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【バドミントン】関東大学バドミントン秋季リーグ関東大学バドミントン秋季リーグ戦 第3戦 白熱の大接戦を男女とも勝利で飾れず

バドミントン

【バドミントン】関東大学バドミントン秋季リーグ関東大学バドミントン秋季リーグ戦 第3戦 白熱の大接戦を男女とも勝利で飾れず

関東大学バドミントン秋季リーグ戦
2017年9月16日(土)
日体大健志台キャンパス米本記念体育館

会場を日体大に移し、リーグ戦は後半戦を迎えた。男子はダブルスの2ペアをそれぞれ組み替えるという大胆な采配で挑み、西川裕次郎(社4)・小森園隆平(社3)ペアが実力者ペアを破るなど躍動したものの、あと一歩及ばず敗戦。男子と同じく日体大との対戦となった女子は、今野聡子(人1)や岡部天(国1)など1年生を積極的に起用。最後までどちらが勝つのかわからない大接戦を演じたが、勝利をつかむことはできなかった。

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プレッシャーのなかしっかりと勝ち切った野田

試合結果

総合試合結果(男子)

法政大学

2

日本体育大学

3

詳細結果(男子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス  桐田和樹●0-2山下恭平(18-21、13-21)
第2シングルス  野田悠斗〇2-1森田慎司(21-10、13-21、21-19)
第1ダブルス   西川裕次郎・小森園隆平〇2-1市川和洋・馬屋原大樹(21-19、17-21、21-6)
 第2ダブルス  西智寛・野村拓海●0-2玉手勝輝・山下(26-28、20-22)
 第3シングルス  西川●0-2小本翔太(14-21、16-21)

総合試合結果(女子)

法政大学

2

日本体育大学

3

詳細結果(女子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス  勝俣莉里香●1-2平野沙織(18-21、21-8、24-26)
第2シングルス   前田悠希〇2-1中村恭子(9-21、24-22、21-17)
第1ダブルス   宮浦玲奈・勝俣〇2-0池内萌絵・鈴木咲貴(24-22、21-9)
第2ダブルス   清水一希・今野聡子●0-2中村・山森真凛(18-21、16-21)
 第3シングルス  岡部天●0-2池内(13-21、19-21)

 

戦評

男子

 入れ替え戦回避のためにもこれ以上負けられない男子。第3試合目の今節は先月の東日本インカレで勝利を収めた日体大と対峙した。

 第1シングルスにはここ2試合欠場が続いていた桐田和樹(経3)が出場。インターバルまで10-11と競るも、その後相手に浮いた球を確実に仕留められ、奪われた一歩のリードを縮めることができず、18-21で第1ゲームを落とす。続く第2ゲームは終始相手ペース。上からショットを打ち込まれると次第に桐田のミスも増え、13-21と点差をつけられ敗れた。  

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「エース桐田復活」なるか

 是が非でも勝利がほしい第2シングルスには野田悠斗(経2)が送り込まれる。スペースをうまく使い、自らのペースに持ち込むと、第1ゲームは21-10と危なげなく先取。しかし第2ゲーム、第1ゲームに快勝したことで「浮かれて立て直せなくなってしまった」と向かってくる相手の勢いを止めることができず、13-21でこのゲームを奪い返される。勝負の第3ゲームは一進一退の攻防に。それでも我慢してラリーを続けることで相手のミスを誘い、最後は落ち着いてショットを相手コートに叩きつけ21-19で勝利。ガッツポーズで喜びをあらわにした。  

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「もう自分は負けられない」と力強く語った

 第1ダブルス・第2ダブルスにはそれぞれこれまでのペアを組みかえた、西川裕次郎(社4)・小森園隆平(社3)ペア、西智寛(経4)・野村拓海(社2)ペアが出場。
 第1ダブルスの西川・小森園ペアは実績のある市川・馬屋原ペアと対戦。相手の勢いのあるプレーに序盤は押されるものの、西川が冷静に相手に球を上げさせる配球を続け、浮いたところを確実に小森園が仕留めるなど、巧みなコンビネーションで点差を縮める。17-17に追いついた勢いでそのまま21-19と競り勝ち、第1ゲームを奪った。しかし、相手も実力者。第2ゲーム中盤からギアを上げ始め、ノーロブの展開から法大のミスを誘われると、その点差を埋められず17-21でこのゲームを落とし勝負はファイナルゲームへ。試合をイーブンに戻された西川・小森園ペアだが、第3ゲームはアクセル全開。第1ゲームでも見せた速い展開のコンビネーションから相手に反撃の隙も与えないまま11-4でインターバルを奪うと、勢いそのままに21-6でこのゲームに快勝し、昨年のインカレベスト4のペアから勝利を収めた。  

