【卓球】平成29年度秋季関東学生リーグ戦 1部 対埼玉工大 最終戦に勝利し自動降格回避!入れ替え戦へまわることに…
平成29年度春季関東学生リーグ戦 対埼玉工大
2017年9月17日(日)
所沢市民体育館
ついに最終戦を迎えた秋季リーグ戦。何としても残留を決めたい法大は埼工大と対戦。高取、青山がダブルスとシングルスどちらも勝利するなど4-2で埼玉工大を下し、1勝5敗で入れ替え戦行きを決めた。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
3 |
シングルス |
2 |
2 埼玉工業大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
ダブルス |
0 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 高取侑史(法2) | 3-0(11-1、11-6、11-4) | 森屋翼 |
2 |
● | 今井智也(人2) | 0-3(6-11、7-11、8-11) | 郭帅 |
3 | ● | 大槻周瑛(法3) | 2-3(11-3、7-11、11-8、3-11、6-11) | 千葉悠平 |
4 | ○ | 青山昇太(営2)・高取 | 3-0(11-5、11-3、11-7) | 千葉・稲嶋俊介 |
5 | ○ | 矢野雅大(法3) | 3-0(17-15、11-6、12-10) | 小田康介 |
6 | ○ | 青山 | 3-0(13-11、11-8、12-10) | 大澤裕貴 |
7 | – | 中野優(法1) | – | 稲嶋 |
星取表
専大 | 早大 | 中大 | 明大 | 日大 | 筑波大 | 法大 | 埼工大 | 勝敗 | 得失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
専大 | — | ○4-0 | ○4-2 | ●3-4 | ●2-4 | ○4-1 | ○4-2 | ○4-0 | 5-2 | 25-13 |
早大 | ●0-4 | — | ●3-4 | ●1-4 | ○4-3 | ○4-1 | ○4-1 | ○4-0 | 4-3 | 20-17 |
中大 | ●2-4 | ○4-3 | — | ●1-4 | ○4-2 | ○4-1 | ○4-1 | ○4-1 | 5-2 | 23-16 |
明大 | ○4-3 | ○4-1 | ○4-1 | — | ○4-0 | ○4-2 | ○4-0 | ○4-0 | 7-0 | 28-7 |
日大 | ○4-2 | ●2-4 | ●3-4 | ○4-1 | — | ●1-4 | ○4-0 | ○4-1 | 4-3 | 22-16 |
筑波大 | ●1-4 | ●1-4 | ●1-4 | ●2-4 | ○4-2 | — | ○4-2 | ○4-0 | 3-4 | 17-20 |
法大 | ●2-4 | ●1-4 | ●1-4 | ●0-4 | ●2-4 | ●2-4 | — | ○4-2 | 1-6 | 12-26 |
埼工大 | ●0-4 | ●0-4 | ●1-4 | ●0-4 | ●1-4 | ●0-4 | ●2-4 | — | 0-7 | 4-28 |
順位表
順位 | 大学名 | 成績 |
優勝 | 明大 | 7勝0敗 |
準優勝 | 専大 | 5勝2敗 |
3位 | 中大 | 5勝2敗 |
4位 | 早大 | 4勝3敗 |
5位 | 筑波大 | 3勝4敗 |
6位 | 日大 | 3勝4敗 |
7位 | 法大 | 1勝6敗 |
8位 | 埼玉工大 | 0勝7敗 |
※勝敗が同じ場合は当該校間の直接対決の結果による
個人成績
選手名 | 勝敗 |
高取侑史(法2) | 4勝2敗 |
青山昇太(営2) | 3勝3敗 |
矢野雅大(法3) | 1勝3敗 |
大槻周瑛(法3) | 0勝5敗 |
南波裕輝(営4) | 0勝3敗 |
