【スピード】SBC杯第23回全日本スピードスケート距離別選手権大会 2日目 好記録を出すも順位は振るわず…
SBC杯第23回全日本スピードスケート距離別選手権大会
2016年10月22日(土)
長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)
大会2日目は1500㍍、3000㍍が行われた。法大からは中村隼人(営3)、大竹拓三(文2)が出場した。中村は好記録を出すも、11位に終わった。一方の大竹も昨年の記録を超える滑りを見せたものの、4位と表彰台を逃すこととなった。
レース結果
個人成績
種目 | 成績 | 選手名(学部・学科) | 記録 |
---|---|---|---|
1500m | 11位 | 中村隼人(営3) | 1分50秒50 |
3000m | 4位 | 大竹拓三 (文2) | 3分56秒25 |
戦評
距離別選手権2日目となったこの日、最初に行われたのは1500㍍。出場したのは法政のエース中村隼人(営3)。今大会初出場となったこの種目、スタートの合図とともにまずまずの滑りをみせる。しかし1100㍍地点からタイムを少し落とし1分50秒51で11位となった。1分50秒を切ることを目標にしていたため、悔しい結果となった。この悔しさを胸に本職である明日の1000㍍に挑む。
つづいての種目は3000㍍。昨年度のチャンピオンである大竹拓三(文2)が登場した。連覇を狙う大竹は最初のラップで29秒台と好スタートを切る。しかし、「うまくスタートのタイムを繋げられなかった」と、中盤以降タイムを伸ばすことができず3分56秒25で4位となった。去年よりもタイムを伸ばしたものの、本人は「3分53秒台も狙えた」と悔しさを見せた。
最終日となる明日は1000㍍に中村、マススタートに大竹が出場する。今大会表彰台に立つことができず苦戦している法大。しかし、このまま終わるわけにはいかない。昨日、今日の結果を引きずることなく明日のレースに挑む。(川北一輝)
選手コメント
中村隼人
―今日のレースを振り返って
最初に滑った選手がみんな速くて良いタイムが出ていたので、狙えるなと思って、目標は1分50秒切ることだったんですけど。ラスト1周までは自分の思った通りの滑りができていたので、そこまでは良かったんですけど、やっぱりラスト1周我慢できなかったのでそこが課題ですね。
―思ったような滑りというのは
力を入れた中でも落ち着いた滑りをしようと思って。レース前のラップ設定と、今日のラップが大体同じくらいだったので良かったかなと思います。
―500㍍は棄権されていましたが
2週間前くらいに腰を痛めてしまって。基本的に1000㍍、1500㍍を主体にやっているので、スタートで響く500㍍は腰のことを思って棄権しました。
―現在ご自身の調子は
ここ4、5年の中では、一番調子いいかなと思います。結構良い練習もしてきたのでそれなりに自信もついて、良いシーズンになると思います。
―調整はどのように行いましたか
1週間前くらいまでは強めに練習をしていて、1週間切ったくらいから練習量落としつつ、リカバリーの練習を増やしてって感じで、今年の中で今一番体は動いているので、調整は良いかなと思います。
―部のOBである三輪準也選手(フィットラボ)と同走となりましたが
昨日みんなでご飯食べてるときに同走誰がいいかなって考えてて。グループでシャッフルして決まるんですけど、三輪先輩と同走でアウトスタートが良いなって思ってたらその通りになりました。帯広(の大会)で(三輪)先輩も49秒を出していたので、それに勝てばいけるなと思っていました。一応勝てていたんですけど、タイム的には足りなかったですね。
―以前意識されている選手として兄の中村駿佑選手(EH株式会社)、中村奨太選手(ロジネットジャパン)を挙げられていましたが
駿佑の500㍍も、奨太の1500㍍、5000㍍もまだちょっと格が違うかなって、今そんな気持ちなんですけど。来年オリンピックもあるので、1年あれば大きく変われると思って。頑張って追い続けたいと思っています。
―本命は1500㍍、1000㍍ですか
その2つの中でも明日の1000㍍に懸けて1年間練習してきたので。明日はとりあえず5番以内に入るのを目標に。長野のワールドカップ(ワールドカップ長野大会)代表目指して頑張りたいと思います。
大竹拓三
―本日のレースを振り返って
最初飛ばして、自分なりに攻めたのですが、そこからのつなぎがあまり上手くいかなかったなという感じです。最初29秒台で入って、その次も29秒台でくるか、落としても30秒の前半が最低条件だと思ったのですが、30秒の真ん中に落ちちゃって、最初あまり出ない方の自分が頑張って出したラップを上手くつなげられなかったと思います。
―4位という結果について
二連覇狙っていたので悔しいですけど、去年よりも5000、3000とタイムを伸ばしてきているので、夏の練習が正しかったということと確実に自分の中でスケーティングが確立されていることが確認できる大会だったなと思います。タイムは53秒52秒あたりを狙っていたのですが、つなぎがうまくいけば、出たと思うのですが、そこがたりなかったです。
―優勝した昨年よりタイムは伸びました
少しは縮んでいるので、成長しているのは間違いないと思います。あとは記録をコンスタントに出すことが今シーズンの最大と目標なので、もちろん調子良いときにがっつりタイムを出すというのも必要なのですが、コンスタントに出さないと成績はつかないので、そこを目標にして今後もやっていきます。
―今大会はユニバーシアードがかかっていました
6番に入らないといけないのですが、昨日7番で落ちてしまい、一切関われなくなってしまいました。もっと大事なところで結果を出すことも必要になってくるし、全体的な底上げが課題だと思います。
―明日のマススタートに向けて
個人種目終わっちゃったので、なんとも言えないですが、国内最高出してる人とかと滑れるので、短時間なので何か盗めるとかはないと思いますが、雰囲気を味わえればと思います。
(写真撮影:石川大悟、野口愛優、八木下伸一)
フォトギャラリー
- 2連覇とはならなかった(写真:大竹)
- 目標である1分50秒を切ることはできなかった(写真:中村)
- 滑走中の中村
- 優勝した兄の中村奨太(ロジネットジャパン)と言葉を交わす中村
- 瞳の奥で2 連覇を見据える大竹
- 大竹は調整にも抜かりはない
- 惜しくも表彰台を逃した(写真:大竹)
- 試合前にレースの準備をする中村