【サッカー】第91回関東大学サッカーリーグ戦 第12節 法政大2-1筑波大 総理大臣杯の勢い止まらず!首位撃破で追撃開始
第91回関東大学サッカーリーグ戦 第12節 法政大ー筑波大
2017年9月16日(土)
味の素フィールド西が丘
夏の中断期間を挟み、長いリーグ戦の後半戦が始まった。筑波大との13節は、前半にディサロ燦シルヴァーノ(経3)が先制点を決めると、同点に追いつかれた後に森岡陸(現1)がリーグ戦初ゴールとなる決勝点を挙げ、2-1で勝利。幸先の良いスタートとなった。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
1 | 前半 | 0 | 1 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
27分 | 得点 | 法政大学 | ディサロ燦シルヴァーノ | 1-0 |
51分 | 交代 | 筑波大学 | 北川→三笘 | |
59分 | 得点 | 筑波大学 | 中野誠也 | 1-1 |
62分 | 交代 | 法政大学 | 森→関口正 | |
65分 | 得点 | 法政大学 | 森岡陸 | 3-1 |
72分 | 交代 | 法政大学 | 末木→鳥居 | |
77分 | 交代 | 筑波大学 | 西澤→高嶺 | |
85分 | 交代 | 法政大学 | ディサロ→平山 |
※丸文字は今季通算
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 関口亮助 | 経済4・浦和レッズY | 10・0 |
2 | DF | 武藤友樹 | 社会4・八千代高 | 12・1 |
4 | DF | 森岡陸 | 現福1・ジュビロ磐田Y | 9・1 |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済2・サンフレッチェ広島Y | 6・1 |
22 | DF | 黒崎隼人 | 経済3・栃木SCY | 3・0 |
26 | MF | 大西遼太郎 | 社会2・ジュビロ磐田Y | 3・0 |
13 | MF | 末木裕也 | スポ健2・ヴァンフォーレ甲府Y | 5・0 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福2・武南高 | 11・0 |
9 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ | 経済3・三菱養和SCY | 9・2 |
29 | MF | 森俊貴 | 情科2・栃木SCY | 1・0 |
20 | FW | 上田綺世 | スポ健1・鹿島学園高 | 11・5 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
12 | GK | 吉田舜 | 社会3・前橋育英高 | 2・0 |
7 | DF | 川崎雅哉 | 現福4・静岡学園高 | 10・1 |
19 | DF | 鳥居俊 | 理工1・東京ヴェルディY | 1・0 |
23 | DF | 関口正大 | 現福1・新潟明訓高 | 3・0 |
10 | MF | 上田慧亮 | 現福4・前橋育英高 | 0・0 |
14 | MF | 長谷川元希 | 現福1・大宮アルディージャY | 8・1 |
17 | FW | 平山駿 | 経済1・三菱養和SCY | 2・0 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 筑波大 | 26 | 12 | 8-2-2 | 24/10 | 14 |
2位 | 順天堂大 | 25 | 12 | 7-4-1 | 21/14 | 7 |
3位 | 流通経済大 | 19 | 12 | 6-1-5 | 21/18 | 3 |
4位 | 法政大 | 19 | 12 | 6-1-5 | 20/20 | 0 |
5位 | 東京国際大 | 17 | 11 | 5-2-4 | 16/15 | 1 |
6位 | 東洋大 | 15 | 12 | 4-3-5 | 19/17 | 2 |
7位 | 明治大 | 15 | 11 | 4-3-4 | 16/15 | 1 |
8位 | 駒澤大 | 15 | 12 | 4-3-5 | 17/19 | -2 |
9位 | 専修大 | 14 | 11 | 4-2-5 | 13/15 | -2 |
10位 | 日本体育大 | 11 | 12 | 3-2-7 | 16/25 | -9 |