藤森文人(法4) | 0勝2敗 |
今井智也(人2) | 0勝2敗 |
中野優(法1) | 0勝2敗 |
井手口裕史(国2) | 0勝1敗 |
青山・高取ペア | 4勝3敗 |
戦評
負ければ2部へ自動降格が決まる埼工大戦。両校負けられないこの試合に1番手で登場したのは今季大活躍の高取侑史(法2)だ。昨日の日大戦と同様、法大にはいない戦型の選手と対戦した。サーブレシーブの2球目からフリック(台上でのドライブ)をするなど、攻めの卓球で1セット目には相手に1点しか与えないなど文句のつけようのない試合運びで、隙を与えなかった。今季は4勝2敗とチーム最多勝を挙げ、法大のダブルエースの一角として成長ぶりを見せた。
エースの勝利に法大ベンチも勢いづいた。2番手の今井智也(人2)は埼工大戦ではキーマンの1人として挙げることのできる郭帅と対戦。回転量の多い相手のドライブにどう対処するかが勝負のポイントであった。ここで勝って試合の流れを確実に法大ペースにしたかったが、相手のドライブをブロックすることはできても、自分から攻めることができず守りに入ってしまい、点を取ることができず敗北。
3番手は大槻周瑛(法3)。相手のエースである千葉に対し、本来の大槻のプレースタイルである超攻撃的な卓球で1セット目は相手を翻弄した。2・2セットでは互角の戦いを続けたが、4セット目では相手の苦手なコースを狙いすぎによるミスが相次ぎ、3-11でこのセットを落としてしまう。いつものドライブに変化を加えて相手エースに応戦したが、敗戦。今季は白星を挙げることができなかった。
3試合終えて1-2と負け越し、2部への自動降格への道が見え始めたが、エースダブルスはそのプレッシャーをものともしなかった。「レシーブが課題だった」と話す青山昇太(営2)だったが、不調の青山がボールを繋ぎ、調子のよい高取が相手のいないスペースへ打つというプレーで圧勝し、これで2-2と試合を振り出しに戻した。
埼工大戦で頼れるのは2年生だけではなかった。4番手は今季今だ白星のついていなかった矢野雅大(法3)。1セット目こそ17-15と長いデュースにまでもつれたが、2セット目序盤の粘り強いファインプレーで流れを完全に引き寄せた。2セット目以降はすべての球をカットするのではなく、相手がかけてきた回転のまま返球するといった戦略が功を奏した。今季苦しんだ矢野にとっても、チームにとっても大きな1勝だった。これで3-2と自動降格を回避へ王手をかけた。
試合を決めたのは今季苦しみながら戦い続けた青山。「緊張してしまって自分のプレーができなかった」と振り返る青山だったが、積極的に攻撃をしかけていった。サーブレシーブの台上の処理でのミスが多少あったが、3セット目にはロビングの攻防で、後ろに下がってしまい攻めれない状況の中、ブロックのなかにも上回転をかけて返球しこの点をモノにした。ここから勢いづき、4連続ポイント。デュースになるも、セットカウントは余裕の3-0。チームに勝利を与えた。
法大のダブルエースとして目されている二人が今季もキーポイントとなった。快進撃を続け勝利を積み重ねる高取に対し、スランプに陥っている青山。そのどちらも今季は「1本を確実に取らなくてはならない選手」としてのプレッシャーのなか、奮闘した。また、昨季の定着したメンバーが毎試合に出るのではなく、今井、中野優(法1)など新しい戦力も芽を出した。また、埼工大戦では4年生が1人もいないオーダーで挑むなど、模索を続けながら挑んだ秋。これを収穫としてまずは入れ替え戦へ。何としても残留したい。(京岡沙寿乃)
選手インタビュー
南波裕輝 主将
ー今日の試合を振り返って
勝たなければいけない状況で、普通にやれば勝てる相手だったので、みんな油断せずにしっかりプレーしてくれた感と思います。
ー今季を振り返って
青山、高取が取れても他の人が取れないのがチームの弱点ということをわかっていたのですが修正しきれませんでしたし、自分が後半戦、目の病気で出場できなくてチームに申し訳ないし、主将として何もできなかったので迷惑しかかけていないリーグ戦でした。