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巧みなコンビネーションで熱戦を制した

 第2ダブルスの西・野村ペアも粘り強くラリーを続けながらチャンスを見出し相手コートにスマッシュを突き刺していく。リードしては追いつかれ、リードされては追いつく、手に汗握る熱戦はなんと7回のデュースに。しかし最後は無情にもシャトルがネットにかかり26-28で白熱の第1ゲームに敗れた。第2ゲーム序盤、野村が自身が課題としている前衛でもうまく球を処理し、西が安定したラケットワークでリードを奪う。しかしその後相手の7連続得点などで逆転を許し、終盤にかけて意地を見せ再逆転するも、またもや自身のミスで相手に連続得点を許し22-20で惜しくもこのゲームにも惜敗。法大の勝利の行方は第3シングルスに託された。  

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実力者ペアを苦しめたが勝利にはあと一歩及ばず

 第3シングルスには満を辞して主将の西川が登場。日体大もエース小本を投入した。この試合で特筆すべきはそのネットプレー。互いに熟練された球さばきで得意の展開に持ち込み合い、試合はきっ抗する。しかしパワフルな相手のプレーに押され徐々にリードを奪われると、その点差を最後まで縮めることができず、14-21で第1ゲームを落とす。第2ゲームは第1ゲームを奪ったまま勢いに乗る相手に押されるも粘りを見せインターバルまで互角の展開に。しかし終盤にかけ相手の強打に足が追いつかなくなり、16-21で敗れ、法大の敗戦となった。

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勢いに押し負け敗北を喫した

 開幕3連敗。1部のなかで未だ唯一白星を挙げられていない。しかしまだ全ての試合が終了したわけではない。今日の日体大戦はこれまでの2試合と比べても明らかに試合内容は改善されている。明日は大一番となる早大戦だが、謙虚に、そしてしたたかに、明日こそ勝利を飾りたい。(本間美来)

女子

リーグで優勝を果たした筑波大が開幕2連敗するなど、波乱の幕開けとなった女子。法大はここまで1勝1敗と優勝に向けて予断を許さない状況で、今日の日体大戦に臨んだ。

 第1シングルスは勝俣莉里香(営3)が出場。自身のミスから流れをつかまれ、第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームではネット際に鋭いスマッシュを決めるなど、相手を圧倒。21-8で勝利し、このまま勢いを奪いたい第3ゲーム。相手が揺さぶりをかけてくるも、懸命にシャトルに食らいつく。デュースとなってからもシーソーゲームと大接戦となる。だが、最後はスマッシュを決められ、24-26で敗退。試合後も悔しさを隠し切れなかった。

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どちらに転んでもおかしくない接戦を制することはできなかった

 第2シングルスの前田悠希(営4)は第1ゲームを9-21と大差で落としてしまう。それでも「自分が取らなきゃいけないという思いで臨んだ」と第2ゲームにはしっかり立て直してきた。16-20と相手にゲームポイントを奪われてからも強い気持ちで挑み、逆に焦った相手がミスを連発。24-22で第2ゲームを奪い取る。このまま流れを引き寄せ、21-17で第3ゲームを獲得。逆転勝利を収めた。

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最上級生らしい安定した試合運びを見せた

 第1ダブルスには宮浦玲奈(国4)・勝俣莉里香(営3)ペアが登場。2人のたたみ掛けるような連続スマッシュを前に、相手は手を出すことができない。ストレート勝利でチームに弾みをつけた。

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劣勢から巻き返せるのが2人の強さだ

 第2ダブルスにはリーグ戦、初ペアとなる清水一希(人2)・今野聡子(人1)ペアが出場。結果はストレート負けとなったが、今野の強く速いスマッシュや、清水のプッシュで相手ペアを打ち抜いた。特に今野は1年生ながら堂々としたプレーを見せてくれた。

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今野はリーグ戦初出場となった

 勝敗が懸かった第3シングルスには岡部天(国1)が出場。前回に引き続きチームの命運がかかった場面を託された岡部。格上相手にも臆することなくプレーするも、13-21で第1ゲームを奪われる。第2ゲームではあと一歩まで相手に詰め寄ったが、19-21で敗北となった。      

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この敗戦が岡部を成長させるだろう

 この結果、日体大に2-3で敗退。接戦の場面で、どうしてもあと1点、あと1本が届かない。それだけに悔しさが残る試合となった。  秋リーグも残り2戦、コート上で彼女たちの笑顔を見せてほしい。(大平佳奈)

選手インタビュー

野田悠斗

ー今日の試合を振り返って
1ゲーム目が割と点差が離れたんですが、2ゲーム目は気持ちが浮かれて立て直せなくなって、ファイナルでどっちが勝つかみたいな試合展開になってしまいました。結局勝てたのはよかったんですけど、あれは2-0で勝たなきゃいけない試合だったなと思います。  

ー最後接戦に勝ち切れた要因は
正直考える余裕がなかったです。相手も余裕はなかったと思うんですけど、でもその中で自分の方が我慢できて、相手のミスを誘えたから最後勝てたんだと思います。  