11位 | 慶應大 | 11 | 12 | 2-5-5 | 7/16 | -9 |
12位 | 桐蔭横浜大 | 8 | 11 | 2-2-7 | 14/20 | -6 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月16日 | 筑波大 | ○2-1 | 味の素フィールド西が丘 |
13 | 9月23日 | 慶應大 | BMWスタジアム平塚 | |
14 | 9月30日 | 流経大 | 龍ケ崎市立たつのこフィールド | |
15 | 10月7日 | 専修大 | 法大城山グラウンド | |
16 | 10月10日 | 駒澤大 | 法大城山グラウンド | |
17 | 10月14日 | 明治大 | 法大城山グラウンド | |
18 | 10月22日 | 桐蔭大 | 東洋大グラウンド | |
19 | 10月28日 | 東洋大 | 中銀スタジアム | |
20 | 11月4日 | 順大 | BMWスタジアム平塚 | |
21 | 11月11日 | 東国大 | 保土ヶ谷公園サッカー場 | |
22 | 11月18or19日 | 日体大 | 未定 |
マッチレポート
後期リーグ戦が開幕した。法大と対するは総理大臣杯の準決勝で戦ったばかりの筑波大。いきなりの再戦となった。
立ち上がりから球際での激しい攻防が続き、互いに譲らない展開となった。8分にディサロ燦シルヴァーノ(経3)がエリア内で受けシュートを放つも枠外。15分には中野誠也に裏へ抜け出されGKと1対1になるシーンがあったがこれを関口亮助(経4)がストップ。序盤こそ筑波大のプレスに苦しむ場面があったが次第にプレスをかわす場面が増え、法大が試合のペースを握っていく。迎えた26分、ゴール前の混戦から森俊貴(情2)のパスを受けたディサロがボレーで押し込み先制点を挙げる。その後も追加点を狙い32分には末木裕也(スポ2)、34分には上田綺世(スポ1)が立て続けにフリーでシュートを放つも追加点は奪えず。前半終盤、前のめりになって攻めに転じたい筑波大に対してもブロックを築いた粘り強い守備を崩さず、1-0でリードして前半を折り返した。
迎えた後半は、総理大臣杯の準決勝同様に追いつきたい筑波大がボールを支配するが、カウンターとセットプレーという2つの武器を生かす法大もチャンスを作る。53分には相手陣内でボールを奪ったディサロが単独でゴール前まで持ち込み、狙い澄ましたシュートを放つ。積極的に追加点を狙う法大だが、60分に同点に追いつかれる。北川柊斗に代わって投入された三笘薫が武藤友樹(社4)からボールを奪うと、そのまま右サイドを突破してセンタリング。これに反応した中野誠也が合わせ、試合は振り出しに。
後半中盤はエース・三笘の投入で相手にペースを握られるかのように思われたが、紺野和也(現2)が「良いボールを上げれば決めてくれるかなと思った」と話したセットプレーで再びリードを奪う。相手ゴール右斜め前付近からのフリーキックの場面。紺野がボックス内に向けて蹴ると、森岡陸(現1)が頭で合わせた。その後は、紺野のシュートなどでチャンスを作りつつも、相手の決定機を関口亮助(経4)のファインセーブなどで凌ぎきり、試合終了。総理大臣杯に続いて筑波大を下し、チームが標榜する「リーグ戦3位以内」に向けて、順調な滑り出しとなった。
これで公式戦5連勝とした法大は、次節で慶大と対戦する。勢いそのままに苦手とする慶大を破れるか。(岩瀬斗真、赤染徳光)
選手・監督コメント
長山一也監督
―試合を振り返って
大臣杯で優勝してリーグ戦が再開した中で、本当の力を証明できる機会でもあったので、そこでしっかり勝てて良かったです。
―総理大臣杯優勝からリーグ戦への切り替えは
日数も少なかったので、良いところは引き続きというのと、プレーの整理や課題についてはトレーニングで伝えましたが、基本的には試合のなかでゲームコントロールも含めてそれぞれが大臣杯で整理できていたので、準備するところはそれほど多くなかったです。
―失点後も雰囲気は良かったですが
そこが大臣杯で優勝したという経験から出るものだと思いますし、それこそ(総理大臣杯の)阪南大戦では逆転して追いつかれたという状況から粘り強くやれました。そのときは勝ち越すことはできませんでしたが、今やるべきことを整理してゴールを狙ってプレーできたのは良かったと思いますし、そういうチームになりつつあるのかなと思います。
―総理大臣杯での筑波戦と今日の筑波戦での対策は同じだったのでしょうか
