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【バドミントン 】第67回全日本学生選手権 男子 個人戦 多くの選手が活躍するもベスト4進出ならず

バドミントン

【バドミントン】全日本学生選手権 男子 個人戦 多くの選手が活躍するもベスト4進出ならず

全日本学生選手権 男子 個人戦
2016年10月17日(月)〜19日(水)
千葉ポートアリーナ

 団体戦はベスト4と涙をのんだ男子。気持ちを切り替え臨んだ個人戦は、選手たちが各々の試合で奮闘し、昨年よりも多くの選手がベスト16以上に進出した。しかしシングルス、ダブルスともに準決勝進出することはかなわず今大会を終えた。

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ベスト4を逃し、落胆する河崎(右)・野村ペア

試合結果

シングルス

選手名 結果
日光凌 ベスト16
桐田和樹 ベスト16
藤野琢人 3回戦敗退
福田卓郎 2回戦敗退
荒木惇 1回戦敗退
早川竣  1回戦敗退
西川裕次郎 1回戦敗退

ダブルス

選手名 結果
河崎駿輔・野村拓海 ベスト8
藤野・西川 ベスト8
桐田・小森園隆平 3回戦敗退
日光・西智寛 2回戦敗退

 

戦評

シングルス 

 1回戦で3選手が敗れ、2回戦では4年生の福田卓郎(社4)、3回戦では藤野琢人(経4)が敗戦し大会を後にした。
 そんな中、4回戦に挑んだ桐田和樹(経2)は第1ゲーム前半早大のエース古賀穂に対し1点を争う接戦を演じるも後半に開いた2、3点差を埋められず、第1ゲームを17-21で落とした。第2ゲームでは序盤に5点連取と勢いづけ桐田がリードするが相手も粘ってインターバル後1点も取れないままデュースに持ち込まれる。それでも最後は攻めの姿勢で、見事なスマッシュを決めて21-19で制した。迎えた最終ゲーム、7-11で相手にリードされるもインターバル後4点連取で同点に追いつく。マッチポイントを取られてからも19-20と粘りを見せるが、あと一歩及ばずゲームポイントを決められると桐田はその場にうずくまり、悔しさをにじませた。桐田は今大会をベスト16で終えた。
 同じく日光凌主将(現4)も4回戦に出場。相手は東日本インカレで準優勝した小本翔太(日体大)だ。 序盤はリードするも、すぐに相手も取り返してくる。互いにゆずらぬ接戦の末、相手のミスも重なり第1ゲームを21-17で先取した。続く第2ゲーム、このまま流れを掴みたいところだったが前半に5点連続ポイントを許し、相手を勢いづけてしまう。焦りからか日光のミスも目立ち、点差が大きく開いた。点差は埋まることなく10-21で勝敗は最終ゲームに持ち込まれた。最終戦、4-4から相手の怒涛の攻撃に対応しきれず、8連続ポイントを奪われてしまう。その後も勢いに乗った相手を止めることが出来ない。最後まで苦戦を強いられた日光は10-21で負けを喫し、準々決勝進出とはならなかった。

ダブルス

 主将の日光・西智寛(経3)ペアが2回戦で悔しい敗戦。また桐田・小森園隆平(社1)ペアが3回戦で敗退した。
 一方、4回戦まで順調に勝ち上がり、全日本総合選手権への切符を掴んだ藤野琢人(経4)・西川裕次郎(社3)ペアは準々決勝を迎えた。「安心感から気が抜けてしまった」と第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームでも流れを引き寄せられず15-20で相手のマッチポイントに。そこから4連続ポイントと果敢に攻めたが、最後は力強いスマッシュを決められ19-21とベスト8で敗退した。
 河崎駿輔(経4)・野村拓海(社1)ペアも準々決勝に出場。第1ゲームでは相手に巧みに攻められるも、食らいつき19-20と両者譲らぬ展開に。最後は難しいラインジャッジで相手の得点が認められ、惜しくもこのゲームを落とした。切り替えたい第2ゲームだったが序盤から相手のペースを崩すことができない。試合の主導権を奪い返すことは出来ず16-21のストレート負け、ベスト8で幕を閉じた。 

