【アイスホッケー】平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 対東洋大 2回戦 開始5分で3点を先取し勢いに乗るも、まさかの逆転負け
平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Div I-A
2016年10月16日(日)
DyDoドリンコアイスアリーナ
リーグ戦もいよいよ折り返し、今試合からは2巡目に突入した。1巡目で負けを喫した東洋大相手に今回は勝つことができるのか。ここまでの成績は2勝1分4敗。勝てば勝点10になり4強の一角・早大と並び、負ければ日体大と並んでしまう。ここ一番の勝負所で、試合は予期せぬ展開を迎えた。
試合結果
トータル試合結果
7 (38) |
3(18) | 1P | 2(9) | 9 (41) |
---|---|---|---|---|
2(8) | 2P | 3(17) | ||
法政大学 | 2(12) | 3P | 4(15) | 東洋大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
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法大 | 1 | 01:46 | 29 石田和哉 | 19 三田村哲平 | 11 西口開羅 | ― |
法大 | 1 | 02:19 | 29 石田和哉 | ─ | ─ | ― |
法大 | 1 | 04:34 | 29 石田和哉 | 13 松本力也 | 14 松井洸 | PP |
東洋大 | 1 | 08:06 | 23 佐藤創太 | ─ | ─ | ─ |
東洋大 | 1 | 15:24 | 48 人里茂樹 | 23 佐藤創太 | 12 成田壱皇 | ─ |
法大 | 2 | 03:58 | 14 松井洸 | 13 松本力也 | 48 小西遼 | ─ |
法大 | 2 | 08:49 | 48 小西遼 | 13 松本力也 | ─ | ─ |
東洋大 | 2 | 09:31 | 48 人里茂樹 | 46 渡邊亮秀 | 21 古川誠也 | PK |
東洋大 | 2 | 09:51 | 19 柴田嗣斗 | 49 田中健太郎 | ─ | ─ |
東洋大 | 2 | 15:13 | 50 山田大雅 | 9 坂井優一 | ─ | ─ |
東洋大 | 3 | 03:11 | 48 人里茂樹 | 46 渡邊亮秀 | 21 古川誠也 | ─ |
東洋大 | 3 | 05:16 | 13 出口圭太 | 48 人里茂樹 | 21 古川誠也 | ─ |
法大 | 3 | 06:11 | 13 松本力也 | 29 石田和哉 | ─ | ─ |
東洋大 | 3 | 08:18 | 21 古川誠也 | ─ | ─ | ─ |
東洋大 | 3 | 17:12 | 1 石倉浩規 | 14 宮倉翔太 | ─ | EN |
法大 | 3 | 19:50 | 18 川上朝日 | 11 西口開羅 | ─ | ─ |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
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1 | 81 工藤将一郎 | 71 阿部拓斗 | 23 沼田翔 | 3 高橋魁人 | 7 上村光輝 |
2 | 47 佐藤佑亮 | 48 小西遼 | C 13 松本力也 | 14 松井洸 | 4 福島勇啓 |
3 | 19 三田村哲平 | 11 西口開羅 | 29 石田和哉 | 76 田畑秀也 | 18 川上朝日 |
4 | A 92 大野峻丈朗 | 80 澤口迪弥 | 10 鈴木翔弥 | 44 船越準平 | 27 小堀健祐 |
※GKは#25久保田雄樹が先発出場。第3ピリオド途中から#33伊藤崇之に交代。
戦評
先に試合を動かしたのは法大だった。FW石田和哉(営2)が振り向きざまに放ったパックは相手DFに弾かれるが運よくFW西口開羅(法3)の元へ。西口が反対サイドにいたFW三田村哲平(営1)にパスをつなぎシュートへ持ち込む。一度はGKに阻まれたもののリバウンドをゴール正面にいた石田が叩き込み、ゴール。1分46秒で早くも先制点を挙げた。そのおよそ30秒後にも再び石田が得点。パワープレー(PP)のチャンスを得るとまたも石田が追加点を挙げ、開始5分以内にハットトリックを決めた。開始早々に3点を失った東洋大には焦りが見えた。このまま順調に点を重ねたい法大だが、8分にはDFふたりの間をぬった鋭いシュートでゴールを奪われる。その後も一進一退の攻防が続くが、残り5分ほどで失速気味に。相手のペースにのまれそうになるが、ここはしっかり気持ちを切り替えて第2ピリオドへ。
