【水泳】NEXT STAGE 主将・副将インタビュー
第93回日本学生選手権
2017年9月1日(金)~3日(日)
東和薬品ラクタブドーム
インカレが終わり、4年生たちの熱い夏が幕を閉じた。“The resurrecusion of Seahorse”のスローガンの下、駆け抜けたラストイヤー。チームを引っ張る存在として奮闘した主将・副将の4人の大会後インタビューをまとめてお送りする。
主将・副将インタビュー
緒方魁(男子主将)
ー今のレースを振り返って
もう、遅いってだけです。
ー最後のレース、レース前はどのような気持ちでしたか
もう本当に最後なので、しっかりベストを出してB決勝に残りたかったですが、遅かったですね。
ー引退レースを終えて今の気持ちを
チームに対して何も出来なかったんで、本当に悔しく思います。
ー水泳人生を振り返って
本当に最後の、この大会が全てだと思っていたので、その大会が本当に情けない結果なので、本当に悔しいだけです。
ー主将という責任を感じる立場で過ごされた一年だったと思いますが
僕自身が主将としてしっかりと結果を残さないといけないと思っていたのですが、本当にこのような結果で、チームが頑張ってくれているのに自分が情けない結果なので何も言えないです。
ー緒方選手にとって法大水泳部はどのような存在でしたか
水泳が僕の全てだったので、チームのみんなに支えられてここまでやってこれたかなって思います。
ー四年間を共に過ごした同期について
最後の年はみんなが支えて、支えてくれたからここまでやってこれて、斉藤なんかはしっかりと結果も残してくれて、頼もしい同期だなって思います。
ー後輩たちにメッセージをお願いします
僕は終わってしまったので、後は応援することしかできないですが、しっかりとシードを取ってまた来年につなげられるレースをしてもらいたいです。
ーお世話になったと思います監督にはどのような思いですか
監督だったりコーチの金田和也さんにも本当にお世話になって、いろんな事までやってもらったのに最後結果で恩返し出来なかったので本当に申し訳なく思います。
ー最後に応援して下さったすべての皆さんにメッセージをお願いします
本当にたくさんの方が応援してくれて、支えてもらってここまでやってこれたのですが、やはり結果が出せなかったのが本当に悔しいかなって思います。
ラストレースで結果が残せず悔しさに溢れた
西尾奈那子(女子主将)
ー今のレースを振り返って
このレースで引退で、すごくいろんな思いがあり、最後に4泳という最後を任せて貰ったので、個人は散々な結果でしたがチームの為に頑張らなきゃいけないなと思って切り替えました。あとシード奪還の為に必ず8継は決勝に残らなければいけないという使命があったので、このメンバーで最後は決勝に残れて順位も上げられず、タイムも落としてしまったのですが、最終日いい締めくくりででき、次の男子の8継に繋げられたんじゃないかなって思います。
ーレース前にリレー陣4人で話したことはありますか
最終日どんな形であれ、これが今年の夏の終わりなのでみんなが笑顔で終れるように、笑顔をとにかく意識してと声をかけました。
ー6位という順位で平野さんからバトンを貰いましたが、入水する前どのような思いで入水されましたか
とにかく、自分の今できることをしっかり出し切って終わらせるようのに、必死に泳ぎました。
ーチームの目標であるシード権の奪還がかかったレース、重圧があったと思いますが
何が何でもシードを奪還しなければいけないという責任感もあって、本当に苦しい戦いになりました。終わりよければすべて良しではないですけど、シード権を取れたのでよかったかなと思ってます。
ーチームの絆を深めた要因は
昨年シードを落として、チームの4年生の中に学校練が誰一人いなくて、私が4年生になって主将として何ができるのかと考えました。まずチームが同じ目標を明確に持っていないと成し遂げられる事も成し遂げられないですし、今年は昨年に比べてオリンピック選手の青木智美(平28年度卒=現あいおいニッセイ同和損保)さんもいらっしゃらなくて、飛び抜けた選手っていうのがあまりいないです。なので個人で一人一人が確実に点数を取っていって、またリレーでもチーム全員で力を合わせていき、とにかくチームの為にということを意識しました。
ー引退レースを終えて今の気持ちを
納得のいく終わり方はできなかったですが、ずっと目標にしてたシード奪還することができましたし、法政最高って感じです。
ー水泳人生を振り返って
この大学4年間はすごく苦しいことが多くあり、本当に今も自分がキャプテンで良かったのかなと思っちゃう事もあります。でもみんなの前では笑顔でいようって思ってて、正直に言うと、もうちょっと最高な形で終わりたかったですが、すごい幸せな体験をさせて頂きました。
ー主将という責任を感じる立場で過ごされた一年だったと思いますが