 今大会で4年生は最後の学生の大会となった。来年以降、下級生には今大会の団体戦、個人戦で優勝を果たせなかった4年生の雪辱を晴らしてほしい。 個人戦ダブルスに出場した藤野・西川ペア、河崎・野村ペアはで全日本総合選手権予選への出場を決めた。試合後「正直もっといけた」と悔しそうに語った彼らの真の実力を全日本総合ではきっとみせてくれるに違いない。(大平佳奈)

選手インタビュー

日光凌主将

ー率直な今のお気持ちを
去年もこの4回戦のベスト8で負けて、今年もそこまでちゃんと行けて、今年こそはなんとか総合の権利を取ろうと思って頑張っていたんですけど、やっぱりそんなに甘くはなかったです。でも一応やれるだけのことはやったかなと自分では思っているので、後悔はないですね。

ー個人戦を振り返っていかがですか
正直シングルスはそんなに気持ちを入れていないっていったら変なんですけど、ダブルスの方が勝ちたい思いは強かったです。なのでそっちに結構集中していたんですけど、ダブルスでは中大の選手に負けて、あとはもうシングルスしかなかったので、今年一年シングルスメインで練習してきたから、やれるだけのことはやろうっていう感じで開き直った結果、昨日も競った場面で勝てたのかなとは思います。でもやっぱりダブルスの負けが一番悔しいですね。

ーこれまでの4年間を振り返って
自分は高校でも全然実績がなくて、でも須賀監督に拾ってもらって、それでここまで成長できたのは素直に良かったなと思っているし、監督とかチームのみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

ー主将としてこの一年間苦労したことは
今までのキャプテンたちは実績があったし、キャプテンとしての風格というかオーラみたいなものがすごくあったなと思っていて、逆に自分はそういうものがほぼない感じだったのでプレッシャーも大きかったです。そんな中でチームをまとめるっていうのは難しかったですね。

ー団体戦での敗戦について、日光選手はとても責任を感じているように感じました 
チームの負けも勝ちもキャプテンのせいというかキャプテンの責任だと思っています。監督やコーチからもキャプテンとして練習の姿勢や取り組み方で見せられるところがあるんじゃないかって言われていたので、必死に練習ではそういう風に取り組むようにはしていましたね。

ー主将に選ばれたとき、どのような心境でしたか 
最初はやっぱり驚きというか、自身がなかったので本当に自分でいいのかなっていう思いはありました。

ー次期キャプテンに向けて
次のキャプテンは西川なんですけど、西川はすごく練習熱心だし、周りの人にもうまくコミュニケーションを取れるというか、士気を上げるのが上手いので、それはいつも通り続けてもらいたいです。それでもやっぱりひとりではチームというのはうまくまとまらないし、どうしても壁にぶつかると思うので、部員全員とひとつになるというか、困った時こそみんなに力を借りて一致団結してほしいなと思います。

ー同期である4年生にむけて
1年生から4年間ずっと一緒に過ごしてきて、苦しいことも多かったし、その分嬉しいことや楽しいこともいっぱいあったので、本当にありがとうという感じです。4年間一緒にバドミントンができて幸せでした。

ーご自身の今後について
2部リーグの実業団に内定をもらっています。大学の試合は終わってしまったんですけど、これから社会人としてまた新しいチームでバドミントンができるので頑張っていきたいと思っています。

ー最後に応援してくれた方へむけてのメッセージをお願いします
OBの方とか法政のために応援だったりとか実業団の選手も練習に足を運んでくれたりするので、そういう人たちのサポートがあったから毎年法政は団体でも上位に食い込めると思っているので本当に感謝です。 

