【ハンド】2017年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第1節 対明大 昨春王者相手に堂々の戦いを繰り広げるも、ラスト10分で力尽き開幕黒星スタート
2017年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦
2017年4月15日(土)
日本大学八幡山総合体育館アリーナ
法大ハンド部の開幕戦の相手は昨春王者の明大。前半からディフェンスが機能し、速攻で得点を重ねるという理想的な展開で常に優位に試合を運んだが、最後の10分で耐えきれず、逆転負けを喫した。
試合結果
トータル試合結果
25 法政大学 |
15 | 前半 | 12 | 26 明治大学 |
---|---|---|---|---|
10 | 後半 | 14 |
スターティングメンバー
ポジション | 選手名 |
GK | 深井亮太 |
CB | 福本直也 |
RB | 内門竜之介 |
LB | 山本祐輝 |
RW | 竹野恭平 |
LW | 高間アミン |
PP | 下條輝 |
交代選手
ポジション | 選手名 |
CB | 山本晃大 |
LB | 松岡寛尚 |
PP | 斉藤航大 |
GK | 仲村充 |
RB | 服部流征 |
LW | 田島走 |
RW | 本田拓海 |
GK | 大野施文 |
戦評
昨季、リーグ戦未勝利ながらも入れ替え戦では桐蔭大を寄せ付けず、残留を決めた法大ハンド部。今オフは「まずは開幕戦で勝てるように」と選手が口々に話すように、明大との開幕戦を見据えて調整を重ねてきた。その後のリーグ戦を占うといっても過言ではない一戦だった。
明大のスカイプレーを深井亮太(理3)がセーブし、その流れから山本祐輝(社2)が決めて幸先の良いスタートを切った法大。その後は互いに点を取りあい、一進一退の攻防が繰り広げられる。長身選手の多い明大に対し、ディフェンスでは強く当たることを徹底。中央を破られそうになる場面でも、3枚目を守る山本祐と主将の内門竜之介(経4)がしっかりと食い止める。開始早々のセーブでリズムを掴み、前半を通じて大当たりだったのがGKの深井。11分と14分にも決定機を防ぎ、試合をロースコアに持ち込んだ。23分には高間アミン(経4)が速攻から決め、点差をこの日最大の3点に広げる。その後3連取を許し、たまらずタイムアウトを要求した法大。そこで気持ちを切り替え、直後の2分で3連取を成功させてリードを奪った。15-12と3点リードで後半へ。
後半もリードを着実に守りながら時計の針を進める。34分、ポストの斉藤航大(経4)が相手を2分間退場に追い込み、ペースは俄然法大へ。38分に山本祐が倒れ込みながら強引なシュートを叩きこむと、40分にも山本晃大(スポ2)がGKの逆を突くディスタンスシュートを決め、昨春王者から5点のリードを手にする。開幕戦にして狙い通りの展開で試合を進めていたが、46分の明大・工藤龍毅の両足ジャンプシュート辺りから試合の風向きが変わり始める。51分にはこの日絶好調の山本祐がゴール隅に素晴らしいシュートを決め、何とか食い下がろうとするも、直後に高間が2分間退場を命じられ、数的不利の厳しい状況に。残り時間は9分。ディフェンスが機能すれば守れる点差だったが、試合を通して法大を苦しめた明大・宮崎大樹の動きについていけず、ここに来て綻びが生じる。オフェンスでも若干立ち位置を高くしたシステムを攻略できず、一気に6連取を許して試合をひっくり返された。残り1分でのタイムアウトを挟み、迎えた明大の攻撃。左サイドからのシュートでネットを揺らされ、痛すぎる失点で2点ビハインドに。その後の攻撃で下條輝(スポ4)がポストシュートを決めるが、直後にタイムアップのブザーが鳴った。勝利目前までいきながらも、悔やまれる逆転負けを喫し、リーグ初戦を白星で飾ることはできなかった。
結果は残念なものとなったが、後半の中盤までは理想的な試合運びを見せた。昨秋は30失点以上を喫するゲームが多く、それが敗因の一つでもあったが、この日は26失点。ディフェンス面には及第点が与えられるだろう。また、山本祐が「上から打ち抜いたことで相手にも恐怖感を与えられた」と語るように、長身のディフェンスを相手にフローター陣は勇気あるプレーを繰り返した。敗れはしたが、明日の相手も筑波大と、強豪との対戦が続く。まずはシーズン初勝利を収め、そこから一気に波に乗っていきたい。(下田朝陽)
監督・選手コメント
内門竜之介
ー今日の試合を振り返って
初戦ということで緊張していた部分もあったと思うんですけど法政らしく楽しく全員でやっていこうという気持ちでやりました。自分たちフローターが上からあって入るところが前半ではよく決まっていました。シュートが入らなくなってきた後半は良くなかったと思います。
ー勝ち切れなかった要因は
点差が離れた時に”一本締めよう”と言っているんですが自分たちの中で”勝てるんじゃないか”といったスキがあったのかなと思います。
ー今後苦しいゲーム展開が予想されるがどういったリーダーシップを発揮していきたいか
自分が試合に出ている時にみんなを安心させられるように慌てているところも自分が落ち着かせていけたらいいなと思います。
ー明日の筑波戦に向けて
今日もずっと左利き(の選手)でやられていた。60分間修正できなかったので明日も筑波の左利きの巧い選手がいるのでそこに対して修正ができるようにしたいです。
山本祐輝
―今日の試合を振り返って
後半20分くらいまでは自分たちのペースで進められていました。でも、最後に相手の粘り強さにやられてしまい、1点差で負けるという結果になってしまいました。
―対戦相手の印象は
明治大学は平均身長が高くて、あまり出てこないディフェンスでしたが、そこを上から打ち抜いたことで相手にも恐怖感を与えられたと思います。しかし、後半からはディフェンスをしたら速攻で来ることが多くて、押され負けました。
―ディフェンスで気を付けたことは
関大遠征で一度対戦した時に、左利きの選手がうまかったので、厚く守ろうという話はしていました。でも、途中まではずっとやられ続けて、結果的には守れずに終わってしまったので、それが今後の課題になると思います。
―体力面の課題がありましたが克服はできましたか
前半は走って点を獲れたというのが、とても大きかったです。しかしラスト10分で粘り弱さで負けて、相手に走られたというのがあったので、まだ課題は残っています。
―春リーグの目標は
今回は1敗してしまったのですが、明日の筑波戦で1勝して波に乗れたらと思います。
フォトギャラリー
- 高い打点から山本晃がゴールを狙う
- PTを打つ高間
- 速攻でも多くの得点を決めた山本祐
- ポストでの出場となった斉藤
- 内門は主将としてチームを引っ張った
- 円陣を組み気合を入れなおす