自分が主将の器なのか分からないですが、やっぱりなったからにはそういう人間にならなきゃいけないなっていうのはすごくありました。もちろん厳しい言葉もたくさん言ったのですが、奈那子さん奈那子さんって寄って来てくれる後輩とか同期とかがいて、本当にみんなに助けられたなって思いました。
ー西尾選手にとって法大水泳部はどのような存在でしたか
もう、なんですかね、大好きですし最高の仲間ですし家族みたいなものだと思います。
ー四年間を共に過ごした同期について
やっぱりあの同期がいなかったら、今の私はいなかったと思います。シードもちゃんと取れて、もちろん苦しい戦いになったのですが、もう本当にありがとうしかないです。
ー後輩たちにメッセージをお願いします
私達より全然素晴らしい後輩がいるので、これからもシードとは限らず女子総合優勝目指して頑張っていってほしいなって思います。
ーお世話になった監督にはどのような思いですか
本当にダメダメな私を最後まで目を離さずに見て下さって、もう本当に感謝しかありません。
ー水泳人生は終わりますが、これからの目標はありますか
全力で何かを続けるという事は本当に大変だと思うのですが、そこから得られるものは本当に素晴らしい物があると思っているので、これからまだまだ長い人生なにか仕事でも趣味でも何か見つけて、今のこの水泳人生よりもすごく楽しくて充実した人生を送っていきたいなって思います。
ー最後に応援して下さったすべての皆さんにメッセージをお願いします
本当に今までたくさんの迷惑をかけたし、苦しい思いも嬉しい思いもしたと思いますけど本当にありがとうございました。
フリーリレーのアンカーとしてチームに貢献した
伊藤瑞輝(男子副将)
―レースを振り返って一言お願いします
もう、”終わったぁ”という感じですね。
―1500㍍と長いレースでしたが、どういう展開を考えていましたか
1500㍍は素人ですから何にも考えていなくて、でも昨日の200㍍バタフライのこともあって、最初の方は落ち着いて入ろうかなと思っていました。
―レース前はどのような気持ちでしたか
泳ぎきれるかなとただただ緊張していました。
―引退レースを終えての今の気持ちをお願いします
最後、後輩の市丸くんに抜かれてしまったことは残念です。でも抜かれて悔しい気持ちもあるのですが、ここで1500㍍素人の僕に負けていたら来年、再来年と戦っていけないぞという思いでした。僕が市丸くんよりも前に出たときに心の奥底では、「早く俺を抜かせ!抜かせ!」という気持ちでいました。
―水泳人生を振り返って
本当に語りきれないですが、やはり一番印象に残っているのは高校3年生のときにインターハイで準優勝したエピソードです。それまでが色々あり、高校3年生に進級する直前に骨折して、春先のJOだったり選手権に出られないという状況からの準優勝でした。そこが本当に自分の水泳人生の中では色濃く残っているのかな。また、大学に入ってからは昨年、初めて日本選手権プラスオリンピックの選考会という舞台で決勝に1回でも残れたことはすごく自分にとっても大きなことだったのではないかなと思います。
―今年は副将も務められ、責任も感じる1年だったと思いますが振り返ってみてどうでしょうか
今回のインカレの結果を見てもらって分かる通り、僕らの学年が人数が少ないということもあるのかもしれないですが、得点貢献は後輩の方ができているということで、ちょっと先輩として副将として情けないなという気持ちばかりですね。
―伊藤選手にとって、法大水泳部とはどのような存在でしたか
普通の同期たちと比べたら、僕は精神年齢が幼い方だと思うんです(笑)。ですが、未熟な僕を少しでも成長させてくれましたね。水泳だけじゃなくて水泳以外の部分で色々学ばせてくれました。
―4年間をともに過ごした同期について
みんなそれぞれ個性が強くて、まとまりに少し欠けた部分がありました。それが逆に嫌われる部分も多いとは思うのですが、好かれたり、見てくれている後輩がいて、そういったところでは背中で少しは引っ張っていけたのかなと。各個人個人役割を担えた学年だったのかなと思います。
―後輩たちにメッセージをお願いします
情けないレースをしてしまったのですが、最後まで引退レースを見守ってくれてありがとう。この一言です。
―お世話になった監督にはどのような思いですか
特に、今季に入ってからは八塚監督の下で練習をしていたのですが、最後は200㍍バタフライも1500㍍自由形は一応ベストですが、200㍍バタフライに関してはあまり期待してもらっていたタイムを出せなかったと思うので、そこは本当にすみません。また、ここまで僕を成長させてくれてありがとうございますという思いです。
―水泳人生は終わりますが、これから目標はありますか
引退して社会人になるまでは、体育会の醍醐味の1つとして、世間知らずなところがあります。一般常識は分かると思うのですが、世間というものがどういうものなのかというのを半年しっかりと学んで就職先に入社した時に同期や組織に置いていかれないようにしたいなとは思います。これが目標です。
