【サッカー】第90回関東大学サッカーリーグ 第21節対明大 今季二冠の明大相手に攻撃陣が爆発!インカレ出場に大きく近づく!
第90回関東大学サッカーリーグ戦 第21節対明大
2016年11月6日(日)
味の素スタジアム西競技場
筑波大との直接対決に敗れ、熾烈を極めるインカレ出場権争いを抜け出せない法大。集中応援となった今節は既に優勝を決めている明大との対戦となったが、開始3分の先制点で流れに乗ると前半に3点を奪って勝負あり。4-1の快勝で順位も4位に浮上し、インカレ出場に大きく近づいた。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
3 | 前半 | 0 | 1 明治大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
3分 | 法政大学 | 黒崎隼人 | |
15分 | 法政大学 | ディサロ燦シルヴァーノ | |
35分 | 法政大学 | 山田将之 | |
69分 | 明治大学 | 小出悠太 | |
70分 | 法政大学 | ディサロ燦シルヴァーノ |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
||
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1 | GK | 林翔太 |
2 | DF | 山田将之 |
6 | DF |
伊藤航希 →柳沢(88分) |
35 | DF | 加藤威吹樹 |
23 | MF | 黒柳駿 |
28 | MF | 下澤悠太 |
17 | MF | 武藤友樹 |
24 | MF | 黒崎隼人 |
9 | FW |
鈴木歩 →紺野(77分) |
13 | FW | 青柳燎汰 |
26 | FW |
ディサロ燦シルヴァーノ →高田(83分) |
サブメンバー | ||
12 | GK | 吉田舜 |
4 | DF | 柳沢拓希 |
25 | MF | 渡辺淳暉 |
27 | MF | 紺野和也 |
31 | MF | 渡辺悠貴 |
37 | MF | 奥村宣彦 |
11 | FW | 高田一輝 |
※(カッコ内)は交代した時間を表示しています。
戦評
前回出場停止で姿を見せなかった山田将之(経4)の復帰もあり、大きくメンバーを変更して挑んだ今節。相手は既に優勝を決めている明大だが、母校の集中応援を背にインカレ出場をかけて負けられない試合だ。
試合は開始早々動く。3分、積極的に攻め込んだディサロ燦シルヴァーノ(経2)が強烈なボレーシュートを放つ。キーパーが弾くが、こぼれた球を黒崎隼人(経2)が落ち着いて決め先制。いきなりの得点で首位明大にプレッシャーを与える。明大は同点に追いつくべく果敢に攻め込むも、今季初スタメンの加藤威吹樹(経1)や3バックの中央に入った伊藤航希(社4)が最後のところで粘り強い守備をみせ、得点を与えない。14分には武藤友樹(社3)のスルーパスから青柳燎汰(現2)がシュート。惜しくも外れるがその直後、ディサロが自ら右サイドから切り込み強烈なシュート。これがゴールネットを揺らし点差を2点に広げる。勢いづいた法大だったが、首位チームも反撃開始。23分、相手のストライカー土居柊太に一対一の決定的な場面を作られるが、林翔太(経4)がファインセーブ。押し込まれる展開の中、35分にコーナーキックを得るとペナルティエリア内で山田に対して相手がファールを犯し、PKを獲得する。これを落ち着いて山田が決め試合を決定づける3点目を挙げた。その後も際どいシーンを作り続けた法大は今季最高ともいえる内容で前半終了。大きなリードを得て後半を迎えた。
後半最初はチャンスは法大に。47分、黒崎がキレのあるドリブルで3人を抜き中央からドリブル突破をすると、最後はディサロがシュート。これは外れたが、その後も下澤悠太(社1)、黒崎を中心に高い位置からのプレスでボールを奪い、そこからのショートカウンターでゴールを襲う場面が続いた。53分にはFKからこぼれ球をシュートされるが、加藤の身体を張った守備でなんとか死守。逆に58分、相手のクリアミスから黒崎がキーパーと一対一に。決定的な場面だったが焦りからか正面に打ってしまいゴールならず。共にチャンスを決められない中、69分に武藤のファウルから相手にFKを取られると、こぼれ球を小出悠太に決められ2点差に詰められる。しかしその1分後、青柳からのスルーパスをディサロが押し込み再び3点差に。そこからは明大に押し込まれる時間が続いたが、DF陣を中心に体を張った対応で得点を許さなかった。アディショナルタイムも集中力を切らさずに試合終了。法大が6試合ぶりに欲しかった勝ち点3を手にした。
8年振りのインカレ出場に大きく近づいた今節。とはいえ完全には確定していないだけに、選手たちは気を引き締め続ける必要がある。そんな次節の相手は順大。前期の順大戦では試合終了間際に得点を決められ悔しい引き分けとなった。ホームの地でリベンジを果たし、良い流れでインカレに繋げていきたい。(濱口隆太)
選手・監督コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
ここ1週間は修正するのはもちろんですけど、それ以前の部分でのサッカーの原点といった所を見直しました。全員で何をすべきかという話をして、序盤の先制点にしても今日は徹底できたと思います。1人1人がもう少し自覚していかなければ、上の舞台でプレーできませんし、そういう意味でも再確認できた試合だったと思います。