ー東日本インカレで勝利した日体大に敗れましたが
悔しいですね、正直。東日本は3-1で勝ててましたが、今日は桐田さんが負けて、もしかしたら自分も落としたかもしれなくて。そうすると役割の重要さや試合の重大さが変わってくると思います。いつも桐田さんは勝つんですけど、負けて回ってきたときに絶対勝たなきゃいけないっていうプレッシャーが今日はいつもより強かったです。  

ー桐田選手はここ2試合欠場していましたが、そういった意味でも野田選手にはプレッシャーがあったのではないですか
ありましたね。エースがいない中でどうやって法政が勝つのかっていうこともありますし。でも結局自分たちの代になったら桐田さんはいないわけだし、そうなったら自分や他の1年生がもっと強くなっていかないと法政自体団体戦で勝てないと思います。  

ーこの秋リーグからレギュラーとしての出場が続いています
みんなの気持ちを持ってやらないと先輩にも申し訳ないですし、出られてない人だって試合に出たいと思って応援しているわけですから、せめて変な試合はできないなと思います。  

ー升監督から「シングルスの軸のひとつ」と言われていますが
それはちょっと、まだ全然安定してないので(笑)。今は何か勝ってるって感じです。  

ー野田選手自身は秋リーグで初勝利となりました
嬉しかったですね。1試合目は勝たなきゃいけない相手に負けて、そのせいで法政自体の雰囲気が悪くなってしまったので。自分は正直これからもう負けられないと思っています。  

ー今のチームの雰囲気は
今日は別にそんな試合自体は悪くなかったんですよね。全部惜しく負けた、みたいな。何かちょっと少しでも相手の方の歯車が狂ったらこっちが勝っていたなと。ほとんどどっちが勝つかわかんないような試合でしたね。  

ー先日はお誕生日だったそうですが20歳の目標などはありますか
何だろう(笑)。成人式楽しみます!(笑)。  

ー明日の試合に向けて
明日は早稲田で東日本インカレで優勝して、相手の方が格上だと思うんですけど、全然勝てない相手ではないと思いますし、自分たちは挑戦者という気持ちで向かっていければと思います。

前田悠希

ー今日の試合を振り返って
0-1で回ってきて、第2ダブルスが初めて組む2人なので安定感とかは無いと思っていて。そこにプレッシャーがかからないように着実に自分がシングルスを取らないと、という思いで試合に臨みました。  

ー第1ゲームを大差で奪われてしまいましたが、第2ゲームからどのように立て直しましたか
第1ゲームは勝ちを意識しすぎて、自分のミスが多かったのですが、20-16くらいから相手が焦ったのもあって、駆け引きが上手くいったかなと思います。  

ー今日は伊東選手が出場していませんでしたが
東日本で負けたことや、インカレに出られないことでシングルに自信がないのかなと思います。あとプレー面で球が遅いと監督からも言われているのですが、自分で変えるようなことをしないので、自分に足りないものがはっきり分かったんじゃないかなと思います。逆にこれは変われるチャンスだと思いますし、変わってほしいなと思います。  

ー今野選手がダブルスとして出場していました
1年生なので思いっきりプレーをしてほしいという思いがあったのですが、それに対して堂々としたプレーをしてくれたので、出られない選手も頑張ろうと相乗効果になればいいなと思います。  

ー第3シングルスの岡部選手にプレッシャーがかかる展開となりましたが
正直1年生にぎりぎりに回してしまったことに申し訳ないなと思ったのですが、負けてもしょうがないなと思って全力で応援しました。  

ー前田選手から見て、今のチームに足りないものは
今、第2ダブルスが結構穴場でみんなそれぞれ試合に出たいと思っているのですが、レギュラーとして試合に出ることが目標になってしまっています。そうじゃなくて、試合に出て勝つということをもっと意識しないといけないなと思います。  

ー春リーグで勝利した相手に敗戦した理由としては
春は勝俣のシングルスも安定していたのもあると思います。今はそれぞれが自信がないし、気持ちの面でぶれているのかなと思います。  

ー明日への意気込みは
優勝のチャンスがあるか分からないのですが、とりあえず入れ替え戦は避けたいので、残りの2試合に勝ってインカレにいい流れで持っていけたらいいなと思います。

フォトギャラリー

  • IMGP9405 Rプレッシャーのなかしっかりと勝ち切った野田
  • DSC 1556 R21-6で勝利した第3ゲームは圧巻の一言(西川・左、小森園)
  • IMGP9240 Rチームの勝利に桐田の力は欠かせない
  • DSC 0061 R熱戦を演じるも惜敗した西(左)・野村ペア
  • DSC 1331 R最上級生らしい安定した試合運びを見せる(前田)
  • DSC 1721 R確実な一本としてチームを支える宮浦(右)・勝俣ペア
  • DSC 0017 Rリーグ戦では初のペアリングとなったものの堂々とした戦いぶりを見せた清水(右)・今野ペア
  • DSC 0957 R勝俣にとって今が踏ん張りどころだ
 

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