個の技術が高い選手や背後を狙ってくる選手などの特徴は選手自身もわかっていたと思います。そこで今日だったら三笘薫選手が途中から入ってくるという状況で、関口(正大)を当ててしっかりと対応しようというのは大臣杯も含めて狙いとしてあって、そこはしっかりできたと思います。
―現時点でのリーグ戦における目標は
選手たちに伝えているのは、去年もおととしも1部リーグでは9勝しかできなかったので今年は10勝しようというのと、その先で3位、そしてその先で優勝できればと思います。
―次節に向けて
連勝することがリーグ戦では重要なので、しっかりと勝っていけるように準備していきたいと思います。
紺野和也
—試合を振り返って
大臣杯の準決勝で勝ちましたが今年は筑波相手に1勝2敗だったので、チームとしてはイーブンに戻そうという感じでした。そこで良い形で先制できて、追いつかれましたがあまり負ける気はしなくて、その後追加点を取って勝てて良かったです。
—総理大臣杯優勝からリーグ戦への切り替えは
監督からも優勝した後こそ謙虚にやらないと簡単に2部に落ちてしまうという話がありましたし、僕たちは常に勝ち続けるチームにならないといけないです。そこはミーティングでチーム全員が切り替えられたので、今日の試合に向けて良い準備ができました。
—総理大臣杯から今日まで過密日程でしたがコンディションは
疲労はありましたがそれを言い訳にしてはいけないので、良い準備をしてしっかりと戦えました。
—最近の試合ではセットプレーを蹴るシーンがよく見られますが
末木選手が交代した後は自分が蹴りますし、左利きの選手があまりいないので、左利きのキッカーは最近は僕になっていますね。
—やはりセットプレーは自信がある部分なのでしょうか
そうですね。ヘディングが強い選手もいますし、今日はセットプレーがチャンスになるという話もあって、良いボールを上げれば決めてくれるかなと思ったので、良いボールを蹴ることができて良かったです。
—現時点でのリーグ戦における目標は
全員で戦って一個でも上の順位にいきたいですし、ミーティングでは3位以内という話なのですが自分の中では優勝を狙ってやっています。一戦一戦を大事に戦って勝ち点を積み重ねたいです。
—大臣杯での筑波戦と今日の筑波戦での対策は同じだったのでしょうか
相手は大臣杯で自分たちに負けていて気合を入れてくると思っていました。自分たちも大臣杯では優勝しましたが強いとは思っていないので、チャレンジャー精神を持って戦えば勝てるかなと思っていました。
—次節に向けて
最近はチームの雰囲気も凄く良いので、次もしっかり準備して優勝できるよう頑張ります。
森岡陸
ー今日の試合を振り返って
今季筑波と対戦した3試合では勝った試合も含めて内容はあまり良くなかったです。今日は全員が意思統一して格上に対するチャレンジャー精神を持って粘り強く戦えて前線が点を取ってくれたので良かったと思っています。
ー総理大臣杯からリーグ戦への切り替えで意識した点はありますか
自分達は連勝してチームの調子がいいときに気が緩んでしまいがちで、前期でも3連勝した後に4戦勝ちなしということがあったのでチーム皆で気持ちを緩めない事を意識していました。監督からも「今日の試合でリーグ戦の80%が決まる」という言葉があったのでいい状態で臨むことができました。
ー2週間経たないうちの再戦でしたが筑波大相手の対策で前回から変わった所はありましたか
今回先発で出てきた誠也くん(中野誠也選手)はセンターバックである程度抑えることができました。途中から入ってきた三苫選手に対しては右サイドで2対1の状況を作って守るようにしました。
ーFKから決勝点を挙げました
今までセットプレーであまり点を取れていなかったんですけど、自分の身体のやわらかさを活かしたっていうか(笑)。ダイナミックな形で決められたのでよかったです。
ー後期リーグ戦の目標はありますか
ここからどんどん上位のチームを倒して上がっていって、優勝を狙っていけるように頑張りたいです。
ー総理大臣杯で優勝してから変わったところ、自信がついたと思うところはありますか
前期リーグ戦の終盤で失点が多くなっていたんですけど、総理大臣杯では4戦中3戦を無失点に抑えることができて、前線の選手も含めて最後のところのディフェンスで体を張れるようになったのが勝ちに結びついてるんだと思います。
ー次節へ向けて
次の慶應大は自分達の方が順位は上ですけど油断せずにチャレンジャー精神で行けば絶対勝てると思うので、今週しっかり調整して臨みたいと思います。
フォトギャラリー
- 左から黒崎が仕掛ける
- 総理大臣に続いてリーグ戦初出場の森
- 紺野は決勝点に絡む活躍
- これで筑波大に公式戦2連勝