 

藤野琢人

 ー試合を終えて今のお気持ちは
大学最後の大会かつベスト8以上に入れれば、全日本総合の切符が取れるということで今日の1試合目をしっかり勝ち切れたことは良かったです。ですがそれ以上に目標が優勝することだったのですが、どこか気が抜けてしまったのと安心感というものから2試合目は上手くいかなかったなと思います。

ー今日の試合を振り返って
やり残した感じは凄くあって、正直もっとやれる部分はあったんですけど、それも全て踏まえて今の実力だと思うので、それをかみしめてこれからも頑張っていきたいです。

ーインカレの個人戦を振り返って
成績を残さなくてはいけないというプレッシャーをすごく感じていたのですが、パートナーが大学生活最後の大会だからもっと思いっきり楽しんでやってくださいと言ってくれたので、楽しめたかなと思います。

ー全日本総合選手権への意気込みをお願いします
全日本総合は初めて出るのですが、失うものは何もないので挑戦者の気持ちで頑張っていきたいです。

 

西川裕次郎

ー試合を終えて今のお気持ちは
悔しさもあるのですが、今年1年間終わったのでまた来年から頑張ろうという気持ちです。また全日本総合もあるのでそれに向けて練習していきたいなと思います。

ー試合を振り返って
1試合目に気持ち入れてやった分、2試合目に気が抜けてしまったのが敗因だと思います。また自分の弱さはそこにあると思うのでこれから1年間突き詰めてやっていきたいと思います。

ーインカレ個人戦を振り返って
団体3位という結果だったので個人でちゃんと結果残せるようにしないといけなかったのですが、最低限ベスト8という目標を達成して、それより上も目指すべきだったのですが気が抜けてしまったのでそれを含めて来年頑張りたいです。

ー全日本総合に向けての意気込み
去年出たときは当たりも良くてベスト16に入ったのですが、そんなに上手くいかないし強い選手もたくさん集まってくるところなので自分の実力というものを知って、今後につなげられるような試合ができるように練習していきたいです。

 

河崎駿輔

ー今のお気持ちを
ここまで残ったら最後までいきたかったのですが。でも清々しく、すっきりしています。野村とずっとやってきてここまでこられるということは、すごく誇りに思います。

ー今日の試合を振り返って
4回戦はここで勝ったら全日本総合出られるので、相手も気合入ってるし。でもいつも通りやれば自分たちの方が強いって思いながらやっていました。準々決勝はまだ1回も勝ったことのないペアだったので、まずは自分たちらしくやろうって一番に。それはできたと思うんですけど。1ゲーム目は微妙なジャッジで、それはしょうがないと切り替えてやろうと思ったんですけど、自分が切り替えられなくて野村の足を引っ張ってしまったっていうのがちょっと今悔いが残っています。

ー個人戦全体を振り返って
3回戦で、団体のときに藤野・西川が負けた相手に当たったんですけど、そこにしっかり藤野・西川の分の借りも返せたと思うし、そこはすごくプラスになったと思います。でもやっぱりそこに勝ったから優勝できるわけではないっていうのも、大会を通じてわかったなと。良い経験になったと思います。

ー最後のインカレでしたが
一言じゃ言えないですけど。やっぱりバドミントンをやっていないときもあったし、辞めたかったときもあるけど、でもみんなが自分を支えてくれているし、そんな自分を育ててくれているチームがあったからここまでやれたし最後まで頑張れたし。なんですかね。楽しかったしやりきったっていうのが一番大きいですね。

ー野村選手とはどのような経緯でペアを組むことになったのでしょうか
去年までは藤野と組んでいて、藤野が西川と組むってなって。監督にほかに相性がいい人がいるか聞かれて、それで野村のプレースタイルが自分のプレースタイルと合ってると思ったので野村と組んで。監督にも下の子を育てる意味でも組んでくれって言われたので、野村と組みますって言って。野村と組んでからは「野村となら絶対できる」ってずっと信じてやってきたので、優勝できなかったですけど、結果につながっているので良かったです。