ーこの勝利でインカレも近づきました
今日勝てたのは大きいですね。順位関係なくここで勝って勢いをつけたかったですし、リーグ戦の中で一番重要な試合だと思っていたので、明治に4点取ってしっかり叩けたのは良かったと思います。
ー前線の選手への守備の要求は
前線はボールをしっかり限定するように、ボランチもそこについていこうという話はしているんですけど、やっぱり前が行ってそこに後ろが付いてこれる状況がベストですね。後ろの指示待ちではなく、もちろんそれも必要なんですけど、今日なんかは前で潰せてそのまま攻撃に移れたので前線の選手にはそんな守備を求めていますね。
ーディサロ選手が最近好調ですが
1試合で2点取った選手が今までいなかったので、そういう選手が出てこないといけないっていう話はしていました。ここ数試合で勝てていなかったですけど、彼自身も自覚をもってプレーしていましたし、この結果は必然なのかなという気はします。
ー次節に向けて
まだインカレも確定ではないので、しっかりと勝って出れるように切り替えるということです。今日は集中応援でしたけど、もうちょっと沢山の方が応援に来るように我々も頑張らなければなりませんし、より高みを目指してやっていこうと思います。
ディサロ燦シルヴァーノ
ー試合を振り返って
チーム的に苦しかったし、入りからアグレッシブにいけたので4点取れてよかったです。
ー最近はゴールに絡む回数が増えてきていますが
これまでは自分の中でどこか綺麗にやろうとしているところがあったんですけど、監督とかからももっと怖い選手になれといわれていて自分の中でも徐々に調子が上がってきたなというのはあります。ここ数試合は守備だったり迫力をもってやれているし、ゴールに絡むプレーも増えてきたのでそれを続けていきたいです。
ーこれで今季5得点目でチーム内でも得点王ですがこの数字に関しては
これに満足していたら上のレベルには行けないと思いますけど、自分の中での最低目標にはなんとか到達できたかなという感じです。残りの試合でもインカレでも多くのゴールを決めて、チームに必要不可欠な選手になりたいと思います。
ー苦しいチーム状況でご自身の2得点でチームが勝てたというのはディサロ選手にとって大きいですか
あんまりそういうのはないですけど、今日は勝つことだけに集中した結果ゴールがついてきたという感じはあります。逆に言うと自分がゴールを取れればチームは勝てると思いますし、もちろん自分が2点、3点と取れればより良いですけど、様々な面で貢献してチームを勝たせられるようにやっていきたいです。
加藤威吹樹
ー試合を振り返って
連敗している中で、久しぶりに勝てたっていうのは良かったです。また、初めてのスタメンで勝利に貢献出来たのが嬉しかったです。
ー初スタメンで心掛けてたことは
1年なので直向きにやるしかないと思っていて、球際や競合いでは絶対負けないっていうことを意識してやっていました。
ー強敵明治に勝っての勝利でしたが
相手は1位ということもあり、難しい試合だったんですけど、早い時間で点が取れて、後ろ的には凄くやりやすかったです。連敗していてチームの雰囲気が悪い中、4年生がしっかり引っ張ってくれて自分達はついていくだけだったので、今日の勝ちは全員で取れた良い試合だったと思います。
-3バックの左での出場でしたが、どのような意識で臨みましたか
1番後ろのラインなので、自分の後ろに行ったら失点だと思ってプレーしていて、そこは絶対に前で競り勝ってやるっていう気持ちが強かったです。
-次節に向けて
次出れるか分からないですけど、出してもらえたら絶対に勝利に貢献して、失点せずに良い試合をしてリーグ戦を締めくくりたいと思います。
山田将之
ー試合を振り返って
負けが続いていてチームの雰囲気もあまり良くない中で、首位を相手に自分たちのサッカーをして挑戦者の気持ちで戦えたのが勝利につながったのではないかと思います。
ー前節は出場停止でしたがスタンドでどう観ていましたか
試合内容どうこうではなくて客観的に見た時に、チームの雰囲気が明るくないってのは思いました。そこは自分が退場になったから感じることができたと思うので、そこを今回の試合では生かそうと思っていて、外から見ることができたのはある意味よかったかなと思っています。
ー今日は全員の守備意識が高い印象がありました
後ろに引かずに、チャレンジャーとしてどんどん前から積極的にいくというのは意識していました。それが最初の1点目につながって終始自分たちのサッカーとして貫けたのが勝因だと思います。
ーPK獲得後すぐさまボールをセットしていましたね
基本PKキッカーは僕に任されていますし、去年も残り2節のインカレをかけた試合で同じ会場で同じシチュエーションがあり僕が外してしまったということがあったので、あえて強気に臨みました。3点目でしたし、正直外してもいいやくらいの気持ちで蹴りました。
ー次節に向けて
相手は同じような(インカレ出場をかける)立場で、僕たちはホームで試合をする立場です。リーグ最終戦ですが今日と同じような気持ちで同じように臨めれば勝てると思うのでゼロの気持ちで戦いたいと思います。
フォトギャラリー
- 主将の黒柳を先頭に入場
- 前節からスタメンを5人変更した
- 好調のディサロはこの日も2得点
- 伊藤は3バックの中央でプレー
- ディサロが追加点を決める
- PKを獲得し気持ちを落ち着ける山田
- 右サイドを駆け上がる武藤
- 青柳とディサロの連携は良好