ー青山、高取選手について
本当に情けないのですが、あの二人に頼るしかないという雰囲気がチーム内にもあって、その中で高取は強くなってきていますし、青山も自分が頑張らなくてはいけないと自覚して試合に臨んでくれているので、頼もしい反面情けないですね。
ー他の上級生が勝てない状況でしたが
個人的には長い付き合いの3年生には頑張ってほしいですね。 来年は3年生が中心になっていくと思うし、頑張ることは誰にでもできると思うのでしっかり勝てる選手になってほしいですね。
ー入れ替え戦への出場について
目の方も回復してきているので、間に合えばという感じです。しっかり調整していきたいです。
ー入れ替え戦への意気込みを
相手が向かってくると思うので、そこで自分たちがどれだけチャレンジャー精神でプレーできるかが鍵だと思いますし、そこまで緊張感を持って練習していけるかも大事になってくるので、主将として最後までやれることをやっていきたいと思います。
矢野雅大
―今日の試合を振り返って
今日の試合は勝てましたが、出来は最悪だったと思います。
―昨日の敗戦からの反省は
自分の本来の持ち味のカットができていなくて、自分のプレーができなかったので、今日は自分を見直してしっかりカットで粘っていこうという気持ちで今日の試合に臨みました。
―今日のプレーでよかった点は
昨日に比べてどこに打たれても絶対に返してやるという気持ちを忘れずにしっかり粘れたところだと思います。
―悪かった点は
課題にしている攻撃の時に気持ち的な余裕が無かったのでその点は改善するが必要だと思います。
―なかなか勝てない苦しい時期が続いてきました。その間はどのような練習をしていましたか
ひたすら攻撃の練習をしていたのですが、それがかえって裏目に出てしまい、今季の結果に繋がってしまったと思います。
―シーズン全体を通しての収穫は
自分のプレースタイルの原点に戻ることができたので、もう一度自分のプレースタイルを見つめ直してどこを伸ばせば通用するのかということを考え直せたことです。
―入れ替え戦と来季への意気込みを
法大のエースは2年の高取選手と青山選手なので、法大は高取と青山だけじゃないぞと言えるように自分も頑張っていきたいと思います。
青山昇太
―今日の試合を振り返って
今日は絶対に勝たないといけない試合だったので、いつも以上に緊張してしまいました。ダブルスでは高取が引っ張ってくれたので自分の持ち味が出せましたが、シングルスでは緊張してしまって自分のプレーができなかったのですが、そのなかで勝てたっていうのは今後の自信につながりました。
―今日の試合のよかったプレーは
ダブルスは全体的によかったと思います。そのなかでもレシーブが課題でしたが、今日はレシーブがよくてそれが勝ちにつながったと思います。
―悪かったプレーは
緊張した場面でフォアハンドが入らないことが多かったので、今後は練習から自分にプレッシャーをかけて改善していきたいです。
―今シーズンは苦しい試合も多かったように感じます。シーズンを通しての課題は
全体としてはプレーのレベルを高めて、戦術の幅を広げていかないと6位、5位、それ以上を狙っていけないと思いました。
―今後はエースとしてますます期待されます。意気込みを
高取が今すごく強くて、僕はあまり勝てていないので高取の足を引っ張らないように、ダブルエースとして頑張っていきたいです。
―次の試合は入れ替え戦となります。次の試合へ向けて一言お願いします
入れ替え戦は絶対に勝って一部残留したいと思います。
フォトギャラリー
- 自動降格を阻止する勝利を挙げた青山
- 高取は圧巻のストレート勝ち
- ダブルスで勝利し、流れを引き寄せた
- 今井は健闘も敗れた
- 大槻も勝利とはならなかった
- 1部でも屈指のペアに成長した
- 矢野は今季初勝利!
- 入れ替え戦での必勝を誓う