―新たに始めたい、続けたいといったようなことはありますか
水泳選手の体形って、ほら、カッコいいじゃないですか(笑)。逆三角形で。なので、胸筋とか腕の筋肉は落とさないで、ジムの筋肉トレーニングは続けて女の子にモテるようにしたいなと思います(笑)。
―最後に応援してくださった全ての皆さんにメッセージをお願いします
20年間応援し続けてくれて、本当にありがとうございました。
成長と感謝の4年間を詰め込むレースとなった
斉藤凌(男子副将)
ー今日のレースを振り返って一言お願いします
ラストだったのでいいタイムで終わりたかったですが、自分の練習不足がまたここで出てきたかなという感じしか今はしないですね。後輩たちに助けられて一個順位を上げられた、そこだけです。
ー4本目のレースで疲れもあったかと思います
疲れはないと言ったら嘘ですが、最後は4年の意地で泳がないといけないと思っていたので、そこはちょっと悔いが残るところです。
ー400㍍個人メドレーはB決勝に残りました
タイムはベストではないですが、インカレは点数の勝負になってきます。横はシード権争いをしていた日体大の選手だったので、最後そこには勝とうという気持ちで泳ぎました。
ー齊藤選手のB決勝を裏で見守っていた常深さんの決勝はどう観ていましたか
あいつもよく2本決勝に残って、点稼いでくれました。毎回決勝の時間帯に、今回はあいつが決勝で僕はB決勝で違いましたが、僕の方がタイムでは勝っていたので、そこは今後あいつが上げていかなければいけないところだと思います。そこはあいつ自身が次期主将なのでチームを引っ張っていくという意味でも自分の記録を上げるという意味でももっとトレーニングを積んでほしいかなと思います。
ーフリーリレーは昨日の宣言通り決勝に連れてきました
決勝で僕が初めてガウン着たのも、1年生の時のこのリレーでした。その思いを400㍍のリレーでこいつら(リレーメンバーの下級生たち)に分かってほしかったですけど、僕のミスによってできなかったので、800㍍で決勝に来られたのは本当によかったかなと思います。
ーリレーが大学水泳部のラストレースとなりましたが、どういう思いですか
楽しくいいチームだったんじゃないかなと思いますね。サポートメンバーだったり監督、コーチがすごい協力してくれて、学年自体が各学年でまとまって、4年生を支えていこうだったり、チームのシードを守ろうということで一つの目標に向かっていたのではないかなと思います。だから、タイム自体は悔いがあるのですが、そこはこれから詰めていけると思いますし、楽しかったですよ。
ーインカレ全体を振り返り、総括をお願いします
結果的にはシードが取れたので、最初馬場(航平,スポ3)の200㍍バタフライから流れが始まり、内藤(良太,人2)の200㍍背泳ぎという風に流れができて、その波に今年は上手く乗れたかなと思います。来年からは僕らが抜け、新しくエースというものが出てくると思うので、そいつを中心に頑張ってほしいかなと思います。
ー1年間副将という立場を任され気づけたことはありますか
副将としては僕は何もやっていないのでチームに何か言うとかはないですが、結果が僕の中では求められていたのでそれができてよかったかなと思います。
ー4年間をともに過ごした同期にはどういう思いですか
僕はかなり自由人で4年間自由にやらせてもらってきたので、そこは申し訳なかったというのと、全体的にかばって一緒に責任持ってくれたこともあるので「本当にありがとう」という気持ちです。
ー後輩に向けてメッセージをお願いします
後輩は、来年入ってくる男子(新入部員)は少ないですが、それでも下が育てばシードは獲れるレベルになると思います。インカレでチーム力見せてシード獲って、男子の方はそうやって活躍してくれる選手が増えてくれればいいなと思います。
ー今後水泳は続けますか
まだ確定ではないですが続けて行く予定です。
ー最後に監督を始めとしたお世話になった方々へ一言お願いします
同期もですが、監督・コーチもすごく迷惑かけたので、結果としてシードは獲れたのですが、個人的な目標とかコーチと立てた目標は達成できなかったところは本当に申し訳なかったと思います。これからOBになるのでこういうとこで下を支えていけたらなと思います。
エースとしてチームの屋台骨となった
フォトギャラリー
- 1年間チームを引っ張った緒方
- 結果でチームを支えた斉藤
- 表彰台では笑顔も見られた
- チームのムードメーカーでもあった伊藤
- シード奪還へ、一丸となるチーム作りに注力した西尾
- メダルを取れなかった悔しさを来季へぶつけたい次期主将常深
- ラストイヤーこそ納得のいくレースのしたい次期女子主将湯尻
- 大会が進むにつれチームが1つになった