい。(向井知優)
選手コメント
西藤俊哉
ー準優勝おめでとうございます。今の気持ちは
ありがとうございます。正直悔しい気持ちでいっぱいです。今日は法政の先輩や同期と試合を行って、2人を倒しての決勝戦だったので、その分自分も勝たなきゃいけないという気持ちも強かったのですが、その気持ちの分、敗れてしまいすごく悔しいですね。
ー野口選手、敷根崇選手との法大対決はどうでしたか
凌平さん(野口選手)は若いころから試合を何回もやっていて公式試合で勝ったことがありませんでした。今日9戦目だったんですけど、自分なりの狙いがうまくはまってやっと勝てたかなと思います。敷根崇とはいつも一緒にやっているメンバー、また同期対決ということで勝ちたいという気持ちがありました。序盤は自分の中でいい感じに試合を展開することが出来て、後半に一気に追い上げられましたね。自分をコントロールできなくて捲られてしまうことがあったので、正直納得いく勝ち方ではなかったですね。
ー今日行われた中で一番印象に残った試合は
最後の決勝戦ですね。先輩の野口選手の試合や同期の敷根崇との試合の前半はいい感じに動けていたんですけど、後半と決勝戦では課題の残る形で終わってしまいました。最後の最後で崩れてしまいました。
ーどのような課題が見つかりましたか
試合中の自分のコントロールと戦術面ですかね。駆け引きなどまだダメだなと感じました。
ー西藤選手の法大フェンシング部の立ち位置は
「1年生なので先輩についていこう」、「1年生だから勝てない」ではなくて、1年生のうちから結果を出して、チームの中で存在感をアピールしていきたいと思いますね。
ー夏はどのようなことをされてきましたか
戦術面や基礎を見直していました。
ー男子フルーレ陣の雰囲気はどうですか
自分は夏合宿はケガしてていけなかったんですけど、大石先輩を筆頭にいつも海外に試合に行ったりしている代表メンバーが多いので、自分は居心地がいいです。いい意味で緊張感があり、切磋琢磨しあえる環境ですね。
ーこれからの目標をお願いします
まずは明日の団体戦に向けて調節して、優勝したいです。またこれから海外の試合もあるので、結果を出していけるように頑張りたいのと、全日本の個人戦、団体戦優勝目指して頑張っていきたいです。
梅津春香
―個人戦を振りかえって
今日は全体的に自分のフェンシングができていたと思います。ただ、真田先輩とやった試合は、相手に試合の主導権を握られてしまったかなと思いました。
―1回戦から好調さを感じました
試合と気負うことなく1年生なので自分の持つ力を思い切り出せるようにと思って練習してきました。それがしっかり出せたと思います。
―真田選手との同校対決となりましたが
やっぱり真田先輩は強いので、自分の今出せる力をとにかく出そうと思って臨みました。けど…やっぱり強かったですね。でも、今の最大限の力が出せれば課題とかも見つかると思ったので思い切りできて良かったです。
―実際に課題は見つかりましたか
3セットあるのに急いで点をとろうとしてしまったところは課題だと思います。もっと時間をかけて相手を揺さぶったり、そういう駆け引きができるようになればいいなと思いました。
―この夏、取り組んだことは
フィジカルトレーニングとか基礎的なことをやってきました。
―団体戦に向けて
団体戦はみんなで力を合わせて優勝を狙いたいと思います!
フォトギャラリー
- 準決勝 西藤vs敷根崇 一年生対決
- 準優勝を果たした西藤
- 1年 敷根崇
- 2年 敷根章
- ベスト8出場 梅津
- 3年 伊藤
- 緒方渚 & 実奈海
- 入賞メンバー集合