ー毎年異なる選手とペアを組んで出場していましたが
たぶん自分が一番組み替えていると思うので。でも良かったのは高校のときも毎年ペアを変えていたので。色んな人と組むというのは自分の対応力とかも色々変わってきて良い経験にもなるから、すごくそれがプラスになっていると思うし、誰と組んでも勝ちたいってそのときそのときで思っています。

ー4回戦の勝利で全日本総合選手権の出場が決まりましたが、そのときの気持ちは
最低目標がやっとかなったって思うし、1回も出たことないので。出てみたいとずっと思ってたので嬉しかったのと、まだ次もあるし半々でした。

-最後に、野村選手と組む最後の試合である全日本総合選手権への意気込みをお願いします
ベスト8で予選からなので、本戦出場を野村と目標にして頑張ります。

 

野村拓海

ー今のお気持ちは
やっぱり準々決勝で勝てばベスト4を入れるってところだったので、その分悔しいですが、まあ勝てなかったってことはまだ力が足りないんだと。まだ来年再来年あるので、また練習頑張っていきたいと思っています。

ー試合内容を振り返って
1ゲーム目が全体的にすごく接戦で、あそこをしっかり取れていれば3ゲーム目もあったのかなと、わからないですけど。あそこで乗りきれなくて、2ゲーム目の出だしで一気に取られて、それで流れがあっちにいっちゃって。そこをしっかり自分たちで止められることができなかったのが大きくて、敗因かなと思います。

ーベスト8という結果について
やっぱり3回戦で戦った五十嵐優・中田政秀(中大)ペアに、本当にあの人たちは強いので、あそこで負けてもおかしくなかったんですけど。そこでしっかり自分たちの持ち味を生かして勝てたというのが今回一番大きいです。それでしっかりベスト8までこられたので。

ー3回戦でストレート勝利できた一番の要因は
河崎さんがどんどん前でいって、自分が後ろでカバーしてスマッシュを打っていくっていう、本当にあのときが1番理想的な形を作ることができたと思います。レシーブでも粘って粘ってチャンスがくるまで、すごく我慢できたっていうのも良かったかなと。それが準々決勝の試合でいまいちできていなかったかなと思います。

ー改めて、インカレ全体を振り返って
初めてのインカレで、1年生で出させてもらったということはすごく自分にとって大きな経験になったと思います。個人戦でも、1年生でベスト8に入れたということは自分にとってすごく大きくて、これからの練習につながっていくと思います。来年入る子たちを自分が引っ張れるように、まだ来年は2年生なのですが、自分がしっかり主軸になってチームを引っ張っていけるように、まだ上級生ではないのでプレーだけでも引っ張っていけるようにこの経験を生かしていきたいと思います。

ー野村選手は、今年初めて法政大学の選手として多くの試合に出場しましたが
リーグとかももちろんそうなんですけど、今回の団体戦準決勝のときの応援とかを見て、これが法政大学の強さなのかと。そういうことがわかったので、法政が伝統があって強いチームであるということを来年入ってくる1年生とかにしっかり教えて、結果もしっかり残せるようにまた頑張っていきたいと思います。

ー今日の試合で全日本総合選手権への出場が決まりましたが
河崎さんがもう4年生なので、インカレで最後じゃなくなったのはすごく嬉しいと思っています。せっかく総合に出るので、まずは予選をしっかり勝って、本戦やって少しでも河崎さんと長くプレーできるように、1回でも勝ち上がれるように頑張りたいです。

 

フォトギャラリー

  • kawasakinomura落胆する河崎・野村ペア
  • hujinonishikawa奮闘する藤野・西川ペア
  • IMGP1078 R際どいシャトルを拾えず座り込む日光
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