激しいチェックで圧倒してくる東洋大に対し、スピードで劣らぬよう積極的に足を動かす。第2ピリオドで最初に得点を挙げたのはDF松井洸(法1)。この日も豪快なミドルシュートで安定の活躍を見せた。8分にはFW小西遼(人1)の待望の初ゴールも見られ、高校時代からのチームメイトFW佐藤佑亮(人2)らから盛大な祝福を受ける。チームは波に乗っていると思われた。が、そこから痛恨の2失点。その後はDゾーンでの時間が長く続き、思うような試合展開ができずに攻めあぐねているうちに同点弾を放たれてしまった。
試合を振り出しに戻された法大は第3ピリオドに賭けるしかない。しかし、第2ピリオドの悪い流れを引きずり3分に逆転を許すと、5分にも肩口にゴールを決められ5-7に。ここで意地を見せたのがFW松本力也(人4)。テクニカルなシュートで1点を返し、チームに笑顔をもたらした。しかし、自陣でのパスミスからブレイクアウェイの場面を招き、再び点差を広げられる。残された時間でFW沼田翔(法2)やFW鈴木翔弥(営2)らが泥臭くパックに食らいつき、攻めに転じようとするシーンが多く見られたが連携がうまく取れずシュートの段階まで持ち込めない。この日ハットトリックを達成した石田やルーキーの松井がゴールをこじ開けようと積極的にシュートを放つが決まらず、時間だけが過ぎる苦しい展開へ。試合終了3分前にはGKをベンチへ上げて6人攻撃で挑むも返り討ちにあい、シーソーゲームを制したのは東洋大であった。
終わってみると今季最多9失点を献上する形に。序盤を良い状態で迎えていただけに、後半の失速が悔やまれる試合内容となった。しかし、それぞれのセットが自らの役割をしっかりと意識して機能していたため、リーグ初戦が終わった後に課題にしていた「コミュニケーション不足」は解消され、チームワークはより強靭なものとなった。次戦の早稲田戦への期待が高まる。(大森麻子)
選手コメント
FW 西口開羅
—今日の試合を振り返って
昨日早稲田が敗れたので、今日勝てれば勝ち点で早稲田に並ぶので今日の試合は大きいとチームでも話していました。なので、いつも以上に気合を入れて試合に臨んで、開始5分で3点取れたのでいけるかなと思ったのですが残念です。
—上位校相手に7点とることができましたがその結果をFWとしてどう捉えていますか
上位チーム相手だと2、3点しかとれていないので、その点数以内に抑えることが出来れば勝てるといつも考えています。今日は自分たちの流れが出来ていて7点とることが出来ましたが、7点とって負けるというのは情けないですね。
—東洋大はフィジカルやスピードを生かしたチームですが、どのような対策を考えていましたか
僕たちも基本的には走って当たってというプレースタイルです。今日の試合ではあたり負けず、相手より走ることを意識してそれを実践出来ました。
—1ピリオドではリードする場面もありましたが、それによって変えた部分はありましたか
3点リードすることが出来て良い立ち上がりだったのですが、浮き足立たないように声を掛けました。でもくだらない失点で逆転を許したのは残念でした。
—次の早稲田戦に向けて
相手の1セット目が強いのでそれを抑えれば勝機はあると思います。勝ち点でも4強に近づいているので死ぬ気でとりにいきます。
積極的な声掛けでチームを引っ張る西口
FW 小西遼
―初ゴールを振り返って
ツーワンになって(松本)力也さんからのパスで1点が取れればもう一度流れが来ると思っていたので、意地でも決めようという気持ちで打ちました。やっぱりFWとしてDFの人よりも初ゴールが遅かったのは、反省ではあります。でも決められない中でも、いかに違うところで活躍できるかを意識しながらやってました。
―試合を振り返って
3点リードが2回あった中で逆転負けを喰らってしまったので、チームとしていかに3点のリードを守り切って、次の点を狙いに行くかという部分が課題だと思いますね。
―逆転をされた原因は
チームで言われていたことができなくて、ターンオーバーを何度もされたことだと思いますね。
―失点の多さが目立ちました
キーパーが頑張ってくれた中でリバウンドを自分たちが打たせ過ぎた部分がありました。一発目はキーパーが止めてくれると信じてるので、リバウンドの処理を次の試合からしっかりやっていこうと思います。
―早稲田戦への意気込み
もう負けられないので、勝ちたいと思います。
公式戦初ゴールにガッツポーズの小西
フォトギャラリー
- 開始5分の間にハットトリックを決めた石田
- 積極的な声掛けでチームを引っ張る西口
- 公式戦初ゴールにガッツポーズの小西
- 小西を祝福するベンチ
- 攻守にわたり安定の松井
- ここぞという場面で決める松本